2014.9.11 05:07(3/3ページ)

菅野の復活で巨人V加速!虎狩り&10勝「投げられる喜び感じた」

今季10勝目を挙げた菅野はスタンドの声援に深々と一礼=甲子園球場(撮影・春名中)

今季10勝目を挙げた菅野はスタンドの声援に深々と一礼=甲子園球場(撮影・春名中)【拡大】

 約1カ月間のファーム暮らしでは午前5時半には起床し、7時には球場入り。朝もやがかかり、無人のジャイアンツ球場で30分間のランニングが日課となった。

 投げたくても、投げられない日々。「最初は少し嫌だった」と1軍の試合のテレビ中継を見ることにためらいがあったが、「復帰したときに状況がどうなっているか分かるためにも見ようと。それを踏まえてチームの一員」と現実と向き合った。

 前回登板した9月4日のイースタン・リーグのロッテ戦では2回7安打3失点だったが、きっちり本番に仕上げてきた右腕。見守った原監督も満面の笑みを浮かべた。

 「チームにとっても、彼にとっても大きな1勝。精神力の強さ? 野球人としては、非常に良い位置の中で2年目を戦っている。それ以上はいいでしょう」

 右肩痛で大竹が離脱し、先発陣の駒不足。今季の開幕投手の完全復活は1人の投手が戻ってきた以上の価値がある。「数少ないですけれど、1試合1試合しっかり勝ちきってシーズンを終えたい」と菅野。右腕の活躍で、巨人は勝負の9連戦を2連勝発進。9月は6勝2敗とし、11日にも優勝へのマジックナンバー「16」が再点灯する。あとはリーグ3連覇へ突き進む。 (青森正宣)

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