2014.9.11 05:03

キヨシ監督ご機嫌!DeNA・山口「やっとできた」プロ初完封

お立ち台で大相撲の張り手のポーズをする山口(右)。ピースする梶谷の先頭打者弾で勢いに乗った (撮影・中鉢久美子)

お立ち台で大相撲の張り手のポーズをする山口(右)。ピースする梶谷の先頭打者弾で勢いに乗った (撮影・中鉢久美子)【拡大】

 (セ・リーグ、DeNA2-0ヤクルト、21回戦、DeNA15勝6敗、10日、横浜)虎を射程に入れた!! DeNAは10日、ヤクルト21回戦(横浜)に2-0で勝利。山口俊投手(27)が4安打無四球でプロ初完封となる7勝目(3敗)を挙げた。チームは2試合連続完封勝利で、3位・阪神に3・5ゲーム差に迫った。

 「やっと完封できたなと思います」。試合後は感慨深げだったが予感はあった。登板前のロッカールーム。前日9日に先頭打者本塁打を放った梶谷に「きょうも頼むよ」と声を掛けると一回、本当に一発。「完封できるかも」と二回からはさらにギアを上げた。

 梶谷だけではなく、前日9日にヤクルトを完封した久保にも助けられた。先輩右腕が緩急をつけた投球で燕の強力打線を崩してくれたおかげで、「きょうも打者のタイミングの取り方が一定ではない。ズレている」とマウンド上で感じた。山口もクイック投法などでさらに翻弄。チームとしては大洋時代の1970年以来、44年ぶりとなる単独投手による2試合連続無四球完封につなげた。

 正念場でブルペンに休息を与える白星とあって、中畑監督の舌も滑らか。「いい投手だぞ。要注意人物だ!」とヤクルト先発の新人・杉浦をべた褒めする余裕も。リーグ最多の24という残り試合数のDeNA。虎の尻尾を捕らえるのは時間の問題だ。 (阿見俊輔)

データBOX

 DeNA・山口がプロ初完封勝利。チームは前日9日の久保康友に続く2試合連続完封勝利となった。球団の単独投手による2試合連続完封は2012年4月11、12日ヤクルト戦で山本省吾(7-0、六回表途中降雨コールド)、三浦大輔(4-0)以来2年ぶり。
 2試合とも九回完封となると横浜時代の00年5月2、3日阪神戦での斎藤隆(2-0)、小宮山悟(5-0)以来14年ぶり。2試合とも無四球だったのは大洋時代の1970年9月3日広島戦での池田重喜(4-0)、5日中日戦での平松政次(1-0)以来44年ぶり。

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(紙面から)