朝日新聞:「第三者委員会で徹底的に検証したい」 「吉田調書」会見一問一答(4)止

2014年09月11日

 −−吉田調書は膨大な量。論点はいろいろあるのに、なぜあそこに注目したのか。慰安婦問題は90年代に吉田証言が学会でうそだというのが常識になっている。なぜ、これだけ遅れたのか。あのとき訂正できなかったのはなぜか。進退は慰安婦問題を含めているのか。

 杉浦 焦点を当てた理由は、取材班の問題意識だ。限りある紙面でそれ以外も取り上げた。続報やデジタルの中ではそれ以外の論点もある。97年3月に慰安婦問題を検証した。その時点では、証言は「真偽が確認できなかった」と総括した。今回、正式に取り消しまでの期間が長かったというご指摘は免れない。

 −−なぜ遅れたのか?

 杉浦 90年代の議論については、新しくできる第三者委員会で検討したい。

 −−(進退にまつわる)責任には慰安婦問題は入る?

 木村 時間が経過した事案だ。責任者をどうするのかが難しい。朝日新聞の退職者や亡くなっている人もいる。この問題で具体的な責任を取っての処罰は難しい。これを含め、第三者委員会の話を聞いて判断したい。

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