ローマ=石田博士
2014年9月11日23時37分
ギリシャ国会は11日までに、人種差別禁止法の改正案を賛成多数で可決した。人種差別的なヘイトスピーチ(憎悪表現)への罰則を強化し、ナチスによるホロコーストなど残虐行為の史実を否定することを犯罪行為と定めた。
ロイター通信などによると、人種や性別による差別を扇動した場合、禁錮2年以下から3年以下に延長された。個人や団体への罰金も増額された。従来の人種差別禁止法は1979年に定められたものだった。
経済危機が続くギリシャでは「不法移民が働き口を奪い、治安を悪くする」と排斥を訴える極右政党「黄金の夜明け」が支持を伸ばし、移民への襲撃事件が多発。同党の党首は犯罪組織創設の罪で起訴された。
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朝日新聞国際報道部
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