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ダライ・ラマ「転生」めぐり攻防=廃止に言及、中国政府は反発

時事通信 9月11日(木)16時35分配信

 【北京時事】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世がこのほど、独紙ウェルトとのインタビューで、チベット仏教の伝統的な後継選びの制度である「輪廻(りんね)転生」を廃止すべきだとの見解を示した。これに対し、中国政府は「チベット仏教の正しい秩序を大きく破壊するものだ」(華春瑩外務省副報道局長)と強く反発。79歳を迎えたダライ・ラマの死後をにらみ、ダライ・ラマの亡命政府側と中国政府の攻防は激しさを増している。
 ダライ・ラマをはじめとする活仏の後継者は、死後、輪廻転生制度に基づき、生まれ変わりの子供(転生霊童)が探し出され、決定される。共産党・政府の主導でダライ・ラマの後継を決めたい中国側は、自ら承認したチベット仏教第2位の高位者パンチェン・ラマ11世を通じて15世を選び、ダライ・ラマまで「親中派」とすることでチベットの完全支配を狙っている。 

最終更新:9月11日(木)17時36分

時事通信

 

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