ユニクロ、錦織にボーナス1億円!会社5000万円+柳井社長5000万円自腹
テニスの全米オープンで準優勝となった錦織圭(24)=日清食品=とスポンサー契約を結んでいるカジュアル衣料品店「ユニクロ」が、錦織に1億円の「臨時ボーナス」を贈呈することが9日、分かった。ユニクロ社から5000万円、同社の会長兼社長の柳井正氏(65)がポケットマネーから5000万円を出すという。一方、錦織が所属する日清食品の親会社、日清食品ホールディングスの安藤宏基社長(66)も、臨時ボーナスを約束した。
錦織のスポンサー企業の1つでもあるユニクロの柳井社長が、計1億円の太っ腹な臨時ボーナス支給を決めた。うち5000万円は、社長自身が自腹を切る。
同社広報は「準優勝の結果を知った柳井氏が、この日になって急きょ決めました」と経緯を説明した。同社で8月25日から発売している全米オープンモデルの錦織ウエアは、すでに各店舗でほぼ完売。急な生産も工場の都合でできず、うれしい悲鳴を上げている。「錦織選手は、社に多大な貢献をしてくれていますから」(同社広報)。ボーナスは社の利益を還元する意味もあることを打ち明けた。
全米オープンでは、錦織とともにユニクロのウエアを着用した車いすの部の国枝慎吾(30)が単複2冠に輝いた。柳井社長はこの日、「両選手とも歴史に残る偉業を達成してくれました」とコメント。「サポートができることを心から誇りに思います」と今後の支援を約束した。
スポーツ企業の高額ボーナスの例としては、04年アテネ五輪で柔道の男子60キロ級3連覇を果たした野村忠宏に対し、ミキハウスが計5000万円(推定)を出したことがある。内訳は会社から2000万円、社長の自腹で3000万円だった。
この日、東京都港区の東京本部の食堂では、社員約100人が集まり決勝戦を観戦した。今大会の1回戦まで錦織に帯同していたグローバルマーケティング部の箕輪光浩さん(40)は「時間がたつにつれ、残念な気持ちが湧いてきますね」と苦笑い。錦織については「おしゃれに気を使う、普通の若者。ミッキーマウスが好きで、服にも必ずワンポイントでミッキーを入れるんですよ」と意外な一面を明かしていた。