コンビニの店長と経営者に土下座させ動画を公開 炎上し怖くなって出頭
2014年9月10日6時0分 スポーツ報知
大阪府警茨木署は9日、コンビニ店長(25)に因縁をつけてたばこを脅し取ったとして、恐喝の疑いで大阪府東大阪市の無職・中村剛容疑者(39)を逮捕した。店長らが土下座させられる様子が撮影、動画がインターネット上で公開されていた。
逮捕容疑は数人と共謀し、8日午前11時半ごろ、同府茨木市のファミリーマートで、たばこ6カートン(2万6700円相当)を脅し取った疑い。
茨木署によると、同日午前1時ごろ、中村容疑者の知人とみられる20代くらいの男が空のペットボトルに水を入れるよう店長に求め、断られトラブルになった。約2時間後に中村容疑者が訪れ、スマホで撮影しながら謝罪を要求。やめさせようとした店長に「なに汚い手で触っとんねん」と因縁をつけた。
中村容疑者は男女3人と再び来店。そのうち50代くらいの男が、店長と父親で経営者の男性(51)を倉庫で土下座させ、「うちの若いもんが車で店に突っ込む言うとんぞ」などと1時間半近く罵声を浴びせた。また、謝罪を続ける経営者と店長に「俺らでも謝りに行くとき手ぶらで行かへんで」と、たばこを脅し取った。中村容疑者らがこの様子を撮影し、動画を公開したとみられる。
8日夜、店が茨木署に相談。9日早朝に中村容疑者が「昨日、ファミリーマートでもめた動画がネットで騒ぎになり、怖くなった」と署を訪れたため、事情を聞いていた。中村容疑者は50代くらいの男を「先輩だ」と話しているという。
茨木署によると「一緒にいた男女の身元については捜査中。事実確認してから逮捕するかどうか判断したい」としている。経営者は取材に「息子と店を守りたい一心で謝罪した。長時間拘束され、精神的に参った」と語った。