原発反対派 川内原発の審査書撤回求め抗議9月10日 18時04分
鹿児島県にある川内原子力発電所について、原子力規制委員会は、安全対策が新しい規制基準に適合しているとする審査書を正式に決定しました。東京では、川内原発の再稼働に反対する団体などが集会を開き、議論が十分でないなどとして審査書の決定に抗議しました。
午前中、原子力規制委員会が行われた東京・港区のビルの前には80人余りが集まり、「再稼働反対」などと書かれたプラカードを掲げて審査書を決定しないよう声を上げました。そして、個人と団体およそ5000筆の署名を原子力規制庁の職員に手渡し、「火山が及ぼす危険性の議論が足りていない」とか、「事故が起きた際の住民の避難計画が十分でない」などと述べて、審査書を撤回するよう求めました。
審査書が決定されたあとの午後には、再稼働に反対する鹿児島県の市民グループのメンバーを招いた集会が開かれ、薩摩川内市の馬場園征子さん(73)は「住民の命より経済を優先する愚かな道を歩もうとしています。再稼働の阻止に向けて力を貸してください」と呼びかけました。
集会では、参加者が今後、立地自治体の薩摩川内市や鹿児島県が再稼働に同意しないよう求めていくことや、同意が必要な自治体を立地自治体だけでなく、周辺自治体に拡大するよう求めていくことを確認しました。
集会の参加者で規制委員会を傍聴した東京都の70代の男性は「福島第一原発の事故の検証が終わっていないのに再稼働は早すぎる。火山対策も根拠に乏しく、再稼働ありきで審査が進められてきたようで憤りを感じる」と話していました。
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 川内原発 竜巻対策手引きに誤り (9月10日 22時05分) |
[関連リンク] |
|