ウェークアップ!ぷらす 2014.08.23

広島市安佐南区、土砂崩れの現場上空です。
街全体が、茶色い土砂につかっているような状況です。
こんなことになるとは、本当。
一晩で街は一変した。
記録的な豪雨により、広島市北部で起こった土砂崩れ。
土砂は大量の土木とともに、住宅に押し寄せ、多くの幸せな日常を飲み込んだ。
助けてって言って。
遥大!遥大!出てきて。
この土砂災害で40人が死亡、47人の行方が分かっていない。
豪雨の被害は今週、列島各地で発生した。
きのう、九州では局地的に1時間に100ミリを超える猛烈な雨が。
福岡県志免町では、冠水の状況を確認していた21歳の男性警察官が川に流され、死亡した。
また、岐阜市ではひょうが。
ああ、すごい、ひょう、ひょう。
山形県寒河江市では、突風で民家のトタン屋根が飛ばされた。
さらに京都府福知山市では、17日明け方にかけて、24時間の降雨量が、観測史上最大となる303.5ミリを記録。
街の広い範囲が冠水した。
危ない。
局地的な豪雨による災害は、全国どこで起きてもおかしくない。
なぜ被害は拡大するのか、私たちはどう身を守ればいいのか、このあと徹底検証する。
車でひったくり。
その瞬間。
大阪市の路上できのうの早朝、歩道を歩く1人の女性と、後ろからゆっくり近づく軽自動車。
女性が横断歩道を渡ったそのとき。
その場に倒れ込んでしまった女性。
軽自動車を運転する男にかばんをひったくられ、女性は腕を打撲する軽傷を負った。
警察は、この2時間後に起きた軽自動車を使った別のひったくり事件で、無職の矢野信人容疑者と、その妻、久美子容疑者を窃盗容疑で逮捕。
大阪市内ではきのう、同様の車によるひったくりがほかにも5件発生しており、警察は2人が関与していると見て調べている。
有名人が続々と。
木曜日、野球解説者の古田敦也さんや、楽天の三木谷浩史社長がかぶっているのは、バケツに入った氷水。
暑い日が続くから、ではなく、アイスバケツチャレンジというチャリティーキャンペーンだ。
難病指定のALS・筋萎縮性側索硬化症の認知度を上げるために先月、アメリカで始まったこの行動。
挑戦した人は、次にチャレンジする3人を指名する決まりだ。
今や、世界中に広がっており、日本でも多くの著名人が参加する一大ムーブメントになっている。
住民と警官隊が緊迫の衝突。
アメリカのミズーリ州で今月上旬、18歳の黒人少年が警察官に射殺された事件をきっかけに、住民の一部が暴徒化。
非常事態が宣言されるなど、混乱が続いた。
今週火曜日には、黒人の住民ら300人ほどのデモが行われ、警察に抵抗した47人が逮捕。
現在は撃った白人警官を殺人罪などで起訴するかどうかの審理も始まり、事態はようやく収束に向かいつつある。
氷の壁は凍るのか。
福島第一原発の汚染水対策として東京電力が進める工事。
建屋と地下トンネルのつなぎ目部分で、地下水の行き来をシャットアウトするため、地中に管を入れ、冷却材を流し込み、氷の壁を作る計画だった。
だが、計画どおりは凍らず、東電はトンネル内に、400トン以上の氷やドライアイスを投入。
しかしそれでも凍らないため、今週火曜日、原子力規制委員会の検討会で、新たにセメントなどの充填剤を投入する方針を示した。
今度こそうまくいくのだろうか。
安否は?解放は?
シリアで、日本人男性の湯川遥菜さんが、イスラム過激派イスラム国に拘束されたと見られる事件。
今週水曜日、湯川さんと行動を共にしていたという反体制派組織の幹部が、イスラム国側から湯川さんが生存しているとの情報を得たことを明らかにした。
一方、外務省の斎木事務次官は、話せる情報はないと述べるにとどまっている。
おはようございます。
8月23日土曜日、ウェークアップ!ぷらすです。
広島市の北部で起きた大規模な土砂災害ですが、土砂災害単体としては、過去に例のないほどの災害になってしまいました。
で、発生からきょう未明で72時間を経過。
この持つ意味なんですが、人間が飲まず食わずに生きられる一つの目安というのが72時間。
それを超えて今、懸命の救助活動が行われている中、47人の方がまだ行方不明になったままという状況です。
二次災害もね、心配されますね。
そうですね。
なぜ今回、これだけのことが起きてしまったのか、事前に予知して防ぐことはできなかったのか。
そして大規模災害というのは、こういう山間部だけではなくて、今、都市部でも目の前にある、まさに今すぐそこにある危機であります。
どう防いでいくのか、きょうは徹底的に考えたいと思います。
まずは。
広島市北部で起きました豪雨による大規模な土砂災害。
なぜ過去最大級の被害となったのでしょうか。
土砂崩れの現場を検証しました。
きのう、広島市内の斎場が悲しみに包まれた。
土砂災害によって亡くなった2人の兄弟。
11歳の平野遥大君と、2歳の都翔くん。
自宅の1階で寝ていた2人は、大雨の影響で、山から崩れ落ちてきた土砂に飲み込まれてしまった。
遥大、大好き!
いまだ、手付かずの状態が多く残る被災地。
土砂に押しつぶされた家の前で、一人の女性が立ちすくんでいた。
今、何をされているところなんですか?
だからちょっとでも、入れたら入って、妹を呼んでみる。
声はだめと思いますけど、ね?ちょっとでも、隙間から。
妹さん、中にいらっしゃるんですか?
妹、中に。
旦那も中にいると思います。
出てきてないんですよ。
捜索されてないんですよね?
してないんですよ。
だから言ってるの、さっきから。
誰もしてくれないって。
どうしたらいいんですか、助けてください。
泣いていると思うし。
真夜中、広島市のベッドタウンを襲った土砂災害は、記録的な大雨によってもたらされた。
きのう午後6時時点で、死者は合わせて40人、行方不明は47人に上る。
少なくとも5つの地域で起きた土砂崩れや河川の洪水。
なぜここまで被害は拡大したのか。
番組取材班は被災直後、被害の大きかった安佐南区八木に入った。
今、私が立っていますこちらの場所が、半日前に、まさに土砂が流れていった場所です。
すぐそこには、私の背丈を超えるほどの大きな岩が転がっていて、その周辺には流木、非常に大きな流木が、まだ山積みになっています。
そして奥、土砂が流れていった場所には、家の右半分が、そっくりそのままなくなってしまっています。
そして20メートルほど下がってきたあちらの場所は、道路があったと思われるんですが、途中から陥没してなくなってしまっています。
そしてさらにその奥、電柱がなぎ倒されていて、その横、白い車が完全に横転してしまっています。
どこを見渡しても、想像を絶する悲惨な状況が目に飛び込んできた。
ここもひどい状況ですね。
家のすぐそばまで流木と土砂が押し寄せています。
この家、完全にこれ、流れ込んでしまっています。
さらに。
大量の水が家の周辺を流れていて、このように道路に流れてきています。
雨は早朝にはやんでいたが、大量の水が山から流れ続けていた。
現場は細く急な坂道を登った所にある。
大型の重機が上がってくることができず、捜索隊も歩いて現場に向かう。
二次災害の危険性もある過酷な状況の中、警察、消防、自衛隊が懸命の捜索活動を続けていた。
助けられた命もある一方で、この地区では24人が亡くなり、今も38人の行方が分かっていない。
とっさの行動が命をつないだ人も。
吉村伸幸さん。
あの夜、妻と2人で家にいた。
もうスモッグかかったような状態で、雨が降ってたじゃない。
グワーっていいだして、飛び起きてから、もう女房、女房、先起きとったん。
で、引っ張り出して、車庫へ避難した。
その直後、吉村さんが寝ていた部屋に、大量の土砂が一気に流れ込んできた。
車庫への避難で九死に一生を得たが、平穏な日常は奪われた。
まさかこれほどの土砂が、土石流が来ると?
思ってなかったね。
もう、信用できんですな、避難勧告出してもらえんのじゃから。
今回の豪雨で、広島市は避難勧告を出したが、遅すぎると問題になっている。
時系列を追ってみると、気象庁は20日午前1時15分に、土砂災害警戒情報を発表。
その後、午前3時には避難勧告の基準雨量を超えたが、勧告が最初に出されたのは、午前4時15分。
土砂崩れはその間に起こっていたと見られる。
これについて広島市は、勧告が遅かったことを認めた。
意味のある、効果のある避難勧告が出しきれなかったと。
例えば直前に発した防災情報メール、あるいは防災行政無線での避難の呼びかけ、これがなぜ避難勧告にできなかったなと。
このときにできていれば、違った結果はあったかもしれないという悔いはあります。
広島では、15年前にも大規模な土砂災害が起きた。
これを契機に県は、およそ3万2000か所を、土砂災害の危険箇所として発表。
今回大きな被害が出た安佐南区の八木や緑井も含まれるが、被害を未然に防ぐことはできなかったのか。
土砂崩れのあった八木地区です。
山はあの辺りまでありまして、そのすぐ下に住宅街が広がっています。
この周辺では、まさに山と住宅街が隣接した場所となっています。
実は、危険箇所となっても、住宅の建築に関し、特別な規制はない。
一方で、土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域に指定されれば、住宅の建築規制や移転勧告が可能となる。
しかし現在のところ、被災した八木や緑井周辺は、警戒区域に指定されていなかった。
一体なぜなのか。
区域指定するためには、測量、現地を測量して、ここまでがその区域になりますよということを確定しなきゃいけないんですけども、それに約6か月ぐらいかかりまして、住民説明会を行って、皆様のご理解を得ながら、指定をしていきますので、指定にはある程度時間がかかっていきます。
人員的にも、お金的にも、それなりのお金もかかる、時間とお金がかかるということです。
一方で、すでに警戒区域に指定されていた安佐北区の可部東地区でも、土砂崩れが起き、3歳の子どもと消防隊員の命が失われた。
この地区では、建築規制のある特別警戒区域と、建築規制のない警戒区域が入り交じっている。
特別警戒区域から僅かに外れた警戒区域には多数の住宅が建っているが、今回、その多くが被災した。
中には半年前に新築住宅を購入したばかりの人もいる。
不動産業者から警戒区域であることを聞いたというが、避難訓練がある程度で、特別な用心は求められていなかったと話した。
さらに警戒区域でありながら、自治体からの避難情報などが届かなかったという人も。
広報車かなんか出して、危ないからなんか今、逃げてくださいとかね、あれが一つあれば、早く逃げることができたんじゃないかなと。
そういう連絡は出てなかった?
ありません。
それがあったら、逃げますよ。
専門家は、区域の指定の再検討を含め、法律の見直しが必要だと指摘する。
今、できている法律というのは、過去に降った雨の量とか、そういったものを基準にして作られている。
これだけ過去にない大雨が降り続いているにもかかわらず、過去を基準にしてそういう対策や法律作って、どうするんですかと。
安全な場所にすむぼうさいをこころがけて、そういう法体系を作っていかなければ、われわれは同じ悲惨な目を、また見なければならないと思いますね。
さらに今回の災害で被害が拡大した要因には、ある特徴的な地質がある。
花こう岩が風化すると、これはまさ土というふうに、一般の人にはいわれている土ですね。
水が少しでもあると、ボロッと崩れてしまうという、すごくもろい特徴があります。
崩れやすいまさ土。
実に広島県の48%が、このまさ土に覆われているのだ。
これからこちらの施設で、1時間に100ミリという激しい雨を降らせて、山の斜面がどのように崩れるか、実験を行います。
きのう、防災科学技術研究所で行われた土砂斜面の崩壊実験。
使用している土砂は、川砂といわれるもので、まさ土よりは水で崩れにくいとされている。
雨が降りだしました。
人工的に作られましたこの大粒の雨が、斜面をたたきつけています。
最近では珍しくなくなった1時間に100ミリクラスの大雨だが、2時間が経過しても、見るかぎり変化はない。
さらに1時間が経過しそうなそのとき。
右側、大きくひびが入ってきていますね。
あっ、ひびがだんだんと大きくなってきて、斜面の右下はもう完全にこれ、崩れ始めています。
3時間ほどで斜面は崩壊。
激しくはなかったものの、多くの箇所がひび割れ、上から全体がずれるように崩れ落ちた。
こうした大雨が降り続けば、全国各地で土砂災害が起こる可能性があるという。
では、局地的な大雨をいち早く予測することはできないのだろうか。
気象庁は、降水域の分布を高い解像度で解析・予測する、高解像度降水ナウキャストの提供を今月7日から開始した。
しかし、今回の広島の大雨、左が19日午後11時半時点の30分後の雨の予想画像、右が20日午前0時時点での実際の雨の画像。
雨の多い赤い部分の範囲が異なり、予想がうまくできていないことが分かる。
広島のような大雨が、ライン状に降るというのが予想できたのは、僅か20分前です。
最新のシステムでも予想が困難な、短時間での局地的大雨。
今の技術では、精度の向上はこれが限界だという。
災害の危険性が高まるにつれて、大雨の注意報、大雨警報、土砂災害警戒情報というふうに、段階的に情報を発表していきます。
ですので、これらの情報を聞きましたら、早め早めに身を守る行動を取っていただきたいと思います。
自然環境の変化に追いついていない、法整備と技術進歩。
行方不明者の捜索は、現在も続けられている。
きょうは現場上空に、ヘリコプターが飛んでいます。
広島テレビの宮脇アナウンサーです。
現在の様子を伝えてください。
災害現場となった広島市安佐南区八木の上空です。
広島市内の中心部から、直線距離で北に約10キロ。
車で30分ほどしか離れていないこの場所で、過去に経験したことのない土砂災害が発生しました。
広島市内におけるベッドタウン。
周辺には3つの小中学校があり、多くの家族が生活を営む、閑静な住宅街。
この場所で、これほどの災害が発生するとは、誰もが予期していませんでした。
街は一瞬にして、その姿を変えました。
土砂によって家屋はなぎ倒され、災害発生から4日目を迎えた今も、土砂に埋もれたままです。
災害発生直後から24時間態勢での捜索。
きょうも午前7時から、その数を2800人に増やし、きょうは現場周辺にまで重機が搬入され、行方不明者の懸命な捜索が行われています。
上空からお伝えしました。
今、ヘリコプターでクローズアップされていた所が、広島市の安佐南区八木という所なんですが、そこの地上からの中継ですね、広島テレビの小野アナウンサーです。
行方不明者の皆さんの捜索等、状況はどうなってますか?
こちら、安佐南区の八木では、現在、午前7時から2800人態勢での捜索が続いています。
自衛隊、消防、警察による懸命な捜索が続いています。
そして今こちら、手前に線路があるんですけれども、この踏切の辺り、実は冠水しているんです。
山から泥水が流れてきまして、冠水しているんですけれども、先ほど、消防の方がこちらに入りまして、水の深さ、かさがどれぐらいあるのかというのを調査しているようです。
重機は水が深いと入れないようですので、この水のかさによっては、重機が入れる状態、そうして、その次第によっては、重機が入っての捜査がこれから始まります。
小野さん、きのうからきょうにかけての天気の状況っていうのは、どうなんですか?
きのうはこちら、大雨警報が出るなど、一時、比較的強い雨も降ったんですが、けさは全く雨は降っていません。
空も青空は広がっています。
なるほど、先ほどのヘリの映像を見ますと、本当にその地域っていうのは、山際ぎりぎりの所まで家が建ってるんですね。
そうですね。
高度経済成長期にこちら、山を切り開いての宅地造成が始まりました。
ですからこの山を切り開いての、この家を作る工程が始まったのですが、広島県広島市は、森林がおよそ7割を占めているんです。
ですから、こうして住宅が立ち並ぶ山のふもとになっています。
小野さん、上空からの映像を見ていると、県営住宅でコンクリートのわりと頑丈な建物がありますよね。
その間を抜けて、土砂が流れているように見えるんですが、実際、どうなんですか?その場所というのは。
山肌から本当に細い筋を通って、土砂が崩れているわけなんですけれども、県営住宅、その間を土砂が流れ込んでいるといった状況になっています。
県営住宅はコンクリートですよね?
はい、そうです。
その県営住宅自体は、コンクリートで出来た県営住宅の所は、崩れてないんですか?
はい。
コンクリートでできていますので、そこには被害はないのですが、周りにある木造の住宅、そちらに被害が大きくこうむっているといった感じになります。
なるほど、状況よく分かります。
ご苦労さまです。
まだありますよね。
そうですね。
さあ、それではゲスト、ご紹介いたします。
スタジオには関西大学教授で、人と防災未来センター長の河田惠昭さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今見ていると、どうですか、専門家の方からご覧いただいて、高度成長期の1960年代から、宅地開発が行われて、もう40年、50年、何も起きていなかった。
そうすると住民の皆さんはまさかここでという思いだろうと思いますが。
広島の場合は、江戸時代から大体5、60年に1回、土砂災害、起こってきてるんですね。
ああ、そうですか。
まさ土が日本で一番分布している所ですから、雨さえ降れば、傾斜地は滑るんですね。
今、実は山は緑で覆われていますので、一見、安全だと思うんですけれども、これだけの雨が降ってしまうと、木が植わっているとか、そういうことはもう関係なく滑っちゃうんです。
ちょっとこちら、ご覧いただきたいんですが、今回の土砂災害現場なんですが、広島の駅から大体車で30分ぐらいの通勤圏ということで、5キロから15キロぐらいの所に、高度経済成長期に大規模な宅地開発が行われた場所で、このような災害が起きてしまったということなんですね。
そして今回、土砂が起きた仕組みなんですが、こちら、ご覧ください。
この山は花こう岩。
非常に安定した岩で出来てますが、その表面がご覧のように、まさ土という花こう岩が風化した土で覆われていて、ここの下に水がたまると、花こう岩の間で、滑るように上の土砂だけが落ちてくるという、これが表層崩壊ということのようであります。
で、ちょっとこちらご覧いただきたいんですが。
その前に、じゃあ、そのまさ土というのは、一体どのくらい滑りやすいのか。
よく、ゴルフ場なんかの芝生の下に水はけがいいので、岩田さん、よく使われていますよね。
それで水はけがいいからっていう状況で、どんどんどんどん入れてるわけですよね。
ホームセンター行くと、園芸用にまさ土というのは売られていますので、比較的、日常にあるものなんですが、どういう水を含むと、状況になるのか、五十嵐さん。
先ほどお話もありましたように、そのまさ土のもととなっているのが、こちらの花こう岩です。
この花こう岩が風化してもろくなったら、このまさ土になるんですね。
今回、このまさ土に水を含ませると、どのようになるかというのを、実験で見てみます。
2つの土を用意しました。
一方は、森林の土壌などに見られる黒土、そしてこちらがまさ土です。
今回は同じ土の量、同じ水の量をこの中に入れて、どのような動きをするのか、見てみます。
それでは動かしてみます。
ああ、明らかに流動性が高いですね、まさ土のほうがね。
黒土のほうは、上の水だけしか動かないんですけれども、まさ土のほうは、もう完全に土全体が、このように動いていくんです。
これもう、一目瞭然ですね、河田さん。
ですからね、5、60年たつと、大体表面から1メートルぐらい風化が進んでしまうんですね。
ですから起こってない所は、起こるものがたまってるっていうことなんです。
たまたま雨が降ってないから滑ってないだけで、雨さえ降れば、どこまで起こるというふうに、考えなきゃいけないということですよね。
そういう地域が日本にどのぐらいあるのかということなんですが、これ、私も実は初めて聞きました。
特殊土壌地帯というのを、国土交通省の調べで、特殊土壌地帯というのがありまして、この特殊土壌とは何かというと、火山の噴火で出た土であるとか、花こう岩の風化土、まさに今のまさ土ですね、などで覆われた地帯が、ご覧のように、5万7557キロ平方メートル、日本の国土の15.2%、鹿児島、宮崎、高知、愛媛、島根は全県、今回被災のあった広島ですね、ここなどが一部指定県ということなんですが。
西日本が多いんですね。
多いですね。
というのは、そういう土壌で覆われて、なおかつ台風の来週頻度が高く、雨量が極めて多く、災害が発生しやすい所が特殊土壌地帯というふうに名付けられているわけでありますが、実は同じ国交省の土砂災害危険箇所というのがありまして、今の非常に特殊土壌地帯とオーバーラップしています。
広島、島根、山口など、ご覧のように、広島は3万か所以上あったと、全国に52万か所、じゃあ都市部は関係ないのかというと、広島で3万か所あるんですが、東京にも同じように、この土砂災害危険箇所というのが3786か所、関東に住んでいても、決してこれは辻さん、ひと事ではないと。
そうですね。
こんなにあるとは、全く思いもしてなかったです。
こういうニュースがあって、初めて伝えられて、ああそうなんだという方、多いだろうと思います。
そして土砂災害危険箇所というのに、まず国交省が、ここは危ないよということになると、そのあとで、警戒区域という所に指定されるわけですが、自動的に土砂災害警戒区域にみんな指定されるのかというと、そんなことはなくてですね、土砂災害の危険箇所であるという認定が行われたら、そのあと、行政のいくつかのプロセスを経て、最終的に住民の皆さんの説明会があって、住民の皆さん、同意は必ずしも必要はないとはいいながら、でもやっぱり、指定されると、地価が下がるよなということがあって。
資産価値、財産価値というのがね、せっかくね、苦労して手に入れてという中でいうと、非常に住民の皆さんの気持ちというのはね。
実は今回、広島で大きな災害が起きた所は、全部、土砂災害危険箇所にはなってるんですよ。
ところが、警戒区域に指定されているかどうかというと、そこの今の部分ですね。
広島県の場合、3万1987か所は、土砂災害危険箇所で、今回被災した場所は、全部この地域なんですが、ただその中で、警戒区域になっていたのは1か所だけ、つまり37%。
どうしてそうなるかというと、地元住民等の説明会という、長いプロセスというのが全部の地域でやるには時間もかかる、お金もかかる、先ほどVTRありました。
そういう状況の中で、指定地域でない所で、今回、河田さん、大きな災害が起きてしまったと。
ですからね、やはり広島の場合は、山は滑ると思わなきゃいけないんで、指定されたから安全とか、そういう問題ではなくて、基本的にもう、県土が全部そういうもので覆われていると考えると、傾斜地は木で覆われていても、雨さえ降れば滑るという、そういう常識を持っていただかないと、行政がいくら努力しても、今回のようなことはまた起こるということですよね。
ただ、それにしてもなんとかできなかったのかというのはですね、これ、時系列で見てみますと、実は3時ぐらいの段階で、もう一定の降水量は降っていると。
そんな中でやっぱり、避難勧告、一番最初に出たのが4時15分、もう大規模な災害が起きたあと。
ちょっと深夜であるということもこれ、行政側としてもこのタイミングで、なんか避難勧告、指示を出していいのかというあたりのためらいがあったんではないかと思いますが。
ためらいもそうなんですけどね、現状では今、避難勧告出ても、住民は1%も逃げないというのが現状なんですね。
ですから、勧告遅かったから、こんな被害になったっていうのは、非常にどう言いますか、断定的な考え方で、早ければ早いほうがいいんですけれども、現状では洪水も土砂災害も、そういう勧告にほとんど従わないっていうのが現実なんですよね。
ですから、そこのあたりは住民がやっぱり自己責任という、最終的には自分で判断して行動するっていうところまで持っていかないと、いくら周りがやっても、それはやっぱり、後手後手になってしまうということなんですよね。
という状況の中で、やはりこの何十年も、でも災害が起きていなかったということで、一つの考え方としては、もしかすると過去と違う雨の降り方を今、しているのではないのかという、そういう見方が安部さん、地球温暖化等であると思うんですが。
そうですね。
東京でもね、いろんな所で土砂降りというかもうゲリラ豪雨というのが、頻繁に起きてるわけですよね。
歩くともうすぐびしょびしょになっちゃう。
そういうことが今、全国的に起きている、あるいは全世界的に起きているので、そこは今までと違う発想をしないといけないと思うんですよね。
五味さん、先ほどの警戒区域の指定ですけれども、やはり経済問題と切り離せないんですが、とはいいながら、そういうところとは別に、危ない所はもう直接、行政が危ないという必要もあるだろうと思いますけど。
それは必要がありますね。
特に気候環境みたいなものが、著しく変わってきているようですから、新しい環境のもとでは、過去の災害の教訓が、そのままにはたぶん生きない。
それから河田先生おっしゃいましたが、50年に1度っていう話だと、その土地が古くからあって、古老が住んでいるような場所ならともかく、戦後造成されたような場所だったら、もう、そういう人たちもいないわけですから、だから身に染み付いた、例えば東北で津波が起きたら、地震が起きたらすぐ逃げるんだって、ああいうものが住民の意識の中に植え付けられてないですよね。
となると、やっぱり行政のほうで、ある環境、ある気候環境なりなんなりが、現れたらば、空振りになってもいいから早めに逃げましょうよっていう、逃げる以外に方法はないですからね。
そうですね。
これは必要だと思います。
自治体はここが危険ですよという、ポジティブには出さないんですよね。
そんなことすると、住民がそこに来なくなりますからね。
ですから聞かれたら答えるけれども、積極的にここはこういう危険があるよというようなことは、前もっては出さないんですね。
そこがやっぱり一つの大きなポイントだと思うんですが、
さあ、その気象がもしかすると、変わってきているのかもしれないという視点で、きょうは気象予報士の蓬莱さんにスタジオに来ていただいています。
おはようございます。
おはようございます。
今回起きたこと、そしてこれから起きそうなこと、併せて解説お願いしたいと思いますが。
気象面からいいましても、非常に狭い範囲で、かつ過去のデータが通用しないような大雨が近年増えています。
では、まずは当時の広島のレーダーを見てみますと、レーダーで映る赤いラインが出来ています。
こういう赤いラインの下では、猛烈な雨が降るんですが、狭い範囲、幅が10キロほどで、非常に局地的に降っているのが、このレーダーから分かるかと思います。
ではどれぐらいの雨量になったかというのを見てみますと、こちら、3時までの1時間に80ミリから90ミリ、広島市の周辺では4時までの1時間で100ミリを超えるような大雨です。
どれくらいの雨かといいますと、台風のときに、たった一日で1か月分の雨が降ったというような表現を使いますけれども、今回に関して、広島市の1か月分の雨量が、1時間で降っているような状況なんですね。
では、なぜこれほどの猛烈な雨が降ったのかというのが、実はキーワードとしまして、極端な雨の降り方、バックビルディング現象という現象が起きました。
これは長野県の南木曽で土砂災害が起きたときも、同じような現象が起きました。
もう一度説明しますと、バックビルディング現象というのは、まず、激しい雨の降る原因というのは、積乱雲が原因なんです。
南西からの湿った風、四国のほうからの湿った風、これが豊後水道でぶつかることによって、積乱雲の後ろ側で、また新たな積乱雲が出来る。
雲が、雲の後ろ側で、このようにビルが立ち並ぶように1列に並ぶような現象、幅が狭い範囲で集中的に雨の降る現象を、バックビルディング現象と呼びます。
近年、このバックビルディング現象が増えてはきているんです。
これは豊後水道っていうのが、一つ、キーワードで、今回の場所だろうと思うんですが、それ以外の例えばですね、兵庫県の南であるとか、関東地方であるとか、ほかの地域で起きる可能性はどうなんですか?
十分考えられます。
過去のデータからいいましても、この風の集束がどこで起きてもおかしくなかったんですね。
これはたまたま広島で起きたというだけであって、この場、例えば西日本辺り一帯は、どこでこのバックビルディング現象が起きてもおかしくないような状況。
ただ、この広島に関しては、特にこの地形の影響で、風がぶつかりやすかったということなんですが、バックビルディング現象、実は真夏の真夜中、そして明け方に起こることが多いんです。
データを見ていただきますと、まず明け方になぜ豪雨が多いかという説明をします。
昼間、猛暑で気温が上昇します。
空気というのは気温が上がれば、それだけ大量の水蒸気を含むことができるんですね。
夕方にかけて湿った空気、水蒸気が大量に流れ込むことによって、どんどんどんどん水蒸気が蓄えられていきます。
水蒸気というのは酸素と一緒で目に見えないんですよね。
目に見えないんですが、気温が上がれば上がるほど蓄えられていきます。
気温の下がる夜になると、その目に見えない気体の水蒸気が小さい水滴となって雲ができるんです。
夜になっても南から湿った空気が流れ込み続けると、どんどんどんどん雲が発達します。
そして一日のうちで最も気温の下がる明け方に、雲が発達しきって、一気に大雨が降るというわけで、このバックビルディング現象、明け方の集中豪雨ということが起きる。
今回、明け方だから、たまたま明け方で、避難の指示ができなかったとかいう話じゃなくて、こういう現象は明け方に起きるということを前提に、河田さん、対策考えていかなきゃいけないということですね、これ。
だからやっぱり、気温が一番下がるときに、集中豪雨が激しくなるということなんですね。
特に広島の場合は、…というのは風の通り道になっているんですよ。
両サイドにやっぱり600メートルぐらいの高さの山があって、ハの字型になってるでしょ。
だから、台風がやってきても、あそこが風の通り道になって、強風が吹く所なんですよね。
ですから今回、南斜面にそれが吹きつけて、上昇して、集中豪雨が降ってるってことなんですよね。
蓬莱さん、そしてことし、それが起きたのには、何か理由があるんですか?
ことしは気温が高いというのも一つ理由ですし、あと太平洋高気圧の勢力が不安定なんですね。
今後の予想を見てみますと、こちら、このあと8月の下旬も、夏の太平洋高気圧の勢力が弱く、北から寒気が流れ込みやすいです。
そうなると、暖かい空気と冷たい空気の境目に前線が出来て、高気圧の縁を回って、湿った空気が入りやすいですから、8月下旬も、この集中豪雨が起きやすい気圧配置といえそうです。
さらに9月はどうなるのか。
今の予想ですと、太平洋高気圧、強まる時期もあれば弱まる時期もあります。
大気の状態は不安定なんですね。
そうなると、ゲリラ雷雨が起きやすい。
やはり極端な集中的な激しい雨というのは、8月9月にかけて注意が必要です。
なるほど。
蓬莱さんでした。
ありがとうございました。
そして続いて、今回、広島の山間部ですけれども、都市部で同じようなことが起きたら、どうなるのかというのを中継で。
実は、今回、事前に警告されていたんですよね。
ちょっと。
今回の水害が気象変動ということでですね。
分かりました。
ちょっとそちらのほうをお伝えしていきたいと思うんですけれども、ある国際機関がことし3月、温暖化が原因で起きる水害が、将来深刻な被害をもたらすとの報告をまとめていたんです。
このまま地球温暖化対策を取らなかった場合、日本を含むアジア地域では、局地的な大雨などの影響で、大洪水が高い確率で発生し、大きな被害が出るおそれがある。
これはことし3月、横浜で地球温暖化の専門家を集め、開かれた会議で、取りまとめられたものだ。
まさに、この夏を予言していたかのような報告書。
振り返れば、ことしだけでも地球温暖化が原因といわれる異常気象が、日本はもちろん、世界各地で多発している。
1月、ナイアガラの滝が凍りつき、2月、アメリカはおよそ20年ぶりとなる大寒波に見舞われた。
日本でも、関東、甲信、東北を中心に、大雪となった。
6月、北海道の音更町では、全国最高の37.8度を観測。
90年ぶりに北海道の最高気温の記録に並んだ。
一方、都内で局地的に降ったのが、ひょう。
車庫の屋根を突き破る被害も。
90年生きてるけど、初めてだね、こういうのね。
7月、超大型の台風8号が日本に接近。
梅雨前線を刺激し、各地に大雨を降らせた。
そして今週。
京都府福知山市で記録的な豪雨。
市内中心部が冠水した。
さらに。
IPCCの報告書では、こうも警告している。
このまま温暖化対策を取らなかった場合、地球の平均気温は最大で4.8度も上昇。
大洪水などに加え、健康面でのリスクが高まる。
こちらご覧いただきたいんですが、ことし発生した土砂災害です。
497件。
実は、これが多いか少ないかというと、年間700件から1400件は起きているということで、件数自体はそれほどでもないんですが、一件一件の災害規模が、河田さん、非常に大きくなる傾向があるようですね。
それはやっぱり、雨の降る範囲が広くなってるってことなんですね。
ですから、強度は変わらなくても、降る範囲が大きくなっているということは、トータルでたくさんの雨が降ってるっていうことですよね。
ちょっと前には、安部さん、地球温暖化してるのか、してないのかという議論もありましたけども、もうそんな議論をしてる場合じゃないと思うんですけど。
そうですね。
もう温暖化というとね、雪が降るとなんだかっていう感じになるんだけども、そういうことじゃなくて、やっぱ、地球の気候のメカニズムが変わってきたっていう、そういう理解にしちゃったほうがいいんですね。
そうですね。
なんかやっぱり空気中の水蒸気が増えれば、雪もたくさん降るという説もありますから、雪が降るから温暖化してないじゃないかというような、そういう単純な話ではない。
ないということのようであります。
さあ、中継です。
もし都市部で同じような大洪水、大水害が起きたとき、どう対処するのか、きょうは坂木さん、中継です。
坂木さん。
杉並区の環状7号線のそばにある、和田ポンプ場にやって来ました。
さて、都内の下水道にはおよそ60万トン分の浸水対策用の貯留施設があるんですが、その全体の4分の1に当たるおよそ15万トン分が、この下にあります和田やよいかん水なんですね。
そして、隣にありますのが、川が流れているんですが、善福
さて、こちらが都内の水害対策の要ともいえる、和田ポンプ場です。
では中に入っていきます。
まずですね、この施設、位置関係を見ていきますと、こちらご覧ください。
環状7号線、あるんですが、こちらの下にも地下調節池があります。
調節する池があるんですが、こちらは河川があふれる前に、河川の水を貯留するものです。
そしてこの和田弥生幹線は、赤で示されている所なんですけれども、こちらは、下水道管の水を貯留するものということなんですね。
では、この幹線の入り口を皆さんにご覧いただきたいと思います。
奥にあるんですけれども、こちらご覧ください。
こちら自体はポンプなんですけれども、もう奥が見えないほど深いんですよね。
こちらの奥で、先ほどご説明した雨水を貯める下水道管につながっているんです。
こちらの下水道管は、直径8.5メートル、長さ2.2キロあります。
豪雨時にためた雨水を晴れの日にポンプでくみ上げて、別の下水道管に排出していくという仕組みなんですね。
さて、このあとポンプの中、入っていくんですけれども、その前に、実は都市型の水害に対しては、国土交通省の対策もありまして、その規模、世界最大級といわれています。
そちらの対策、取材してきましたので、ご覧ください。
埼玉県東部の春日部市にやって来ました。
こちらのグラウンド、ご覧ください。
広大な敷地なんですが、この下には、世界最大級の貯水槽があるということなんです。
ここは2006年に完成した、首都圏外郭放水路という施設。
実は埼玉県春日部市一帯は、平地で小さな川がいくつも流れており、昔からそれらの氾濫による水害に悩まされてきた。
その氾濫を防ぐために造られたのが、この首都圏外郭放水路だ。
その心臓部に当たる貯水槽は、地下およそ22メートルの所にある。
見上げると、本当に迫力があって、しかも神秘的な世界ですね。
こうなってるんですか。
高さ18メートルの巨大な柱59本で支えられている巨大貯水槽は、地下のパルテノン神殿とも呼ばれている。
この貯水槽につながっているのが、立坑と呼ばれる、巨大な円筒形の施設だ。
こちらが第1立坑になります。
直径30メートルありますね。
深さが70メートルほどあります。
こういった立坑が5本ありまして。
春日部市を流れる川や水路は、大雨などの増水で一定の水位を超えると、水は縦こうに流れ込む。
5本の立坑は、全長6キロを超えるトンネルでつながっており、水はこれらにたまっていく。
そして水位が先ほどの巨大貯水槽まで達すると、水はポンプでくみ上げられ、川幅が広く比較的安全な江戸川へと放水される仕組みだ。
これができたことによって、効果というのは現れているんでしょうか?
そうですね。
できる前、できたあとの浸水面積ですとか、浸水戸数は激減しているということでございます。
しかし、水害は川の氾濫によるものだけではない。
特に都市部ではゲリラ豪雨により、雨水の下水処理能力を超えてしまい、被害が多発しているのだ。
1999年に福岡で発生した豪雨災害では、博多駅周辺の地下街が浸水。
地下から逃げ遅れた女性従業員1人が水死する事故まで起きている。
また東京を襲った豪雨では、地下鉄の駅にまで浸水するなどの被害が出たことも。
これら都市型水害、都会では当たり前のあの光景に原因があるという。
都市は地面がですね、アスファルトやコンクリートで覆われていますので、降った雨が地中に浸透したりとか、貯留したりという機能が減っているわけですよね。
それに加えて非常に激しい雨が降るというわけで、水の行き場がなくなってしまうと。
それで川からあふれたりとか、あるいは下水道からあふれたりとかするようなことが起きるわけです。
では、都市で水害が発生したとき、私たちのそばにはどんな危険が潜んでいるのだろうか。
立体交差で線路や道路の下をくぐるアンダーパス。
都市部では至る所に存在しているが、浸水時には注意が必要だ。
これは冠水したアンダーパスを想定した走行実験。
60センチの深さまで冠水したアンダーパスを時速30キロで走行したところ。
あともう少しというところで、ちょっとエンジンが停止してしまってますね。
よくテレビの映像で、これぐらいの水深を、車がバシャバシャと走っている映像っていうのは見かけると思うんですけど、実際テストですと、このようにエンジンがもう完全に停止してしまうと。
無理に走行し、立往生すれば、車が水没する危険があるのだ。
また都市部に多数存在する地下街。
こちらは地下街の浸水を想定した実験映像。
地上が50センチ浸水した場合、階段を駆け下りる水の速さは、毎秒5メートルに達するという。
大人の男性でも、手すりなしでは上るのが厳しい状態だ。
また地下の飲食店や地下室に閉じ込められた場合は、浸水の深さが50センチを超えると、大人の男性でも扉を開けるのは難しい。
女性なら40センチ、小学生なら30センチを超えれば、ドアは開けられないという。
都市型の水害を未然に防ぐため、行政が積極的に取り組んでいるのが、雨水の処理を目的とした、貯水施設の設置だ。
集中豪雨などで短時間に大雨が降ると、一気に雨水が下水管に流れ込み、処理が追いつかない新たに作られた貯水施設は一時的に下水をためて、水害を未然に防ぐ役割を果たすのだ。
たまった下水は、雨がやんだあと、川に排出される。
防災効果が期待される貯水施設だが、戸田教授は、こう指摘する。
非常に短時間で激しい雨が降りますので、すべての雨に対して、そういう構造物で処理するのは難しいですね。
ハザードマップを作って、住んでる場所はどこが危険かを、早めに判断してもらって、すぐに避難してもらうとかですね。
またなんかあったときには、そういう避難情報を早く出して、それを皆さんに伝えるとか、そういう構造物に頼らないような、さまざまな対策も併せ持って必要になる。
さて、ポンプ施設の中に入ってきました。
だいぶ階段下りてきたんですけれども、こちら、深さ7、8メートルの位置だということです。
そして奥まで行きますと、深さ50メートルほどあるということなんですね。
このように対策の施設などをご覧いただいたんですが、では浸水対策、これで万全かといいますと、今回取材したあの埼玉の施設をもってしても1種類だけでは、なかなか大丈夫とはいえないということなんですよね。
事実、春日部でも浸水は起きていますし、こちらの和田弥生幹線も、建設後に浸水は起きています。
ただ、こういった施設のおかげで、だいぶ被害というのは軽減できているんですが、絶対大丈夫ということはありませんので、皆さん、災害時には十分ご注意くださいということでした。
こちらからは以上です。
ご苦労さまです。
辻井さん、都市の地下にああいう施設が次々出来てるっていうのは、ちょっと驚きましたですね。
初めて拝見しましたね。
都心部に住んでいますから、私はよく地下鉄を利用することが多いんですね。
そうしますと、やはり地下があんなふうに水で、もう浸水した場合は、本当に上がれないっていう状況を、ちょっと目の当たりにすると、ちょっと地下鉄に乗るのが怖くなってしまったり。
河田さん、どうなんでしょう、ああいう対策が進んでる自治体と進んでいない自治体、安全な地域やそうでない地域、専門家の方は分かってるんですか?
それは分かってるんですけれども、雨の降り方が異常なんですよね。
ゲリラ豪雨というのは10分間に大体15ミリ以上降る、これね、1時間に直すと90ミリですよね、そうすると、日本の下水処理能力というのは、1時間に50ミリですからね。
ですから、50ミリ降ったら、もうマンホールから逆流してくると、それが地下に入るっていうそのパターンはね、変えることができないんですね。
どういう危機があるかというと、ご覧のように、地上ではエンジンが止まる、車が止まる。
マンホールから水があふれる、そしてアンダーパスで車が立往生する。
そして地下に雨が流入してくると、階段は上がれない、エレベーターが停電で停止する、水圧でドアが開かない。
河田さん、じゃあどうすればいいんですか?
ですからね、これまで地下街を造るときは、火災とガス爆発を対象にしていたんです。
こういう水が入ってくるっていうことは、想定していなかったんですよね。
たまたま高潮とか津波が起こればそうなんですけれども、こういうゲリラ豪雨というものは対象にしていなかったので、瞬間的にどっと増えるものについては、今の施設では守れないっていうことは、十分考えておかなければいけないということですね。
安部さん、つまり高度経済成長期に、その水に関してまでは考えて街は作らなかったということですね。
こういう気候状況でもなかったので、そこまでは考えなかったんでしょうね。
高度成長のときは、やはりコストをかなり重視してきていますから、安上がりにいい施設を作りたいと、そういうことがずっと続いてきたんだと思いますね。
しかし、この現状が明らかになった以上は、やはりお金をかけるべきところは五味さん、かけていかないと。
そうですね、行政による規制というのは、大まかに言うと、経済規制と安全規制、この2つに分けられるわけですが、経済規制の場合には、例えばどういう金融商品が違法であるとか、適法であるとか、こういうのはその規制を入れることによる、経済的な副作用とのバランスで考えるということになるでしょうが、安全規制、人命に関わるとか、こういうことの場合には、経済的な副作用っていうのは、うんとその位置が下がってしまいますね、そうなくちゃならないんで、お金がかかっても、あるいは不満を言う方があっても、その規制っていうのは、十分説明したうえで入れる必要があると思いますね。
中長期でしなくちゃいけないことは山ほどありますが、目の前で土砂災害の前兆と対策、これちょっとまとめてみたいと思います。
崖に裂け目が出来る、崖から水が湧き出る、山鳴りや腐った土のにおいがしてくる。
そして、川の急な水位の低下、水位の低下なんです。
どういうことかというと、小さな川で、上流でダムが出来始める、土石流がいったんたまると、急に水位が、河田さん、下がることがあるんですね。
せき止められますので、ですから、やっぱり、知識が命を助けてくれるっていう社会にみんな気がつかないといけませんよね。
というようなことがあるということは、まず基礎知識として持っておかれてもいいと思います。
河田さん、ここまでです。
ありがとうございました。
さあ、続いてことしは週末のたびに台風や大雨、これが経済にも大きな影響を及ぼしつつあります。
災害がありましたよね、
さあ、天候不順が夏物商戦にまで、影を落としています。
そうなんです。
今週発表された7月の全国の百貨店の売上高が、4か月連続のマイナスとなるなど、個人消費の先行きに不透明感が出てきました。
安倍総理が年内に判断する消費税率10%への引き上げというのは、経済状況の好転というのも前提としておりまして、今後の景気が注目されています。
この夏の台風や大雨は、日本経済にも影響を及ぼしつつある。
東京都内のスーパー。
2週間ぐらい前は、ホウレンソウなども100円で十分売れてたんですけど、倍以上で販売させていただいている。
今週に入って、野菜の値段が高騰している。
自分も長年、二十何年間、仕入れをしてるんですけど、初めてと言って過言ではないですね。
お店側としても、もうお手上げっていう状態ですね。
産地では、天候不順で野菜の生育が遅れ、品不足から値段が高騰しているのだ。
この店では、2週間前の一番の安値に比べ、大根やホウレンソウが倍近く、キュウリやシシトウは倍以上値上がりしている。
1本30円だったキュウリが、65円に。
野菜がほとんど値上がりしてますでしょう、今。
いざ、お会計になると、消費税がぐんとあれになるので、こんなはずじゃなかったかなと思うくらいの。
この夏の天候不順は、消費全体にも影を落としつつある。
雨のときはもう、どこも行かないようにしたりとか。
買い物行く回数は減りました。
雨だったら、もう買い物はきょうはやめて、冷蔵庫にあるもの、何かで食事の用意をしましょうという感じになります。
今週発表された7月のスーパーや百貨店、コンビニエンスストアの売上高は、前の年に比べダウン。
梅雨明けの遅れなどで、夏の商品の売り上げが鈍かったことや台風による大雨で、客足に悪影響が出たからだ。
小売業界は、この夏に期待をかけていた。
消費増税直前の3月、家計の消費支出は、駆け込み需要で前の年に比べ大きく伸びた。
増税後反動で落ち込み、5月は前年比8%のダウン。
だが6月にはマイナス幅が小さくなり、7月以降、持ち直すと見られていた。
しかし、実際は厳しい数字となった。
そこで巻き返しを図る百貨店。
こちらの店では、今月から消費回復の期待を込めて、高級ブランド時計の売り場を、最大で4倍に拡大。
売り上げのアップを目指す。
増税前に買いだめされた分、増税後には反動が非常に大きかったですね。
まぁ、順調に回復に向かってまして、お買い物のしかたとして、価値あるものには消費を惜しまないという傾向にありますので。
消費税が8%になって、落ち込みを見せた日本経済。
ことし4月から6月のGDP・国内総生産の成長率は、年率でマイナス6.8%と、大幅ダウン。
当面、反動減等による一部に弱さが残るものの、次第にその影響は薄れて、緩やかな景気回復が進むというふうに見込まれております。
アベノミクスの最大の使命、それはモノの値段が下がり続けるデフレからの脱却。
モノの値段がアップすれば、企業の売り上げアップ、給料もアップ、手取りが増えたので消費もアップ、そして景気回復というシナリオだ。
実際、モノの値段、消費者物価指数は、ここ13か月連続で上昇を続けてきた。
一方で大企業中心に、この春から賃上げが相次いでいる。
中小企業へのアンケートでも、6割が今年度、給料を上げたと答えている。
ところが。
食費も、消費税上がってから1万ぐらい、やっぱり上がっちゃいました。
給料上がんないですから、ランチが値上がりするんで、お弁当でもなんでも上がるじゃないですか。
コンビニ行っても高いじゃないですか、やっぱ、上がったなって。
重たいです。
物価は4月の消費増税以降、大きく上昇。
6月は前の年に比べ、3.3%も上昇。
一方で現金給与総額は、3月に対前年比プラスに転じたが、その上昇率は物価よりも低い。
物価の上昇に給料が追いついていない現実。
今後、消費が落ちていく懸念を指摘する声も。
物価が上がってしまったために、賃金は少し伸びているんですけれども、それは物価の影響でモノが高くなってしまっているので、その分で支出がちょっと難しくなっている。
やっぱり徐々にじわじわと、消費者の購買力というのが落ちていって、昨年はいわばアベノミクスのスタートというのは、個人消費を活性化させたというところだったと思うんですけれども、そこの個人消費に対する期待っていうのはできなくなっていくと。
また末廣氏は、4月から6月のGDPの結果にも懸念を。
やっぱり消費はもともと、いわれているように、ご案内のとおり非常に悪いということなんですけれども、それ以外に設備投資もマイナスですし、輸出もマイナスというところで、在庫も積み上がっているというところで、中身を見ると、何が今後、景気をけん引していくのか、非常に分かりづらい。
安倍総理は、今後7月から9月のGDPや経済の状況を見て、消費税を10%に引き上げるか、判断をする方針なのだが。
1月、2月、3月、4月、5月、6月をならしてみると、前年の10ー12月期よりは成長しているわけでありまして。
と、明るい見通しを示す総理の判断は?上がるのは物価と税金だけなんてことはないですよね?
さあ、専門家の五味さんに伺いますが、今、VTRの中に出てきた状況ですけれども、モノの値段が上がると、企業の売り上げアップ、給料も上がる、消費もアップ、需要と供給のバランスでモノの値段が上がってという循環に今、入ってますか?
確実に入っているわけではないですね。
賃金の上昇ぶりというのは、必ずしも期待通りにはいっていない。
この連鎖の中で、給料アップのところで切れてしまっている可能性があるというのは、これもVTRの中でご覧いただきましたけれども、物価は確かに、消費税の値上げ等もあって、上がってるんだけれども、給料の値上げが追いついていない、ということになると、先ほどのいい連鎖には入っていかないっていうことですよね。
一つ、注意しないといけないのは、消費税の増税があったという部分、この部分、この3%という上昇率には、消費税のアップ分が当然入っているわけですね。
消費税が上がれば、その分、実質所得が当然、一時的に下がりますね。
ですから、消費に対しては悪い影響があると。
これは増税の前から分かっていた話でありますし、その反動減で、ドンと消費が落ちるというのは、別に想定外の話ではない。
問題はこの消費というのが、消費意欲というものが、アベノミクスに対する期待でじんわり上がっていく、そのベースとなる賃金の上昇が、時間を少し、タイムラグがありますので、遅くなりますけれども、上がっていくという期待があるという状況が、実際に作れるのかどうか。
このところにかかっている。
この青の線がぐーっと上がって、両方が接近して追い越してくるようになるといいけれどもということ。
追い越すというわけにはいかなくて、ほかの施策で当然、景気をよくしていく、消費だけではないですね、設備投資とか輸出とかございます。
あるいは公共投資ですね。
いろんなもので景気をよくしていく併せ技の中で、その結果として、個人の所得というものが、実質的に増えていくというパターンを作れるかどうか。
安部さん、現状、どうご覧になっていますか?
今、五味さんもおっしゃったんですけれども、アベノミクスって、期待なんですよね。
景気がよくなるだろうという期待がまずあって、大企業が賃上げされた、そうすると、次は僕たちのところにまで来るかもしれない、そういう期待を回していくのがアベノミクスで、だからそういう意味では、さっきの循環のところでいくとね、企業収益がまずよくなってからというよりは、先に今回、賃上げをしてもらった。
そこから先なんですけれども、今の消費のところでいくと、まあ、そうはいっても給料は上がった。
かなり上がっている人が、結構いるという状態です。
上がってるんだけれども、使うとこれ、マイナスになっちゃうんですね。
今ので見ていくと。
だから使うものはやはりかなり選別をし始めてる、今のところは。
だからその気持ちをどれだけやっていくか、その他の景気対策みたいなことが、やっぱり必要になってくると思うんですね。
気持ちの面でいうと、辻井さん、どうですか、景気はよくなってるという実感というのは、あるもんですか?
都内の一部の飲食店なんかでは、非常に人気のあるお店だと、1か月ぐらい予約が取れない。
そんな状況があると、もしかしたら上がってるのかなと。
地域差があるかもしれない。
岩田さん、東京と大阪比べただけでも、ずいぶん違いますもんね。
地方と東京で見ても、東京の場合は非常にこういったようなお話が多いんですけれども、地方ではなかなか、そこまでこないっていう声は聞くんですけれども、安倍政権からすると、反動減というのがあって、主力はダメだったけれども、これぐらい下がるっていう、ちょっと下がりすぎかなということを、語る方もいるんですよ。
7・9でまた、回復してくるだろうという期待値が、来年の10月の10%ということにつながってくるわけですね。
そうですね。
この消費税を上げるかどうかの判断は、この7月・9月。
もう間もなく8月終わりですが、消費税を上げるべきかどうか、そしてまた上がりそうかどうか。
このあたりの今、見立てですけども、五味さんはどう見てらっしゃいます?
消費税を10%にもし上げないという選択をするのであれば、予定どおり上げないという選択をするのであれば、それは世界的に、あるいは日本経済に、よほどのショックが起こる、想定外の事態が起こっているというとき以外、そのときだけですね。
それ以外の、通常の今のような状態で、駆け込み需要が大きかったから、反動減も大きいと、だけど設備投資も徐々に戻っている、輸出も世界経済がだんだん落ち着いてきてますから、それなりに維持している。
こういう経済環境、そして公共投資は補正予算で出していくと、こういう環境の中で、それなりの成長がありながら、選択として、もし上げないということになったら、国債のマーケットが激動しますので、金利が急上昇する。
上げないという判断は影響が大きすぎると。
これはありえないですね。
安部さんはどう見てます?
おっしゃるように、上げないという判断は大変大きいです。
ただ、もう間もなく8月終わります。
7、8は夏物商戦、先ほど出てたように、あまりよくないですね。
9月でどれだけ盛り返せるかにしても、GDP自体はかなり厳しい数字が出てきてもおかしくない。
今の7月・9月のですね。
そうすると、気持ちの面をどう支えていくかということが、やはり重要で、ただ上げない場合は、国債の問題もありますけれども、
天気予報です。
冒頭からお伝えしているとおり、今週、広島では大規模な土砂災害が発生しました。
来週も前線の影響を受ける日が多くなりそうで、すでに多くの雨が降っている地域では、僅かな雨でも土砂災害に警戒してください。
ではきょうの全国のお天気です。
湿った空気や寒気の影響で、不安定な空もようの所が多いでしょう。
晴れていても、急に雲が広がり、雷雨になる所が多そうです。
広島でも雲が多く、一時激しい雷雨になる可能性がありますので、十分注意してください。
続いて週間予報。
初めに北日本と東日本です。
北海道はあすは一時雨が降りますが、月曜日からは晴れそうです。
東北や東日本は曇りや雨の日が多くなるでしょう。
西日本です。
曇りや雨の日が多くなりそうです。
雷を伴い、雨が強く降る所もありますので、引き続き土砂災害などに注意が必要です。
岩田さん、防災、経済、難問山積なので、政界は内閣改造で浮き足だってますよね。
焦点は石破幹事長の処遇の問題だと思いますね。
近々、もしかして石破さん、出てくるかもしれないという話もありますので、2014/08/23(土) 08:00〜09:25
読売テレビ1
ウェークアップ!ぷらす[字]

いまだ不明者多数…広島・記録的豪雨で土砂災害なぜ大惨事に?▽「日本に洪水被害」春に鳴らされていた“警鐘”▽あなたの街にも危険が!?「都市型水害」本当の怖さとは

詳細情報
出演者
辛坊治郎
森麻季
坂木萌子
岩田公雄(読売テレビ特別解説委員)
五十嵐竜馬(読売テレビアナウンサー)
【ゲスト】
五味廣文(元金融庁長官)
辻井いつ子(エッセイスト)
安部順一(中央公論編集長)
河田惠昭(関西大学社会安全学部教授)
蓬莱大介(気象予報士)
番組内容
広島市の中心部からほど近い住宅街を襲った大規模土砂災害。多くの死者・不明者を出す大惨事となりました。夜中の局地的豪雨に打つ手はなかったのか、事前の周知はできていたのか…現場を検証取材します▽最近全国的に増加するゲリラ豪雨。山はもちろん大都会でも起こりうる「水害」の怖さとは?あなたは住んでいる街の現状や危険性をご存じですか?河川の氾濫や地下街浸水…意外に身近に存在する「危険」と対策を探ります。
おしらせ
内容は予告なく変更する場合があります

ジャンル :
ニュース/報道 – 政治・国会
ニュース/報道 – 討論・会談
ニュース/報道 – 経済・市況

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0x0828)
EventID:38976(0x9840)