(吉田光雄)
高校教師を退職して2年妻の手料理が楽しみで…。
いつも腹いっぱい食べていました。
楽しみと言えば小説の執筆も…。
若い頃からの夢だった小説家デビューを目指して毎日こつこつ机に向かっていたんですが…
文学賞受賞おめでとう!ありがとうございます。
教え子に新人賞の先を越されてしまって…。
そのせいでしょうか…
あらもう食べないの?ごちそうさま。
もういいの?おなかいっぱいなんだからしょうがないだろ。
下痢も腹痛もないのになぜかだんだん食が進まなくなって…
とうとう大好きな妻の手料理も全く食べられなくなったんです
私は何かおかしな病気なんでしょうか?あれだけ食欲があった人が。
結構な量のスパゲッティ食べてましたよ。
あれはいかんな。
さあさあさあゲストのお二人。
いかがですか?精神的なショックがあったので。
教え子がね。
先越されてしまったというので大きく関わってるような…。
さあジョージさん。
僕は抜本的にはストレスも関係してはいると思うんですが食べてるのも見ると肉炭水化物それからワイン喫煙。
これが重なると生活習慣病の…。
でもさすが病気オタクですね。
ええ。
病気してますから。
患者の声に耳を傾け体に問いかける。
総合診療医の武器は問診と診察だ。
症状は?仕事は?生い立ちは?病気を探るヒントはどこに潜んでいるのか。
意外な手がかりを一つ一つつなぎ合わせ病気を探り当てる。
私たちはその人を「ドクターG」と呼ぶ。
的確な診断力が患者の信頼を集める…今若い医師たちの指導に力を注いでいる。
夜眠れないぐらいせき出ます?研修医のかたわらで目も耳も全神経を患者に向ける。
患者のささいな訴えや小さな変化を見逃さず診断に生かす。
それが金城先生だ。
何かご心配の事ありますか?
(玉ちゃん)今回のドクターGは…
(拍手)さあ先生の病院は我々の番組で割と有名ですよね。
研修医の方もいらっしゃいますし。
そうですよね。
研修医の先生が本当に頑張って外来の患者さんを診て一緒に考えてどうしていくかを決めていくと。
先生もビシビシ「こら〜」という…。
それはないですか?厳しく…。
う〜ん…ですかね。
どうなんでしょうか?病気を探り当てるために全国から集まって頂いた研修医はこちらの3人です。
(玉ちゃん)ご紹介しましょう。
(拍手)
(拍手)
(拍手)今日はスタジオに堀さんが2人いるって事ですよね。
(堀ちえみ)そうですね。
はい。
(玉ちゃん)堀先生。
「ドクターG」はご覧になってますよね?実際出る事になっちゃって…。
この場に立ってみるともうちょっと緊張で…。
緊張しないで下さいよ病院の看板しょってるだけですからね。
左先生は聞くところによるともう結婚されて…。
大変じゃないですか。
(左)子供がいるので夜中病院に起こされるより前に子供に起こされたりとか…。
さあ水戸先生は志望する科は?僕は消化器外科になりたいと思ってます。
(玉ちゃん)ちょうどいいんじゃないですか今日。
ボールが止まって見えるんじゃないですか今日。
ピタッて。
V見てどうでしたかね?
(水戸)非特異的な症状が多かったのでこれからヒントを頑張って探したいと思います。
はい。
頑張って下さい。
食欲不振だといろいろ思い浮かべますもんね。
たくさん考えなくちゃいけない事がそのかわりあるかなと思いますので…。
さあそれでは病名を探るための再現ドラマを見て頂きましょう。
ドクターGの症例に研修医が挑みます。
テレビの前の皆さんも一緒に考えて下さい。
ドクタージェネラル!ハァハァ…。
今日はどうされました?実は…最近なぜか食べられないんです…。
おなかの調子が悪いんですか?いや…自分でもよく分からないんです。
(吉田)
え〜…ここ1週間ぐらいずっと腹が張っていて…
ねえあなたもう本当におかしいわよ。
昨日もおとといもゼリーしか食べてないじゃない。
やっぱり病院行きましょうよ。
ああないです。
いいえ。
ありません
それもないです
はっきり覚えていません。
何となく食べられなくなってきて…。
そうですか…。
奥様にもお話を伺ってもよろしいですか?はい。
あの…どうなんでしょうか?主人は…。
気付いた事を教えて下さい。
そうなんです。
全然食べなくなってしまって…。
いえ…。
だんだん食べる量が減ってきたんです。
(佳子)
1か月くらい前の事なんですが…
と…通ったぞ1次!見ろ!ちゃんと読む人は読んでくれてるんだ!見ろ!よかったわね。
(佳子)
主人は高校教師を退職してから毎日机に向かって小説を書いていまして…。
その日は小説のコンクールで初めて1次審査を通過したってお祝いをしたんです
おめでとう。
ありがとう。
よかったね。
(佳子)
この人こんな年なのにパスタとかお肉とかこってりしたものが大好きでしかも3人前ぐらいペロッと食べてしまうんです。
その日もいつもどおりよく食べていたんですが…
あら?どうしたの?すまん。
もうおなかいっぱいだ。
めったに食事を残さない人なのでおかしいと思ったんです。
そのころからなんです。
食べる量が減ったのは…
(吉田)
そうだっけ?食欲はあったんだけどな…
(佳子)ゴミ箱に捨てて下さいよ。
昼飯まだか?おなか減ったよ。
ごちそうさま。
もういいの?あんなにおなかすいたってせかしたくせに。
おなかいっぱいなんだからしょうがないだろ。
(佳子)
食欲があったって言うけどふだんの半分しか食べてなかったでしょう
(吉田)
何だかすぐ満腹になったんだよ
全然体を動かさないからおなかがすかないのよ。
(佳子)
はい全く。
だるいと言ってゴロゴロしてばかりで…
おい何で消すんだよ。
寒いじゃない。
暑いんだよ。
クーラーも扇風機もこんなにつけて何が暑いのよ。
体壊すわよ。
(佳子)
この1か月どこにも出かけようとしないんです
(吉田)
えっこないだのパーティーは行っただろ?
(佳子)
あの日だけじゃない
お〜い。
これ他にないのか?太っちゃったんじゃないの?いいじゃないか。
他に…早く出してくれよ。
もう…。
(吉田)
えっと…2週間前です
(吉田)あれ?きついな…。
受賞おめでとう!ありがとうございます。
実は教師時代の教え子の竹田君が小説の新人賞を受賞しましてね少しだるかったんですが無理をして出席しました
(佳子)
教え子に先を越されて内心複雑だったみたいです
(吉田)
そんな事ないよ。
お祝いに行ったんだから
(佳子)
そのパーティーの後から一層様子が変になったんです
あらもう食べないの?うんもういいや。
(佳子)
部屋も散らかり放題だし何だか元気がなくて…。
竹田さんの活躍がショックだったのかと思っていたんですが…
(吉田)
確かに…だるい感じが強くなったような…
(佳子)
食べやすいと思ったうどんにも手をつけなくて…
あら珍しい。
原稿は手書きにかぎるって言ってたのに。
ああいや…。
(佳子)
1週間くらい前からパソコンを使うようになったんです。
あれ竹田さんのまねなの?
(吉田)
それは関係ないよ
(佳子)
あっ少しだけいい事も。
タバコを吸わなくなったんです
いいじゃない。
もうおやめなさいよ。
(吉田)
だるくて吸いたくなかったんだよ
はいどうぞ。
出す量も減らしてるんですが…
う…。
おなか痛いの?いや痛くはないけど…。
(吉田)
どうも食べる気がしなくなって…
これなら食べられる?
(佳子)
ここ数日まともな食事をしてないんです。
毎日暑いし夏バテかとも思ったんですが…
(吉田)
食べてもいないのに最近は四六時中腹が張った感じで…
自分でもよく分からないんです。
こちらが吉田光雄さん62歳のバイタルデータでございます。
熱は38℃以上あると「ありますね」と言いますが本当に微熱かもしれない。
血圧は少し高めですね。
脈拍は?脈拍もはやいです。
血圧ああいう味付けのものを食ってるからやっぱり上がっちゃうんでしょうね。
それでは研修医の皆さん疑われる病名をフリップにお書き下さい。
堀さんどうですか?この方と似たような経験をした事があって…胃が悪いのかなと最初はすごい思ってて…。
で徐々に徐々に食欲減って…。
なのにおなかだけポンと出てきてね。
で結局すい臓が破裂して痛みが出るまで気付かなかった。
破裂までいったんですか。
そうなんですよ。
でも最初は食欲不振から。
やっぱ食欲不振で…。
さあジョージさんどうですか?やっぱストレートに胃というのはもちろんあれなんですけど僕はむくみ。
むくみという事になると腎不全とかも考えられるんですけど…。
それから糖尿もちょっと…。
そっちもあるかという事ですね。
ほぼトークが研修医レベルですね。
(玉ちゃん)金城先生どうですか?ジョージさんの見立ては。
びっくりしました。
すごいですね。
さあ研修医の皆さん病名を書き終えたようです。
フリップオープン!
(玉ちゃん)さあそれでは左先生からお願いします。
(玉ちゃん)堀先生。
(玉ちゃん)水戸先生。
ここからはドクターGと研修医との真剣勝負です。
カンファレンススタート。
「肝硬変」「肝硬変」「ネフローゼ症候群」という事で2つ同じ病名が出ましたが左先生から肝硬変ってどういう病気かをご説明頂けますか?肝臓がアルコールとかの刺激で硬くなってしまって肝臓の働きがとても落ちてしまう病気だと思います。
けん怠感や食欲低下から始まり腹水がたまっておなかが張ったり全身がむくんだりします。
進行すると皮膚が黄色くなる黄だんが出ます。
吉田さんの場合は肝硬変が原因でおなかに水がたまってくる。
腹水がたまる事があるのでそれがいろんな臓器を圧迫しだしたりするとある程度食欲がなくなるのかな。
あとは診察の時入ってこられた時にすごくハァハァしていたのも考えるとおなかだけじゃなくて肺の方にも関わってくるのかなという事。
俺のおやじも肝硬変だったけど腹水がすごいたまってたもんね。
腹水というのはどこから出てくるんですか?おなかの中には常に一定量の少量の水があり臓器の動きを助けています。
肝硬変などの病気が原因でおなかにたまった過剰な水分を「腹水」と言います。
腹水がたまるとおなかが張ったり肺を圧迫して息切れなどが表れます。
じゃあ堀先生の肝硬変…。
腹水が貯留しているんじゃないかと考えましたし…。
あとタバコも吸えないぐらいのけん怠感。
部屋が散らかっても気にならない精神状況も含めて肝硬変…。
おなかが張ってる感じを言ってらっしゃるという事で…。
水戸先生ネフローゼ症候群はどういう病気でしょうか?体の中からタンパクが漏出してしまう病気の総称なんですが…。
何らかの病気が原因で腎臓が正常に働かず…血液中のタンパク質が減り全身がむくみ進行すると腹水がたまったり心臓や肺にも水がたまります。
今回腹部膨満という事だったんですがおなかが痛くなかったり下痢とか便秘もなくて消化器の症状としては乏しいかなと考えました。
おなかが張ったり足がむくんだり息切れという事で…
(吉田)
食べてもいないのに最近は四六時中腹が張った感じで…
研修医たちが特に注目した…その原因は何か?「おなかが張る」とおっしゃってますが…お水がたまっておなかが大きくなってるなと感じると思います。
「腸閉塞」みたいな腸管が拡張する事が一般的に多いかな。
腸閉塞ね。
あとは?他の臓器肝硬変などで腫大して臓器自体が大きくなる。
腎臓とか肝臓とかが大きくなってもいいかと思います。
おなかが張る原因には……という事が考えられる。
ではおなかの張りと「なぜか食べられない」という訴えに関係はあるのか?最初の時点は1か月前ですね。
(左)ふだんは肉とかパスタとか3人前もペロリと食べるぐらいだったのが…どうしたの?すまん。
もうおなかいっぱいだ。
え〜っ?でそのあとどうなってきましたかね堀先生。
ごちそうさま。
もういいの?食欲はあるんじゃなかったでしたっけ。
(堀)食欲はあるけどすぐに満腹になってしまう。
…というこの状態。
一体おなかの中で何が起きているのか?食欲があって食べれないというのはどういう状態でそういう事が起きるんですかね?詰まっている。
どこが詰まっているんですか?腸が詰まると食べ物や消化液の流れが滞り腸閉塞になります。
内容物がたまり吐き気おう吐腹部の張りなどが表れます。
腸管が詰まってる状態がありえるかどうかですが…。
どうしてですか?じゃあ便通の異常はなかったと。
吉田さんは下痢や便秘痛み吐き気などの症状を訴えていない。
消化管内に問題はないようだ。
あとはどんな事が考えられます?そういう事が原因だと思います。
吉田さんが食べられなくなったのは…腹水だったらお水だったらどこが張るんですか?たまり具合にもよると思いますけど…。
あとは臓器が大きくなるならどこが張りますか?吉田さんの「食べられない」そして「おなかが張る」という症状は腹水による圧迫と他の臓器の腫れによる圧迫どちらかが原因なのか?さあカンファレンス見て頂きましたがゲストのお二人いかがですか?どうしても自分の経験と重なってしまって大きな病気が潜んでるんでしょうけれども…。
熱があるという事がやっぱり大事ですよね。
ちょっと僕混乱してきました。
だからこの中には正直正解はないような気がしますまだ。
めっちゃ参加してますよね。
頑張って勉強してそっち座りたいぐらいです。
さあ診断を絞り込むために再現ドラマの続きをご覧下さい。
ドクタージェネラル!あ…いや…この辺りでしょうか。
(吉田)
そうですね食べると更に張る感じが強くなります
少しおなかを診せてもらってもいいですか?失礼します。
ハァハァハァ…。
ここが少し張っていますね。
痛いですか?いや…痛くはないです。
少し…。
そうですか。
起き上がりましょうか。
ええ。
はい…食べてないからだと思うんですが…。
ねえ最近あまり眠れていないせいもあるんじゃないの?ああ…。
(佳子)
そうなんです。
コンクールの締め切りが近いからってここ1週間くらい寝室にも上がってこなくて…
(吉田)
はい。
書斎は1階なんですが2階に上がるのが面倒で…
(佳子)
それにあなた何度も夜中に起きてるでしょ
(吉田)
はい…何だか暑くて…気付くと寝汗をびっしょりかいているんです
(佳子)
昼間もぐったりしている事が多いです
どうしちゃったの?具合よくないの?
(玉ちゃん)奥様は一番見てるからね。
最近パソコンを使うようになったとお聞きしましたが…
(吉田)
それが…ペンだとうまく書けなくて…
分かりました。
ああそういえば不思議なんです先生。
(佳子)
病院に来る前に体重を量らせたんですが…
2kg増えてる。
(佳子)
これだけ食べる量が減ったのに体重が増えていたんです
ああ靴やワイシャツもきつくなったりして…。
ハァハァ…。
大丈夫ですか?え?何が?先ほどもそうでしたが…そういえば駐車場からここまで歩いた時もふだんあんまり動かないからかしら…。
(高橋)分かった!いいえ。
特に感じた事は…。
先生本当に何なんでしょうか?私の体は…。
(玉ちゃん)研修医の皆さん悩んじゃってるようでございますが。
考えられる病名をお書き下さい。
う〜ん…。
後半のVTRですけど眠れないなんていう事実出ましたしなんかペン持てねえなんて。
はいはい。
寝汗も気になりますよね。
あと何で太るんですかね?カロリー的には太らないですよね。
腹水で考えると2kgって相当な。
そうですね。
(高橋)どうなのかなそこがちょっと疑問ですね。
(玉ちゃん)研修医の皆さんどうぞ!止まってますね筆が…。
ジョージさん見ながら「分かった」って言ってました。
いや最初はずっと内臓という捉え方をしてきたんですけど…。
(玉ちゃん)脳にきましたか!その症状と思ったんですけどね。
意外とこの番組落とし穴大きいですからね。
白衣着せたいですよ。
さあ研修医の皆さん病名を書き終えたようです。
フリップオープン。
(玉ちゃん)さあ左先生からお願いします。
(玉ちゃん)堀先生。
(玉ちゃん)水戸先生。
では再びドクターGと研修医との真剣勝負です。
最終カンファレンススタート。
病名が並びました。
水戸先生の方から。
先ほどと病名が変わってますので。
「悪性リンパ腫」というのは血球のリンパ球の腫瘍でして…。
疑った原因としては寝汗がひどい事…非特異的な症状を説明できるという事で疑いました。
先ほどのネフローゼ症候群をやめた理由としては全身の浮腫が少ない事などを考えました。
ネフローゼ症候群を挙げていた水戸先生はひどい寝汗と微熱に注目し悪性リンパ腫に病名を変えた。
堀先生病名同じになりますけれども…。
食欲が低下しているのにも関わらず体重が増えているという事でどこかしらに腹水であったり水…何かしらが貯留しているんではないか。
僕も体重が増えてるというのがどこかしらに水がたまってるのかなと考えました。
堀先生と左先生は吉田さんの体重増加に注目。
全身に水がたまっていると考え再び肝硬変を挙げた。
あと左のおなかの方が…その辺り脾臓がある位置ですので…という事も考えられるのかなと思いました。
僕もリンパの流れが多い…更に2人は腹部左上の張りから脾臓が腫れている可能性も考えていた。
ちょっとどういうところに脾臓があるかというのを…。
ここに胃がありまして邪魔なので腸を取り除いて見てみますと…。
脾臓はここにありますね。
脾臓は免疫をつかさどる臓器です。
古い赤血球を破壊してろ過する働きや体内に侵入した菌やウイルスを除去する働きなどをします。
おなかの張りは腹水による圧迫なのか?それとも脾臓の腫れによる圧迫なのか?おなかが張ってるところから考えてきましたが…腹水には矛盾するかなと思います。
(玉ちゃん)腹水じゃないんだね。
ここが少し張っていますね。
おなかの張りは全体ではなく左上だけに限られている。
腹水による圧迫の可能性は低い。
脾臓が近くにあるので…この患者さんは触って分かるぐらいかなり脾臓は腫れてると思うので胃を押されててもおかしくはないと思います。
何らかの病気で脾臓が大きく腫れて胃を圧迫するとおなかの張りを感じます。
また胃の容量が小さくなるため食べるとすぐに満腹と感じます。
吉田さんの食べられなくなった原因は脾臓が腫れ胃を圧迫していた可能性が高い。
では脾臓の腫れはなぜ起きたのか?脾臓が腫れる原因としてどういう事が他にあるのか?肝硬変のような病態があれば脾臓と肝臓血管でつながってますので肝臓に血液が流れにくくなると脾臓にどんどんどんどん血がたまってきてしまうのでそれでパンパンに腫れてしまう。
あとどんな理由が挙げられますか?感染症ではどうして腫れるんですか?炎症。
あとどんな理由が…?いわゆる血液のがんと言われる病気でも脾臓は腫れると思います。
リンパ腫とか血液の血球がいっぱい増えててそこで処理しようとして頑張っているのかという事で脾臓が腫れていた。
脾臓が腫れる原因はこれらの他にもあり病気の特定はできない。
何枚もシャツを替えるぐらいに寝汗がかなりひどい…。
(左)あとはもう全然階段に上っていないので実はずっと前から息苦しかったのかもしれないなと…。
息切れ。
あと寝るとつらいとおっしゃってて一つ症状としてあるかなと…。
どうして息苦しくなるんですか?横になると。
こういうの起こす病気というのはどういう…?水戸先生が指摘したこの症状。
少し…。
ハァ…。
あおむけになった時吉田さんは息苦しさを訴えていた。
これは心不全を示唆する症状の一つと考えられる。
心不全って病気ですか?病態ですね。
むくみも心不全の状態にあればむくんでくると思いますし心臓の働きが弱くなると全身の血を送るというポンプの仕事ができないのでそれで血管に水がたくさんとどまる事でむくむという事が…。
また体内に水が多くたまるため体重増加が起きます。
息切れむくみ体重増加。
吉田さんには脾臓の腫れとともに心不全も起きている可能性が高い。
心不全の原因を突き止めれば病気が分かるはずだ。
心不全って呼ばれる病態の原因となるようなどういう事が挙げられますか?
(水戸)「心筋炎」だったり心臓の病気であれば…。
あとはどんな理由があるんですかね?心臓が頑張り過ぎるような病態。
例えば甲状腺機能がすごく高くなって心臓がドキドキするのがずっと続くと心臓が疲れる状態になってうまく働けなくなる。
あとはどんな理由がありますか?
(堀)貧血だと体の組織に血液がなんて言うんですかね?貧血になると酸素が体足りなくなるので…。
それを補うために頑張って心臓が拍出量を増やす事で心臓に負担がかかって心不全になるという事も。
悪性リンパ腫…それによって脾臓の機能が亢進して貧血になって心不全になってという流れはひとつあるのかなと思いました。
心不全の原因には他に心筋梗塞や高血圧などがある。
脾臓の腫れと心不全。
2つの症状に共通する病気は悪性リンパ腫だが…。
寝汗とか微熱とかで考えると心臓とか炎症でもいいし…。
かもしれないなと思うんですけど。
寝汗と来院時の微熱。
左先生は炎症を起こす原因が心臓にあり吉田さんは発熱していると考えた。
というのがひとつ鑑別としては外せないかなとは思います。
あとは熱で心不全が起きるような病気…?それどういう病気なんですかね?心臓の主に弁などに細菌がかたまり等つくって全身に菌がまわってしまう…。
細菌が心臓の弁を破壊して心不全が起きたり血流にのって血管を詰まらせさまざまな臓器に炎症が起きたりします。
長引く発熱やだるさなど全身に症状が出ます。
吉田さんの病気を突き止めるキーワード。
心不全は発熱と一緒にありそうだ。
そして脾腫もありそうだと。
これを組み合わせてって…全部説明できるものというのは何なんでしょうか?
(玉ちゃん)さあ何でしょう?病名をいろいろ挙げて頂いたので整理してみましょう。
説明できないものはどんどん消していきたいと思いますのでどうでしょうか?
(玉ちゃん)肝硬変が消えた。
肝硬変は腹水がたまっていない事から体重増加や息切れの説明ができない。
可能性は低い。
(堀)どちらのプロブレムリストにも入っているのがリンパ腫。
やっぱり悪性疾患であれば体重が落ちてくるというのが…。
でもおっしゃるとおりそうですよね。
両方…。
リンパ腫はやっぱり否定はしきれないなと…。
一応三角で残ってる。
(堀)甲状腺機能亢進症…食欲不振の原因にはならない。
脾臓は腫れます?脾臓は腫れるかな…?感染で起きるのかな…?脾臓に飛ぶ事はあるの?それで脾臓が大きくなるかどうかは分からないです。
じゃあ三角か一応残しとく?う〜ん…。
じゃあ三角にしときましょう。
3つのキーワードから考えられる病名として残ったのは悪性リンパ腫と感染性心内膜炎。
どちらの可能性が高いのか?ペンで書けないというのは…。
何ですかね?
(左)う〜んちょっと心不全だけでも説明しにくいし脾臓が腫れるというのでも説明しにくいですし…。
何か診察したいです?
(左)したいです。
何が原因で書きにくいのかというのはやっぱり詳しく…。
じゃあちょっとそのシーンもう一回振り返ってみましょうか。
う〜ん…。
どうですか?左右差はどうかとか…。
じゃあ神経の障害なのかなと…。
菌のかたまりが全身に飛んでしまうので…ペンで字が書きにくいという訴え。
指先に痛みがあれば感染性心内膜炎の症状として説明できるかもしれない。
じゃあVTRをまた見てみましょうね。
指を診せて下さい。
はい。
触りますね。
はい。
痛いですか?あはい痛いです。
(高橋)明らかにおかしい。
何か跡があった。
さっきおっしゃって頂いたようにオスラー結節が痛いです。
何の病気にみられるんでした?指先に詰まった菌に免疫が反応してできる痛みのある結節です。
痛いですか?あはい痛いです。
吉田さんの指先にはオスラー結節があった。
という事は発熱するという事ですよね。
炎症が起こってますので発熱する事は十分に考えられます。
感染性心内膜炎だったらばい菌に触れるというエピソードが必要かなと。
ただ…誰でも…?そうですね。
誰でも可能性はあると思います。
それは肺が圧迫されて息切れしたりとか…。
心不全になればそういう症状が出ると思います。
感染性心内膜炎で脾臓が腫れるのかどうかというのが…。
そんなによくある症状ではないとは思うんですが脾臓がどうして腫れてきたかというと菌が恐らく脾臓の方に飛んで脾臓自体は免疫をつかさどってる場所なので…では最後に皆さんで最終診断をお願いします。
せ〜の。
はいありがとうございます。
(玉ちゃん)お〜っ出た!出ましたね。
(拍手)なぜか食べられないと訴えていた吉田さんは感染性心内膜炎だった。
症状はすぐ出てくるんですか?潜伏期間があって症状が出てくるもんなんですか?今回の菌は症状起こさないような口の中に住んでいる…非常に珍しい…。
(玉ちゃん)ゲメラ!怪獣だね。
非常に珍しい菌ではあるんですけども…。
まれに心臓の弁につくとゆっくり繁殖して病気を引き起こす事があります。
これが正常な心臓の音。
そして吉田さんの心臓の音。
菌のかたまりが心臓の弁を壊し心不全が起きていた。
更に菌は脾臓にも飛び胃を圧迫するまで大きく腫れていた。
吉田さんは抗菌薬の投与と心臓弁を治す手術を受け回復した。
ご本人の主訴はおなかが張るという事が主訴だったんですが部屋に入ってきたその最初のファーストインプレッションがもう全て「あれ?」というところで主訴とは全く異なったその息切れ感が明らかだったのでそこが一番決め手になりました。
最初の数秒がやっぱり勝負なのかなというふうに…。
ハァハァ…。
金城先生が決め手にした来院時の息切れ。
しかし…。
いいえ。
特に感じた事は…。
毎日机に向かい動く事の少なかった吉田さんは生活の中で全く息切れを自覚していなかった。
本人がこんなに自覚してない事があるんだというのが驚きでした。
息切れとおっしゃらない場合にはふだんどういう生活をしてたのかどのぐらい運動負荷があるのか生活環境や状況がどういうふうにあるのかというのが自分でイメージできるように問診をするというか…。
で本人が分からないんだったらご家族とか奥様とかに情報を得て教えて頂くというような形で…。
このケースからすごく学びました。
研修医の皆さん今のドクターGの言葉にどんな事を感じました?僕は小児科を今目指しているんですが小児科って子供は泣くしかできなかったりとかだるそうにしてる事しかできなかったりとかなんですが主訴が言えないからこそ様子であるとかそういうのを察知してあげないとなかなか子供の治療に向かっていくのは難しいと思うので先生のファーストインプレッションであるとか何かおかしいというのを気付く気付かないというのはすごく大事な診断に向かうための一つの要素だなと思いました。
さあゲストのお二人いかがでした?てっきり内臓の病気かと思ってましたがやっぱり食欲不振であったりとか運動不足だなと感じた時には自分自身で早めにお医者さんに行く事は大事だなと思いました。
自分勝手な診断を繰り返した高橋さん。
常に当たったためしないですね。
撃ってますけどね。
撃ってます。
弾は撃ってますけど全部外れてますから。
まさか細菌でって…。
そうなると自分で判断するのは危険だなと…。
でも理想的な視聴者でしたよね。
こんなに興奮して…。
研修医の皆さんもおつかれさまでした。
次回はどんなカンファレンスが繰り広げられるのでしょうか。
さようなら!どうもありがとうございました。
2014/08/23(土) 01:00〜01:48
NHK総合1・神戸
総合診療医 ドクターG「なぜか食べられない」[字]
部屋にこもって執筆を続ける元高校教師の男性。最近、なぜか食べられなくなってきた。ドクターGは男性が意識していないある症状に注目!意外な病気が潜んでいた…
詳細情報
番組内容
患者は、小説家デビューをめざす元高校教師の男性(62歳)。定年退職後、部屋にこもって執筆を続けている。もともと大食漢で妻の作る料理をガツガツ食べていた。ところが、最近、食が進まなくなってきて…食欲はあるのに食べられない。実は高校の教え子の女性がある出版社の文学賞を取り、先を越されてしまったのだ。食べられなくなったのは精神的ショックからか?ドクターGは患者が意識していないある症状から病気を診断した!
出演者
【出演】沖縄県立中部病院医師…金城光代,【ゲスト】堀ちえみ,高橋ジョージ,【司会】浅草キッド,【語り】小野寺一歩,佐竹海莉
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – クイズ
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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