7バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「アート(1)切断女性たちの美の世界」 2014.08.22

障害者のための情報バラエティー…ようこそギャラリー「バリバラ」へ。
ここは一風変わったアートギャラリー。
今日皆様をご案内するのは…。
(指を鳴らす音)美しき…こちらの作品はその名も…足を失いその後義足に出会った事でヴィーナスに生まれ変わった女性たち。
自ら最も輝く瞬間を表現しました。
こちらは国内外で注目を浴びている若手アーティスト片山真理の作品。
両足義足の片山が自分の体と自分の愛するものにこだわって作り上げた私小説のような空間。
さあ今宵いまだ味わった事のない禁断の美の世界へ皆様をお連れしましょう。
(アン)あ〜何か一見メルヘンだけど独特の世界観やね。
(FISHBOY)そうですね。
ちょっといけないプライベートをのぞき見しちゃってる感覚になりますね。
いいのかなって。
何かねいんびさもあるしでもめっちゃメルヘンっぽくもあるし。
(FISHBOY)何をしてるんですかね?これどこまでがあれなんやろう?この人形までもオブジェなんかなあ。
(FISHBOY)は〜これもちょっと…。
はいようこそ!こんにちは。
アンさんFISHBOYさん。
この作品のですね作家さんご紹介しましょう。
片山真理さんです。
よろしくお願いします。
きれい。
かっこいい。
これどこまでが芸術作品なんですか?そうですね。
もう全部空間を作るというインスタレーション作品という形で。
(FISHBOY)全部?この辺も全部?
(片山)空間をこう自分の作品作った作品で埋め尽くして体感してもらうという感じの。
(FISHBOY)もちろんこのモデルさんは…。
(片山)そうですね。
写真も自分でモデルをして私自身を自分で撮ってるっていう。
片山さんのお部屋なんですよね?
(片山)あ〜そうなんですよ。
実際に住んでる部屋が…。
作品全体に足がすごくたくさんあるように感じるんですけど作品のテーマとかタイトルっていうのはあるんですか?タイトルはハイヒールっていうインスタレーションを。
(FISHBOY)ハイヒール?そうですよ。
女性はすごい憧れですごい女性性の象徴っていうか履いた時にスイッチがオンになるじゃないけど女性の一歩踏み出すみたいなもんの象徴。
(片山)そうですね。
私にとってもず〜っと憧れ続けたモチーフで母が履いてたハイヒールの写真を見てそれで育ったんですけど。
でも実際私はもともと足はあったんだけど普通のこう…足に靴を…普通の靴を入れて歩くって事ができなくてもうハイヒールなんてもっての外っていう…。
もう諦めてたものっていうイメージもありますし何か絶望的なもののような…私には無理だっていうイメージのものでもあったし。
だからすごいいろいろな思い入れはありますね。
2年前群馬から上京した片山真理。
創作活動の拠点に選んだのは築30年のレトロなアパート。
(ディレクター)お邪魔しま〜す。
人形とかありますけど。
広さ6畳の部屋は日常生活の場所であり作品そのものでもある。
部屋の飾りや小物は全て一つ一つ片山の手作りだ。
子どもの頃の自分の足を描いたクッションもある。
義足に描かれているのは赤いアザミと黄色いタンポポの花。
この義足を見せて高校に通うのが片山のおしゃれだったと言う。
片山は作品で自分の周りを愛すべき品々で埋め尽くした。
(ディレクター)あ〜本当にかわいらしい子ども用なんですね。
(ディレクター)優しいピンクですね。
うん。
ここは過去の自分と現在の自分が出会える居心地のいい空間。
片山は家ではいつも義足を脱いで生活している。
生まれつき膝から下の骨が欠損していた片山は9歳の時両足を切断した。
義足になって初めて普通の運動靴を履く事ができた。
小中学生の頃家に籠もりがちだった片山がアートに目覚めたのは16の時。
自分の足をテーマにした作品が美術展で入賞したのだ。
以来片山は足にこだわった作品を作り続けてきた。
19歳の時セルフポートレートを撮り始め今も日記のように続けている。
片山にとって義足は外出に必要な単なる道具だと言うが義足の配置にはかなりこだわりがあるようだ。
義足を脱ぐと身長は130cm。
外では決して見せる事のない自分の素足と向き合う。
さっきから作品ず〜っと間近で見てても全てにおいてね愛があふれてるんですよ。
ちっちゃい小物全部いとおしく感じて作ってるのが分かる。
全部自分のね。
自分の。
こう作品って表現ででもそこで自分が欲しい愛を形にした中に自分を置いてるっていう世界観が最高のぜいたくやなって。
これがもう自分の部屋っていう事なんですけど部屋選びの時からこういう構想を練った上で選んだのかなって思ったんですがどうなんですか?部屋を選ぶ時は基本的に壁の色とか町の雰囲気とかでやっぱり普通一般的な選び方をしてそこから新しく作品を作っていくっていう事の方が多いですね。
(FISHBOY)じゃもともともう何もなかった状態からどんどん1つずつ本当に作っていったんですね。
住まれて何年でしたっけ?
(片山)えっとこの家だと2年とかで…。
一回作品を撮っちゃうと引っ越してるんですよ。
(一同)え〜っ!今何回目ぐらい?引っ越し…。
今4年の間に1234…5回ぐらい引っ越してるかな。
同じアイテムをまたその家によって?その新しい家に合わせて新しい作品を作ったりしてますね。
つまり引っ越しは引っ越しではなくて作品作りなんですか?そうなんですよ。
(玉木)何かあれやね。
暮らし全体がもう作品なんやね。
(片山)そうなっちゃってるんですよね。
今までの間で撮っていったプロセスの中で自分の足に関する思いとか何か変わっていった事って何かありますかね?う〜んともともとすごいコンプレックスが強い人間でそれは足もそうだし顔も嫌いだし全身すごい嫌いで…。
へえ〜!でも自分を愛せないやつに人は愛せないみたいなすごい単純なルールと似てて。
だから私はどんどん自分の体をなぞっていけばなぞっていくほど愛する人に届いたり誰か知らない他人に届くような気がしてて。
だから自分しか見てない訳じゃない。
5月下旬東京・原宿であるイベントが行われた。
主役は義足の女性たち。
彼女たちがモデルとなった写真集「切断ヴィーナス」の出版を記念した写真展が開催されたのだ。
足を切断しその後義足に出会う事で生まれ変わったヴィーナスたち。
自分たちが一番美しく輝いて見える場面を写真家と一緒に考え作品を作り上げた。
(拍手)モデルの一人は我らが大西瞳。
義足のアスリートだ。
大西瞳は南伊豆の透明度の高い真っ青な海の中で2日間かけて撮影した。
ミュージシャンの折茂昌美は義足のメカニカルな美しさをこよなく愛している。
折茂が義足に装着しているのはオリジナルの弦楽器。
自分のライブでは欠かせないアイテムだ。
切断ヴィーナスたちはまぶしいほど輝いている。
何か足が両方やばい事になってるね。
ちょっと立ってくれる?どんな事になってんの?わ〜。
一応これ「ターミネーター」っぽく。
これ特殊メークいうやつ?そうですね。
胸元も…。
すげえな〜。
セクシーかっこいい。
(瞳)ありがとうございます。
義足ってメカっぽいところが好きなんですけどそれを強調してみようかなと思っていろいろちょっとメカっぽいものを貼ってみたんですけど。
は〜。
特殊メークっていいですね。
(瞳)ですよね。
いや僕本当に…え何かここやけどしたのかなって。
とにかくかっこいいですね本当に。
この義足だけ浮いちゃうのが何か嫌だったんでマッチさせたかったんですよ。
すごいマッチ。
彼女じゃないと逆にこれが完成されないっていうのが最高の芸術でかっこいい。
須川まきこさん。
(須川)はい。
ふだん私はずっと外装をつけて。
あ〜外装。
いわゆる普通の足に見えるやつを。
そうです。
でお洋服に合うのはやっぱり私も外装をつけた足でお洋服を着るのがやっぱり私はすごく好きなので。
なるほど。
なので…でも今回のこのポートレートの写真の時は義足を見せるっていうコンセプトだったというところでちょっと開放的になりました。
開放的に。
まきこさんはイラストレーターで独特の世界観をお持ちなんですけども。
(須川)私は義足になって自分の体を受け入れるためのプロセスの中で体のパーツのようなテーマを描いたりお人形のような絵を描いたりするようになってきましたね。
(FISHBOY)「見て!」っていう感じの大胆さを感じるんですよね。
もしかしたらそういう欲求があるのかなとか。
顔も何かもう「どや!」ってな。
ちょっと口が半開きでねセクシーな。
モデルは自分だったりもします?イメージではやっぱりこう自分の理想像を追い求めながら描くところもあるのでこうはっきり自分をテーマにしてる訳ではないと思うんですけど描いてると分身みたいになってくるようなところはあると思います。
阿部未佳ちゃん。
あなたの場合は3年前に交通事故で右足を切断されたという…。
特にあなたは何かスポーツをすごくやられる方で?はい。
高校生の時にずっとサッカーしてたのであ〜もうあんなに走れないし多分ボールの蹴る感覚とかも利き足右なので忘れちゃうんだな〜と思ってちょっと寂しくはなりましたね。
ガ〜ン来た?はい。
でも今お伺いしたら何かいろんなスポーツやってるんですって?はいそうです。
義足を初めて履いて走れるようになった事がきっかけでじゃ走れるんだったらきっとほかのスポーツもできるんだろうなって思ってまず最初にやったのは大好きなサッカー。
でスノーボードもずっとやってたので走れるなら板に乗るぐらい簡単だろうと思って…。
ハハハハハ。
どんどんどんどん…。
そうですね。
新しい事をやってみたいなと思ってやりました。
走ってる時ってさズバリ血通ってる感じすんの?しますね。
してくる?してきます。
ずっと履いてるとやっぱり感じますね。
へえ〜。
瞳ちゃんも?
(瞳)あんまり私義足…自分が義足だっていうのを意識しなくなってきたんで多分それって血が通ってきたって事なのかなと思うんですよね。
たまに忘れてる時があって。
えっ忘れてる時があって?どんな事すんの?何かふと転んじゃったりとか。
「あっ義足だった!」みたいな。
「無理だった」みたいな。
ハハハハハ。
そんなんありますか?どうですか?う〜んとね私の場合多分違うかも。
多分義足を脱いでる時間の方が長いので…。
で家で籠もって引きこもってチクチクやってるからやっぱり義足は外に出るための靴って感じがしちゃう。
両足ともないと。
なるほどね。
何か私の中での義足っていうイメージは道具とかっていうイメージの方が強くて両足の義足の足の上に乗っかって移動してるみたいな頭の中では。
何か体っていうイメージはそんなにないかもしれないですね。
だから付け替えたりするのが楽。
(瞳)義足をぶつけちゃって「イテッ」とか言わない?
(片山)ないない。
あ言うの?言うよね?ほら!言います。
…ていうかないわ。
(片山)へえ〜面白い。
次どうぞ!3年前新宿で「切断女の夜」という前代未聞のイベントが開かれた。
片山をはじめ足を切断した美女4人が義足を惜しげもなくアピールするライブショー。
片山はこの日生まれて初めて憧れのハイヒールを履いた。
実はふだん使っている義足ではバランスがとれずハイヒールを履く事はできなかった。
そこで海外から専用の義足を取り寄せ更にハイヒールもオーダーで作ってもらったのだ。
新宿のライブショーでハイヒールのとりこになった片山はその後講演会やイベントで義足のハイヒール姿を披露するハイヒールプロジェクトを始めた。
この日向かったのは東京・渋谷。
週末人であふれ返る繁華街を歩き義足の自分を見せつけようというのだ。
ハイヒールを履くと身長2mにもなる片山が渋谷の街に降り立った。
いざ本番!ありがとうございます。
ねえスタイルいいね。
バイバ〜イ。
バイバ〜イ。
さよなら。
めっちゃ見られてるって事じゃないですか。
写メ撮られたり。
そういうのは抵抗ないんですか?あの〜ハイヒール履いてる時はもう別人っていうイメージがあってすごいこう「どんどん見て!」みたいな。
どんどん記憶に残していってくれっていう気持ちがあって。
(FISHBOY)義足だからとかじゃないと思うんですよ。
普通にかっこいいなって撮ってみたら「あれ義足なんだ」って多分…。
二度おいしいじゃないですけど。
ねえすごい連続のサプライズですよね。
ハイヒールを履いて歩くのとふだん普通に歩くのと何が違うんですか?
(片山)すごい魔力がありましたね。
ハイヒールには。
これは視界が広がったって事?視界も広がったし…。
気持ちとか。
そうですね。
気持ちの部分がすごく大きいと思います。
足が勝手に一歩出てくるというか。
(瞳)やっぱり私たちみんなハイヒールって憧れるんですよね。
で私たちから見ても本当にきれいに履いていてできれいに歩くのって実は義足でハイヒールで歩くのってすごい難しい事なんですよ。
それをかっこよく歩いてるから羨ましいよね?やっぱり義足を履く時にヒールの重心っていうのはかなりしんどいもの?
(瞳)かなりしんどいですよ。
あれがあれだけ軽やかに動いてポーズとる時にクッとこう股を内に入れてのポーズとかっていうのも勉強になった。
ハハハハハハハ。
いや歩き方といえばうちにはかっこいい歩き方をする人がいましてね。
僕?ええええ!そうですね。
でもそれは本当にコンプレックスの裏返しですね。
やっぱり日常とアートをする時って違うもんですか?どうですか?う〜ん日常生活でこれを作ってでステージに上がる時っていうのでスイッチを入れて自分…片山真理っていう人間で生身の人間が出ていく。
それを1くくりで私多分アートにしてる。
あ〜。
私何て言うんだろう…これしかできないんですよ。
できる事しかやってなくて…。
で自分ができる事を受け入れてくれてるのがアートっていう世界だったんですよね。
でそういうありがたい存在ですねアートは。
この日片山は新宿の靴屋さんを訪れた。
お目当てはもちろんハイヒール。
次は更に過激なハイヒールでパフォーマンスを行いたいと考えている。
(かまど)真っ赤に色づいたりんごを一度にこんなにたくさん使ったお菓子といえば…。
2014/08/22(金) 21:00〜21:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「アート(1)切断女性たちの美の世界」[解][字]

今回はアート。切断女性たちの美の世界!アーティスト片山真理さん(両足義足)が登場。切断した両足のセルフポートレイトや義足のハイヒールなど。義足の美の世界を紹介!

詳細情報
番組内容
今回はアート。切断女性たちの美の世界をお届けする!新進気鋭のアーティスト片山真理さん(両足義足)が登場。切断した両足を赤裸々に見せたセルフポートレイト。義足のハイヒールで街中を歩くハイヒールプロジェクトなど、独特の美の世界を紹介する。そのほか、義足女性たちの写真集に登場したモデルの女性たちも登場。足を切断した女性たちが「義足の美」にこだわる理由に迫る!【ゲスト】アンミカ、FISHBOYほか
出演者
【出演】大橋グレース,アンミカ,FISHBOY,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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