(勲)おじさんはね…。
君の本当の父親なんだ。
(航太)彩ちゃんを引き取るうまい手があるんです。
(航太)正攻法で無理なら外堀から埋めていくしかありませんよ。
(晴雄)辞めろってどういうことですか?
(晴雄)金を使って俺を解雇させただろ。
そんなことをしても彩は渡さんからな。
(舞)お父さま。
彩ちゃんの親権を取ろうとしてるの?彩ちゃんは美樹先生たちの掛け替えのない家族なの。
お願いだからそっとしといてあげて。
(勲)もう決めたことだ。
俺が手引きしたんだ。
(舞)もうあの家族にだけは手出しをしないで。
お前が守ろうとしてるものはまがい物ばかりだ。
そんなもん何で必死になって守る価値がある?全部壊した方がいいんだ。
あっ。
嫌。
父はもう普通じゃありません。
これ以上彩ちゃんを苦しめないためにも逃げてください。
(晴雄)逃げるって引っ越すってことか?私が絶対に気付かれないように引っ越し先を手配しますから。
夏帆。
にぃにを見ててくれよ。
(女性)失礼します。
(祥子)いったい何です?私は何も注文した覚えはありませんよ。
(店員)けさほど社長からご連絡を頂きまして。
(祥子)主人が?
(店員)ええ。
中学生くらいの女の子が着る服を一式見繕って届けるようにと。
中学生の女の子?
(店員)あのう。
そちらに置いてよろしいですか?
(祥子)えっ?ええ。
ええ。
そうなんです。
物件番号353587のコーポなんですけど。
あっ。
もう決まった?分かりました。
お母さま?えっ。
お父さまが?そうなの。
中学生の女の子ってもしかしてあの彩って子と関係があるんじゃないかと思って。
ええ。
たぶん。
ねえ舞。
もう何がどうなってるの?詳しいことは帰ってから話すわ。
(メールの着信音)
(美樹)舞ちゃんから連絡よ。
準備できたって。
今夜11時半発の深夜バスで出発。
取りあえず大阪のウイークリーマンションに移れるよう手配したって。
(晴雄)そうか。
(美樹)荷物は荷造りさえしておけば引っ越し先が決まった後舞ちゃんが業者に頼んで送ってくれるそうよ。
(晴雄)分かった。
(美樹)せっかく…。
せっかくうまくいきかけてたのに。
(美樹)晴雄さんと彩と3人で幸せをつかみかけてたのに。
まずはあいつの目の届かないところに逃げるのが先だ。
大丈夫。
何とかなる。
・
(ドアの開く音)・
(彩)ただいま。
(美樹)彩。
突然だけど引っ越すことになったの。
(彩)引っ越し?
(美樹)そう。
だから彩も必要なものを早く準備なさい。
(彩)ちょっと待って。
引っ越しだなんてそんな急に?
(美樹)いいから早く!
(晴雄)おい。
何も怒鳴らなくても。
彩。
ごめんな。
父ちゃんが借金つくっちまって夜逃げしなくちゃならないんだ。
(彩)えっ?
(晴雄)落ち着いたらちゃんと学校にも行けるようにするから。
分かった。
でも友達にお別れの挨拶ぐらいさせて。
いいでしょ?
(美樹)そんなことしてる時間は…。
(晴雄)いいじゃないか。
別れの挨拶ぐらい。
行っといで。
(美樹)じゃあなるべく早く帰ってくるのよ。
いいわね?
(彩)うん。
(奈津美)今夜は旦那さまとデートですか?えっ?
(奈津美)だってさっきから時計ばっか気にして。
あっ。
(リサ)いいなぁ。
私も早くいい人見つけようっと。
フフッ。
・
(ノック)
(勲)はい。
(秘書)失礼します。
社長。
お客さまです。
(勲)客?今日は約束してないが。
(秘書)ですが…。
彩ちゃん。
(彩)急に来たりしてごめんなさい。
(勲)いいんだ。
さあ入って。
(秘書)失礼します。
(勲)座って。
今日はどうしたんだい?何だか元気ないみたいだけど。
(彩)お願いがあって来たんです。
(勲)お願い?お金を貸してください。
お金?
(彩)はい。
うち借金があって今夜夜逃げしなくちゃならないってお父さんが。
お願いします。
そうか。
それは大変だね。
(勲)でも安心しなさい。
私が何とかするから。
(彩)ホントですか?
(勲)うん。
本当だ。
(彩)よかった。
ありがとうございます。
はい。
えっ。
これからですか?分かりました。
・
(勲)さあ。
遠慮しないでいいからね。
(祥子)あなた。
どういうことです?
(勲)彩ちゃんだ。
君も知ってるだろ?
(彩)お邪魔します。
もうじき客が来る。
(祥子)お客?ああ。
彩ちゃんに何かおいしいものでも用意してくれ。
彩ちゃん。
(彩)こんにちは。
(勲)新垣君。
この荷物を2階に持っていってくれ。
えっ?
(勲)彩ちゃんにプレゼントしようと思ってね洋服を取り寄せたんだ。
好きなのを選ぶといいよ。
ありがとうございます。
あのう。
お父さんとお母さんは?
(勲)うん。
もう連絡してある。
もうすぐ来るよ。
(彩)よかった。
ありがとうございます。
新垣君。
じゃあ行こうか。
お母さま?えっ?お父さまが彩ちゃんを?ええ。
どういうこと?彩ちゃんの両親を呼びつけてこれから話し合いをするって言ってるの。
話し合いを?彩ちゃんは?
(祥子)大丈夫よ。
今あなたの部屋だから。
ありがとう。
すぐに帰るから彩ちゃんを頼みます。
分かったわ。
彩ちゃん…。
(彩)うわぁ。
カワイイ。
なぜ彩ちゃんをここへ?それは…。
(祥子)ここは私が見ます。
彩ちゃんに近づかないで。
・
(ドアの開く音)
(晴雄)彩!
(美樹)彩!やあ。
待っていたよ。
(晴雄)お前…。
(美樹)彩はどこ?彩を返して。
(勲)まあそう焦るな。
君たちが引っ越しすると聞いてこっちも少し慌てたけど彩の親権についてきちんと話し合ういい機会になった。
(晴雄)話し合うことなんかない!
(美樹)今すぐ彩を返して。
(勲)フッ。
彩は自分から私のとこへ来たんだよ。
お前の借金のことを心配して私に金を貸してくれと頼みに来たんだ。
子供に金の無心をさせといてそれでも正当な親権を主張できると思ってんのか?
(晴雄)あんたから逃れるための方便だ。
(勲)何?
(美樹)借金なんてないわ。
あなたがこの人から仕事を奪って脅したりするからでしょ。
(勲)金の無いことは事実だろ。
そんな暮らしをしていて彩の将来を本当に背負っていけるのか?
(勲)好きな金額を書き込んで彩を置いていけ。
君たちは勝手に好きなとこへ行けばいい。
(晴雄)あんた結局それか。
(勲)君たちがどうしても彩の親権をよこさないというならどちらがあの子の親にふさわしいか裁判で争うことになるぞ。
(晴雄)ああ。
そうしてもらって構わない。
(美樹)彩は私たちの娘です。
(勲)いいのか?こいつのような前科者がそばにいたら私の勝ちは目に見えてるぞ。
(美樹)彩は私一人でも育てていきます。
それができないからこの男に助けてもらってたんじゃないのか?どうなんだ?頼む。
彩をこいつに返してやってくれ。
このとおりだ。
彩には美樹が必要なんだ。
(勲)お前のような人間のくずに何が分かる!
(美樹)やめて!
(勲)うるさい!
(美樹)キャー!
(勲)お前は口を出すな!
(勲)実の親でもないくせに分かったような口を利くんじゃない!
(晴雄)ああっ。
ああっ。
お父さま。
やめて!うるさい!
(晴雄)あっ。
えっ?
(晴雄)あっ。
(勲)えい。
えい…。
(晴雄)ああっ。
あっ。
やめて。
やめて…。
やめて!
(晴雄)やめろ美樹。
ぐあっ。
うわっ。
うっ…。
嫌!駄目だ。
おじさんしっかり!おじさん!航太…。
航太助けてよ!おじさん!はっ。
彩ちゃん!彩ちゃん。
彩ちゃん!そう。
ありがとう。
よろしく頼みます。
(祥子)聖子ちゃん?ええ。
手術無事に終わったって。
命に別条はないそうよ。
(祥子)ああ。
よかった。
美樹さんは?今警察で取り調べを受けてる。
(祥子)そう。
ハァー。
どうしてこんなことに。
(祥子)ごめんなさい。
私が付いていながら彩ちゃんをこんな目に遭わせて。
ううん。
航太を止められなかった私が悪いの。
(祥子)航太さんを?ええ。
お父さまと手を組んで美樹先生たちから彩ちゃんの親権を奪おうとしてたの。
あら。
でも航太さん。
彩ちゃんがここに連れてこられたことは知らなかったわよ。
えっ?それに航太さんをうちに入れたのは私よ。
本はといえば私がいけないの。
そんな。
お母さまが悪いわけないじゃないの。
確かめたかったの。
航太さんがたとえ小館を憎んでいたとしても心の底ではまだ舞のことを愛してるんじゃないかって。
舞だって航太さんが14年前の航太さんに戻れることを信じて結婚を受け入れたんでしょ?
(祥子)だったら私も信じようと思ったの。
2人が昔の2人に戻れるよう力になりたくて。
お母さま。
心配かけてごめんなさい。
(彩)うん…。
お母さま。
彩ちゃん?
(祥子)あっ。
大丈夫?よかった。
おとう…。
おと…。
お父さんなら大丈夫よ。
今病院で手当て受けてる。
お…。
お…。
あっ。
あっ…。
彩ちゃん?どうしたの彩ちゃん?声が出ないの?
(聖子)おそらく精神的ショックからくる失声症じゃないかって。
失声症?
(聖子)どのくらいで治るかは分からない。
彩ちゃんには誰か信頼できる人がそばにいてじゅうぶんな心のケアが必要よ。
さあ彩ちゃん。
(呼び出し音)あっ。
お母さま?彩ちゃんは?大丈夫なの?ええ。
精神的ショックから一時的な失声症を引き起こしてるらしいの。
失声症。
いつ治るかは分からない。
今は誰かがそばにいて見守ることぐらいしかできないって。
(祥子)そう。
ねえお母さま。
私しばらくここで暮らす。
彩ちゃんに言葉が戻るまでそばにいてあげたいの。
(祥子)そうね。
そうしてあげて。
ごめんなさい。
後のことはよろしく頼みます。
大丈夫よ。
心配しないで。
舞。
彩ちゃんの様子は?大丈夫。
でも声が出なくなったわ。
ごめんなさい。
もうこれ以上私たちに関わらないで。
2014/08/22(金) 13:30〜14:00
関西テレビ1
碧の海〜LONG SUMMER〜 #40[字][デ]【彷徨う刃…悲しき復讐の行方】
舞(奥菜恵)と航太(徳山秀典)の絆は断ち切れないと悟った圭吾(尾形貴弘)は、自ら身を引き小館興産を辞めると告げる。舞は圭吾の思いに応えられず、罪悪感に苛まれる…
詳細情報
番組内容
すべて壊した方がいい、と彩(米山実来)を勲(板尾創路)に差し出した航太(徳山秀典)。そんな航太の思惑を食い止めようと奔走する舞(奥菜恵)。
舞は、勲から美樹(遊井亮子)たち家族を守るため、密かに引っ越しさせることに決める。どうにか転居先を見つけた矢先、美樹から突然東京を離れると聞かされた彩が思わぬ行動に出る。勲の元を訪れた彩が両親を助けてくれと勲に頼んだのだった。
番組内容2
その言葉から美樹たちが逃げようとしていることを悟った勲は、彩を自宅に連れて行き…。
一方、勲が彩を連れ去ったことを知った舞たちは自宅へ急ぐ。そこには平静を失った父の姿があった。美樹から彩を奪わないでくれ、とすがる晴雄(木村祐一)を打ち据える勲。その場にいた航太もまさかこんな事態になるとは、と混乱する。そんな中、舞がなんとか勲を落ちつけようとするが、止まらない勲についに美樹が刃を向けて…。
出演者
小館 舞:奥菜 恵
新垣航太:徳山秀典
高峯圭吾:尾形貴弘(パンサー)
上原美樹:遊井亮子
廖麗華:上野なつひ
・
小館祥子:杉田かおる
廖金明:升毅
・
新垣晴雄:木村祐一
小館 勲:板尾創路 ほか
スタッフ
【企画】横田誠(東海テレビ)
【原案】倉科遼
【脚本】牟田桂子
【演出】八十島美也子
星田良子
【企画プロデューサー】服部宣之(東海テレビ)
【プロデューサー】松本圭右(東海テレビ)
仲良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
スタッフ2
【メインテーマ】S.E.N.S.
【音楽】森英治
【主題歌】「消せない約束」fumika(Island Roots)
【制作】東海テレビ
吉本興業
国際放映
ご案内
東海テレビ昼ドラをもっと知りたい方に!
【GyaO!】から各話の放送後に「5分でわかる!『碧の海』」を好評配信中!!
【公式サイト】http://tokai−tv.com/aonoumi/
【YouTube東海テレビ公式チャンネル】【昼ドラ公式ツイッターアカウント】@hirudoraTokaitv
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:13577(0x3509)