PSYCHO−PASS サイコパス新編集版 2014.08.22

(槙島)犯罪者予備軍はヘルメットの存在を知った瞬間犯罪者になる。
(グソン)なるほど。
味を知らないなら誰も蜂蜜を盗もうとはしない。
シビュラシステムの従順な羊もきっかけさえあれば狂犬に変わる。
僕はずっとそう考えてきたし実際うまくいきそうだ。
(槙島)犯罪者の存在さえ許さない社会はやはり不健全だよ。
完璧に殺菌された環境で育った人間がある意味どんな病人よりも弱い存在であるのと同じように…。
「まるである日突然虐殺が内戦というソフトウエアの基本仕様と化したかのようだった」
(グソン)知ってますよその本。
(グソン)プロジェクト・イトー。

(悲鳴)
(女性)あっ!?ああっ!
(男)携帯端末とクレジットカードをよこせ。
パスワードを教えろ。

(男性)やめろ!やめてくれ!本当にやめて…。
(男)おじいちゃんおばあちゃんっていまだにタンス預金とかやってるんでしょ?ニュースで見たよ。
そういうのロンダリングなしで電子化できて便利だよね。
そんなもの…ないよこの家には…。

(男)という訳で今日は同期でもトップクラスの優等生諸君に集まっていただきました。
(男)めちゃくちゃ不公平だと思いません?前途有望な君たち。
それに対してやる前から何もかも駄目だって分かってる俺たち。
ああ…。
ああっ!!
(学生)えっ…。
(学生)あっ…。
(悲鳴)
(学生)何でこんな…。
(学生)やめて…ひどい…。
(男)ひどいのは俺たちじゃなくてシビュラシステムだよ。
シビュラの判定で俺たちはもうろくな仕事に就けないことは分かってる。
(男)将来に何の期待もない人生なんてさシステムに祝福されてるお前らには分かんないだろ?うわーっ!何なんだよもう!
(男性)さっきあんたがヘルメット脱ぐのを見たんだよ。
はあ!?散々暴れておいてヘルメットを脱いだだけで知らんぷり決め込もうとはちょっとひどいんじゃないか?
(青年)勘違いしてるあんたら!そういうなら俺の色相を…。
お前らヘルメットのせいでエリアストレスが上昇してるんだ。
頼むから巻き込まないでくれよ!私たちの犯罪係数が上がったりしませんよね?さっきネットで見ました。
正当防衛だったり相手が犯罪者ならむしろ犯罪係数は下降するそうです。

(征陸)数十件…。
いや数百件。
(征陸)まだ増えてる。
(朱)凶暴性の伝染。
サイコハザードがここまで大規模に…。
そんなお上品なもんじゃない。
ここまでくりゃ暴動だ。
(狡噛)エリアストレス上昇もえらいことになってる。
暴れてるのはヘルメットの連中だけじゃない。
おびえた市民があっちこっちで集団暴行を引き起こしている。
(宜野座)禾生局長より緊急招集だ。
非番の人員も含め刑事課に総動員指令が下った。
落ち着かないかね?
(グソン)そりゃね不安にもなりますよ。
果たしてここから先に何が待っているのか。
この街がどうなってしまうのか。
君のそういう普通なところすごくいいと思う。
僕も君もごく普通で本質的にありきたりな人間だ。
自分のことを欲張りだと思ったことはないよ。
当たり前のことが当たり前に行われる世界。
僕はそういうのが好きなだけでね。
(グソン)ごく普通でありきたりなわれわれが普通でない街に犯罪を仕掛ける。
「普通でない街」か…。
何だろうな…。
昔読んだ小説のパロディーみたいだこの街は…。
(グソン)例えばウィリアム・ギブスンですか?フィリップ・K・ディックかな。
ジョージ・オーウェルが描く社会ほど支配的でなくギブスンが描くほどワイルドでもない。
(グソン)ディック読んだことないな〜。
最初に1冊読むなら何がいいでしょう?『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』古い映画の原作ですね。
だいぶ内容が違う。
いつか暇なときに比較してみるといい。
ダウンロードしておきます。
紙の本を買いなよ電子書籍は味気ない。
そういうもんですかね?本はねただ文字を読むんじゃない。
自分の感覚を調整するためのツールでもある。
調整?調子の悪いときに本の内容が頭に入ってこないことがある。
そういうときは何が読書の邪魔をしているか考える。
調子が悪いときでもすらすらと内容が入ってくる本もある。
なぜそうなのか考える。
精神的な調律チューニングみたいなものかな。
調律する際大事なのは紙に指で触れている感覚や本をぺらぺらめくったとき瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。
何だかへこむな〜。
ん?あなたと話していると俺の今までの人生ずっと損をしてたような気分になる。
考え過ぎだね。
ですかね。
そろそろ時間だ。
行きますか。
どうでもいいんだけどさ。
はい?すご腕のハッカーがギブスン好きってのはでき過ぎだな。
(禾生)目下首都圏は未曽有の危機に直面している。
シビュラシステムの導入以来市民の暴動は可能性として廃絶されたものと判断されたため現在の公安局には暴徒の鎮圧に備えた人員も装備もない。
(禾生)あまりにも平和が長過ぎた。
現在国境警備ドローンの装備を非殺傷兵器に換装する作業が急ピッチで進められているが現場の状況は一刻を争う。
本格的な鎮圧部隊の編成が整うまでの間諸君ら刑事課のメンバーに市民の安全を守る最後の盾となってもらうしかない。
問題のサイマティックスキャン妨害ヘルメットはドミネーターの機能を阻害する。
これに対して最も有効なスタンバトンで対処してもらう。
相手が大人数の場合は緊急用の電磁パルスグレネードの使用を許可する。
サージ電流によりヘルメットが無力化されれば従来どおりドミネーターによる執行が可能になる。
ただしグレネードの使用についてはくれぐれも慎重に配慮すること。
うかつな場所で電磁パルスを発生させれば都市機能のまひもあり得る。
(征陸)グレネードの数はどれくらいでしょう?
(禾生)多くはない。
ここにいる全員に1人2個ずつで品切れだろう。
3人で1チームつくってもらう。
そしてエリアを分担してあとはしらみつぶしで鎮圧だ。
時間がかかるし危険も伴うが他に方法はない。
この街の未来が懸かっているよろしく頼む。
(グソン)あなたと一緒に歩くのが危ない橋だって自覚はあった。
でも引き返す気にはなれなかった。
(グソン)だって変ですもんシビュラシステムって。
あんな訳の分かんないものに生活の全てを預けて平気な連中の方がどうかしている。
俺は外国人ですからね。
この国で暮らしていけるだけでも感謝…。
と言いたいところなんですが槙島さんの言ったとおりですよ。
当たり前のことを当たり前にできるように…。
僕にとっては生まれ育った街だ切実な問題だよ。
(グソン)こいつらはあなたが行う破壊の先を見たがっている連中です。
「破壊の先」か…。
先があればよし。
なければそれはそれで受け入れる。
ネットでの情報操作は?
(グソン)事前に仕掛けたAIがもう活動中です。
やってくれるぜ槙島聖護。
でも待ってください。
このヘルメット犯罪に槙島が関与しているという決定的な証拠はまだ見つかっていません。
(狡噛)考えてみろ普通の人間はシビュラシステムを無効化する装備を作ってみようと思った時点で色相が濁る。
それを設計し量産しばらまいた。
下準備には数カ月はかかっているだろう。
部品の発注流通の手配。
街じゅうのスキャナーを避けながらできることじゃない。
(朱)あっ…。
あのヘルメットを作れるのはヘルメットなしにシビュラシステムに対抗できる人間だけだ。
(縢)シビュラシステムの盲点を突いた集団サイコハザード。
それが槙島の目的ってこと?違う…。
えっ?だって槙島の犯罪はいつだって何か答えを探すようなところがあった。
ひどい暴動だけどこの混乱だけが目的とは思えない。
監視官に賛成だ。
こんな暴動を見物して喜ぶ程度の犯罪者だったならもっと楽に逮捕できる。
うわっネット上もひどいな。
デマからマブネタまで大量に飛び交ってる。
報道規制はかかってるはずなのに…。
デマの方が目立つな。
何だよ!?「公安局が住民皆殺し」って。
止めなきゃ!このまま突っ込んで何人かひき殺しちゃいなよ。
やですよ!
(縢)俺グッドアイデアだと思ったけど。
どこがですか。
厚生省公安局です。
直ちに暴力行為をやめて腕を頭の上で組んで地面に伏せなさい!実力行使しかないな。
うわっ!もう一度警告だ。
あっ…こちらは厚生省公安局です。
これ以上暴力行為を停止しない場合はドミネーターを使用します。
犯罪係数によっては命を失うことになります。
繰り返します!腕を頭の上で組んで地面に伏せなさい!
(青年)何だよ!悪いのはヘルメットの連中じゃないか。
(青年)公安局は大量に出回ってるヘルメットの方を何とかしろよ。
俺たちは被害者だろ。
(縢)うるせえな!それはそれこれはこれ!どうしたんですか?こいつらも被害者だ。
確かに犯罪に巻き込まれなければ市民の暴徒化なんて…。
違うヘルメットの方だ。
今やったように時間はかかるがいずれヘルメット着用者は全員狩り殺される。
俺たちがやらなくても市民がリンチにかける。
さっきちょっと気になったんだ。
ネット上のデマが攻撃的な方向に偏っている。
これが槙島の情報操作の一環だとしたら…。
やつ自身かそれともやつの仲間か…。
どちらかがすご腕のクラッカーなのはもう分かってる。
そうじゃなきゃできない犯罪ばかりだった。
今投降してヘルメットを脱いだ連中の顔を見てみろよ。
ヘルメットがなけりゃ何の犯罪もできないクズどもだ。
ある意味槙島の手のひらの上で踊っていただけさ。
(縢)ちょい待ちってことは槙島の狙いは…。
全てがやつの筋書きどおりだったと仮定する。
今俺たちがやってることさえやつの思うつぼだとしたら…。
監視官まず優先対象として鎮圧要請のあった暴動箇所は?えっと…。
ここです。
考えられるのは陽動だ。
これが全て刑事課の人員をおびき寄せるためだけにあらかじめ暴動が激化するように仕組まれたポイントだとしたら…。
あっ…。
これは…まさか!?
(グソン)この5年間俺はシビュラシステムの実態をつかむために血眼になってきました。
首都圏各地に設置されたサーバーによる分散型並列処理。
鉄壁のフォールトトレラントを実現した理想のシステム。
それが厚生省のうたい文句です。
まあ実際全国民のサイコパスを測定し分析するともなれば膨大な演算が必要になる。
当然ネットワークを経由したグリッドコンピューティングでもしないかぎり追い付かない。
ところがね検証すればするほどデータの流れ方が明らかにおかしい。
街じゅうのスキャナー公認カウンセリングAIそしてドミネーター。
一見グリッドを巡り巡っているかのように見えたデータが実は全てたらい回しにされてるだけだった。
そこでようやく気付いたんです。
シビュラを巡る全ての通信が必ず一度は経由する中継点がただ1カ所だけ存在することに。
もしそこに誰も知らないスタンドアローンのシステムが隠されてて全てのシビュラの処理演算をそいつ1機が賄っているのだとしたら…。
全て辻褄が合うんです。
やはり君は天才だね。
(グソン)まあ不可解なのはその性能ですよ。
もし孤立したシステムだとするとそいつは既存の技術では説明のつかないスループットを発揮していることになる。
そもそも1カ所に集約している意味が分からない。
保安上のリスクを考えればどう考えても危険過ぎる。
あるいはあえて危険を冒してまで秘匿性を保ちたいのだとしたら?そういうこと。
ここまでうさんくさいとなるとね。
もう確かめなきゃ気が済まなくなりますよ。
シビュラシステムの正体ってやつを…。
そして君が確かめた問題の施設がここか。
(グソン)サイマティックスキャンで収集されたあらゆるデータの中継点。
おまけにこのエリアの消費電力明らかに偽装されてる形跡があります。
ほぼ間違いなくシビュラシステムはこの厚生省ノナタワーの中にある。
さあそれでは諸君。
ひとつ暴き出してやろうじゃないか。
偉大なる神託の巫女のはらわたを…。
宜野座さん首謀者の目的は厚生省ノナタワーの襲撃です。
暴動は全ておとりなんです!
(宜野座)バカな!そんな根拠のない臆測で持ち場を離れるな!こっちは人命が懸かってるんだぞ!でも監視官も執行官も全て出払った中央区の官庁街はもぬけの殻ですよ!あいつらの手に掛かったら警備ドローンなんてカカシも同然です!このまま後手に回っていたら今度こそ取り返しのつかない事態になります!せめて私たちだけでも!分かった!
(宜野座)まずは君たちが先行して状況を確認しろ。
こちらは引き続き各地の鎮圧を続行する。
何かあったらすぐ連絡を!はい!
(縢)見えてきたぜ!
(縢)《俺が潜在犯指定を受けたのは5歳のとき》《もう忘れたい記憶だけど今でも両親の悲痛な表情がまぶたの裏に焼き付いてる》
(縢)《それから施設に隔離されてセラピーやらカウンセリングやらストレスケア薬剤治療を繰り返す日々》《自分が実験動物にでもなった気分だった》
(縢)《ある執行官が殺害されコウちゃんが監視官から降格された後隔離施設にいた俺が執行官に選抜された》《俺にシビュラシステムによる適性判定が出たからだ》
(縢)《俺には健康な市民を守るという仕事がどうにもピンとこなかった》《あいつらはろくでなしだ》《自分たちの世界がどんな人間によって支えられているのかまったく知らない連中だ》
(縢)《健康な市民の世界には相変わらずむしずが走るが執行官の仕事は楽しんでいる》《市民の盾ではなく猟犬として》《不自由は多くても隔離施設と比べたら天国と地獄ほどの差がある》《市民のためじゃない。
俺は…》
(狡噛)縢。
(縢)あっ…。
(狡噛)ビビってんのか?
(縢)まさか!
(グソン)このタワー内で特に電力消費が激しいのは…2カ所ですね。
(グソン)最上階付近と地下。
(槙島)どっちが本命かな?屋上近辺は電波塔ですからね。
そりゃ大量の電力消費も当然ですよ。
ところが下の施設はここからでさえ詳細がつかめない。
案内表示では地下4階までしかないようだが…。
それがね設計当初の図面だと地下20階まであるんですよ。
こいつはうさんくさい。
あっ…。
どうした?もうこっちに公安局の車が向かってます。
きっと狡噛慎也だろう。
驚かないよ。
二手に分かれよう。
僕は上君は下だ。
いいんですか?この場合本命は…。
狡噛は僕を狙ってくるだろう。
なら陽動を引き受けるのが合理的だ。
チェ・グソン君の働きに期待してるよ。
分かりましたお任せを。
さてパーティーもいよいよ大詰めか。
(狡噛)当たりだ槙島聖護。
(狡噛)厚生省ノナタワーに何が目的だ!
(朱)通報装置が遮断されています!おい志恩!
(志恩)そっちはどう?これから修羅場だ。
公安局からノナタワーの監視カメラをチェックできるか?厚生省は一応上位組織なのよ。
できないのか?裏口使っていいならできるけど後で責任問題とかになったりしたらヤダな。
うっ…分かりました!責任は全て私が取ります!今の言葉記録しちゃったもんね。
OK!裏口の鍵を使っちゃいましょう。
次はギノに連絡だ監視官。
(宜野座)間違いないんだな?槙島かどうかは現在志恩さんが追跡中ですがノナタワーに武装集団が侵入したことは疑いようのない事実です。
タワーは攻撃を受け電子的通信的にも孤立しています。
エントランスを突破した状況を見てもここの警備システムではしのぎきれません。
(宜野座)分かった…常守監視官。
あと聞こえてるか?狡噛と縢。
(縢)へーい!
(宜野座)暴動はまだ続いている以上タワーの方は俺たち一係で対応する。
いいかもしも本当に槙島がいたら…。
(禾生)《槙島聖護の身柄を確保しろ》
(宜野座)逮捕しろ。
尋問の必要がある必ず生きたまま捕まえるんだ。
努力してみる。
努力するのは当然だろ!重要なのは結果だ!どうしました?いや…ちょっとな。
(縢)ギノさんたちの到着待ちます?冗談よせよ。
ですよね〜。
でもこのタワーは3人で探索するには大き過ぎる。
大丈夫俺たちにはすご腕の分析官が付いてる。
情報分析の女神さまが。
(志恩)ねぇねぇそれって私のことでしょ。
そうかもな…首尾は?ノナタワーの全監視カメラを公安局ラボで制御中。
敵は現在二手に分かれてる。
上に4人下に4人。
槙島は?
(志恩)上さっき最上階のエレベーターを降りたところ。
最上階?官庁フロアではなく?
(志恩)ええアンテナ区画に直行よ。
電波ジャックでもしようってのかしら。
標的は厚生省じゃ…ない?下に向かったのはどんな連中だ?それが…地下4階まで降りたところで行方が分からないのよね。
そっからメンテナンスハッチくぐって共同溝にでも入ったのかな?何それ?気になるね。
行くぞ監視官!槙島を追う。
でも下は?俺が行くよ。
だけどそれじゃ1対4に…。
そっちだって2対4っしょ。
むしろ槙島がいる分上の方がヤバいんじゃないの?分かりました!縢!無茶だけはすんな!コウちゃんにだけは言われたかねえよ!分析官このエレベーター使えるか?ロックが掛けられてて使えない。
ラボからじゃ解除は無理。
クソッ!階段は?敵は地上90階よ!?ちょっと待ってなさい!見つけた!ドローン運搬に使う業務用特殊エレベーターの制御はタワー中央とは別系統。
現在も稼働中!ルートをナビしてくれ!
(志恩)OK!その先の通路を右…。
監視カメラの映像で追跡できたのはそこまでよ。
何があるわけ!?
(志恩)それが…図面だとただの行き止まり。
何かのワナかもしれない気を付けて。
へいへい。
(縢)何あれ?先生この地下フロアって4階で終わりのはずだよね?
(志恩)そのはずなんだけど…。
嫌だな〜俺こういうの柄じゃねえのに。
やめてくれよ。

(志恩)慎也君。
まさかとは思うけどノナタワーのアンテナ塔で電磁パルスグレネードを使おうなんて思わないでよね。
後でギノに殺されるからな。
(志恩)じゃあ敵のヘルメット対策どうするつもり?朱ちゃんが一緒だとドミネーターを封じられるわよ。
そのためにわざわざ1個拾ってきたんだ。
こいつをかぶったやつの犯罪係数は外部から読み取れなくなる。
つまり常守監視官がこいつをかぶれば敵のヘルメットにサイコパスをコピーされることもない。
(志恩)なるほどね。
それにしても…。
槙島の目的はいったい…。
槙島はおとりだ。
たぶん本命は下に向かっている。
そう考えなきゃこの状況で敵が二手に分かれた説明がつかない。
地下に監視カメラもないよく分からない施設があるんだよな?
(志恩)そうなんだけど…。
秀君からの連絡も途絶えちゃってて何がどうなってるのやら…。
その施設の正体が槙島たちには何となくつかめているはずだ。
じゃあ何で…。
槙島の目的を阻止することよりも槙島本人を追い詰める方が優先だ。
そうだろ?
(縢)なあ先生ここ絶対ヤバいって。
俺もう帰りて〜。
先生?
(ドミネーター)「通信エラー」「システムとのリンクを構築できません」
(縢)おいおいおいおい…!クソ野郎が!
(グソン)そっちはどうだ?仕留めたか?残念返り討ちだぜ。
(グソン)おやおや…。
(グソン)やるもんだね公安局の執行官だろ?
(縢)何者だ?あんた。
(グソン)ちょっと話をしないか?この地下は大規模な電波暗室になっててね。
中にいる俺たちしか通信はできないようになっている。
(グソン)ドミネーターも使えなくなってるだろ?今そこに監視官がいても撃たれる心配はない。
何をしゃべり何をやらかそうとおとがめなし。
どうだい?久しぶりに自由の身になった感想は。
悪くねえわな。
こんな狭っ苦しい穴蔵じゃなけりゃ。
(グソン)もうじき外の世界でも俺たちは自由になれる。
シビュラシステムをぶち壊してやればこのいかれた世界は根本からひっくり返るぜ。
おいおい正気か?あんた。
笑い事じゃない今の俺から扉一つ隔てた向こう側にシビュラシステムの中枢がある。
えっ…。
(グソン)俺もあんたも同じ潜在犯だ。
俺はネズミみたいにこそこそ隠れて暮らしあんたは首輪をはめられた使い捨ての猟犬だ。
(グソン)なあ本音を聞かせてくれよ。
俺たちから何もかも奪い虫けらみたいに扱ってきた連中が今街じゅうで殺し合ってるざまはどうだ?いい気味だと思わないか?
(縢)ああまったく同感だね。
正直胸がスッとしたよ。
いつだってどこだって俺は人殺しのケダモノ扱いだった。
それが今じゃやつらの方がよっぽどぶざまなケダモノだ。
どんな気分で仲間の返り血を浴びてるのやら。
(グソン)だったら…。
勘違いすんじゃねえよ!ゲス野郎が!シビュラもクソだがてめえらもクソだ。
(縢)他人をいいように踊らせて生かすの殺すの何様のつもりだよ。
シビュラが神様だってんならてめえらは悪魔にでもなった気分か?バカ抜かせ。
俺もあんたも他人の幸せがねたましいってだけのごみクズさ。
このクソったれな街の市民さまどもが何千人と死んでこうがかまやしねえ。
だがなあいつらに殺し合いをやらせてるやつだけがのうのうと生きてるってのが気に食わねえんだよ。
まずてめえから真っ先に死ねよ。
殺した数だけ繰り返し死んどけってんだよ!
(グソン)あんただって同じ潜在犯を何人も殺してきたんだろう?執行官…あんたはいったい何度繰り返して死ねば済むんだい?
(縢)まあ一度死んだ先に地獄ってもんがあるんならそこで閻魔さまが教えてくれるんだろうさ。
友達になれると思ったんだけどな。
俺のダチは今上であんたのボスとやり合ってるよ。
だからこっちも不義理はできねえ。
今すぐにでもあんたを殺しに行ってやる。
まあその前に間に合うようならシビュラもぶっ壊してくれると助かるね。
俺としちゃ世の中から気に食わないものが2つ同時に消えてなくなるわけだからな。
(グソン)善処しよう。
最後の扉のセキュリティーが難物なんだけど。

(志恩)槙島は最上階の一番奥!非常階段の近く!その周辺には監視カメラがないから援護できない。
そこまで分かりゃ上等だよ。

(ドミネーター)「犯罪係数24執行対象ではありません」うっ…。
監視官!大丈夫…。
でも何でドミネーターが…。
うかつだったぜここには槙島がいる。
やつのサイコパスがこいつらのヘルメットにコピーされているんだ。
ヘルメットかぶり損でしたね。
止血したら後を追います。
先に行ってください。
でもあんたは…。
槙島を逃がさないで!これは命令です。
クソッ!
(足音)その傷でよくやるもんだ。
お前は狡噛慎也だ。
お前は槙島聖護だ。
(ドミネーター)「犯罪係数0」「正義は議論の種になるが力は非常にはっきりしている」「そのため人は正義に力を与えることができなかった」悪いな俺は「誰かがパスカルを引用したら用心すべきだ」とかなり前に学んでいる。
ハハハッそうくると思ってたよ。
オルテガだな。
もしも君がパスカルを引用したらやっぱり僕も同じ言葉を返しただろう。
貴様と意見が合ったところでうれしくはないな。
語り明かすのも楽しそうだがあいにく今僕は他の用件で忙しい。
知ったことか。
この場で殺してやる。
刑事の言葉とは思えない。
お前に黒幕はいない。
他の雑魚はお前に操られているだけだ。
事件の真相はお前を殺した後でゆっくり調べればいい。
以前会ったとき死にかけの君にとどめを刺すこともできたんだ。
見逃してあげた恩義を感じてくれないのか?せいぜい後悔するこったな!シビュラシステムの正体が知りたくないのか?うあっ!そんなものは後回しでいいんだよ!思っていたより拍子抜けの結末だが…。
それでも久々に退屈を忘れた。
感謝してるよ。
狡噛さん!監視官…。
殺せ…。
槙島聖護…。
あなたを…逮捕します。
何なんだ?こりゃ…。
こいつがシビュラシステムの正体だ。
この手でぶち壊すまでもねえ。
こいつを世間に公表すればこの国はおしまいだ。
今度こそ本当の暴動が起きる。
もう誰にも止められねえ!
(ドミネーター)「対象の脅威判定が更新されました」「執行モードリーサル・エリミネーター」「慎重に照準を定め対象を排除してください」
(縢)きょ…局長!?
(縢)あんたは…。
(ドミネーター)「執行モードノンリーサル・パラライザー」「落ち着いて…」あっ…。
やってらんねえよクソが…。
2014/08/22(金) 02:08〜03:08
関西テレビ1
PSYCHO−PASS サイコパス新編集版[字]

【#08】
槙島の計略によって犯罪抑制の信用度は地に落ちた。その混乱に乗じ槙島は厚生省内部への侵入を果たそうとしていた

詳細情報
おしらせ
「女子バレーボールワールドグランプリ2014日本×トルコ」延長の際、放送時間を繰り下げてお送りします。
番組内容
 あらゆる感情、欲望、社会病質的心理傾向はすべて記録され、管理され、大衆は「良き人生」の指標として、その数値的な実現に躍起になっていた。人間の心の在り方、その個人の魂そのものを判定する基準として取り扱われるようになるこの計測値を人々は「PSYCHO−PASS(サイコパス)」の俗称で呼び慣わした。
 犯罪に関する数値も“犯罪係数”として計測され、犯罪者はその数値によって裁かれる。
番組内容2
 治安維持にあたる刑事たちは常に、犯人を捕まえる実働部隊となる“執行官”と、執行官を監視・指揮する“監視官”のチームで活動する。自らが高い犯罪係数を持ち、犯罪の根源に迫ることのできる捜査官こそが優秀な“執行官”となりうる。それゆえに、犯罪者になりかねない危険もはらむ“執行官”は、その捜査活動を冷静な判断力を備えたエリートである“監視官”に監視されている。
番組内容3
 公安局刑事課一課のメンバーはそれぞれの思いを胸に、正義のありかを常に突きつけられながら任務を遂行していかなければならない。
 彼らが立ち向かうものの先にあるのは—。
出演者
狡噛慎也: 関智一 
常守朱: 花澤香菜 
宜野座伸元: 野島健児 
征陸智己: 有本欽隆 
縢秀星: 石田彰 
六合塚弥生: 伊藤静 
唐之杜志恩: 沢城みゆき 
槙島聖護: 櫻井孝宏 

ほか
スタッフ
【総監督】
本広克行 

【監督】
塩谷直義 

【ストーリー原案】
虚淵玄(ニトロプラス) 

【脚本】
虚淵玄(ニトロプラス) 
深見真 
高羽彩 

【キャラクター原案】
天野明 

【キャラクターデザイン】
浅野恭司 

【色彩設計】
上野詠美子 

【美術監督】
衛藤功二 

【3D監督】
佐藤敦 

【撮影監督】
荒井栄児 

【編集】
村上義典 

【音楽】
菅野祐悟
スタッフ2
【音響監督】
岩浪美和 

【アニメーション制作】
Production I.G

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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