<木曜劇場>昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #06【秘密の恋バレる時…夫の罠】 2014.08.21

(紗和)似てる!
(北野)えっ。
僕に?
(紗和)見て。
あの目つき。
昆虫採集してるときにそっくり。
(北野)あんな顔してるかな?してるしてる。
ねえ。
あの腕すごい。
殴られたら一発でノックアウトだね。
(北野)大丈夫。
ゴリラは凶暴な動物って思われてるけどホントは繊細で人間を攻撃することはほとんどないんだ。
へえー。
(北野)まあ握力400kgっていわれてるから握手したら大変だけどね。
(北野)20kgってとこかな。
ああ…。
(北野)んっ。
痛くないの?痛いに決まってるでしょ。

(子供)先生!こっち。
(男性)おっ。
上手に描けてるじゃないか。
私たちははたから見たらどんな関係に見えるのでしょう
(北野)行こうか。
恋人同士?夫婦?
いいえ。
人前では手をつなぐことが許されない関係です
名前を呼ぶことすらできない関係です
はぐれたら最後二度と会えなくなるかもしれません
(利佳子)奇麗。
何やってんの?逃げたら追っ掛けてよ。
(加藤)人妻と追い掛けっこするほど恥知らずじゃない。
(利佳子)子供と一緒じゃない海なんて忘れるくらい久しぶりなの。
付き合ってよ。
(利佳子)キャー。
ハハハ。
(加藤)大丈夫ですか?奥さま。
(利佳子)ねえ。
助け起こしてくれないの?
(加藤)あんた困ってる方がいいよ。
初めてカワイイと思った。
(利佳子)変態。
(利佳子)何すんのよ?
(加藤)なあ怖くないのか?バレたら一巻の終わりだぞ。
(利佳子)怖いわよ。
怖くなかったらあなたとなんか会わないわ。
ひどい。
(シャッター音)
(シャッター音)
(滝川)もしもし。
(俊介)あっ。
笹本です。
間もなく花火が始まります。
真菜ちゃん陽菜ちゃん特等席で待ってますが間に合いそうにないですか?
(滝川)ええ。
はい…。
(俊介)あっ。
すいません。
お仕事中に電話しちゃって。
(滝川)あっ。
こちらこそ申し訳ありません。
無理やり子供を押し付けちゃって。
あのう。
仕事が終わりしだいすぐに戻りますんで。
はい。
あのう。
もうしばらくお願いします。
すいません。
失礼します。
(美鈴)どうしたの?俊ちゃん。
(俊介)いやぁ。
(俊介)えっ?「俊ちゃん」って。
(美鈴)いいじゃないですか。
会社じゃないんだから。
もうほら。
早く。
ああ。
ごめんね。
奥さんからの電話かもしれないと思いました
もしもし。
どこ?今噴水の前にいる。
もう電車乗ってる。
どうして?先に帰っちゃったと思ったから。
黙って帰るわけないだろ。
嘘。
後ろ。
意地悪なんだな。
怒った?
(北野)男をからかう女は嫌いだ。
ごめん。
驚かせたかったの。
ちょっとひやっとさせたかっただけ。
あーっ。
ちょっとひどい。
(北野)こっちこそごめん。
よく先に行っちゃって怒られるんだ。
ふーん。
よく怒られるんだ?あっ。
いや…。
(アナウンス)本日はご来園いただき誠にありがとうございました。
本日の営業は終了いたしました。
またのご来園を…。
(北野)そうだ。
うん?
(北野)これ。
あっ。
これ。
くれるの?
(北野)どうぞ。
ありがとう。
フフフ。
(北野)フフッ。
似てるかな?こっちにね。
(北野)こっち?ハハハ。
カワイイ。

(花火の音)
遠くの空に青い花火が上がりました
(美鈴)うわぁ。
奇麗。
すごい。
(俊介)わぁ。
すごい。
夫が見ているであろう花火
どこかで彼の奥さんも見ているのかもしれません
何もかも捨てたくなるような喜びと今すぐ逃げ出したくなるような苦しみ
(北野)行こうか?
不倫の恋は2人して嵐に揺れる小舟に乗っているようなものです
決して港にたどりつくことのない舟に
(俊介)夏バテ?えっ?元気だけど。
(俊介)いや。
ママじゃなくて。
ああ。
はむちゃんたち?退屈してるだけじゃない?さっきちゃんと餌食べてた。
そっか。
いつもの朝です
3カ月前と何も変わりません
私が夫のお弁当を作るのも夫が私よりハムスターを気に掛けているのも
花火大会楽しかった?奇麗だったよ。
ママは?ケーキバイキングうまかった?うん。
久しぶりにおなかいっぱい食べちゃった。
特にねチーズケーキがおいしくて。
ただ一つ私が嘘をつくのがうまくなったこと以外は
どうしたの?
(乃里子)大学夏休みだしたまには家のことしなくちゃね。
無理しなくていいよ。
報告書あるんでしょ?
(乃里子)無理してない。
私がやる。
赤ちゃんができたら私もママになるわけだから少しはいい奥さんにならなくちゃって思ったの。
それにねパートナーに対して精神的満足度が高い男性の方が受胎率が高いって論文を読んだから。
大学が休みの間はご飯作るようにするね。
いいよ。
今までどおりで。
(乃里子)どうして?研究頑張ってほしいからさ。
補習行ってくんね。
(真菜)嘘つき。
(陽菜)何で?いいの。
(真菜)これじゃ日記にならないよ。
(陽菜)お姉ちゃんうるさい。
(真菜)ねえ。
貸してよ。
(陽菜)何でよ?ケンカしないの。
ほら。
塾遅れるわよ。
もう。
(真菜)でもお父さんとお母さん一緒に見たことになってるんだよ。
えっ?ありがとう。
陽菜はお母さんに見てほしかったんだよね?
(真菜)けどお父さんもいなかったのに?お父さんも?・
(滝川)仕事があって花火の間は会社に戻ってたんだよ。
あっ。
でもな笹本さんと同僚の方が真菜たちを見ていてくれたんだ。
そう。
じゃあ私からもお礼言っとかなきゃね。
(滝川)うん。
あっ。
ほら。
遅刻するわよ。
(陽菜)はーい。
遅くなるようなら迎えに行くからね。

(ドアの閉まる音)
(滝川)夏期講習な。
今の子供は夏休みもないのか。
かわいそうに。
友達も行くからしょうがないわよ。
しかしあれだよな。
母親にとっては都合がいいんじゃないのか?男と会う時間を捻出するために塾に通わせる。
外出しても怪しまれないようにPTAの役員を引き受けるだってさ。
怖いな。
女っていうのは。
うちの雑誌での話だけどな。
はい。
あなた。
ハンカチ。
あっ。
そうだ。
ちょっと掃除しといてくれないか?掃除なら毎日してるけど。
何かな床がざらざらしてんだよな。
砂みたいなのが落ちてんだよ。
海辺の砂かな。
あっ。
そうだ。
携帯貸して。
えっ?私の?契約プラン変更しようと思って。
安くなるんだよ今。
どうした?料金払ってんの俺でしょ?あっ。
そうね。
はい。
じゃあいってきます。
いってらっしゃい。
私バレたわ。
えっ?
(滝川)「智子」女房は女性の名前で登録をしていましたがかけてみたら出たのはあなただ。
(バイブレーターの音)花火大会は夫のわなだったみたい。
車にGPSを付けられてたのに気付いたからタクシーに乗り換えたんだけどそれも計算済みだったみたい。
もう一つGPSがあったの。
じゃあ一緒にいるとこ…。
たぶんね。
携帯も取り上げられちゃった。
えーっ。

(乃里子)こんにちは。
(乃里子)どうしたんですか?2人とも怖い顔して。
(バイブレーターの音)
(加藤)はい。
(滝川)いかがですか?進行状況は。
(加藤)今やってます。
(滝川)早く見たいな。
あなたの作品。
自業自得ね。
平日の昼にしかデートしないって決めてたのに。
そのおきてを破った報い。
(乃里子)ご主人どうなさるつもりなんですかね?プライドの高い人だから自分の持ち物を奪われるのは許せないでしょうね。
じゃあ離婚を迫られるとか?だとしても離婚は受け入れないわ。
真菜たちに悲しい思いをさせるわけにはいかないから。
あなたもバレたときの覚悟はしておいた方がいいわよ。
覚悟?あくまでしらばっくれるか罪を認めて頭を下げるか。
私は…。
家を出るかもしれません。
ご主人とは別れない方がいいわ。
バレそうになったら彼と別れるべきよ。
でもどっちにも嘘をついてるようで。
駄目よ。
悲恋に酔ったら。
女はすぐに本気になって家を捨てたくなっちゃうけど男にとって不倫は遊び。
どんなにのめりこんでも家を捨てようとまでは思わないから。
じゃあ私は安心していいのかな?主人好きな人がいる気がするんです。
勘だけど。
深い仲なの?その人と。
それは…。
ないと思う。
主人は真面目で堅物だから。
ただ誰かに心を奪われてる感じがするの。
相手が誰か知ってるの?まだ。
別れたくなかったら詮索しない方がいいわよ。
見て見ぬふりってことですか?妻が騒げば逃げ場を失って開き直るだけよ。
しばらくは気付かないふりをして優しく明るく接しなさい。
そうすれば必ずあなたのところに戻ってくるから。
ですよね。
私にあれだけゾッコンで一生愛しぬくって勢いだったんだもの。
結局のろけてる?だって学生時代からずっと一緒でいまさら彼のいない生活なんて考えられないもの。
ご主人も学者さんだっけ?学者っていうか教師。
主人も不満があるのかもしれない。
研究室に残りたかったのに私だけ残っちゃったし。
私はいまだに旧姓のまま仕事してるし。
あっ。
でも今日は頑張って料理を作ろうと思うんです。
ああ。
努力してるんだ?まあ一応ね。
あっ。
ねえ。
悪くなったらいけないから冷蔵庫入れとく?いいですか?うん。
どうぞ。
うれしい。
ありがとうございます。
へえー。
ちょっと待ってね。
はい。
すいません。
いいですか?入れても。
どうぞ。
はい。
何作るの?
(メールの着信音)今日はハンバーグです。
(メールの着信音)ハンバーグ?いいわね。
(メールの着信音)ごめんなさい。
私帰ります。
えっ?どうしたの?紗和ちゃん。
何かあったんですかね?さあ…。
入れてもいいですか?どうぞ。
乃里子さん。
ごめんね。
私も急用思い出しちゃった。
えっ?ごめんなさい。
今日は帰って。
神様。
これは罰ですか?
大丈夫?どうしよう…。
どうしたらいいんだろう。
紗和ちゃん。
この恋諦めた方がいい。
奥さんを知ってしまったらあなた嫉妬を抑えられなくなる。
これまではお互いの家庭を壊さないようにしてきたかもしれないけどそんな奇麗事通用しなくなる。
全員壊れるわ。

(ドアの開く音)
(慶子)お邪魔するわよ。
よいしょ。
(鍵を掛ける音)
(慶子)物騒よ。
玄関開いてるわよ…。
あら。
いらっしゃい。
お邪魔しています。
(慶子)いつも嫁がお世話になってるみたいで。
うん?具合でも悪いの?うちに遊びにいらしてたんですけど少し熱っぽいのでお連れしたところなんです。
(慶子)まあ。
ありがとうございました。
後は私が。
そうですか。
(慶子)うちの嫁ですから。
紗和さん。
熱は?何か食べられそう?じゃあ私は失礼します。
紗和ちゃん。
お大事に。

(滝川)おかえり。
加藤さん。
みえてるよ。
ええ。
(滝川)人が来てたみたいだな。
友達が。
(滝川)紗和さんもか?ええ。
彼女が具合悪くなったので家まで送ってきました。
(滝川)なあ。
利佳子。
いいか?友達っていうのはな大切にしなきゃいけないぞ。
何かあったときに助けてくれるんだ。
今お茶入れますね。
(滝川)お茶後でいいからさ。
ちょっと付き合って。
なっ。
ほら。
(滝川)すみません。
お待たせしました。
いらっしゃい。
(滝川)さあ。
座れ。
(滝川)じゃあ見せてください。
(滝川)うーん。
いい絵だ。
今までで最も素晴らしい絵だ。
(滝川)なあ。
利佳子。
この絵どう思う?私は分からないわ。
お前の意見を聞いてるんだよ。
鮮やかな色彩で迫力があるわね。
強い絵だわ。
(滝川)フフフ。
迫力があって強いのか?この男は。
ハハハ。
嫌だわ。
どうしたの?二度と会うな。
お前は俺の稼ぎで生きている。
俺が浮気をするのとは訳が違うんだ。
あなたもだ。
女房とは二度と会わないでほしい。
(滝川)分かるよね?言ってること。
私も立場上大ごとにはしたくない。
子供たちのためにも波風は立てたくない。
約束できるならなかったことにする。
忘れてやるよ。
できないんならこの仕事はなしだ。
(加藤)分かりました。
ご安心ください。
私は人の女房を好きになるほどバカじゃありません。
そもそも無理やり誘惑されただけです。
何の未練もありません。
(加藤)それじゃあ。
(慶子)少しでいいから食べなさい。
ありがとうございます。
(慶子)俊介がどうしてハムスター大事にするか分かる?いいえ。
(慶子)私と俊介の父親いつもケンカばかりだった。
(慶子)仲のいい両親っていうのがあの子の憧れだったんでしょうね。
ハムスターのつがい見てると俊介はほっとするんだと思うわ。
お父さんと仲が悪くなった原因って?
(慶子)浮気。
相手は取引先のOL。
お母さん。
その彼女のこと知ってたんですか?
(慶子)そりゃ気になるもの。
こっそりお父さんを尾行してあいびきしてるところ見ちゃったの。
お父さんうれしそうな顔して。
私には見せたことのない笑顔してた。
悔しかったわ。
死ぬほど悔しかった。
(すすり泣く声)結局数年間で別れたようだったけど。
お父さん死ぬまで私にはあの笑顔を見せてくれなかった。
俊介はそんな私に気を使って幼いなりにいつも男らしく守ろうとしてくれて。
あなたとのねえ。
セックスレスもそこに原因があるのかもしれないわ。
あなたは悪くない。
だから幸せになってほしいの。
仲のいい明るい家庭つくってほしいの。
私の分も…。
嫌ね。
タマネギってもうホント目に染みるわね。
姑の告白は衝撃でした
今でも姑は夫の浮気で傷ついています
私の恋も乃里子さんを同じように傷つけ踏みにじっているのです

(乃里子)おいしそうでしょ?頑張ったの。
(乃里子)今日ね友達と会ってたの。
みんなそれぞれ悩みがあってね。
裕一郎が聞いたら驚くような話もあるよ。
(乃里子)聞きたい?
(北野)遠慮しとく。
(乃里子)ふん。
(メールの着信音)あっ。
ご飯ご飯。
よし。
ああ。
おいしそう。

私は罰を受け止める覚悟を決めました

(俊介)ママ。
起きてたんだ。
毎日暑いな。
うん。
えっ?いや。
そのう。
おやすみ。
ほっとした?えっ?ううん。
おやすみ。
あのう。
俺ママのこと大事だよ。
ただ毎日同じパジャマ着て隣に寝てる人に俺はそのう。
これってどこの家も同じだと思うんだよ。
うん。
分かったよ。
ママに愛情感じてるってことなんだよ。
家族になったんだよ俺たち。
それだけは理解してほしいと思って。
うん。
(北野)妊娠?
(啓太)手術代貸してほしいんだ。
(まなみ)親に言うつもりないからさ。
お前たち…。
(啓太)そんな大ごとかな?
(啓太)精子と卵子が受精して子宮に着床したってだけでしょ。
(北野)おい。
人一人の命の問題だぞ。
(まなみ)んっ。
んっ。
(北野)後藤?どうした?大丈夫か?後藤!?おい。
(まなみ)フフッ。
ハハハ。
(啓太)ハハッ。
冗談だよ。
金が欲しかったんだよ。
貸してよ。
(北野)何言ってんだよ?
(啓太)先生。
あんまり俺に偉そうにしない方がいいよ。
どういう意味だ?
(啓太)今に分かるよ。
ごめんね。
お母さん車の鍵なくしちゃったみたい。
今日は歩いて行ってくれる?
(陽菜)うん。
(真菜)携帯戻ってきた?ううん。
まだ修理してもらってるの。
(真菜・陽菜)ふーん。
(陽菜)いってきます。
いってらっしゃい。
(真菜)いってきます。
利佳子さんのご主人に?
(智也)あの画家のことも話した。
あっ。
どうしてそんなことを?
(智也)言えばあいつとも終わるかと思って。
何したか分かってんの?それが原因で離婚することになったらどうすんのよ?
(智也)そんときは俺が引き受ける。
ホントにそんなことできると思ってんの?独占するだけが愛情じゃないでしょ。
一度でも彼女の事情考えたことある?
恋は盲目です
周りのことなど何も見えなくなってしまう
智也君への言葉は私自身への戒めでもありました
もしもし。
今大丈夫?
(北野)うん。
何かあった?ううん。
あのね突然なんだけどもう会うのやめない?えっ?やっぱりこういう関係よくないなと思って。
だんだん目が覚めてきたの。
面倒なことになる前に終わりにした方がいいんじゃないかな?
(北野)会って話そう。
えっ?とにかく会って話そう。
ごめん。
会えない。
勝手だな。
ごめんなさい。
(智也)ごめん。
俺あんたの旦那に協力した。
今までのこと全部話したんだ。
心から悪いと思ってる。
俺どうしても利佳子に戻ってきてもらいたくて…。
分かった。
あなたの謝罪は受け取ったわ。
もう帰って。
お疲れさまです。
(従業員)お疲れさまです。
お疲れさまです。
(北野)紗和ちゃん!紗和さん。

(呼び出し音)もしもし。
(加藤)俺に電話なんかしていいのか?いけないわ。
でも聞きたくなったの。
ホントに私に未練がないか。
(加藤)不倫するような女にのめりこんで仕事捨てる気はない。
あんただって男はただの刺激で遊びじゃないのか?今まではそうだったかもしれない。
でも本気になっちゃったの。
あなたのこと。
フッ。
笑わせてくれるね。
見てくれのいい男は幼稚で自分好きばっかりだった。
まめに連絡をしてくれる男は誰にでも愛の言葉をささやいてうんざりした。
あなたは最低な人格だけど誰とも似てない。
うちに来るか?・
(加藤)何もかも捨てる覚悟があるならだが。
悪いけど子供を捨てるほど好きなわけじゃないわ。
じゃあ二度と連絡してくるな。

(不通音)
(陽菜)どうしたの?お姉ちゃん。
(真菜)コンビニ寄ってこう。
(陽菜)やった!お待たせ。
(北野)ううん。
よく考えたの私なりに。
これ以上罪を犯すのはいけないよね。
奥さんにも悪いし。
私も何だかんだいって主人のことが大事だから。
正直言うとねめんどくさくなっちゃったの。
あなたのこと家庭を壊すほど好きになれなかったっていうか。
理由はいいよ。
別れたい気持ちは分かったから。
私遊びで付き合うほど強くないから。
だからあなたも不良教師はもう返上。
元の堅物教師に戻ってください。
短い間だったけどありがとう。
さよなら。
返事してよ。
さよならって言ってよ。
僕もいつまでも続けてちゃいけないって思ってた。
でも顔見ると失いたくなくなって…。
あと少しだけ。
もう少しだけって。
自分勝手だよね。
そっちから別れ言わせてごめん。
携帯の番号とアドレス削除して。
私も削除する。
またかかってくるかもしれないって思いたくないから。
(電子音)
(電子音)同じ駅だからまたばったり会うことがあるかもしれないけど声掛けないでね。
分かった。
絶対に声掛けない。
赤の他人になろう。
近くまで送るね。
不倫にゴールはありません
ゴールはないということは終わらせるのも難しいということです
口を開けば別れを取り消したくなってしまいそうで私たちは黙って歩きました
じゃあここで。
(北野)うん。
さよなら。
さよなら。

振り向いてはなりません
振り向いたらそこは本当の地獄です
2014/08/21(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜 #06[字]【秘密の恋バレる時…夫の罠】

それぞれデートを楽しんだ紗和と利佳子。紗和は北野の妻の存在に嫉妬を覚え、利佳子は実は夫に罠を仕組まれていて…。

詳細情報
おしらせ
「女子バレーボールワールドグランプリ2014日本×トルコ」延長の際、放送時間を繰り下げてお送りします。
番組内容
 花火大会の日、紗和(上戸彩)は、動物園で北野(斎藤工)とデートする。夫の俊介(鈴木浩介)は、滝川(木下ほうか)に誘われて、部下の美鈴(木南晴夏)と一緒に花火大会に行っていた。途中、紗和は、北野とはぐれてしまった。北野を探していると、向こうからやってきた彼の携帯電話に妻の乃里子(伊藤歩)から着信があった。しかし北野は電話には出ず、紗和を探す。隠れてその姿を見ていた紗和は…。
 利佳子
番組内容2
(吉瀬美智子)は、加藤(北村一輝)と一緒に海へ行く。子どもたちと一緒じゃない海は久しぶり、と言ってはしゃぐ利佳子。一方、急な仕事ができたと俊介に伝えて花火大会に行かなかった滝川は、利佳子の車に仕掛けたGPS機器で彼女を追っていた。それに気づいた利佳子は、一旦ホテルの駐車場に車を止め、タクシーを使って移動していた。だが、滝川は、何故か利佳子の居場所を突き止め、怒りに震えながら加藤と一緒にいるところを
番組内容3
写真に収める。
 月曜日の朝、利佳子は、娘たちを夏期講習に送り出す。出勤の支度をしてやってきた滝川は、ふいに床の掃除をするよう利佳子に頼む。海の砂のようなものが落ちているというのだ。さらに滝川は、契約プランを変えたいからと利佳子のスマートフォンを預かり、家を出ていく。紗和を訪ねた利佳子は、花火大会の件は滝川が仕組んだ罠で、加藤とのことはすべてバレてしまったことを告げる。そこに乃里子がやってきて…。
出演者
笹本紗和: 上戸彩 
滝川利佳子: 吉瀬美智子 
北野裕一郎: 斎藤工 
北野乃里子: 伊藤歩 
長谷川美鈴: 木南晴夏 
滝川徹: 木下ほうか 
萩原智也: 淵上泰史 
笹本俊介: 鈴木浩介 
笹本慶子: 高畑淳子 
加藤修: 北村一輝 

ほか
スタッフ
【脚本】
井上由美子 

【プロデュース】
三竿玲子 
清水一幸 

【演出】
西谷弘