シリーズ世界遺産100「マラウイ湖国立公園〜マラウイ」 2014.08.21

(テーマ音楽)
(江守徹)上空から撮ってもとてもカメラに収まりません。
四国の1.5倍もある東アフリカのマラウイ湖です。
ごろごろと急傾斜の山から転がってきたのでしょうね。
岩が見えます。
じゃあ水の中に入ってみましょう。
この岩陰で世界でも珍しい子育てをする魚たちがいるんですって。
この魚はマラウイ湖で番数が多いカワスズメ。
あっ繁殖期を迎えた雄のカワスズメがいました。
で砂を積み上げて雌のために産卵の場を作っているところですね。
あっ雌が入ってきましたよ。
あらら雌は地味だなぁ。
雄は派手な色をしているのに。
雄がひれを震わせて生懸命求愛しますが雌はしらんぷりです。
あららほかの雄のところに行ってしまいました。
どうやらこっちが気に入ったようです。
雌が産卵してすばやく卵を自分のの中に入れました。
今度はスローモーションで見てください。
1回に産む卵は1〜2個です。
これを食べようというのではなくの中で育てようというのです。
あっ何だ?卵をくわえるまでのわずかなすきを狙ってほかのカワスズメが食べにきたのか。
雄が追いかけていきますが卵はやはり自分のの中で守るしかありません。
わっこれサメ?いやいやカンパンゴという大ナマズです。
カンパンゴも岩陰に巣を作って子育ての真っ最中。
2cmほどに育った稚魚を…そうか夫婦で守っているのか。
カンパンゴの周りを泳ぐのはカワスズメ。
「すきあらば」とカンパンゴの稚魚を狙っているんですね。
まったく油断もすきもあったもんじゃない。
こちらはふ化した稚魚をの中から出すカワスズメの親。
ほらどうですの中で子供が育つというこの神秘。
広い世界に出た稚魚たちは周りをキョロキョロうかがいながらそれでも親から離れません。
そう油断のならないこの世界。
気をつけるんだよ。
やっぱり親は子供たちが独り立ちするまで気を抜くことができません。
子供たち。
お母さんのの中が番安全だよ。
方こちらカンパンゴの巣では追われても追われても去っていかない1匹のカワスズメがいます。
執念深くカンパンゴの稚魚を狙っているのでしょう。
それが違うんですって。
ほらから子供たちを出しています。
少しずつ用心深く。
子供たちは今度は親元から離れてカンパンゴに近づいていきます。
ここならほかのカワスズメは近寄れません。
親は子供を安全な場所に預けにきたのですね。
このことは実はカンパンゴにとってもありがたいことのようなのです。
カワスズメの稚魚が周りにいるので自分の子供が狙われにくくなるからなのです。
巣の前ではカワスズメの親がせっせと敵を追い払っています。
そうか共生だな。
閉ざされた湖の中で魚たちは独自の進化をとげました。
弱肉強食の世界で奇妙な子育てが生まれたのです。
2014/08/21(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「マラウイ湖国立公園〜マラウイ」[字]

不思議な子育て ▽自然遺産 1984年登録 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
不思議な子育て ▽自然遺産 1984年登録 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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