門前の塀を赤く塗り込めた大分県中津市の合元寺。
新しい領主として豊前国へ入ってきた黒田官兵衛と国内の古い勢力が激しく衝突した事を象徴する寺です。
1587年官兵衛は秀吉から豊前の6郡を与えられました。
しかしそこには数多くの土着の領主がおり統治は容易ではありませんでした。
九州平定後間もなく肥後で大きな一揆が勃発します。
官兵衛がその平定に向かうとその隙をついて豊前でも領主たちが大きな一揆を起こしました。
官兵衛は急を聞いて豊前に戻りますが息子・長政が一揆勢に撃破されるなど深刻な危機に陥ります。
官兵衛は毛利勢の援軍を得てようやく優勢に転じます。
反乱はやがて静まりほとんどの領主が官兵衛に従いました。
しかし最後まで官兵衛に抵抗したのが…豊前で鎌倉時代以来400年も続く名門でした。
官兵衛の領地のほぼ中間に位置する城井谷。
宇都宮家は長い間この一帯を治めてきました。
鎮房が立て籠もったという天然のとりで…官兵衛に豊前を与えた秀吉は鎮房に四国あるいは筑後への国替えを命じます。
しかし鎮房はその命令を拒み秀吉の逆鱗に触れました。
宇都宮鎮房は400年も住み慣れたこの城井谷を離れていくという事が非常に嫌であった。
従って秀吉の朱印状を返還したわけですね。
そういう事で宇都宮一族の者たちが官兵衛のここに入ってくるという事に非常に抵抗を感じて反対をしたという事も言えると思いますね。
官兵衛にとっても国を平定するには何としても宇都宮鎮房を排除しなければなりませんでした。
完成したばかりの中津城内で鎮房を討ち果たしたのです。
城下の合元寺で主・鎮房の帰りを待っていた家臣たちのところにも黒田長政の手勢が押し寄せ斬り合いになりました。
玄関の柱に深く残された刀傷。
その時の戦闘の激しさを物語っています。
門前の白壁に飛び散った鮮血は何度塗り替えても染み出してくるため塀全体を赤く塗り込めたのだといいます。
合元寺が「赤壁の寺」と呼ばれるゆえんです。
戦国の世とはいえ名のある武将とその一族を滅ぼした事を官兵衛は悼んだといいます。
そして中津城・本丸に城井神社を創建し宇都宮鎮房の霊を祀りました。
天下統一に向けてひた走る秀吉のために官兵衛は心ならずも大なたを振るわざるをえなかったのでした。
2014/08/21(木) 03:55〜04:00
NHK総合1・神戸
黒田官兵衛とその時代「赤壁寺 合元寺」[字]
大河ドラマ「軍師官兵衛」で岡田准一さんが演じる主人公・黒田官兵衛ゆかりの地をめぐるシリーズ。今回は赤く塗られた壁で知られる大分県中津市の合元寺を紹介する。
詳細情報
番組内容
大河ドラマ「軍師官兵衛」で岡田准一さんが演じる主人公・黒田官兵衛ゆかりの地をめぐるシリーズ。今回は、赤く塗られた壁で知られる大分県中津市の合元寺(ごうがんじ)を紹介する。そこには官兵衛と前領主・宇都宮鎮房の衝突の歴史が。【出演】郷土史研究家…本徳照光,【語り】井芹美穂
出演者
【出演】郷土史研究家…本徳照光,【語り】井芹美穂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドラマ – その他
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