警視庁捜査一課9係 #7 2014.08.20

(インストラクター)1234フッ…アッパー。
1234フッ…アッパー。
1234フッ…アッパー。
ラスト!321…。
(インストラクター)ちょっと休憩でーす。
スキップロープ持って戻って来てください。
(小宮山志保)あたたたた…。
ああ…いててて…。
(早瀬川真澄)情けないわね。
こんなハードなんて聞いてないわ。
大体どこがセレブの出会いの場よ。
女しかいないじゃない。
いつもはもっとメンズいるんだけどね。
もしかして…。
何よ?絶対雨連れてくる人っているじゃない。
なんの話?その逆バージョンなんじゃない?逆って?晴れ女?もっと強力なやつ。
もっと…?…って誰が日照り女よ!
(インストラクター)はい元の位置に戻ってください。
お水お水…。
嘘〜!日照り女の上に脱水症状なんてしゃれにならない…。
(藤木俊一)よかったらどうぞ。
(藤木)大丈夫ですか?あっ…すいません。
じゃあこれあとで買ってお返ししますね。
僕も今日初めて来たんですけど意外にハードですよね。
私も初めてです。
そうなんですか?ちょうどよかった。
藤木といいます。
代表取締役…社長?誰も知り合いいないんでよかったらお友達になってくれませんか?お疲れさまです。
ガイシャは水川義男さん59歳。
ドアノブで首をつっているところを発見されました。
死亡推定時刻は午後7時頃。
部屋は本人が取ってます。
こちらが遺書です。
末期がんだったみたいです。
入っていた病院を抜け出して…。
(高橋克彦)自殺か…。
お友達と一緒だったんですね。
(志保)ええ。
邪魔してしまって…。
いいえ。
私も無理やり連れてこられて困ってたんで。
よく言うわよ。
せっかくなんで僕も名刺頂けませんか?名刺?…ああごめんなさい。
今日持ってなくて。
仕事帰りなのに?メアドでよかったら…。
はい。
(高橋)ご苦労さまです。
はい?お知り合いですか?覚えてません?以前ご一緒した千代田中央署の…。
ああどうも…。
(高橋)無線が入ればどこへでも急行ですか?さすが本部一課の警部補は違いますね。
ハハハハ…。
警部補?いえ…あの…。
(ため息)
(志保)うう…。
(村瀬健吾)浅輪…あ…あれは…?
(浅輪直樹)独身セレブが集まるホテルのフィットネスクラブに行ったらしいんですけどそこでたまたま事件が起きて刑事だって事がその独身セレブにばれちゃったらしいんです。
ど…独身セレブ…?
(青柳靖)またそのパターンかよ。
(矢沢英明)なんか最近浮ついてません?逆だよ!あれ本気で焦ってんだよ。
あんまいじんないほうがいいっす。
あ〜…。
(加納倫太郎)事件って何?事件じゃなくて自殺です!フィットネスクラブの上がホテルになってるんですけど客室で死んでるのを清掃係が見つけたとかで…。
清掃係が見つけた?ああ〜…!せっかくイケメン実業家だったのに…。
真面目に転職考えようかな。
イケメン実業家…。
転職…。
いい加減さそれ諦めろよ。
実業家もピンキリだよ。
失礼ね!ちゃんとした商社です。
輸入食材を扱ってるのよ!何?せっかく俺が忠告してあげようと思って…。
まあまあ…。
ランチでも行きましょうよ。
そうね。
すいませんけどお願いします。
なんで昼にわざわざここなんすか?ここの冷やし中華評判いいんだもん。
へえ。
すいません牛丼ください。
ありがとうございます。
後悔するよ。
いや大丈夫です。
係長さん。
あっどうも。
すいません。
ねえ小宮山さんまだへこんでるんだって?ああ…。
村瀬さんあたりで手を打っときゃいいのに。
いや男と女っちゅうのはねそう簡単にはいかないですよ。
なんで?なんかあったの?いやまあその…。
一般的に?まあ刑事の中のネズミもオスとメスってだけじゃつがいにはならないもんね。
うん…ネズミ!?先生水川さんがんだって聞いてるんですけどそんなひどかったんですか?私が開いたわけじゃないんで詳しくは…。
(真澄)なんか気になります?いえ…。
失礼。
係長?あっもしもし?しかし9係の主任ともあろう人が婚活なんかで浮いたり沈んだりされちゃ困るよな。
だったらまた青柳さんが主任に戻ればいいじゃないですか。
バカ!俺は面倒くせえよ。
お前になってほしいな。
だって俺まだ巡査部長ですよ。
昇進試験受ければいいじゃん。
浅輪に追い越されちゃうよ。
いいんすか?俺が上司になっても。
俺は村瀬以外だったら誰でもいいって話だよ。
(電話)これは…。
電話出ろよ!早く。
(電話)はい9係!ああ浅輪君?ああわかったわかった。
うん送っとくよ。
うんうんうん。
うん送っとく。
いやでもそれは送れないな。
うん送れないなそれは。
うんそれは送れるな。
なんの話してんだよ。
俺はね…。
独り言かよ!浅輪がなんだって?ほらあの例の主任が出くわした自殺。
(矢沢)資料送ってくれって。
(青柳)なんで?係長がまたなんか引っかかったんじゃないですか?イケメン実業家か…?あの藤木さんって…。
あっいえ…。
いつもシャツきれいですよね。
シャツ?しっかりした奥さんがいらっしゃるのかなと思って。
アハハハハ…。
長い独身生活の成果ですよ。
情けない事に仕事ばかりしてきたもんで。
そうなんですね。
でも仕事頑張ってる男の人って素敵じゃないですか。
もっと頑張らないと。
まだ年商20億程度ですし。
(志保)20億!?志保さんみたいに頑張ってる女性も僕は素敵だと思いますよ。
えっ?ああ…。
嫌だもうこんな時間!私戻らないと…。
じゃあ…。
ここは僕が。
あっじゃあ次は私が…。
また。
(携帯電話)
(藤木)ああ…ちょっと打ち合わせで出てる。
2時からだろ?もちろん見に行くよ。
何馬鹿な事を…。
僕のパートナーは君だけだっていつも言ってるじゃないか。
(青柳)問題は係長が何を調べているかという事だね。
ええ。
でも主任が言っていたのは第一発見者は掃除係だったって事だけですよね。
掃除ねえ…。
水川さんが発見されたのは夜の8時だよね?ええ。
そんな時間に掃除って入るかな…?あっ…。
(青柳)なるほど…。
こっち側がかかってたんですね。
ええそれで開けて入ったら中で…。
(青柳)ああ…わかりました。
ありがとうございました。
でも今から死のうとしてる人間が…。
こんなもんかけねえよな。
誰かがわざと発見させようとしたのかな。
防犯カメラもないみたいですしね。
それを知っててここを選んだって可能性もあるよな。
(水川博美)今やめちゃうのもったいないですよ。
(博美)あとひと月だけ。
ねっ?ああ…そうですか。
わかりました。
ありがとうございました。
(ため息)
(チャイム)すいません警視庁の者ですがお父さんの件で伺いたい事があるんです。
いや〜突然すいません。
あの遺体の事でしたら…。
今日はその事じゃないんですよ。
あの自殺の理由についてなんですが何か心当たりありませんか?さあ…?別に。
遺書には病気の事が書かれていたみたいなんですけど…。
(博美)だったらそうなんじゃないですか?昨日も警察の人に聞かれましたけどわかりません。
もう15年くらい会ってませんから。
15年ですか?私が中学生の頃に出ていったんです。
それから一度も会ってないし今さらどう思うも何も…。
ああ…昨日の7時頃なんですけどもどちらにいらっしゃいました?はっ?あっすいません。
これ一応聞いておかないといけないんですよ。
仕事に行ってました。
仕事というと?なんでそんな事聞かれなきゃいけないんです?父親の事なのに娘ってあんなもんなんですかね?長い事会ってないと娘も突っ張ってなきゃやってられないっていうのはわかるんですけど…。
ああ深い意味ないですよ。
ないですよ。
(携帯電話の振動音)はい。
早瀬川です。
首に残ったロープの痕なんですが…。
2種類の痕が重なってました。
ひも状のもので絞殺されたあとに電気コードでドアノブにつるされた可能性が高いです。
ありがとう。
死因は別のロープ。
じゃあ殺人事件じゃないですか。
(携帯電話の振動音)ちょっとごめんなさい。
やっぱりそうか。
「やっぱりって?」いやこっちも事件の線で調べてたんで。
なんか筋道わかったらそっち報告すっから。
じゃあそれ主任に伝えといてもらってもいいですか?はいお願いします。
(今田理恵)あの〜…。
ああ任せとけ。
ちゃんと伝えとくから。
本当かよ…。
警察の人ですよね?
(2人)はい。
博美ちゃんなんかしたんですか?ああいや…別にそういうわけじゃないんですよ。
あらそう。
この前お父さんと大ゲンカしてるのを見たもんだからつい…。
そうですか…。
15年間一度も会ってないんじゃなかったでしたっけ?元々親子3人で暮らしてたんだけどお父さん女作って出て行っちゃったらしいのよね。
それでも奥さん籍抜かずに待ってたんだけど一昨年病気で亡くなっちゃって。
ケンカっていうのは?先週ね…。
(博美)帰って!帰ってください!償いたいなら早く死んでもらえますか?そしたらお金入ってくるんだから。
お金?会社潰したみたいだし遺産なんてないと思うんだけどね。
でも亡くなったのそのすぐあとでしょ?なんか怖くなっちゃって。
(理恵)あっ…私がこんな事言ったって言わないでよ?ああ大丈夫です大丈夫です。
言わないです言わないです。
体力も随分落ちてきちゃってたんで心配してたんですけどまさか自殺なんて。
なんだか責任感じます。
当日誰か訪ねてきたって事とかありませんか?私その日お休み頂いてたんで…。
(男性)ああ来てたよ。
それ…。
(青柳)菊っておい…なあ。

(村瀬)健康食品…。
(恩田雅子)始まっちゃう始まっちゃう!
(雅子)お兄さん?お兄さんも料理教室?私?
(佐藤真希)本日使用するこのトマトソースはプラム・ポモドーロという希少種でリコピンが通常の3倍。
体のサビを取ってくれてアンチエイジングにも最適といわれています。
(真希)そしてこのパワーは美容やダイエット健康維持などにも様々な働きがあるんです。
係長。
はい?博美さんが言っていた「死んだらお金が入る」って意味やっとわかりましたよ。
何?これ水川さんの経営者時代の生命保険なんですけど…。
これ死亡時家族の受け取りが5000万円になってます。
5000万?ただこれもう今月いっぱいまでなんですよ。
どういう事?有効期限が60歳の誕生日までなんですけどその誕生日っていうのが今月末。
なるほど。
それから博美さん結構借金ありましてこの半年で200万円。
で返済が滞っている。
これ1回アリバイ裏取り直しましょうか?女性の力といえども相手は病人だったわけですから。
(小林きみえ)来てよかったわ〜こんなかっこいい人がいるなら。
ちょっと〜。
急に肌つやがよくなってきたんじゃないの?
(室井レイ子)え〜?まだリコピンとってないのに?いやいや空気よ。
空気でなるのよ。
皆さんあれですか?ここはよく来られるんですか?2人は初めて。
私が誘ったの。
どうせタダだし。
ねえあの人がさ社長の藤木さんでしょ?
(きみえ)かっこいいじゃない!駄目よ。
あの人彼女いるんだって。
えっ本当?そうよ。
ほらあの社長あの子とデキてるんだって。
(雅子)でもねちょっと前までは別の子だったんだけどその子と付き合ってるって噂もあったのよ。
何!?や〜だ!それで都合よく使われちゃってる感じ?ほらもう見て。
あの子いいとこ見せようって感じじゃない?
(きみえ・レイ子・雅子)ああ〜…。
(きみえ)近い近い近い…。
そこのお花屋さんに聞いたらこちらの方だとお伺いしたもんですから。
お見舞いに菊の花とはしゃれてますね。
(段田友則)駄目だとは知りませんでした。
すいませんね常識なくて。
水川さんにお金貸してたんですよね?調べてから出直しましょうか?
(ため息)倒産寸前だったくせに景気のいいふりしてね。
だまされましたよ。
で落とし前をつけに…。
踏み倒せるなんて噂が立ったら死活問題ですもんね。
やだなあ…。
本当に見舞いに行ったんですよ。
迷惑かけてすまなかったって向こうから連絡がありましてね。
まあこの世に罪悪感を残したくなかったんでしょうね。
(矢沢)そんなわけないでしょ。
(青柳)まあまあ…。
(青柳)そんなわけないだろ。
(矢沢)まあまあ…。
で見舞いのあとは?ここへ帰ってきましたよ。
なあ?ええ。
(段田)ねっ?転職?うん…。
今の仕事好きだしやりがいは感じてるんだけどなんか大事な何かを置き去りにしてるような気がして。
わかるよ。
結婚して子供を作って家族を守る。
本来仕事はそのためにやるもんじゃないのかって思う時がある。
けど今の仕事じゃ到底…。
と言っても他に何をしていいのか…。
僕の仕事興味ないかな?えっ?出会った時から思ってたんだ。
君なら僕のパートナーになれるかもしれないってね。
パートナー?
(村瀬)その言葉で他の女性もだましてきたわけですか。
(藤木)あなたは?
(志保)ちょっとなんでここに…。
君がどんな男と付き合おうが全く興味はない。
ただ同僚としてひとつ忠告しておこうと思ってね。
同僚?料理教室あれ参加させてもらいました。
料理教室って?
(藤木)ああ…。
うちで扱ってる食材を知ってもらうために無料で開いてね…。
(村瀬)噂になってました。
講師の女性とあなたが特別な関係なんじゃないかって。
しょせん面白半分の噂話でしょう。
それも1人じゃないっていう話まで出てました。
君いい加減に…。
もう!いい加減にしてよ!私が好きで会ってもらってるんだから関係ないでしょ!もうあなたおかしいわよ!君がそこまで愚かな人間だとは思わなかった!すいませんわたくしこういう者なんですけれどもこちらの会員の方でですね…。
(雅子)ちょっと!昨日紹介した2人今月の成績に入ってないんだけど!?だから月替わり過ぎてますので来月分にカウントされます。
それじゃあ今月の私の目標に届かなくなるじゃないの!ちょ…ちょっと!すいません。
こちらの会員の方で水川博美さんという方がいると思うんですが。
あらこの子…。
えっ?見舞いが帰ったあと1人で出て行ったけど。
ちょっとチクッとしますよ。
だぁっ!どこ行ったか知りませんか?さあねえそこまでは…。
もしかしたらまた帝都病院に行ったのかも。
帝都病院?がんの先端医療をやってる先生がいて。
セカンドオピニオンって事だと思うんですけど。
なるほど。
あっそうだ。
ちょっとごめんなさい。
あのこれ預けてもいいですか?水川さんの私物です。
ご家族に連絡してもお返事頂けないんで。
こっちで処分しようかとも思ったんですけどほら印鑑なんかもあったものですから。
印鑑ってここで必要なんですか?退院の時に認め印くらいはもらってますけど。
認め印ねえ…。
大丈夫ですか?勝手にこの部屋使っちゃって。
大丈夫大丈夫大丈夫…。
この子社長の女だって噂でね。
それが最近落ち目になったっていうんで私たちの間でネタになっちゃってるの。
あの落ち目ってどういう事ですか?
(雅子の声)「頑張ってる女性が好きだ」とかなんとか言われたんでしょ。
認められたい一心で頑張ってたんだけどいまいち売り上げが伸びなくてね。
見放されそうになったもんだから成績上げるために自腹で商品買うようになっちゃったわけよ。
ああ〜それはお金に困ってたでしょうね。
大丈夫ですか?うん…。
お得意のやり口なのよ!そんな女他にもいっぱいいるんだから。
私ぐらいうんと距離を置いて逆に利用してやるわくらいの気持ちでいなきゃ。
ハハハ…なるほどね。
ああすいませんすいません。
8月18日なんですけど博美さんってこちらにいらっしゃってました?ああ報告会のあった日でしょ?来てたけどすぐ帰ったわよ。
それ何時頃ですか?6時頃かしら?という事は…。
死亡推定時刻の1時間前。

(志保)こういうのも扱ってるんですね。
実はあのフィットネスクラブに出入りしてたのもうちの商品を使ってもらいたくてね。
もうオーナーとは話を進めてる。
まだ始めたばかりだしコストの面から海外に発注してるから品質管理が大変なんだけど。
(ノック)失礼します。
どうした?あっ各支店の報告書です。
あと新製品のダイエットシューズなんですが…。
あれは駄目だね。
もう一度向こうと話し合わないと。
返品する試作品はいつもどおりご自宅に送っておけばいいですか?そうしてくれ。
わかりました。
さっきは悪かったね。
えっ?同僚の方に失礼な事を…。
ああ…いえ…。
うちは確かに女性が多い。
でもそれは女性の社会進出を応援したいからなんだ。
おふくろ女手ひとつで僕を育ててくれたんだけど仕事の面じゃすごく苦労してね。
そうだったんですね。
時々さっきみたいな誤解を受けるんだ。
だから余計に反応してしまって。
いや悪いのは向こうだから。
晩ごはんどう?ワインの美味しい店があるんだ。
(矢沢)帝都病院の防犯カメラこれで全部です。
(青柳)えっ終わり?1人だねえ…。
だからってまだ段田が無関係とは言い切れませんよ。
このあと会ったのかもしれないし。
けど今のところ動機が薄いんだよな。
殺したからって確実に金が戻ってくるわけじゃねえし…。
お疲れさまです。
そっちどうだった?お疲れさまです。
ああ今娘さんのほう調べてまして…。
娘!?はい。
娘の博美さん借金がある事がわかりました。
それからお父さんの水川さん。
入ってた生命保険は60歳になる前に亡くならないと1円も下りない事がわかりました。
生命保険?今身内しか受け取れませんよね。
そっちの線ですかね。
おっ印鑑。
ああ〜印鑑!なんすか?これ。
いやいやほら水川さんの私物病院で預かってきたんだ。
あった!印鑑。
ちょっと行ってきます。
ああ…はい行ってらっしゃい。

(携帯電話)はい。
「村瀬です」小宮山主任の件なんですが…。
ちょうどよかった。
(窓を叩く音)
(チャイム)
(小宮山)わあ…立派なおうち。
(藤木)1人じゃ広すぎてね。
死亡当日の水川さんの行動を調べてきました。
うん?まさか僕が一緒にいたってわけじゃないでしょうね。
いえ1人で病院に行っていました。
そうですか疑いが晴れてよかった。
(3人の笑い声)ただあなたが水川さんを訪ねた本当の目的はわかりました。
本当の目的?
(青柳・矢沢)水川さんには…。
生命保険がかかってた。
あんたはそれで貸した金取り返そうとしたんでしょ。
なんでしょうか。
お話ならこの前…。
事実とは違う事がいくつか見つかってしまいまして。
15年間一度もお会いしてないっておっしゃってましたけども水川さんここに来てますよね?すいません不愉快だったんで記憶から消してました。
それともう一つ。
水川さんが亡くなられた日あなたは仕事に出ていたとおっしゃってましたけど6時には帰ってますね。
さっきから何が言いたいんです?6時以降どこにいました?ありがとう。
会社の人みんなあなたを慕ってるのね。
なんとか利益を上げてるからだよ。
なくなったらみんな離れていく。
だからずっと走り続けなきゃならないんだ。
そんな…。
本当はそんなのと関係なくどんな時でも味方でいてくれる人が欲しい。
お袋を亡くしてからずっとそう思ってた。
藤木さん…。
僕の事本気で考えてみてくれないか。
(チャイム)またあなたですか。
なんです?こんなとこまで。
今日はちょっと別な話がありましてね…。
あなたのところでやってる料理教室なんですがあたかも食材に特別な効果があるようにうたってますよね。
この広告いくつかの法律に抵触する可能性があるんですよ。
必ず治るとは言っていない。
治った人もいるという事です。
その辺の法律は押さえてある。
なんの問題もない。
(せき払い)じゃあこちらはどうですか?あなたの会社で扱っている食品を分析したものです。
(村瀬)その食品にはなんの効果もないどころか食品としても疑問が残るような代物だ。
効果を証明したとされる海外の専門機関も存在しない事がわかってる。
ここまでくると薬事法や特定商取引法に違反しますよ。
あきれたな。
そうまでして彼女を取られたくないんですか。
なんの話だ?志保さんですよ。
わざわざこんなもんまで用意して。
それは私が用意したものじゃない。
水川義男さんご存じですよね?僕が水川さんの生命保険を狙ってた?何をバカな。
今は遺族しか受け取れないんですよ。
はいだからあなたはその遺族になろうとしたんでしょ?フフッ…意味がわかりません。
(矢沢)西小金井市役所戸籍課の防犯カメラの映像です。
(青柳)まさか金のために養子縁組届出すなんてね。
(笑い声)参ったな…。
で?それがなんの罪になるんです?養子の話は本人の意志です。
もちろん自殺するなんて思ってもみませんでした。
それとも僕が水川さんを殺したと思ってるんですか?いえいえ殺したとは言ってません。
あなたが映っているのは午後7時。
水川さんが亡くなった時間です。
この映像はあなたの計画を暴くのと同時にあなたの無実を証明するものです。
ご苦労さまです。
ただひとつ伝えたい事がありまして。
ええ。
これ水川さんの病室にあったものです。
そして…。
ここに押されているものとまったく同じものですほら。
それよく見ると水川じゃなくて氷川になってるんですよね。
(矢沢)ちなみにこれが水川さんの印鑑証明。
水川さん亡くなる数日前にはんこ屋さんでこれ作ってるんですよ。
という事でこれは書類不成立で養子縁組無効!あなたに金渡さないためにそうしたんでしょう。
それが水川さんの本当の意志です。
(笑い声)くっそー!くっそー!
(段田の叫び声)くっそー!!どこに行っていたのか答えてはもらえないんですか?答えたくありません。
そんなの私の勝手でしょう?そうおっしゃると思って調べてきました。
あなたは会社近くのバーである男と会う約束をしていた。
あなたはその男に認められたいがために借金をして商品を買っていた。
でもその男は現れなかった。
ふられた私がよりを戻してもらうためにはもっと商品を買って成績を上げなければいけない。
そのために父親を殺して保険金を手に入れようとした。
そう言いたいんですか?
(笑い声)ええ少しは考えましたよ。
藤木さんは私が欲しかったもの全部くれる人でしたから。
水川さん帝都病院通ってました。
帝都病院?ああ…がんの先端治療やってるところですよね。
母の時に調べました。
お金がなくて無理でしたけど。
あの人自分だけは助かりたかったんですね。
自分のためじゃありません。
水川さんが通っていたのはがんセンターじゃなくて食品を分析する研究棟です。
食品?あれ。
これを調べてたんです。
分析結果がこれ。
水川義男さん?ハッ知りませんね。
博美さんの父親ですよ。
あなたが男女の感情を利用して別の会社で働かせてた博美さんの…。
水川さんがその食品を調べてたのはおそらくあなたから博美さんを救い出すためだったんでしょう。
詐欺同然の行為を公表されたくなければ娘を解放して欲しいと。
あなたですよね?水川さんを殺害したのは。
なに?8月18日午後7時あんたは水川さんの名前でとったホテルの部屋に彼を呼び出し首を絞めて殺害。
(村瀬の声)そしてそのあと自殺にみせかけた。
(藤木の声)バカな事言わないでください!その時間はずっとフィットネスクラブにいたんだ!それこそ志保さんが見てる!呼んだ?また彼だよ。
今度はわけのわからない因縁をつけてきた。
(村瀬)お邪魔します。
出会った時の事話してやってくれないかな。
僕はずっと君と一緒にいたって。
ずっと?いいえずっとじゃないわ。
志保さん?あそこスタッフ用の連絡通路がありましたよね?
(志保の声)そこを通れば数分でホテルの客室に行けるんですって?
(村瀬の声)この足で確認済みです。
(志保の声)商品を納入するつもりでオーナーと話していたあなたならその事を知っていたとしてもなんの不思議もないわよね。
何を言ってるんだ。
違う!僕はずっとあそこに…。
そう印象付けるために戻ってきた時わざと私に話しかけた。
(藤木)よかったらどうぞ。
大丈夫ですか?
(志保)私を取り込んでおけばこういう時役に立つと思った?どうしたんだ突然。
残念ながら突然じゃないの。
(志保の声)あなたに会った次の日…。
(携帯電話)はい。
昨日現場近くで会った彼だけどさ輸入食材扱ってるんだってね?どうかしました?ちょっと気になるキノコが見つかって。
わかりました。
それじゃ最初から?彼女が…小宮山警部補がここへ来たのは証拠を見つけるためだ。
俺があんたを玄関で引き付けている間にな。
このスキップロープあの時も持ってましたよね。
(村瀬)僕も今日初めて来たんですけど意外にハードですよね。
返品が決まってた試作品だから凶器に選んだ。
海外に送り返せば処分にも困らないものね。
あのスキップロープの形状と水川さんの首に残ったロープの痕を照合すれば一致するはずだ。
皮膚片も残ってるだろう。
もう諦めたほうがいいんじゃないのか?あいつが悪いんだ。
(水川)全部調べてもらいましたよ。
明らかに詐欺だ。
娘から手を引かないなら証拠をマスコミに持ってきます。
(水川)聞いてます?わかりました。
今日はもう出ないといけないんで改めて場を設けて話し合いましょう。
手を打たなかったらそこから延々脅迫される。
それはあんたの勝手な想像だろう。
水川さんはただ自分の娘を守りたかったんだ。
あんたは自分自身のゆがんだ考えから無意味な殺人を犯した。
それだけだ。
藤木さんご同行願えますか。
全部私のため?僕にも娘がいます。
子供の頃随分辛い思いをさせました。
だから水川さんの気持ち痛いほどわかる。
もし娘が今のあなたと同じようなら僕も…。
けど本当はあなたも同じなんですよね。
えっ?これあげてた。
がんに効くって聞かされてたから。
自分でもよくわかりません。
あんなに恨んでたのに…。
あの人が家に来た夜眠れなくて…。
(ため息)
(博美の声)少しだけ思い出したんです。
子供の頃の事…。
熱くないか?大丈夫?はい。
大丈夫だ。
明日は治るといいねえ…。

(博美の声)翌日病院へ行きました。
(博美)余ってるから。
それ飲んでがんが治った人がいるんだって。
(博美の声)今思えばあの時に私がだまされてるって思ったんでしょう。
バカですよね。
そんなの渡されても飲むはずないのに。
飲んでましたよ最期まで。
えっ?胃の中に残ってました。
どうして…。
人間の最後の処方箋ってどういうんですかね?処方箋?あの…。
病気になりますよね?そしたら先生が処方箋書いてくれてそれに対応して生きていきますよね。
けどどんなに病気治し続けても僕ら死から逃れる事出来ませんよね。
人生の最後の処方箋って誰が書くんですかね?やっぱり自分ですかね?この商品病気に効きません。
その事は水川さんが一番よく知っていた。
なのに亡くなる直前まで飲んでました。
水川さんにとって重要なのはあれががんに効くかどうかじゃなくてあなたがくれたっていう事だったんじゃないでしょうか。
だから飲み続けた。
あなたの気持ちに応えたくて。
そしてそれが彼の救いにもなった。
嬉しかったんです。
中身はどうあれどんな薬より嬉しかったんです。
あなたのお父さんは。
お父さん…。
お父さん…!青柳さんが黙ってろなんて言うからかえって僕ら蚊帳の外だったじゃないですか。
俺らが病院行ったから動機がわかったみたいなもんだろ。
俺らのおかげだっていうんだよ。
あれはたまたま…。
いいんだよたまたまで。
いつもそうだろ俺ら。
まあそうっすけどね。
お前抜かれるよ。
えっ?そんな事もわかってないようじゃ浅輪に抜かれるっていうんだよ。
えっだって別に僕主任になりたくないしお金たんまり持ってるし…。
すいませんお冷おかわり…。
もういいよ。
なんで言わなかったんだよ。
捜査だって。
だから叩いちゃったあとすぐ電話したじゃない。
最初から言ってくれればよかっただろ。
これじゃ殴られ損だよ…。
そっち。
ああこっちか。
どっちでもいいだろ!私がデートしてたらどんな顔するのかなあと思って。
え?いやびっくりしたわ。
完全にストーカーの顔だったもんね。
スト…!帰る。
あーっ!ちょちょちょっ…。
冗談冗談。
ほらほら来た来た。
すいません。
おごります。
係長。
うん?藤木の事最初から疑ってたんですね。
なのになんで博美さんのほうを…?だって捜査はさ放っといてもみんなそれぞれ勝手にやってくれるじゃない。
いつも。
ハハハ…。
ですね。
うまーっ!うまっ!
(真澄)卵ちょうだい。
いや駄目でしょう。
だって入ってないんだもん。
あっちに言ってくださいよ食堂側に!
(村瀬)被害者はプロ野球東京エレファンツのスカウト。
強盗ではないですね。
手帳がない…。
傷はこの1か所のみ。
(伴藤大造)金はいくらでも出す。
(青柳)それ賄賂って事?なんか…暗号みたいですね。
(志保)ふざけんじゃないわよ!2014/08/20(水) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
警視庁捜査一課9係 #7[字]

不審な自殺死体が発見される。倫太郎(渡瀬恒彦)は疑問を抱き、捜査に乗り出す!すると、意外な事実が明らかに…。浮上する被害者の娘や悪徳金融の社長の関わりとは!?

詳細情報
◇出演者
渡瀬恒彦、井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、津田寛治、原沙知絵
【ゲスト】村井美樹、姜暢雄、手塚とおる、伏見哲夫 ほか
◇脚本
徳永富彦
◇監督
細川光信
◇音楽
吉川清之
◇主題歌
V6『涙のアトが消える頃』(avex trax)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】松本基弘(テレビ朝日)
【プロデューサー】山田兼司(テレビ朝日)、金丸哲也(東映)、丸山真哉(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari/
☆携帯サイト
 メニュー>テレビ>テレビ朝日>警視庁捜査一課9係

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:6227(0x1853)