Nスタ 2014.08.20

災害が起こった上空です。
幾筋もの土石流の跡をこちらから確認することができます。
広島市北部で今日未明に発生した大規模な土砂災害。
幾筋にもまるで裂けたかのように茶色い地肌をのぞかせる山すそ。
その先に広がる住宅街は広範囲にわたって土砂にのみ込まれ、家が倒壊している様子が見てとれる。
建物の間を縫うように道路に泥や流木が流れ込み住民の避難や救助活動を困難にしている。
土砂災害が確認されているのは安佐南区の山本や八木、緑井、安佐北区の可部など広島市北部の山間部。
広島県は南から大量の水蒸気が流れ込んで昨日夜から激しい雨となり、今日未明には線状の雨雲がかかっていたことがレーダーでわかる。
広島市安佐北区の雨量計は午前3時50分までの1時間に130ミリという猛烈な雨を観測し気象庁は午前4時前、数年に一度の大雨とされる記録的短時間大雨情報を出した。
土砂災害の被害は広範囲に及び自衛隊も県の要請に基づいて現場に救助に入った。
車が入ることができず空からの救助活動も続けられている。
安佐南区山本では午前3時過ぎ、住宅の裏山が崩れ11歳と2歳の男の子が生き埋めになった。
2人は救出されたもののその後、死亡した。
こちらの男性の家の中にも大量の土砂が流れ込んでいた。
男性の子どもは亡くなった男の子と仲がよかったといい、男性は男の子たちの家に逃げるよう連絡を入れたと言う。
また77歳の女性が土砂に流され遺体で発見されるなど複数の住民が犠牲となっている。
土石流が直撃したと見られる現場です。
この一帯の住宅すべてが姿を消してしまっています。
そしてあちらの住宅、屋根の上からぺしゃんこにつぶれてしまっています。
捜索隊が住人の捜索を今でも続けています。
土砂や流木、流された家屋の一部や車。
それらが消防や自衛隊の行く手を阻み、救助も困難を極めている。
家全体が崩れてしまって流されてしまっているお宅もあります。
大きな木が根こそぎ倒されて道を塞いでいます。
土砂崩れが起きた可部の上空に来ています。
こちらの住宅街は四方を山で囲まれています。
したがって、こちらの山も各所、複数箇所で土砂崩れが起きております。
安佐北区では可部東で53歳の消防隊員、政岡則義さんが死亡した。
政岡さんは住民の救出活動中、崩れた土砂に巻き込まれたとのこと。
可部東地区の災害現場です。
ちょうどあの山の上辺りから崩れ落ちた土砂が家をのみ込み、下の団地にまで流れ込んでいます。
現場は坂になっていて障害物も多く、お年寄りらは警察や消防に付き添われながら避難先へと向かっている。
なぜこれほどの土砂崩れが起きたのか。
土砂崩れには主に土の層が崩れる表層崩壊とその下の岩盤が崩れる深層崩壊がある。
専門家は今回の土砂崩れは表層崩壊の可能性があると分析する。
また、表層崩壊を引き起こした原因はこの地域の地盤にあると指摘する。
今回の被害に政府は…安倍総理は、被災者の救助や避難の支援、被害の拡大防止の徹底などを指示した。
安倍総理はもともと夏休み中で今朝は山梨県で森・元総理らとおよそ1時間ゴルフをプレー。
それを急きょ中止し東京に戻ったが、そもそもゴルフを始めたことに野党各党からは批判の声が上がっている。
未明の住宅街を突然襲った今回の大規模土砂災害でこれまでに死者32人、行方不明者9人に上っている。
現場では今も懸命の救出・救助活動が続けられている。
広島市で起きた大規模な土砂崩れ。
発生場所は自治体が以前から災害への警戒を促していた地域でした。
それでは、こちら現場の上空とさらに可部地区、八木地区の2カ所の被災現場から中継で伝えてもらいます。
広島市安佐南区八木の上空に来ています。
本来は家屋があったと思われる場所が土砂で流され、街並みの姿が変わってしまっています。
山の斜面が崩れ家を押し流した土砂は山から少し離れた幹線道路まで達し一面土砂の色に染まっています。
今回は避難が遅れ家屋に残された人もいましたが、広島市消防局の危機管理部長がこれほど1時間で雨が降るとは予測できなかった、避難勧告を出すのが遅かったと述べています。
午後からは自衛隊も合流し、依然慎重に捜索活動、救助活動が行われている安佐南区上空からお伝えしました。
安佐南区八木地区です。
土砂災害が起きた現場は大型の重機が入ることができません。
消防、警察、自衛隊が共同で1軒1軒歩きながら大きな声を出している避難しているご家庭なのか、あるいは安否不明の行方不明なのかその確認作業を行っています。
ただ足場が悪いので1軒1軒確認するのも時間がかかる、さらには情報が錯綜しているということで確認作業に時間がかかっています。
夜間の救出作業に備えて先ほど投光機のようなものが土砂崩れ災害現場に持ち込まれました。
消防局の方におうかがいしますと24時間、夜を徹して救出作業を行う予定。
ただ、現場付近は足場が悪く、まだ山の上から水が流れ落ちている状況や天候を見て判断していきたいということでした。
広島市安佐北区の可部地区からお伝えします。
現在、雨は上がっていますが、降ったりやんだりの不安定な状況が続いています。
現場では夫婦と娘2人の4人暮らしの民家が土砂に流され、4人が生き埋めになりました。
1人は自力で脱出し、現在2人が救出されましたが、父親は先ほど死亡が確認されました。
また現場では救出作業に当たっていた消防士1人が新たな土砂崩れに巻き込まれ亡くなっています。
先ほど同じ安佐北区内の可部町で80代の女性が救出されましたが、間もなく死亡が確認されました。
地元の方に話を聞きますと、断水となっているところもあるようでこの後、日が暮れ不安な夜が始まりそうです。
広島では15年前にも31人が死亡する土砂災害が発生しています。
今回の事故についてTBSの災害担当、福島解説委員に聞いていきます。
今回はなぜ複数の箇所で土砂崩れが起きたんでしょうか?もともと広島は全国47都道府県の中でも土砂災害が起きる箇所が指摘される危険箇所が3万を超えるずば抜けて多い場所なんですね。
ですから瀬戸内海に面して温暖な気候というイメージがある広島ですが、ひとたび多くの雨が降ると土砂災害が起こりやすくなる、その危険性はかねてから指摘されていたわけです。
中でも今回災害が起きた辺り、広島なんですが、15年前にも土砂災害が起きていまして過去にも土砂災害が起きています。
この赤で示した場所が死者が出ているエリアなんですが、やっぱり広域でもろい地盤があります。
花こう岩が風化してできてエリアの上に成り立っているところなので、雨で崩れやすい。
今回、災害が起きました安佐北区、南区に限定して見てみても15年前の災害では死者が出ているということで全くの想定外ということは言えないと思うんですよね。
現場にいる小林キャスターに話を聞こうと思います。
広島市安佐南区の住宅街に来ています。
今スタジオの福島さんからもあったんですが、もともとそちらは土砂災害に警戒が必要なエリアだということなんですけれども、被災された住民の皆さん、どんな話をしているんでしょうか?この辺り一帯見てみますと道路一帯、水が噴き出して川のようになっているんですが、つい先ほどこの辺りの自主防災会の会長を務められていたという方に話を聞いたところ普段から雨が降るたびにこのように道路が川のようになってしまっていたということなんです。
また高台に住んでいる人の住宅が床下浸水に見舞われたりとそういった被害が遭ったということで町内会としては行政に依頼して排水作業をお願いしていたと言います。
そういった排水、5年ほど前から行われていたそうなんですけれども、今回の被害につながってしまったということです。
そしてこの道路一帯、触ってみますとかなり重く、粘性の高い泥で覆われてしまっています。
足を踏み入れると自分の力では抜けないぐらいの重みがあります。
この泥の撤去の作業だけでも何日かかるのか検討はつきません。
またこの現場、先ほどから小雨も降りつつあります。
最新の気象の情報に十分な注意、警戒が必要です。
広島市で発生した大規模な土砂災害、被害状況ですが、亡くなった方は32人、そして行方不明者は9人に上っています。
今、小林アナウンサーがリポートした現場が八木というところですけれども、これは広島市が土砂災害の先ほど説明した過去の災害を踏まえてつくったハザードマップなんですね。
赤いところとかピンクのところがちらほら見えると思いますがここはもともと土砂災害が発生する、警戒があるというエリア。
まさにその近いところ、重なっているところでこれだけの方が亡くなるような被害現場が4カ所起きているということでやはり想定外とは言えない事態だと言えると思います。
湯川遙菜さんと見られる日本人男性が過激派イスラム国に拘束された事件で湯川さんがシリア北部で拘束されている可能性があることがわかりました。
こう話すのはシリアの反体制派、自由シリア軍のメンバー。
今年春に湯川さんがシリアを訪れた際に行動をともにし、今回も一緒に入国したと言う。
このメンバーは湯川さんはその後、北部のアレッポの郊外で戦闘に巻き込まれ負傷し、イスラム過激派のイスラム国に拘束されたと話した。
そして、今はアレッポの北東のアル・バブに移されたと聞いているとのこと。
一方、イスラム国と見られる組織がおととし11月にシリアで行方不明になったアメリカ人ジャーナリストとされる人物を殺害する動画をインターネット上に公開した。
動画はイスラム国のメンバーを名乗る黒ずくめの男が囚人服を着てひざまずいた男性にアメリカを批判する声明を読ませた上でナイフで首を切断するものだった。
アメリカに本拠を置くジャーナリスト保護委員会によればシリアでは現在、外国人と地元ジャーナリスト、合わせておよそ20人が行方不明になっていてその多くがイスラム国に拘束されていると見られている。
タイの代理出産問題。
日本人男性がカンボジアに子どもを育てるための家を建てていたことが明らかになりました。
プノンペンの中心部からおよそ50km離れた場所にいます。
広大な敷地の中にポツンとこの一軒家が建っています。
男性はここでも2人の子どもを育てていたということです。
24歳の日本人男性はここにおよそ10ha、東京ドーム2個分以上もの土地を購入した後、去年の春にこの家を新しく建てた。
その後、近隣の村にはこの家でベビーシッターを募集しているという話が出回り男性は多いときには数週間に1度のペースでここを訪れていた。
この日本人男性は確認されているだけで16人の子どもを代理出産させたと見られているが、タイの警察は今日の会見で簡易鑑定の結果タイ国内にいる12人の子どもと男性のDNAが一致したと明らかにしている。
長野県松本市で行方不明になっていた小学1年生のジョー・ヘサン君が午前9時過ぎ、公園近くのJRの線路上で遺体で見つかった。
ヘサン君はおとといの昼過ぎ公園で一緒に遊んでいた父親が目を離した間に行方がわからなくなっていた。
警察はヘサン君がソフトバンクの社内でバケツに入った氷水を頭からかぶった孫社長。
難病であるALS=筋萎縮性側索硬化症の患者を支援するアメリカから始まったチャリティー活動に参加するため。
氷水をかぶる動画を交流サイトで公開した上で、次の候補3人を指名し、24時間以内に氷水をかぶるかALS患者の支援団体に100ドルを寄付するか選ぶルールで、フェイスブックのザッカーバーグCEOやマイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏など、著名人が次々と参加している。
iPS細胞を研究する京都大学の山中教授も参加するなど、新たなチャリティー活動は日本でも徐々に広がり始めている。
こちらのスマートフォン、端末代金や基本通話料などで月々2000円という、いわゆる格安スマホなんです。
どこで販売されるのかというとなんと不動産屋さんの店舗なんだそうです。
アパート探しとスマートフォン、一見、関係なさそうなんですがどんな狙いがあるのでしょうか?格安スマホ事業者が販売の拡大に向けて選んだ提携先は全く異なる業種でした。
通信料と基本通話料、端末代合わせて月額2000円の格安スマホを扱うフリービットは、不動産仲介大手、エイブルとの提携を発表した。
フリービットはこれまで自社の店舗やインターネットでスマホを販売してきたが今回の提携によって、来月にも400を超えるエイブルの直営店でスマホを売れるようになる予定。
販売されるスマホはエイブルの入居者を意識して、鍵の紛失や水漏れなど住宅に関するトラブルがあれば24時間、業者を呼ぶことができるアプリが導入されている。
スマホ市場全体での格安スマホのシェアはおよそ1割にとどまっているため、フリービットは異業種との提携を通じて販売ルートの拡大を図る戦略。
一方のエイブルも、不動産仲介業の競争環境が厳しさを増す中、2014/08/20(水) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ[字]

取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。

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番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【キャスター】
竹内明(TBS記者)
【出演】
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
藤森祥平(TBSアナウンサー)

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ニュース/報道 – 定時・総合
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福祉 – 文字(字幕)

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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