ニュース 2014.08.20

こんにちは。
正午のニュースです。
きょうは時間を延長してお伝えします。
局地的な豪雨で、広島市内の各地で住宅が土砂に巻き込まれる被害が相次ぎ、警察によりますと、2歳と11歳の男の子を含む18人の死亡が確認されたということです。
このほか市内では、これまでに13人の行方が分からなくなっているということで、警察や消防が捜索を進めています。
では、広島市安佐南区の上空から中継でお伝えします。
多くの土砂崩れが起きている広島市安佐南区の上空です。
山のあちらこちらの斜面が崩れています。
上空から見ても、複数の箇所で大規模な土砂崩れが発生しています。
そして画面の真ん中に見えてきたこちらの現場、土砂は山すその住宅街に、大量に流れ込んでいます。
多くの建物が壊れています。
そして建物の周りにも、流木などがたくさん流れ着いているのが見えます。
手前の住宅は、屋根が完全に壊れています。
そして住宅のすぐそば、今も大量の濁った水が流れているのが見えます。
そしてこちらの建物、多くの人が集まっています。
はしごを使った住民の方の救出作業が行われているもようです。
今も多くの人が行方不明になっています。
捜索が続く広島市安佐南区の上空からお伝えしました。
広島市内の各地で住宅が土砂に巻き込まれる被害が相次いでいます。
まず安佐南区の八木地区付近です。
住宅の裏山が崩れ、複数の住宅が土砂に巻き込まれる被害が出ました。
土砂に加え、流れ下った木や岩などによって、大きな被害が出ています。
広島市の災害対策本部によりますと、この地区の住宅に住む3人と、連絡が取れなくなっているという通報があり、このうちこの家に住む男性1人が自力で避難したほか、消防の捜索の結果、孫の14歳の女子中学生が救助されました。
2人についてはけががあるかどうかなど、詳しいことは分かっていないということで、消防は残されている男性の妻の行方を捜しています。
また広島市安佐南区山本では、きょう午前3時20分ごろ、住宅の裏山が崩れ、この家に住む子ども2人の行方が分からなくなりました。
消防が捜索した結果、このうち2歳の男の子の死亡が確認されたほか、警察によりますと、もう1人の11歳の男の子も見つかり、心肺停止の状態でしたが、その後、病院で死亡が確認されたということです。
この住宅に住む家族の話によりますと、2階建ての住宅の1階部分は、山の斜面に面した側に和室と台所があり、和室の隣に居間があったということです。
当時、和室には2歳の三男と11歳の長男、居間には9歳の次男と母親、そして台所に父親がいて、土砂は三男と長男がいる和室に流れ込んだあと、居間まで達したということです。
さらに広島市安佐南区緑井では、77歳の女性が土砂に流されて行方が分からなくなり、その後、発見されましたが死亡が確認されました。
消防によりますと、この地区では住民から10棟前後あった建物がなくなっているという通報が入っているということです。
消防が確認に向かっていますが、現場に近づくことができず、今のところ、被害の詳しい状況は把握できていないということです。
また警察によりますと、広島市安佐北区可部東で、広島市消防局の消防署員の男性が、被害に遭った住宅での救助活動中に死亡したと、消防から警察に通報がありました。
男性は崩れてきた土砂に埋まったと見られ、警察で詳しい状況を調べています。
広島市消防局によりますと、午前4時過ぎには、同じ安佐北区可部東では、住宅の裏山が崩れたという通報が住民から入り、4人と連絡が取れなくなっているという情報があるということです。
警察によりますと、安佐南区で16人、阿佐北区で2人の合わせて18人の死亡が確認されたということで、このうち4人は、2歳の男の子、11歳の男の子、68歳の女性、77歳の女性だということです。
警察によりますと、このほか安佐南区や安佐北区で、これまでに13人の行方が分からなくなっているということで、警察や消防が捜索を進めています。
また広島市の消防には、救助を求める通報などが相次ぎ、少なくとも200件を超えているということです。
夏期休暇で山梨県に滞在していた安倍総理大臣は、局地的な豪雨で広島市内で被害が相次いでいることを受けて、午前11時ごろ、総理大臣官邸に戻り、被害状況について報告を受けたあと、現地に派遣する自衛隊員を数百人規模に増やし、態勢を強化して、救命救助に当たる考えを示しました。
局地的な豪雨で広島市内で被害が相次いでいることを受けて、夏期休暇で山梨県に滞在していた安倍総理大臣はゴルフを中止し、午前11時ごろ、総理大臣官邸に戻りました。
そして、菅官房長官と共に、古屋防災担当大臣らから被害状況などについて報告を受けました。
政府は関係省庁の担当者を集めた連絡会議を開き、広島市内に現地災害対策室を設置して、住民の救助や避難の支援に当たることを決めました。
午前中開かれた連絡会議には、国土交通省や気象庁など、関係する省庁の担当者およそ40人が出席し、消防庁や警察庁の担当者から、午前中の段階で把握できていない被害が多数あると見られることが報告されました。
このため政府は、きょう中に内閣府や国土交通省などで作る現地災害対策室を、広島市の広島県庁内に設置して、住民の救助や避難の支援、それに被害状況の把握などに当たることを決めました。
古屋防災担当大臣は、一分一秒を争う事態であり、人命救助や住民の避難の徹底をお願いしたい。
台風や前線によって、今までに経験したことのないような雨の降り方が続いており、今後も緊張感を持って警戒を続けてほしいと指示しました。
現在までに分かっている状況について地図にまとめました。
死亡が確認された18人のうち、16人が広島市の安佐南区で、2人が安佐北区で亡くなりました。
このほか13人の行方が分からなくなっています。
このうち安佐南区八木の付近では、住宅の裏山が広い範囲にわたって崩れ、女性1人が行方不明になっています。
また安佐南区山本の住宅では裏山が崩れ、2歳と11歳の男の子が死亡しました。
同じ安佐南区の緑井では、77歳の女性が土砂に流されて死亡しました。
消防によりますと、この地区では住民から、10棟前後あった建物がなくなっているという通報が入っているということです。
また警察によりますと、広島市安佐北区可部東で、広島市消防局の消防署員の男性が、救助活動中に死亡したと、消防から警察に通報がありました。
広島市消防局によりますと、可部東では、午前4時過ぎには、住宅の裏山が崩れたという通報が住民から入り、4人と連絡が取れなくなっているという情報があるということです。
では広い範囲で土砂崩れが発生した安佐南区八木から中継でお伝えします。
広島市安佐南区の八木地区です。
土砂崩れがあった山のふもとからは、300メートルほど離れた住宅街です。
この辺りにもこちら、大量の土砂が流れてきました。
土のほかにも大きな石、さらには道路の破片と思われる、アスファルトもところどころあります。
この辺り、道路が通っていたんですが、そこに最大で1メートル近いこの土砂が押し寄せました。
ただ今は、あの地元の建設会社の皆さんが、ボランティアで、そのたまった土砂を運び出す作業を続けています。
今、この時間帯、地元の皆さん、心配しているのがこの水です。
住宅の間から、絶え間なく速いスピードで水が流れ落ちてきています。
今は雨は上がっていますが、先ほど雨が降った時間帯は、この、また、水の量が増えるのではないかということで皆さん、心配されて、近くの梅林小学校の体育館に避難をしていきました。
話を聞きますと、またこのあとも天気が心配です。
また雨が降って、この水が大量に流れてくる、そんなおそれがあると思ったので、極力この山のふもとからは離れようと思いましたと話していました。
以上、広島市安佐南区八木地区でした。
土砂崩れが起きた広島市内の各地では、懸命の救助活動が続いています。
きょう未明から猛烈な雨が降った広島市。
広島市安佐南区緑井の上空です。
住宅が完全に押しつぶされています。
崩れた土砂に、多くの住宅が巻き込まれました。
住宅が大きく壊れています。
その周辺では、消防隊員が捜索活動を続けています。
大きな流木が道を塞ぐように横たわっています。
救助活動を行っている人たちの足元にも、茶色い濁流が流れています。
土砂崩れは広島市内の各地で起きました。
懸命の救助活動が続いています。
この家に住む住民の方が、救助隊員によって、救助される様子が映っています。
住民がヘリコプターで救助されています。
土砂が流れ込んだ住宅の屋根に、住民が取り残されています。
次々に救助されています。
その下には流されてきた、大きな岩などが見えます。
こちらは安佐北区可部東です。
土砂で道路が寸断されています。
車が横転しています。
複数の住宅が押しつぶされています。
広島市安佐南区八木3丁目の県営住宅です。
現在、警察のヘリによる救出活動が続けられています。
お年寄りなど住民が避難しています。
広島市では、過去にも土砂災害が相次ぎ、多数の死者が出ています。
15年前の平成11年6月には、大雨で広島市や呉市を中心に、325か所で土石流や崖崩れが起きるなど、31人が死亡し、1人が行方不明となりました。
このうち今回、住宅の裏山が崩れるなどの被害が相次いでいる、広島市安佐北区と安佐南区では、土石流が住宅などに流れ込み、合わせて6人が死亡しました。
広島県などによりますと、県内の多くは、花こう岩が風化して出来たまさ土で覆われていて、もろくて土砂崩れが起きやすい地質で、国土交通省によりますと、広島県内の土砂災害の危険箇所は、およそ3万2000か所と、全国で最も多くなっています。
今回、2歳と11歳の男の子が死亡した安佐南区山本の住宅や、複数の住宅が土砂に巻き込まれた安佐南区八木の付近も、危険箇所に当たるということです。
広島県によりますと、安佐北区と安佐南区を含む広島市の沿岸部では、昭和40年代からの人口の増加などに伴って、宅地開発が進んだ結果、崖の直下や谷の出口まで、宅地が造成されたということで、防災工事を進めるとともに、ハザードマップを作るなどして、住民に注意を呼びかけていました。
ではスタジオには、土砂災害に詳しい、政策研究大学院大学の池谷浩特任教授にお越しいただきました。
池谷さん、まずこちらの映像ですけれども、ここからどんなことが分かりますか?
画像を見ていただきますと、今回の災害、土砂災害とひと言でいわれてますが、いくつかのパターンで変わったパターンのものが何種類かあるということをご説明したいと思います。
1つはここに谷がありますね、この谷を土砂と水と、そして周辺の気を巻き込んで流れ下る土石流というのが発生したというのが分かります。
今この、白く、細い筋が見えますね。
これは水が流れている状況でして、ここを見ていただきますと、ここに木がいっぱい立っているのが分かると思いますが、この木、この斜面が削られているところを見ると、ここにも木は立ってたんですね。
その木が一緒に流れ下った。
それからもちろん川底にあった大きな岩も一緒に流れ下ってきて、よく見ていただきますと流木だったり、大きな石となって、流れ下った。
そして、しかも広い範囲に水の影響が及んでるという、こういうタイプの土石流が一つあります。
かなり大きな岩も見えましたけれども、土石流はそれだけのエネルギーが。
あります。
ですから速度でいうと、毎秒10メートル近くの速度になりますので、簡単に日本の木造家屋を十分壊す力が十分あると、こういう状況の流れがここでは起こっていたと。
しかも非常に広い範囲で影響していますよね。
これは水の影響があるからです。
別の面で見てみますと、ここに崩壊が見えると思います。
崩れた跡が。
山のちょうど中腹の辺りから突然崩れているように見えますね。
これは谷があるとこじゃないんですね。
谷はないんですが、山が崩れています。
これは比較的、深さの浅い表層崩壊といわれる…。
表層崩壊?
深くないという、浅い崩壊なんですが、それが起こって、流れ下っているんですね。
当然、この斜面にも木がありますから、木も一緒に流れ下って、ここに気が倒れてるのが見えますが、こういう災害を起こしています。
この場合、水の影響が比較的少ないので、影響範囲は先ほどに比べると狭い範囲で影響しています。
ということは今回は、土石流に加えて、表層崩壊の土砂崩れも同時に起きていると。
そしてもう一つですがここを見ていただきますと、まさに人家の裏山が崩れているのがお分かりかと思います。
それほど大きくないんですが、人家のすぐ裏ですから。
家にすぐきますよね。
あっという間に家に来て、なかなか避難しづらい災害を起こしていると。
こういうパターンが見られます。
すなわち、この映像を見ただけでも、3つのパターンの土砂の移動現象が起こっているというのが分かります。
こうした3つのパターンの土砂の災害が、同時に起きるということは、珍しくはないということですか?
そうです。
特にやはり大きな雨が降りますと、もろい地質の所ではこういうことが起こるってことは十分ありえます。
その雨量なんですけれども、広島市安佐北区では、広島県が設置した雨量計で、午前3時50分までの1時間に130ミリを観測した。
そのほかにも非常に多量の雨を観測しているわけですけれども、この雨量に関してはどういうふうにご覧になっていますか?
よく比較に出ますが、先ほどもお話がありましたように、1999年6月29日に広島に大変大きな土砂災害を被ったんですが、そのときの雨量を見てみますと、29日の0時から24時の24時間で、255ミリ。
今回が7時から4時ぐらいまでで、250ミリ、約250ミリぐらいですよね。
似たような雨が降っていますよね。
しかしまあ、短時間でそれだけの雨が降ったということですね。
その証拠がこれにありまして、1時間に100ミリを超すような雨が降ったということですね、1999年の場合の時間雨量は最大で63ミリといわれてますので、圧倒的に今回のほうが、短い時間に非常に強い雨が降ったと、それによって、災害が起こったというふうに見てよろしいかと思います。
そして安佐南区、安佐北区という集中的にこの地域に災害が起きたと、これはどういうふうにご覧になってますか?
雨雲が通ったゾーンですね、いわゆる雨域ですよね。
雨を降らす区域が、この区域に集中したからじゃないかなというふうに考えています。
南西から北東に向かって、雨域が動いていますので、その影響でこの地域が土砂災害を被ったと考えられます。
そして土砂崩れに巻き込まれた方、非常に多くなっていますけれども、この原因はなんだと思われますか?
私は3つ考えられると思いますね。
1つは非常に大きな雨ですよね。
これは原因の1つだと、これが土砂災害を起こしてます。
その土砂災害も、もう1つは地質がありまして、この地域の特性であります、花こう岩の風化した所が崩壊したり、土石流が出てますので、やはり地質というのがもう1つあると思います。
3つ目がこれ、非常に大きな問題なんですが、真夜中の豪雨なんですね。
真夜中の豪雨の場合は、現実的に、例えば災害が出たのは、3時半から4時ぐらいといわれていますね、そうすると、その時間に外へ出ようと思っても真っ暗ですよね。
大雨ですね、なかなか避難しようにもできない。
こういう中で、今度被災された方の今、年齢が分かってる方を見てみますと、お年寄りとか小さなお子さんが多いんですね。
こういう方たち、ある意味災害弱者で、なかなか現実的に避難しようと思っても、自分ではできない方が多かったんじゃないかと。
そういうのが結果的に災害を大きくしたんじゃないかなと思ってます。
そして、救助活動に当たる方、住民の方もいらっしゃいますけれども、今後、二次災害を防ぐということが非常に大事になってくると思いますね。
すでに多量の雨が降ってますので、地盤が緩んでます。
そこでちょっとの雨でもまだまだ災害が起こる可能性、ありますね。
そういう中で消防隊員の方、頑張っておられますが、自分の命も守っていただきたいんですね。
人の命を救うのも大切ですが、まず自分の命も守る。
そのためには見張りを作るとか、それから異常な現象が起こる、前兆現象が起こったら、やっぱり早めに自分たちも避難する。
こういうことで安全対策を十分したうえで、対応していただきたいなと思います。
また、地域の皆さんにも、雨とか今後の雨ですね、まだまだ危ない状況が続きますので、早めの避難、もしくは間に合わない時は2階に行くとか、…から離れた所にいくとか、そういう対応をぜひやっていただきたいと思います。
土砂災害に詳しい政策研究大学院大学の池谷浩特任教授にお話を伺いました。
そして福岡県でも雨の被害が出ています。
けさ、福岡県春日市で、若い男性が川に流されているという通報があり、警察と消防が捜索しています。
また、下流の川で、60代と見られる女性が心肺停止の状態で見つかり、警察と消防が、身元や通報との関連を調べています。
きょう午前7時25分ごろ、春日市弥生の諸岡川で、男性が川に流されていると、近所の人から消防に通報がありました。
警察と消防が捜索していますが、通報によりますと、男性は中学生から高校生くらいと見られるということです。
警察によりますと、現場の川は雨の影響で増水し、流れが速くなっていたということです。
また捜索の中で、午前9時半過ぎに、諸岡川が流れ込んでいる福岡市博多区の御笠川で、60代と見られる女性が心肺停止の状態で見つかりました。
警察と消防は女性の身元や最初の通報との関連を調べるとともに、引き続き付近の川の捜索を続けています。
お伝えしていますように、前線の影響で西日本を中心に大気の状態が不安定になり、広島市ではきょう未明から明け方にかけて、猛烈な雨が降りました。
広島市では各地で土砂災害が発生していて、気象庁は引き続き、厳重な警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、日本海にある前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、西日本を中心に、大気の状態が不安定になっています。
この時間は四国などに発達した雨雲がかかり、午前11時までの1時間には、高知県いの町本川で40.5ミリの激しい雨を観測しました。
中国地方や九州北部では、昨夜から雨が強まり、広島市ではきょう未明から明け方にかけて、急速に雨雲が発達しました。
午前3時50分までの1時間には、広島県が広島市安佐北区に設置した雨量計で130ミリの猛烈な雨を観測し、さらに午前4時までの2時間の雨量は207ミリに達しました。
広島市三入では、午前4時過ぎまでの1時間に、99.5ミリの猛烈な雨を観測したほか、午前4時半までの3時間に降った雨の量が204ミリと、統計を取り始めてから最も多く、平年の8月1か月分を上回る雨量となっています。
また長崎県西海市でも、午前5時までの1時間に93.5ミリの猛烈な雨を観測しました。
広島市では、これまでに降った雨で地盤が緩み、各地で土砂災害が発生しています。
広島県と長崎県では、土砂災害の危険性が高くなっている地域があります。
大気の不安定な状態はこのあとも続く見込みで、九州や中国地方などでは、このあとしばらくは局地的に1時間に40ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、引き続き土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や川の増水に警戒し、落雷や突風にも十分注意するよう呼びかけています。
では局地的な豪雨をもたらした当時の気象状況と雨の見通しについて、気象情報担当の佐藤さんです。
きょう未明からの雨の様子を見てみますと、広島県内には非常に発達した雨雲が線状に連なっています。
こういう雨雲の下では、集中豪雨が起こりやすい、典型的な形です。
また、この雨雲がほとんど位置を変えなかったために、記録的な大雨となりました。
広島市の三入では、1時間の雨量が99.5ミリ、そして3時間に204ミリの記録的な大雨となりました。
このときの天気図を見てみますと、西日本の北の海上には前線が停滞しています。
前線に向かって非常に暖かく、そして湿った空気が流れ込み、また高気圧から吹き出す南風も加わって、広島県付近でちょうど風と風がぶつかり合い、非常に雨雲が発達しやすい状況となりました。
そしてあすの予想天気図です。
あすは前線の活動が弱まり、日本海では途切れる見込みです。
しかし、あすにかけても引き続き湿った空気が流れ込み、また前線のかかる東北地方で大雨となるおそれがあります。
それではこの時間の雨の様子です。
この時間も九州、中国、四国の各地で雨が降っています。
雨の予想です。
このあと九州北部を中心に、雨雲が発達しやすいでしょう。
九州北部では、再び激しい雨の降るおそれがあります。
そして今夜の雨の予想です。
今夜もところどころで雷雨となる可能性があります。
広島県内も再び雨の降るおそれがあります。
そしてこのあと見ていきますと、あすにかけても狭い範囲ですが、局地的な雷雨に注意が必要です。
さらに東北地方、あすは発達した雨雲がかかる見込みです。
このあとの予想です。
東北地方、日本海側を中心に、次々に線状の発達した雨雲がかかる見込みです。
東北で大雨となるおそれがあります。
そして気温の様子です。
晴れている地域では気温が上がっています。
関東ではすでに35度以上の所があります。
予想最高気温です。
関東から四国にかけては、35度以上の猛暑日となる所がある見込みです。
熱中症にも注意が必要です。
今後の警戒点です。
このあとも土砂災害、川の増水などに引き続き警戒が必要です。
こうした災害は、雨が弱まってからも起こるおそれがあります。
今後も中国地方、九州北部を中心に、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
局地的な豪雨で、広島市内の各地で住宅が土砂に巻き込まれる被害が相次ぎ、警察によりますと、2歳と11歳の男の子を含む18人の死亡が確認されたということです。
このほか市内では、これまで13人の行方が分からなくなっているということで、警察や消防が捜索を進めています。
では広島市安佐南区の上空から中継でお伝えします。
広島市安佐南区の現場上空です。
画面手前が八木地区、画面奥が緑井地区になります。
緑井地区にカメラを向けてみます。
住宅街に土砂が流れ込んでいます。
流れてきた大きな木や岩が、住宅を押しつぶしているのが分かります。
壊れた家の周辺では、現場の捜索が続けられています。
流れ込んだ土砂は、街なかにも流れ込んでいます。
以上、安佐南区の現場上空からお伝えしました。
広島市内の各地で、住宅が土砂に巻き込まれる被害が相次いでいます。
このうち広島市安佐南区八木の付近では、住宅の裏山が広い範囲にわたって崩れ、複数の住宅が土砂に巻き込まれる被害が出ました。
広島市の災害対策本部によりますと、この地区の住宅に住む3人と連絡が取れなくなっているという通報があり、このうちこの家に住む男性1人が自力で避難したほか、消防の捜索の結果、孫の14歳の女子中学生が救助されました。
2人についてはけががあるかどうかなど、詳しいことは分かっていないということで、消防は残されている男性の妻の行方を捜しています。
また広島市安佐南区山本では、きょう午前3時20分ごろ、住宅の裏山が崩れ、この家に住む子ども2人の行方が分からなくなりました。
消防が捜索した結果、このうち2歳の男の子の死亡が確認されたほか、警察によりますと、もう1人の11歳の男の子も見つかり、心肺停止の状態でしたが、その後、病院で死亡が確認されたということです。
この住宅に住む家族の話によりますと、2階建ての住宅の1階部分は、山の斜面に面した側に和室と台所があり、和室の隣に居間があったということです。
当時、和室には2歳の三男と11歳の長男、居間には9歳の次男と母親、そして台所に父親がいて、土砂は三男と長男がいる和室に流れ込んだあと、居間まで達したということです。
さらに広島市安佐南区緑井では、77歳の女性が土砂に流されて、行方が分からなくなり、その後、発見されましたが、死亡が確認されました。
消防によりますと、この地区では住民から10棟前後あった建物がなくなっているという通報が入っているということです。
消防が確認に向かっていますが、現場に近づくことができず、今のところ、被害の詳しい状況は把握できていないということです。
また警察によりますと、広島市安佐北区可部東で、広島市消防局の消防署員の男性が、被害に遭った住宅での救助活動中に死亡したと、消防から警察に通報がありました。
男性は崩れてきた土砂に埋まったと見られ、警察で詳しい状況を調べています。
広島市消防局によりますと、午前4時過ぎには、同じ安佐北区可部東では、住宅の裏山が崩れたという通報が住民から入り、4人と連絡が取れなくなっているという情報があるということです。
警察によりますと、安佐南区で16人、安佐北区で2人の合わせて18人の死亡が確認されたということで、このうち4人は、2歳の男の子、11歳の男の子、68歳の女性、77歳の女性だということです。
警察によりますと、このほか、安佐南区や安佐北区でこれまでに13人の行方が分からなくなっているということで、警察や消防が捜索を進めています。
また広島市の消防には、救助を求める通報などが相次ぎ、少なくとも200件を超えているということです。
次のニュースです。
財務省の発表によりますと、先月・7月の貿易収支は、輸出が3か月ぶりに増加に転じましたが、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は9640億円の赤字で、25か月連続の赤字となりました。
財務省の速報によりますと、先月の輸出額は6兆1886億円と、去年の同じ月と比べて3.9%増え、3か月ぶりに増加に転じました。
これは中国やイギリス向けの自動車が好調だったほか、携帯電話に使われる液晶画面などの輸出が中国向けに増えたためです。
一方、先月の輸入額は7兆1526億円と、去年の同じ月と比べて2.3%増加しました。
これはサウジアラビアからの原油や石油製品、それにオーストラリアからの液化天然ガスなど、エネルギーの輸入額が増えたことが主な要因です。
この結果、輸出から輸入を差し引いた先月の日本の貿易収支は、9640億円の赤字となりました。
これで貿易赤字は25か月連続となり、統計が比較できる昭和54年以降では、最も長い期間となっています。
輸出が3か月ぶりに増加に転じたことについて、財務省は、先月は中国など、アジア向けが好調だったが、今月のお盆休みを前に、企業が輸出を前倒ししたことなども考えられ、今後については引き続き慎重に見ていく必要があるとしています。
イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織イスラム国が、アメリカ人のジャーナリストと見られる人物を殺害する映像をインターネット上に掲載し、イラク北部で過激派組織に対する空爆を実施するアメリカをけん制するねらいがあると見られます。
イスラム教スンニ派の過激派組織イスラム国が19日、アメリカへのメッセージと題して掲載した映像です。
黒い衣服に身を包んだ過激派組織の戦闘員がおととし、シリアで取材中に武装グループに拘束されたアメリカ人のジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏と見られる人物を、ひざまずかせている様子が映っています。
戦闘員がアメリカ軍がわれわれを毎日攻撃していることで、イスラム教徒の間に犠牲者が出ていると述べて、アメリカ軍がイラク北部で過激派組織に対して行っている空爆を非難したうえで、男性を殺害する様子が収められています。
イスラム国が公開した映像には、別のアメリカ人ジャーナリストと見られる白人男性も写っていて、戦闘員はオバマ大統領の対応しだいでは、この男性の命も保証しないと警告しています。
イスラム国は映像を公開することで、空爆を続けるアメリカをけん制するねらいがあると見られます。
アメリカのホワイトハウス国家安全保障会議のヘイデン報道官は声明を出し、事実であれば、罪のないアメリカのジャーナリストが、残虐な形で殺されたことになり、がく然とするとして、事実関係を確認中だとしています。
夏の全国高校野球はきょうから3回戦、第1試合は接戦になりました。
8回、1点を追う八戸学院光星は4番深江。
星稜の岩下はここまで無失点です。
主軸の一振りで同点に追いつきます。
その裏、星稜は1アウト満塁のチャンスに4番村上。
チャンスを生かせず、試合はこのあと、延長戦になります。
延長10回、八戸学院光星は、満塁で7番新井勝貴。
ここで岩下がワイルドピッチ。
接戦を制した八戸学院光星、ベスト8一番乗りです。
お伝えしていますように、局地的な豪雨で広島市内の各地で住宅が土砂に巻き込まれる被害が相次ぎ、警察によりますと、2歳と11歳の男の子を含む、死亡が確認されたということです。
テレビの画面では、現在の広島市安佐南区の様子をお伝えしています。
土砂が流れ込んで、住宅がめちゃめちゃに壊れている様子が分かります。
このほか市内では、これまでに13人の行方が分からなくなっているということで、警察や消防が捜索を進めています。
テレビの画面では、広島市安佐南区、現在の様子をお伝えしています。
土砂が広範囲に流れ込み、現在も水が流れている様子が確認できます。
ラジオ局から出演の依頼を受けた花子は2014/08/20(水) 12:00〜12:45
NHK総合1・神戸
ニュース「広島で土砂崩れ」関連[字]

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ニュース/報道 – 定時・総合

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