「GAIA」…それは息づく大きな生命体。
混沌の時代にも希望を見いだし再生を果たして未来へ向かう。
そこにきっと夜明けがやってくる。
こちらのフレンチレストラン。
ある食材を使った料理が評判となっています。
あっきれい!フルーツトマトをのせたタルト。
うん!こちらはフルーツトマトのシャーベットが入ったオードブル。
こうしたメニューを考え出したのが実はこれ宮本さんが惚れ込んで去年から使い始めた特別なトマトだそうです。
こちらがそのトマトを作っているビニールハウスです。
中にはトマトが赤く実っていました。
糖度を測ってみると…。
一般的なトマトと比べるとはるかに高い数値です。
このトマトを栽培しているのは3年前に脱サラして始めたという農業経験のない辻さんがなぜおいしいトマトを作ることができたのか?その秘密は苗を固定している発泡スチロールの下にありました。
そこには少量の土が盛られています。
土の下にはフィルムがありそれをめくると養分を溶かした水が。
このフィルムが辻さんのトマト栽培のポイント。
水の上に敷いたフィルムはごく少量の水を通す特殊な構造になっています。
トマトの苗はそのわずかな水分を求めて細かい根をびっしりと張りめぐらすのです。
実は適切な水の量を機械で調節。
フィルムを使った栽培では水が地面に吸い込まれないためこのフィルムを作っているのが森さんはもともと実は『ガイアの夜明け』では去年森さんを紹介していました。
森さんはそんな森さんが次の一手に向け動き出していました。
壁に飾られているのはこうした世界の国々からフィルムを使いたいという問い合わせも殺到していたのです。
今年森さんはいよいよ海外へ向かいました。
第一弾は灼熱の砂漠。
暑い!果たしてこんな場所でも実を結ぶのか?砂漠の国の市場にも色とりどりの野菜がしかし…。
日本の技術が彼らの食卓を変える。
大草原が広がるモンゴル。
海のないこの国でエビの養殖が始まった。
伝統的に肉を食べてきた人々。
日本の技術が彼らの食卓も変える。
私たちの食卓に欠かせないこのトマト。
実は世界でいちばん消費されている野菜だそうです。
こちらはトマトの主な生産国です。
生産量第1位は中国でおよそ年間5,000万トン作られています。
2位はインド。
その他アメリカトルコエジプトイタリアなどさまざまな国で作られています。
ちなみに日本はおよそ70万トンで29位だそうです。
トマトを育てるには水と養分を蓄えられる土と十分な太陽の光が必要です。
また日中の最適な気温は16℃〜26℃だそうです。
ところが世界にはそうした条件が整わずトマトを作れない国がたくさんあります。
そのひとつがこちら。
UAEアラブ首長国連邦土地の8割が砂漠で野菜の自給率は世界でワースト3位です。
そのUAEの砂漠で今日本の技術によってトマトの生産が始まっています。
『ガイアの夜明け』今回はありえない場所で絶品の味を作る。
かつてない挑戦を追いました。
その経済の中心地がドバイ。
近年観光や金融に力を入れ急成長を遂げています。
そのため海外からの出稼ぎ労働者などが増え今やそのドバイから車で1時間ほど走ると砂漠が見えてきました。
UAEはそのため農業に適した土地はほとんどありません。
ところがドバイ市内の市場にはとれないはずの野菜や果物がずらりと並んでいました。
実は市場で売られているのはほとんどが海外からの輸入物です。
スイカは…イラン産。
パクチーはエジプト産。
こちらのトマトは?そのトマトをよく見てみると傷んだものや変色したものが混じっています。
海外から輸入する間に傷がついたり鮮度が落ちてしまうのです。
あのトマトを栽培する特殊なフィルムを開発した森さんがドバイにやってきました。
森さんが向かったのは郊外の砂漠地帯。
暑い!この日の気温は50℃近く。
砂漠のど真ん中にビニールハウスが並んでいました。
20棟が連なり合わせてテニスコート10個分の広さです。
森さん初めてこのハウスを訪ねます。
中では3月に植えたトマトが真っ赤な実をつけていました。
その味は…。
グッド?グッド!サンキューベリーマッチ。
続いて糖度を測ってみると…。
日本とほぼ同じ数値が出ました。
そして森さんフィルムの状態を確認します。
少量の水でトマトを育てられるフィルム。
砂漠でも栽培できることが証明されました。
更に森さん砂漠の暑さ対策にあるものを開発していました。
それが一面を覆っているこの壁。
網目状になったボール紙に水が流れています。
その水が太陽の熱で蒸発し水蒸気に。
反対側の壁にあるファンを回すと水蒸気が引き寄せられハウス全体に行き渡ります。
これでハウス内の温度は30℃近くまで下がるという仕組みです。
森さんは電力事情がよくない国でもコストがかからない仕組みを考えていたのです。
森さんビニールハウスを運営している会社を訪ねました。
ミスター・モリウェルカム!社長はイギリス人のヤルマンさん。
この国でも野菜を栽培する方法がないものか。
そう考えて海外の技術を調べていたときに森さんのフィルムの存在を知ったといいます。
日本を訪れたヤルマンさんは間近に迫った出荷を前に森さんが動き出しました。
営業担当の女性とともに向かったのはドバイ市内にあるスーパー。
出来たばかりのトマトを売り込もうというのです。
森さんの説明に担当者も興味を持った様子。
出荷が始まれば置いてもらえることになりました。
砂漠のど真ん中にあるビニールハウス。
森さんとヤルマンさんがやって来ました。
中に入ると…。
トマトの収穫が始まっていました。
当面は毎日400パックを出荷。
今後売り先を開拓し徐々に出荷量を増やしていく計画です。
UAEでトマトを作る。
ヤルマンさんの思いが叶いました。
収穫されたトマトは1つずつ丁寧に磨かれパックに詰められます。
ヤルマンさんが森さんに見せたのはパックに貼るラベル。
そこに書かれていたのは…。
営業に行ったあのスーパーを訪ねてみると…。
UAEの砂漠で育ったトマトが並べられていました。
他のトマトと比べてみると…。
一方同じ個数が入った輸送コストがかからないため安く売ることができるのです。
肝心なのは現地の人の口に合うかどうか…。
果たして…。
UAE・ドバイのスーパー。
砂漠で作られたトマトが店頭に並びました。
早速店員が客に勧めます。
売り場ではそのトマトを買い込んでいる女性がいました。
トマトを買ったのはあるお宅でメードをしているというフィリピン人の女性。
家の人に許可を得ておじゃますることに…。
ご主人はサイードさん公務員です。
この日は親戚も集まり一緒に夕食をとることになっていました。
床に敷物を敷いてその上に料理を並べるのがこの国の習慣。
これは鶏の煮込み。
伝統料理や輸入物の果物などが並ぶなかあのトマトも…。
子供たちが食卓を囲むとご主人がひと言。
子供たち早速手を伸ばします。
フィルム栽培を世界へ拡大していく。
森さんはその第一歩を踏み出しました。
頑張ります。
こちらは長崎県五島列島の一つ久賀島。
海を囲って養殖場が作られています。
ここで育てられているのは…。
この養殖場では年間およそ35トンを出荷しています。
海の生き物は海で育てる。
これが一般的な養殖のやり方です。
一方山々に囲まれた田んぼが広がる一角に巨大なビニールハウスが。
なんとその中で海にいるはずのエビが養殖されていました。
日本で生産される魚のうち8割が天然2割が養殖だそうです。
その養殖はこのように海に生け簀を作って行うのが一般的です。
しかし最近技術の進歩によって陸の上でも魚の養殖が行われるようになってきました。
それによってさまざまなメリットが生まれてきているようです。
こちらは…。
山に囲まれた場所にある養殖場です。
ここでは地下水にミネラルなどを混ぜ海水に近い成分の水を作り出しているそうです。
ここで育てられているのがなんとこちらのトラフグです。
海と違って水温を一定に保つことができるため通常よりも早く成魚になるというメリットがあります。
続いてこちらは…。
海から海水を運んで陸上養殖が行われています。
ここで育てられているのがこのヒラメです。
海と違って天候に左右されずに養殖でき浅い水槽で育てられるため管理がしやすいのだそうです。
続いてこちらは…。
ここで育てられているのがこちらのサクラマスです。
この魚は川で生まれたあと海に下って成長し産卵時期になると再び川へ戻ってくるという習性があります。
そこでこの淡水の水槽で養殖したあといったん海の生け簀に移し再びここに戻すということです。
こうした陸上で魚を作る日本の技術は世界にも進出していました。
なんとモンゴルの大草原でこのバナメイエビを作るというのです。
東京南青山にあるイタリアンレストラン。
マダムたちのランチ会が開かれていました。
そこに運ばれてきたのは…。
お待たせいたしました。
この店の一番人気。
トマトクリームソースを絡めたパスタです。
主役はこのパスタに使われていたエビを見せてもらいました。
と書かれています。
劣化を防ぐためほとんどに酸化防止剤が使われています。
一方妙高ゆきエビには酸化防止剤は使われていません。
値段は輸入エビの倍以上しますが最近レストランなどで需要が高まっています。
妙高ゆきエビはどんなところで作られているのか。
山や田んぼに囲まれた一角。
そこに巨大なビニールハウスが出現しました。
中に入ってみると…。
まるでプールのような水槽が。
海のないこの場所でエビの陸上養殖が行われていました。
この養殖場を運営しているのはベンチャー企業です。
養殖場を設計したのが野原さんはもともと大手建設会社のハザマで設計を担当していました。
出張先のこの日養殖場に航空貨物と書かれた1台のトラックが。
タイから届いた荷物です。
その中に入っていたのは…。
孵化して10日経ったバナメイエビのひと袋に2,000匹。
全部で100万匹が届きました。
野原さんはその特徴に目をつけました。
地下水にエビの成長に必要なカルシウムなどを加え陸上養殖を始めたのです。
野原さんこの養殖場にさまざまな技術を取り入れました。
これは水槽の水を繰り返して使うためのこの筒状のものがエビが排出するアンモニアなどを取り除くのです。
また水槽はV字型になっていて真ん中には溝が。
更に…。
海と同じように波を作り出すことに。
エビは波に逆らって泳ぐ性質があります。
適度に運動させることで身が引き締まりおいしくなるのだそうです。
4月の妙高。
野原さんの養殖場にある外国人がやってきました。
2人とも生きたエビを見るのは初めて。
表情は真剣そのもの。
実はアランザルさんたちはモンゴルでエビの養殖事業を始めたいと考えていたのです。
2人の母国モンゴルは見渡すかぎり草原の国。
人々の主食は肉。
果たしてこの国でエビを広めることはできるのか?今も多くの人が遊牧生活をしています。
モンゴルはロシアと中国に囲まれた内陸にあり海に面していません。
これはゲルという遊牧民の住まい。
訪ねてみるとちょうど夕食の準備中でした。
鍋で煮ているのは大きなそこにジャガイモやニンジンを加えます。
モンゴルの伝統的な料理です。
家族で食卓を囲みます。
モンゴルの人々は肉を主食として暮らしてきました。
しかし首都のウランバートルでは食生活に変化が起きていました。
ここは主に富裕層が利用するという市場。
その片隅には魚が。
国内の川でとれたコイやナマズです。
こちらの冷凍ケースにはエビはほとんどが中国からの輸入。
貴重な食材のためそれでも客はこのエビを次々と買っていきます。
こちらは主婦のトォールさん。
夕食用にエビを大量に買い込みました。
トォールさんのお宅はこちらのマンション。
エビをどう料理するのか見せてもらうことに。
この日はエビとズッキーニの炒め物にエビチリ。
中華料理のレシピを見て学んだそうです。
子供たちは幼いときから食べているため今やエビはおなじみの食材。
モンゴルの大草原に向かう一台の車。
降り立ったのは新潟でエビの陸上養殖をしているあの野原さんです。
野原さんこの大草原のど真ん中にエビの養殖場を作ろうとしていました。
そこにやってきたのは新潟の養殖場を見学に来ていたここに日本の技術を持ち込んで町へ戻った2人はアランザルさんの自宅へ。
部屋に入ると水槽がありました。
そこには日本と同じく水を循環させて使えるあの浄化装置も。
モンゴルの地下水でもエビを養殖できるかどうかテストしていたのです。
すくってみると…。
バナメイエビが立派に育っていました。
そしてこのエビがいよいよモンゴルの人たちにふるまわれます。
ウランバートル市内のレストラン。
エビの陸上養殖に取り組む野原さん。
モンゴルで試験的に養殖したエビを水槽に放し始めました。
モンゴルで始めるエビの養殖事業を知ってもらおうとレストラン関係者などを招いて試食会を開いたのです。
生きたエビを見るのは初めてという人がほとんど。
皆さん目を丸くしています。
養殖場を運営していくアランザルさんが挨拶に立ちました。
そしてエビ料理が運ばれてきました。
まるごとの素揚げと天ぷら。
こちらは目の前で鉄板焼きに。
モンゴルで初めて養殖されたエビの味は…。
その頃野原さんは地元のメディアに囲まれていました。
今後草原の国の食卓が変わっていくかもしれません。
狭い国土で食料を生産しなければいけない日本では長年農業や漁業の研究開発が重ねられてきました。
そんな日本の技術が今これまで野菜や魚をとることのできなかった場所で活躍し始めています。
世界に絶品の味を届け現地の人たちに感謝される。
こうした取り組みは今後ますます増えていきそうです。
2014/08/19(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【ありえない場所で…“絶品の味”を作る!】[字]
砂漠の真ん中で“絶品のトマト”を作る!▽モンゴルの大草原で“プリプリのエビ”を作る!▽ニッポンの技術で、絶品の味を海外に広める企業に密着する
詳細情報
番組内容
世界には農産物がとれない国が少なくない。例えば、中東の砂漠地帯は過酷な気候で土壌も乾燥していることから、野菜の生産が難しい。また海のない国では海産物を輸入に頼らざるをえない。そうした国で野菜を育て、魚を養殖しようという日本企業が登場している。しかも、それは絶品の味!
世界の食を変える日本の技術、その最前線を追う。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウイリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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