(圭吾)いいかげん認めろよ。
お前は心の中では復讐なんて求めてない。
(舞)信じたい。
私。
あんなに夏帆ちゃんのことを大切にしてた航太が…。
(舞)私を救ってくれた航太がもう一度戻ってきてくれるって。
(彩)ホントのこと知らなきゃよかったとはもう思ってません。
(彩)お母さんもお父さんも私を大切に育ててくれたんだってちゃんと分かったから。
(祥子)航太さん。
うちで一緒に暮らしましょう。
(圭吾)舞。
あっ。
圭吾。
(圭吾)最後に一度だけ。
なあ。
いいだろ?冗談だよ。
舞はホント昔から素直だよな。
なあ。
覚えてるか?14年前泊まるとこがなくて途方に暮れてる舞を航太が強引に自分の民宿に連れてきたときのこと。
2人してしょっちゅう言い争ってさ。
仲いいんだか悪いんだか。
そんな2人を見てるのが俺も楽しくてさ。
あのときから2人は離れられない運命だったのかもな。
そんなこと…。
ずっと分かってたよ。
えっ?舞は俺のことを他の誰よりも信頼してくれてた。
けど舞が愛してたのは航太だけだって。
違う。
航太も同じこと言ってたよ。
ごめんな。
舞のホントの気持ち分かってたのに俺が縛ってきてたんだな。
今までありがとう。
圭吾。
舞。
航太のこと頼む。
舞ならきっとできる。
ホントの航太を取り戻してやることが。
(圭吾)あっ。
出た。
やっぱしまんちゅは泡盛ですよね?
(武雄)おう。
(圭吾)ちょっと一緒に飲みましょうよ。
(由紀子)はいよ。
(武雄)よっしゃ。
(圭吾)うん。
飲みましょう。
(武雄)今日は朝まで付き合うね。
(圭吾)ありがとうございます。
(武雄)ほい。
(圭吾)ああ。
ありがとうございます。
(由紀子)おお。
いくね。
(武雄)おお。
すごいな。
(圭吾)《舞ならきっとできる》《ホントの航太を取り戻してやることが》
(圭吾)《いいかげん認めろよ。
お前は今でも舞のこと愛してる》
(航太)《違う!》ただいま。
(祥子)あっ。
舞。
おかえりなさい。
航太。
(航太)おかえり。
(祥子)今日から航太さんも一緒に暮らすことになったのよ。
えっ?何でそんな急に?
(祥子)夫婦なんだから別々に暮らす方が不自然でしょう。
夕食にしましょう。
・
(ドアの開く音)ここがお前の部屋か。
航太。
どういうこと?突然同居だなんて何考えてるの?一緒に暮らそうって言いだしたのはお前のお母さまだ。
えっ?しかしいい機会だ。
お前ら家族がばらばらになるところをこの目でしっかりと見届けてやるよ。
(勲)祥子。
どういうことなんだ?あいつを家に入れるなんて。
(祥子)嫌ならあなたが出てってください。
お母さま。
いくら何でもそんな言い方。
(祥子)舞。
渡したいものがあるのよ。
(勲)いったいあいつは何を考えてるんだ?最近は私のやることに盾突いてばかりじゃないか。
(祥子)ほらこれ。
フフフ。
ああ。
舞に似合うと思ったのよ。
お母さま。
(祥子)いいの。
あなたは何にも心配しなくて。
あっ。
これもいいわね。
フフフ。
ほら。
(美樹)これ晴雄さんもすごい喜んで。
久しぶりに3人で笑って過ごせた。
よかった。
彩ちゃん家族みんなでお揃いにするんだって張り切ってたから。
(美樹)本当にありがとう。
あっ。
それでね舞ちゃん。
あのう。
実は夏休みが終わる前に一度彩を連れて沖縄に戻ろうと思ってるの。
えっ?じゃあおじいちゃんたちに会いに?おじいちゃんもおばあちゃんもきっと喜ぶ。
(美樹)だけどもう何年も帰ってないから不安で。
(美樹)あっ。
よかったら舞ちゃんも一緒についてきてもらえないかなって。
もちろん。
よかった。
ありがとう舞ちゃん。
では最終決済は廖の方に回しておきますので。
(勲)会社を奪った揚げ句家にまで乗り込んでくるとはずうずうしいにも程があるな。
文句なら奥さまにおっしゃってください。
私は同居するつもりなどありませんでしたから。
ただ今戻りました。
(祥子)ああ。
ちょうどよかったわ。
航太さん。
ちょっといらして。
はい。
ほら。
これどうかしら?ああ。
やっぱり航太さんにはブルーが似合うわね。
今でも覚えてる。
航太さんこんな色のシャツ着てたわよね?初めてこのうちに舞を連れ戻しに来たとき。
そんな昔のこと忘れてしまいました。
私は覚えてるわよ。
あなたあのとき私にこう言ったわよね。
「俺は舞の笑ってる顔が見たいだけだ」って。
あなたが小館を憎んでることは分かってる。
でも舞があなたを信じるというのなら私も信じることにしたの。
あのときのあなたの言葉を。
夕食の用意してきますね。
(航太)《俺はただこいつを自由にしたいだけです》《こいつの笑ってる顔見たいだけです》航太。
私あした美樹先生や彩ちゃんと沖縄の上原の家に行くの。
あなたも来て。
結婚相手としておじいちゃんやおばあちゃんに紹介したいの。
そもそもあなたの方から言いだした結婚なんだから。
ちゃんと仲のいい夫婦演じてね。
(圭吾)航太が小館の家に?
(勲)今思えば君の方がよかったのかもしれないな。
まあいい。
そのうちあいつの尻尾をつかんで…。
(圭吾)社長。
今日はこれを。
(圭吾)長い間社長には大変お世話になりました。
にもかかわらずその恩を私はあだで返してしまいました。
いまさらおわびの言葉もありませんが。
これからは自分の足で歩いていこうと思ってます。
(圭吾)失礼します。
・
(ドアの開閉音)
(勲)くそ!
(係員)あちらになります。
いってらっしゃいませ。
(男性)ありがとうございます。
(慎吾)うわぁ。
ホントに美樹姉えだ。
(美樹)久しぶり。
慎吾。
(慎吾)うん。
(美樹)大きくなったわね。
(慎吾)アハハ。
そりゃもう。
あっ。
この子が美樹姉えの…。
(彩)彩です。
よろしくお願いします。
(慎吾)へえー。
しっかりしてるなぁ。
(慎吾)俺今日休み取ったから送ってくよ。
ありがとう。
(慎吾)うん。
(慎吾)ほら。
航太。
行くぞ。
うっ。
痛っ。
(慎吾)あっ。
美樹姉え。
かばん持つよ。
(美樹)ああ。
ありがとう。
(彩)うわっ。
すごい奇麗。
(慎吾)奇麗だろ?
(セツ)もうそろそろかな。
(セツ)美樹。
(美樹)お父さん。
お母さん。
長い間心配かけてすみませんでした。
(セツ)よかったよ。
元気そうで。
(達夫)バカ者!
(達夫)何年も連絡一つよこさないで。
どんだけ心配したか。
ごめんなさい。
(彩)初めまして。
おばあちゃん。
彩ちゃんだね?
(彩)初めまして。
おじいちゃん。
(達夫)ああ。
(彩)会いたかったです。
(達夫)ハハハ。
(達夫のすすり泣く声)
(文子)さあさあ。
舞ちゃんたちもこっちに。
(達夫)ハハハ。
(文子)はいはい。
またお世話になります。
(文子)ああ。
(慎吾)ほら。
航太。
何ぼさっとしてんだ?ああ。
おじいちゃん。
おばあちゃん。
あらためて紹介します。
夫の新垣航太です。
(達夫)えっ?アハハ。
(セツ)よかったね。
舞ちゃん。
はい。
(慎吾)よかったな。
航太。
痛っ。
ああ…。
(セツ)おお。
ハハハ。
座れよ。
なあ。
座れ座れ。
うん。
なっ?慎吾。
ここ…。
(慎吾)いい。
俺奥行くから。
うん。
ちょっと狭いな。
ごめんね。
じゃあここ座ったら?
(慎吾)ここで?でもいいや。
ここだったら何かあっちの方がいい…。
(彩)あとどれぐらいで着く?
(美樹)あともうちょっとかな。
(彩)どんなとこなんだろう?楽しみだね。
(美樹)ねっ?フフフ。
(彩)フフフ。
(美樹)大丈夫?暑くない?
(彩)へえー。
ここが民宿新垣か。
(彩)うわぁ。
普通の家だね。
(美樹)まだあったんだ。
・
(宮古ばぁ)当たり前じゃ。
(宮古ばぁ)わしが住んどる。
宮古ばぁ。
お久しぶりです。
(宮古ばぁ)ようやく来よったか。
あなたが噂のユタおばさんですか?ユタおばさん?
(彩)こんな格好で暑くないんですか?あれ?水晶玉は?
(宮古ばぁ)はあ?
(彩)だってほら。
「あなたの未来が見えます」ってやるんですよね?
(宮古ばぁ)おかしなことばかり聞きよる。
(美樹)ほらほら。
宮古ばぁを困らせないの。
(彩)あっ。
航太お兄さん。
舞先生が泊まってたお部屋はどこ?えっ?
(彩)行こう。
どこ?教えてよ。
ねえ。
どこ?
(宮古ばぁ)あの子のマブイは光っておる。
しっかり守ってやるんだぞ。
(由紀子)聞いたよ。
舞航太の復讐を止めようとして一緒になったって。
(圭吾)ああ。
(俊彦)航太にぃにが復讐なんて。
(圭吾)でも2人は心の底では愛し合ってる。
だから俺は舞のそばを離れることに決めた。
(聖子)よく決断したね。
舞ならきっと昔の航太を取り戻せると思う。
(由紀子)だとしたら私舞にひどいこと言っちゃった。
(武雄)謝ればいいさ。
友達なんだから。
(圭吾)そうだよ。
(聖子)そうだよね。
(圭吾)謝ればいいんだよ。
(聖子)友達なんだもん。
(武雄)飲むか。
(圭吾)飲みましょうよ。
(美樹)じゃあ今夜は上原の家に泊まるから。
うん。
おやすみなさい。
(美樹)おやすみ。
(彩)おやすみなさい。
どこ行くの?俺はホテルに泊まる。
ねえ航太。
よかったら今晩はここに。
仲良し夫婦の芝居はもういいだろ。
格好だけは大人のなりをしちょるが中身はがきじゃな。
飯じゃ。
久しぶりにお前が作れ。
何で俺が?いいから作れ。
私も手伝う。
邪魔だ。
あっち行ってろ。
いいから。
手伝う。
あっち行ってろって。
手伝うってば。
航太。
ざる取って。
どうやらまた潮の満ち引きが始まったね。
ヘッヘッヘ…。
お前も食え。
俺はいい。
いいから食え。
何だか昔もこんなことあったね。
あのときから聞こうと思ったんだけど…。
宮古ばぁって今幾つなの?うっ。
レディーに年を聞くな。
おはよう。
あー。
やっぱりここからの景色は最高だね。
ああ。
ねえ。
一緒に来てくれてありがとう。
やっぱり航太にはこの島が似合ってる。
後で長浜の方に行ってみない?ほら…。
もうよそう。
下手な芝居は。
婚姻届。
出してなかったの?俺は復讐をやめない。
お前がいると足手まといだ。
2014/08/19(火) 13:30〜14:00
関西テレビ1
碧の海〜LONG SUMMER〜 #37[字][デ]【希望の光…つかの間の心の休息】
舞(奥菜恵)と航太(徳山秀典)の絆は断ち切れないと悟った圭吾(尾形貴弘)は、自ら身を引き小館興産を辞めると告げる。舞は圭吾の思いに応えられず、罪悪感に苛まれる…
詳細情報
番組内容
圭吾(尾形貴弘)が、舞(奥菜恵)に小館興産を辞める決意をしたことを告げに来る。圭吾への罪悪感に苛まれる舞。と、突然舞を抱きしめる圭吾。不意なことに体が固まってしまう舞に、圭吾は「冗談だ」とあえて舞を突き放して…。
祥子(杉田かおる)からの提案で同居することになった舞と航太(徳山秀典)。航太は「小館家がバラバラになっていくのをこの目で見届けてやる」と言うが、
番組内容2
そんな航太を見ながら舞の中では何かが変わり始めていた。
そんなある日、美樹(遊井亮子)が彩(米山実来)を連れて沖縄に里帰りすることになる。両親と14年もの間、音信不通だったことを不安に思う美樹は、舞に一緒についてきてほしいと頼む。快く受け入れる舞。その流れで航太も一緒に来てくれ、と半ば強引に航太を沖縄への旅に同行させる。
番組内容3
舞の意図が分からず不審に思う航太だったが、拒否しきれずに参加することになり…。
出演者
小館 舞:奥菜 恵
新垣航太:徳山秀典
高峯圭吾:尾形貴弘(パンサー)
上原美樹:遊井亮子
廖麗華:上野なつひ
・
小館祥子:杉田かおる
廖金明:升毅
・
新垣晴雄:木村祐一
小館 勲:板尾創路 ほか
スタッフ
【企画】横田誠(東海テレビ)
【原案】倉科遼
【脚本】牟田桂子
【演出】八十島美也子
星田良子
【企画プロデューサー】服部宣之(東海テレビ)
【プロデューサー】松本圭右(東海テレビ)
仲良平(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
坂本直彦(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
スタッフ2
【メインテーマ】S.E.N.S.
【音楽】森英治
【主題歌】「消せない約束」fumika(Island Roots)
【制作】東海テレビ
吉本興業
国際放映
ご案内
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【公式サイト】http://tokai−tv.com/aonoumi/
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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