(吉岡双葉・心の声)≪降りて!≫
(ナレーション)
大切な友達と同じ人を…
好きになってしまった
(馬渕洸)水飲めば少しは気分よくなんじゃね?ありがとう。
あっお金。
あっいいよいいよ。
ありがとう。
≪本当は全然具合なんか悪くないけど…言いそびれた≫吉岡。
ん?水俺も。
えっ!?「えっ」じゃねぇし。
俺買ったんだから…。
あっ。
俺だって飲むよ。
≪ってそれはつまり…≫ん?なんだよ?あっ!?あっいや…その…。
もしかしてお前こういうの苦手?潔癖?いやそんなことはないんだけど…。
≪つい見入ってしまった≫分かったよ。
ああっ…。
ごほっ!ごほっごほっ!冷てっ!溺れた…ごほっ…。
ちょっ大丈夫!?今タオル…ああっ!≪Oh…≫ご…ごめんねぇタオル教室に忘れてきた…みたい。
いいよ別に。
≪まさか自ら確立したガサツキャラを恥ずかしく思う日が来るとは≫あっ。
(悠里・回想)みんながおしゃれしたりお化粧したりするのも人によく見せたいからでしょそれと私の男の子にかわいいって思われたい気持ちと何が違うのかな?≪あの言葉今すっごい分かるよ≫≪分かるなぁ≫≪って…ああ〜!≫≪何私!?乙女か!≫≪かばんぐちゃぐちゃなガサツキャラのくせしてか!≫≪キモいっ!私キモいっ!≫どした?まだ気分悪い?いやもう全然平気。
ほんと?ほんと。
・ゴオォーー…
(電車の音)あれ?お前香水とかつけんだ?えっ?なんもつけてないけど。
あっシャンプーか。
何それ。
萌えるな。
無反応?あっ…。
ばっ…。
そこはなんかツッコむところだろうよ。
じゃないと俺ただの変態。
あっ。
だ…だったらもっと冗談だって分かりやすい口調で言ってよ〜。
反応に困ったじゃん。
やだなぁもう〜。
ふぅ…。
≪スーパーでいちばん安いシャンプーだよ≫≪冗談でもなんでももっとちゃんとしたやつ使ってればよかった≫≪恋する乙女ってなんて不自由なんだ≫あっそういえば…。
どした?シャンプー買って帰るよう言われてたの思い出した。
よかったね思い出せて。
じゃあ私ドラッグストア寄ってくから。
ほんとにもう大丈夫なんだな?具合。
大丈夫大丈夫。
そか。
んじゃ。
≪そりゃ本当は洸と二人で帰りたいけどそれはなんか気が引けるっていうか…悠里に悪いことしてるみたいで≫≪悠里には…ちゃんと言おう≫≪私も洸が好きだってちゃんと言おう≫≪恋をすると些細なことも気になってすごく不自由なはずなのにそういうのに気を回すのってこんなにウキウキするものなんだ≫
(レジ係)お待たせしました。
ポイントカードお持ちですか?あっ。
≪あれって…≫
(レジ係)3000円お預かりします。
≪悠里にはちゃんと早く言わなきゃ≫
(レジ係)ありがとうございました。
≪悠里なんて言うかな≫≪私のこと嫌いになるかな≫≪でも悠里なら…≫・
(由美)双葉?あっ。
由美ちゃん…。
(男子生徒たち)グーパージャーンのグーパージャス!
(由美)あっ内藤!何してんの〜?
(一同)ん?
(由美)ふふっ
由美ちゃんは中学のときの同級生
私にとって大切な存在だった
(内藤)ドロケー!のチーム分け
(由美)ねっ行こうよあっうん
(由美)ふふっ!
由美ちゃんはそのとき内藤君っていう男子のことが好きで
(由美)ドロケーって子供のころやったやつ?
(内藤)へへっそうそう
(由美)小学生みたい。
はははっ!
そこには洸もいて
(内藤)ええ〜マジかよ?
(由美)双葉たちもやろうよあっえっドロケー?ええ〜女子もやんの?どうする?双葉うん…別にやってもいいけど…
(由美)よし!じゃあ決まり
(内藤)100数えるぞ〜。
12…
中一までは平和だった
中二になると…
(男子生徒)なあ吉岡ってよくね?
(男子生徒)ああかわいいよな
(男子生徒)おとなしめだし
(男子生徒)周りの女子も吉岡見習えっての
私の周りはだんだん騒がしくなって
(女子生徒)双葉って男子の前で猫かぶってるよね
(女子生徒)ねえ〜ムカつく
(由美)双葉
そんなとき
(由美)みんな双葉が男子に人気あるから嫉妬してんだよそんなの双葉のせいじゃないもんねバッカみたいあっ
唯一そばにいてくれたのが由美ちゃんだった
私双葉の味方だから。
ふふっ
その由美ちゃんが…ある日急に口を利いてくれなくなった
(由美)ちょっと待って!私も行く
(女子生徒)あれ?由美。
双葉と一緒じゃなくていいの?
(由美)う〜ん…いいのいいの
(女子生徒たち)はははっ
理由も分からないまま私はたった一人の味方まで失った
(由美)双葉と会うの卒業以来だね。
うん…。
(由美)内藤っていたじゃん?あっ由美ちゃんが好きだった人?うん。
あのころ双葉にはいろいろ相談乗ってもらったよね。
懐かしいなぁ。
うん懐かしいね…。
≪うそだ。
懐かしく思うなんてできないよ≫≪理由も分からないまま離れてった人にこれ以外なんて言えばいいのか分からんだけ≫
(由美)私さぁ…。
あっ。
双葉にずっと謝りたいと思ってたんだ。
あのころねほかの子から双葉も内藤を好きらしいってうわさを聞いて…。
それを双葉に確かめようとしたとき…。
双葉!
(由美)双葉が内藤を…。
(由美)その瞬間私が先に好きになったのにって…。
(由美)先に好きになったから偉いってわけじゃないの分かってるのに…。
そのときはもう理屈じゃなくただただ双葉に腹が立っちゃったの。
はぁ…。
(由美)自分が離れたら双葉は一人になっちゃうって分かってたのにごめ…。
由美ちゃん私内藤君を好きと思ったことないよ。
えっ?今思えばほかに好きな人いたし。
≪洸と仲のよかった内藤君に洸から連絡はないか洸のこと何か知らないかってずっと聞きたくて≫≪由美ちゃんはたぶんそれを誤解して…≫双葉ごめん。
ううん。
≪友達と好きな人がかぶるって…≫≪こういうことか≫ごめん帰るね。
今日会えてよかった。
≪私の考えが甘かった≫≪悠里ならもしかして許してくれるんじゃないかってどこかで期待してたけど…≫≪由美ちゃんがそうだったみたいにただ純粋に嫌悪感でいっぱいになるんだ≫なんでこのタイミングで会っちゃうかな。
≪何かを神様にテストされてるみたいじゃん≫≪でも洸を好きって気持ちはもうごまかせない≫≪だったら言うしかないんだよ≫≪言うしか…≫≪あぁ…決心してから何日たってんだ≫≪早く言えって自分!≫ヘタレヘタレヘタレ…。
・
(悠里)おはよう。
双葉ちゃんおはよう。
おはよう。
あっ槙田。
(悠里)えっ?昨日メールで言ってたCD持ってきたんだった。
んっ。
(悠里)あっありがとう。
≪えっ?あの二人メールのやり取りなんてしてるのか≫未発表のセルフカバーが入ってて…。
(悠里)ふんふん。
これがかなりやばい。
へえ〜。
≪いいよな悠里は≫≪かわいいキャラが確立されてるから楽だよなぁ≫≪あっ…何今の?これただの嫉妬じゃん!≫CMの曲とかにもなってたり。
へえ〜。
≪だけどかわいいって思われたいって悠里の気持ちも両方分かる≫≪ってなんなのこの気持ち…≫
(悠里)双葉ちゃん。
ん?
(悠里)馬渕君にCD借りちゃった。
やったじゃん。
(悠里)あっ村尾さんおはよう。
おはよう。
(修子)どうも。
(悠里)ふふっ。
≪悠里はただ自分のできることを頑張ってるだけなのに自分の気持ち言いだせないままでいる私がいちばんひどい≫キーンコーンカーンコーン
(チャイム)吉岡。
ん?えっ?あっ…えっ?えっ?何?何?なんですか?何って…。
≪なんなの!?≫はぁ〜。
ん?この前提出したレポート吉岡が書いた分誤字とか多すぎ。
訂正してから持ってくるようにって。
ああ…了解で〜す…。
はぁ〜お前大丈夫か?言いますよ。
言えばいいんでしょ言えば。
言ってやる!≪言いにくい…≫
(悠里)双葉ちゃん食欲ないの?大丈夫?なんか癖で買い過ぎちゃった。
悠里チョコパン食べる?
(悠里)あっうん。
あんぱんも食べる?焼きそばパンも。
そんなに食べられない。
あっ…だよね。
村尾さんパンは?
(修子)いらないけど。
だよね…。
これ返してこよっかなぁ。
(修子)無理だと思うパンの返品は。
でも…とにかくちょっと行ってくる。
双葉ちゃん。
何?一緒に行こうか?いい。
一人で行くから。
私…双葉ちゃんに何か悪いことしちゃったのかな。
(悠里)私やっぱりちょっと行ってくる。
あぁ…う〜ん…。
≪悠里とは離れたくない≫≪洸のことも好きでいたい≫どっちもっていうのは虫のいい話なのかなぁやっぱ。
≪どうせ洸は私のこと女子とも思ってないんだしそれならいっそ悠里には言わずにただひっそりと洸を思っていればいいんじゃ…≫
(2人)うわっ!洸何やってんの!?すっごいびっく…うっ!黙って。
≪近い近い近い近い!≫・
(田中)洸〜!やべっ来た。
田中先生?
(田中)どこ行った?洸!なんで田中先生から逃げてんの?はぁ…一緒に夕飯食おうとかしつけんだもんあのにーさん。
ん?夕飯くらい一緒に食べればいいじゃん。
≪これ以上踏み込んでくるなっていう沈黙≫あっシャンプー替えた?洸に萌えてほしくて。
ああ〜ほんとだ。
冗談って分かりづらい口調で言われるとちょっとやばいな。
うしっ。
もう兄貴いなくなったし俺行くわ。
≪何がひっそり思うだよ≫≪隙あらばどうにかなりたいって思ってんじゃん≫≪少しでもいいなって思われたくてシャンプー替えたり悠里に秘密にしたまませこいことしてんじゃん≫あっそだ。
槙田がお前のこと捜してた。
えっ?なんか心配そうにしてたけどお前らなんかあったの?≪悠里が心配してる?≫≪ほらね≫≪そういう子なんだよ悠里は≫≪知ってるんだもん悠里がどんなにいい子か≫≪本当に大事な…私の大事な友達≫
(悠里)双葉ちゃんが話しかけてくれたとき私がどんなにうれしかったか分かる?だから私が双葉ちゃんを一人にすることは絶対ないよ≪だから離れたくないんだよ≫≪でも大事だからこそ言わなくちゃいけないんだよね≫≪それで離れていくかどうかは悠里が決めること≫キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
(悠里)双葉ちゃん。
あっ…。
駅前のドーナツ屋さん今100円になってるんだよね。
今日一緒に寄ってかない?悠里…。
うん。
≪私は今日大事な友達を…≫≪失うかもしれない≫
(修子)もしどっちかがうまくいっても私の立ち位置は変わらず中立ってことだから。
二人とも頑張れ。
2014/08/19(火) 02:35〜03:05
MBS毎日放送
アオハライド #07[字]
「PAGE.7」▽累計発行部数470万部の“本命”青春ラブストーリー。まっすぐに、映像化!
詳細情報
出演者
【声の出演】
(吉岡双葉)内田真礼
(馬渕洸)梶裕貴
(槙田悠里)茅野愛衣
(村尾修子)小松未可子
(小湊亜耶)KENN
(田中陽一)平川大輔
ほか
原作・脚本
【原作】
咲坂伊緒(集英社「別冊マーガレット」連載)
【脚本】
金春智子、山田由香、平見瞠
【キャラクターデザイン】
井川麗奈
監督・演出
【監督】
吉村愛
【シリーズ構成】
金春智子
音楽
【オープニングテーマ】
CHiCO with HoneyWorks「世界は恋に落ちている」(ミュージックレイン)
【エンディングテーマ】
フジファブリック「ブルー」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
【挿入歌】
Chelsy「I Will」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
【音楽】
堤博明、大嵜慶子、橋本翔太
制作
【アニメーション制作】Production.I.G
【番組HP】
http://aoha−anime.com/
【Twitter】@aoha_anime
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ハッシュタグ「#aoha_anime」
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)
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