ドラマ10 ハードナッツ!(8)(最終回)「恐怖のウイルスとくるみの秘密(後編)」 2014.08.19

(くるみ)大出俊一郎…。
「新型ウイルスによるものと見られる感染者が合計3人となりました」。
誘拐された西尾さんはかなり危険なウイルスの研究をしていたらしいですね。
(小林)その危険なウイルスがテロリストの手によってばらまかれたんですよ。
(伴田)誘拐された西尾さんを発見しました。
大至急応援をお願いします。
突入!
(爆発音)
(鶴橋)都内で3名の死者を出しました伝染病はJJJと名乗る卑劣なテロリストが撒いたウイルスによるものだと判明致しました。
事件はまだ終わっていない。
JJJのやつらはただ利用されただけだ。
お前の周りでも大勢人が死ぬ事になる。
(沙織)はあ…はあ…はあ…。
もうすぐ着きます。

(テレビ)「今日の夕方都内の鶴橋時三警視庁公安部長宅と警視庁初音署にそれぞれ差出人不明の郵便物が届けられ鶴橋公安部長の妻美津子さんと初音署員の高野沙織さんが郵便物開封後に新型ウイルス感染症に似た症状を…」。
初音署…。
(呼び出し音)伴田さん…。
伴田さん…。
残念ですが極めて難しい状況です。
ウイルスは以前より毒性を強めています。
伴田さん…。
ごめんなさい…。
せっかく…歓迎会…開いてくれるって…。
そうだよ。
せっかく俺の取って置きの店を予約しておいたのに。
元気になったらまた行こう。
はい…。
ごめん。
(沙織)何で…?何で…謝るの…?
(呼び出し音)伴田さん…。
伴田さ〜ん。
伴田さん出て下さい!伴田さんからの電話は今日もゼロ。
こっちからかけても応答なし。
(鶴橋)ウイルスを送りつけてきた犯人に言いたい。
私は最愛の妻とそして大切な警視庁の仲間の一人を失った。
私は決して君たちを許さない。
(青山)我々は大きなミスを犯した。
テロリスト集団JJJの背後にもっと大きな犯人がいたという事だ!
(小林)専門家の試算によればあのウイルスが人口密集地で撒かれた場合死者は東京だけで数十万単位に上る。
必ず犯人を見つけ出せ。
ウイルスを送りつけたのはお前たちか?いいや。
全てを仕切っているのは俺たちが足元にも及ばない偉いお方だ。
俺たちはその正体すら知らない。
うそつけ!おい!偉そうな事を言う資格があるのか?お前は自分のすぐそばにいる人間すら守れなかった。
それにお前は自分がどういう人間なのか忘れたのか?お前のおやじは小汚い犯罪者だった。
お前は刑事になれるような人間じゃなかった。
俺たちがお前の素性をうまく隠して刑事にしてやったのはお前がいずれ俺たちの役に立つと思ったからだ。
それが…。
見損なったよ。
刑事になった途端正義の味方面しやがって。
俺はもうお前たちとは違う。
過去はそう簡単に切り捨てられるものじゃない。
お前にだけ特別に教えておく。
3日以内に日本中が大パニックになる。
この国は一度滅びる。
(西尾)3日以内に日本中が大パニックに?はい。
そこで西尾さんに意見を伺いたいんです。
3日間で日本中にウイルスをまん延させるとしたらどういう方法が考えられますか?ウイルスをばらまくっていうのは皆さんが考えておられるほど簡単な事じゃないんです。
…というと?いいですか。
もし仮に人がたくさん集まってる場所で霧吹きか何かのようなものでウイルスを噴霧したとしましょう。
ウイルスは空気より重いですからすぐ下に落ちてしまって遠くまでは飛びません。
何より一番恐ろしいのは撒いた本人が感染してしまうかもしれないという事です。
方法があるとすれば今回のように全国に郵便でウイルスを送りつけるという事でしょう。
それは無理だと思います。
今回の事件で郵便のチェックはどこも厳しくなっています。
(権堂)「僅かな無法者たちの手によって日本経済が崩壊させられようとしているのです」。
(ラジオ)「今日開催される全国経営者会議の会場ウェリントン東京ホテルのグランドホールに昨日夜3人組の男が侵入し警備員を襲って財布から現金1,270円を奪って逃走しました」。
1,270円…。
まぬけなやつらだ。
もしもし。
伴田さん!あ〜よかった〜。
何?何じゃないですよ!伴田さんの警察署にウイルスが送られてきたって聞いて何度も電話したのに〜!悪いけど君と話してる場合じゃないんだ。
切るぞ。
ちょっと待ってくれ。
3日以内にウイルスを広める方法ですか?ああ。
それを計算できる数式はないのか?ありますけどそれを伴田さんに説明するのに3日間かかります。
説明はいいから結論だけ教えてくれ。
やっぱりどこか全国から人が集まるような場所でウイルスを撒くしかないんじゃないでしょうか。
感染してる事に気付かずに戻った人たちがそれぞれの場所でウイルスを広める。
それはとっくに考えた。
だがウイルスは空気より重いんだ。
そう簡単にたくさんの人に感染させる事は不可能なんだ。
だったら天井から撒くっていうのはどうでしょうか?天井から?天井に時間が来るとウイルスが噴射するような装置を取り付けておくんです。
ウイルスは広がりながら下に落ちていく。
ただしたくさんの人を感染させるには天井が高い場所じゃないと無理です。
直径10mの範囲にウイルスを降らせようと思ったら初速度は毎秒10mとして必要な天井の高さは7.45m。
7.45m。
はい。
「全国経営者会議」。
回想
(ラジオ)「全国経営者会議の会場ウェリントン東京ホテルのグランドホールに3人組の男が侵入し1,270円を奪って逃走しました」。
おいウェリントン東京グランドホールの天井の高さを調べてくれ。
え?7.8m。

(西尾)伴田さん。
西尾さん。
ご足労頂きすみません。
行きましょう。
なるほど。
天井にウイルスを。
確かにそれならここにいる全員に感染させる事は可能だ。
ゆうべこの会場に強盗が入りました。
こんな会場の中に金なんてある訳ないのに。
本当の目的は金じゃなくこの会場のどこかにウイルスを仕掛ける事だった?ええ。
その可能性はあると思ったんです。
伴田さん。
ハ〜イ。
君…何しに来た?なるほど。
これならウイルスを仕掛けるには十分な天井の高さですね。
分かったからさっさと帰れ。
なっ。
はい!手分けして捜しましょう。
(西尾)はい。
(客)よろしくお願いします。
(大出)あどうぞどうぞ…。
回想
(難波)どうなってるんだ?大出さん。
話が違うじゃないか!そんな事言われましてもね契約は契約ですから。
大出さん…。
あっ抜けた!おお〜!
(風船が割れる音)
(拍手)西尾さんあれ…。
あれはエアロゾルなのできっとウイルスを含んでいます。
・はい初音署捜査本部。
・もしもし伴田です。
おい伴田!お前一体何やってる!?ウイルスが撒かれました。
場所はウェリントン東京のグランドホール。
何だと!?いいか誰ひとりそこから出すな。
すぐにシャッター下ろして空調止めろ。
分かってるな!はい。
管理官ウイルスが撒かれました!
(小林)場所は?ウェリントン東京のグランドホールです!急げ!おっどうした?何だ?ちょっと見てきます。
ああ私も行く。
おい外へ出られないじゃないか!皆さん申し訳ありません。
警視庁初音署の伴田といいます。
警視庁?ちょっとした理由があってここを一時的に封鎖します。
出られるようになるまでしばらくの間お待ち下さい。
(大出)どういう事かね?ちゃんと説明したまえ。
何なの?あの人たちは。
何なんだよ?あれ。
(館内放送・小林)「皆さん警視庁捜査一課の小林と申します」。
たった今その会場内に危険なウイルスが撒かれた可能性があります。
これより係の者がサンプルを採集しにまいります。
結果が出るまで皆さんは決して外に出ないようお願い致します。
(どよめき)落ち着いて下さい!警察の指示に従って!な…。
おいお前。
俺たちだまして閉じ込めたろ!待って下さい!待って下さい。
外の準備が整えば私たちはすぐに外に出られるはずです。
・小林。
分かりました。
科警研からです。
中で撒かれたのは本物のウイルスだったそうです。
そうか…。
公安部長。
中の様子は?発病者はまだ出てない模様です。
初音署の者がたまたま居合わせておりまして騒ぎの方はなんとか抑えさせております。
いつまで全員を閉じ込めておく気だ?それが何分人数が多い上に扱いの難しいウイルスでして受け入れ先を探すのに手間取っているようです。
急ぐように。
はい。
管理官。
研究所所長の長部さんがいらっしゃいました。
(長部)うちの西尾君中にいるはずなんです。
刑事さんに呼ばれて。
携帯つながんねえぞ。
何でだ?いつになったら助けは来るのよ?どうなってるんです?一体いつになったら外に出られるんですか?バカ野郎。
感染してるかもしれないやつらを簡単に出せる訳ねえだろ!このままじゃ暴動が起きますよ。
それをなんとかすんのがお前の役目だろ!あと空調を止めたんで空気の状態が悪くなっています。
分かってる。
今酸素を送り込む手配をしている。
ゴホッゴホッゴホッゴホッ…。
社長大丈夫ですか?大丈夫だ何でもない。
ゴホッゴホッ…ゴホッゴホッゴホッゴホッ…。
社長…。
ひい!おい!誰かこいつ外へ連れていけよ!来ないで…こっちに来ないで!大丈夫ですか?ちょっと別の部屋に行きましょう。
お嬢さん…。
私のそばには…近づかない方がいい…ゴホッゴホッ。
ウイルスを浴びたなら今更どうしようと一緒です。
すいません…。
昔父がお世話になったものですから。
(大出)え?私東都大学数学科の難波です。
(大出)難波さん…?ゴホッゴホッ…。
また後で来ます。
どうなってんだよ?ゴホッゴホッ…。
ゴホッゴホッゴホッゴホッ…。
西尾さん。
ゴホッゴホッゴホッゴホッ…。
西尾さん大丈夫ですか?なぜこんなに時間がかかってるんです?こっちは発病者が出て大変な状況です。
病院の手配がまだつかないらしい。
もう少し待て。
このままじゃ全員助かりませんよ。
西尾君がどうなってるか聞いてもらえませんか?西尾研究員はどうしてる?発病したかもしれません。
伴田さん。
どう考えても変だ。
なぜこんなに時間がかかってるんだ?もしかしたら…。
もしかしたらなんですけど外にいる人たちは私たちを助ける気はないんじゃないでしょうか?え?もし外にいる人たちの中に犯人がいるんだとしたら…。
はあ…はあ…はあ…。
すいません…。
水を…下さい…。
水を…下さい…。
あなた…やっぱり…難波さんの…?
(大出の荒い息遣い)ゴホッ…ゴホッゴホッ…。
どうぞ。
はあ…はあ…はあ…。
ぶっ…うえっ…。
はあ…はあ…。
中の様子は?限界に近くなっています。
無理やり外に逃げ出そうとする人間が出ています。
私に話させてくれ。
(館内放送・鶴橋)「皆さん。
私は警視庁公安部長鶴橋時三です。
皆さん。
私は最愛の妻をウイルスで亡くしました」。
皆さんの苦しみは誰よりも分かっているつもりです。
ただ…ただ…皆さんの中で誰か一人でも外に出ますと更に多くの人たちが感染するおそれがあります。
どうか無理な事をなさらぬようお願い申し上げます。
裏口にも私の配下の者たちが多数配置されております。
急げ急げ!はい!会場の西側だ!西側だ西側だ!
(酸素が送り込まれる音)酸素…酸素だ!皆さん酸素が来ました!西尾さん…伴田さん…あれ?おい何してる!うっ…。
「裏口にガソリンを撒きボヤを起こせ。
外にいる配下の者たちが混乱に紛れてお前だけ助け出す」。
ウイルスを仕掛けたのはあなただったのか。
はい。
本当はもっと後で装置が働くはずだったんですが子どもがいたずらしたせいで予定より早く作動してしまって私自身逃げられなくなってしまったんです。
なぜこんな恐ろしい事を?ある人に命じられたんです。
ある人?誰ですか?それは。
言えません。
JJJがあなたを誘拐したのは?その人がJJJを唆してやらせたんです。
私を被害者に見せかけた上でウイルスをJJJのやつらに手渡すためでした。
そいつらが捕まりそうになったら秘密を守るため私が自爆に見せかけて全員を始末するよう言われてました。
一体誰なんですか?そんな事をたくらんだ人物は。
許して下さい。
言えば私が殺されます。
西尾さん!あの…でもそもそもその人はあなたを助け出す気はなかったんじゃないでしょうか?は?ちょっと前にこの建物の中に酸素が送り込まれてきたんですよ。
ほらここにも。
酸素が充満した状態でここに火を付ければ火は大きく燃え広がり西尾さん自身が危なかったはずです。
外にいるあなたのお仲間はあなたを助け出そうとしたんじゃなくてあなたを殺そうとしたんじゃないでしょうか?そんな…。
確かにそう考えれば私たちがずっと閉じ込められたままなのも納得がいく。
外にいるあなたの仲間はあなたが死ぬのを待ってるんです。
自分自身感染してしまったあなたは今や秘密を知っているだけの邪魔者なんです。
言って下さい。
あなたにこんな事を命じたのは誰なんですか?あなたたちは私をだまそうとしてるだけだ。
私を殺そうとしてるだなんてそんな事ある訳ない。
でしたらそれを確かめる方法があるんです。
西尾さんが死ねばいいんですよ。
それでもしみんなが外に出してもらえたらやっぱりその人は西尾さんが死ぬのを待っていたって事になります。
君「死ねばいい」っていうのは…。
いえ本当に死ぬ必要はないんですよ。
外の人にそう見せかければいいんです。
なるほど。
私が今からあなたが亡くなったと外に連絡します。
もしそれで全員外に出してもらえる事になったらその時は私たちの事を信じて下さい。
何?分かった…。
西尾さんが亡くなったそうです。
駄目だったみたいだ。
やつらは俺たちを外に出す気はない。
ゲホッゲホッゴホッ…。
伴田さん私に近づかないで下さい。
ゴホッゴホッゴホッゴホッ…。
バカ言うな!君だけは俺が絶対に助ける。
え?
(館内放送)「大変お待たせ致しました。
ただいま皆様を病院までお連れする準備が整いました。
係員の誘導に従い速やかにメインエントランスへお進み下さい」。
(拍手と歓声)これで分かったはずだ。
外にいるのはもうあなたの味方じゃなくて敵なんです。
そんなバカな…。
無事に外に出られたらその時は全ての真相を話してもらいます。
次行け!次行け!待て。
何をする?おいこっちに来い!放せ〜!伴田さん。
どうだった?私は感染していませんでした。
俺もだ。
あ〜よかった。
西尾さんはどうなったんでしょうか?いや分からない。
どこにも見つからないんだ。
大丈夫ですか?分かりますか?大出さん。
寒くないですか?もうすぐお部屋着きますからね。
大出ホールディングスの社長さんだ。
お前あの人とどういう関係なんだ?私の父が死んだのあの人のせいなんです。
え?父は昔小さな町工場を営んでいました。
その工場で父は新しい技術の開発に成功して特許を取ったんです。
当時大出ホールディングスの企画部長だった大出さんはそれを知ってうちの工場にやって来たんです。
父は大喜びでした。
大企業と組めば安定したお金が入ってくる。
でも父はただだまされてただけだったんです。
あの会社はただ自分たちより優れた父の技術が世の中に広まるのが邪魔だったんです。
父の会社には一銭もお金は入ってきませんでした。
それから…父は自殺。
母は病気で亡くなりました。
私ほんの一瞬だけあの人が苦しみながら死んでいったらいいのにと思いました。
でもやっぱりやめました。
私はただあの人たちに復讐したくて数学を勉強したんです。
あんな所で死なれちゃ困るんです。
それであの時わざわざ助けたのか?はい。
バカじゃないのかお前。
え?「昨日午後1時30分ごろ全国経営者会議が開催されておりましたウェリントン東京ホテルで新型ウイルスが散布され複数の感染者が発生致しました。
我々は直ちに会場を封鎖し適切な処置を行ったところウイルスが会場の外に漏れる事を阻止する事ができました。
解けました。
え?犯人はあの人です。
はあ?西尾さんは会場の裏口で外にいる犯人からのメモで火を付けたんですよね。
でも携帯も通じないし連絡手段は何もないのに西尾さんはどうやって裏口から差し込まれたメモに気付いたんでしょうか?それを伝える事のできた人が一人だけいるんです。
公安部長の鶴橋さんって人。
あの人私たちに向かってこう言いました。
回想裏口にも私の配下の者たちが多数配置されております。
「裏口にも私の配下の者たちが多数配置されております」。
配下の者たち。
回想「裏口にガソリンを撒きボヤを起こせ。
外にいる配下の者たちが混乱に紛れてお前だけ助け出す」。
あの人は外からの呼びかけで裏口に味方がいると西尾さんに伝えたんです。
どうしてわざわざ裏口の事なんか言ったのかちょっと不思議に思ってたんです。
(鶴橋)「ウイルスを撒いた犯人は東京生物科学研究所研究員西尾聡であると判明致しました。
西尾はウェリントン東京ホテルで新たな犯行に及ぼうとして自ら誤ってウイルスに感染し先ほど死亡が確認されました」。
西尾さんが死んだ…。
あいつは…西尾さんに全部の罪をなすりつけるつもりだ。
「私は最愛の妻の命を奪った犯人をこの手で裁けなかった事だけが心残りです」。
お前もとうとう気が付いたか。
確かに全てを仕切っていたのは公安部長の鶴橋だ。
何のためにあんな事を?鶴橋の背後には通貨操作をもくろむ巨大なヘッジファンドがいる。
伝染病が広がって日本がパニックになれば海外に資金が逃げ円が売られる。
その時を狙って為替で巨額の利益を上げるつもりだった。
これほど大きな通貨操作を企てれば逆に誰も疑わない。
西尾が感染してウイルスを広げる事には失敗した。
だが罪を全て西尾に押しつけ今じゃちょっとしたヒーロー気取りだ。
じゃあ公安部長の自宅や初音署にウイルスを送ってきたのは…。
鶴橋が自分でやった事さ。
自分が被害者のふりができるなら女房を殺すぐらい何でもない。

(小林)犯人は鶴橋公安部長だと?どこに証拠があるんだ?今は言えませんが確かな筋からの情報です。
バカたれ!何が確かな筋だ。
そんなもの証拠になるか!事件を一から調べ直して下さい。
そんな事できる訳ないだろ。
管理官!伴田君。
鶴橋さんはね間もなく警視庁を辞めて政治家に転じようというお方なんだ。
今回の件でトップ当選はまず間違いない。
我々にとってはますます大切な方なんだよ。
君に余計な事されるとね我々全員に迷惑がかかるんだ。
お願いがあります。
拳銃を1丁調達して下さい。
拳銃なら警察にいくらでもあるだろう。
まっとうな使い方じゃないもので。
お前もやっと俺たちのところに帰ってくる気になったって訳だ。
お前に刑事なんか似合わない。
フッフッフッ…。
皆様大変お待たせしております。
間もなく元警視庁公安部長鶴橋時三氏がここ泉駅前広場に到着されます。
今しばらくお待ち下さい。

(拍手と歓声)泉駅前広場にお集まりの皆様…。
回想バカじゃないのかお前。
もしもし。
伴田だけど。
はい。
え…何でしょうか?いや別に用って訳じゃないんだ。
今までありがとう。
え?風邪ひくなよ…くるみ。
じゃあ。
あの…。
(鶴橋)つるはし時三として活動していく事となりました。
(歓声)ず〜っと0…1…ず〜っと0…1…。
これが何かの変化点である可能性は…。
回想今までありがとう。
風邪ひくなよ…くるみ。

(鶴橋)先頃発生致しました新型ウイルスを使用したバイオテロ。
あの忌まわしい出来事が私の決意を固めました。
伴田さん!どうした?伴田さんに何かあったんじゃないかと思って…。
伴田さんがどこか…遠くに行ってしまうような気がして…。
回想私ほんの一瞬だけあの人が苦しみながら死んでいったらいいのにと思いました。
でもやっぱりやめました。
私はただあの人たちに復讐したくて数学を勉強したんです。
あんな所で死なれちゃ困るんです。
バカ。
えっ?俺がどこにも行く訳ないだろ。
え…本当ですか?ああ当たり前だ。
すみません。
エヘヘ…私の計算間違いでした。
帰るぞ。
はい!2014/08/19(火) 01:25〜02:15
NHK総合1・神戸
ドラマ10 ハードナッツ!(8)[終]「恐怖のウイルスとくるみの秘密(後編)」[解][字][再]

警察を狙ったウイルステロが起き、くるみ(橋本愛)は伴田(高良健吾)を心配するが、電話を掛けても出てくれない。その頃、伴田は情報を求めてかつての仲間を訪ねていた。

詳細情報
番組内容
ウイルス入りの手紙が初音署と警視庁公安部長・鶴橋(梶原善)の自宅に送りつけられ、警官と鶴橋の妻が感染して死んだ。警察のプライドを賭けて捜査員が拡充されるが、犯人像すら浮かんでこない。そんな中、伴田(高良健吾)は古い仲間・黒沼(升毅)を訪ね、闇の世界も手出しできない巨悪が事件の背後にいると聞かされる。くるみ(橋本愛)が大量の感染者を作る方法を導き出すと、その条件に合う会場で会議があることが分かる…。
出演者
【出演】橋本愛,高良健吾,勝村政信,矢島健一,波岡一喜,梶原善,斎藤洋介,升毅
原作・脚本
【作】蒔田光治
音楽
【音楽】和田貴史,橘麻美

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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