未来世紀ジパング【「最後の秘境」パプアニューギニア】 2014.08.18

最後の秘境と呼ばれる南太平洋の島国
先月世界中から大勢の観光客が詰めかけていた
そこには
蚊とり線香も持参し準備万端。
そのお目当ては
年に一度のパプアニューギニア伝統の祭り。
マスクフェスティバル。
奇天烈な衣装は彼らの正装。
実はこの国には今なお
そして日本人が訪れる
それは海にあった
美しい海の底には…
あの太平洋戦争の生々しい爪あと
今から70年以上前日本からはるか南のこの空を零戦が飛んでいた
そして現在のパプアニューギニアラバウル。
この場所にかつて航空隊の基地があった。
その場所に行ってみると辺りはいちめん黒い土。
火山灰がすべてを覆ってしまったのだ
しかしそこに当時のまま残っているものがあるという
地下へとおりていくと
現れたのは旧日本軍の司令所の跡だった
奥に進むとかつての通信室が。
壁いちめんにここラバウル周辺の地図が描かれていた
あの戦争の記憶が残るパプアニューギニア。
今この国が劇的な変化を遂げている
首都ポートモレスビーでは高級住宅が次々につくられていた。
なかでも目立つのは海辺のリゾートマンション。
人気の理由は
目の前に広がるオーシャンビュー
富裕層が飛びついているという。
不動産バブルが始まっていた。
町なかには
若者たちに人気の場所だ。
パプアニューギニア驚きの成長のスピード。
年収はこの5年間で倍増。
消費も右肩上がりだ。
人気はファストフード
ハンバーガーのセットは日本よりも高い。
食文化も大きく変わりつつある
更に日本食レストランまでできた
出てきたのはマグロの刺身と天ぷら。
フォークで食べる刺身の味は?
そして…。
パフォーマンスのおまけも
そんなパプアニューギニアの…
この日本車だ。
なかでも人気は
今飛ぶように売れているという
まさに今パプアニューギニアはバブル前夜を迎えていた
パプアニューギニアの経済の沸騰現場を空から見ることができるという
成長の原動力になっているのは…
更にもう1つその海から日本にもたらされる意外なものが…
パプアニューギニアと日本のつながりの原点。
それがこの村にあった
「おててつないでみなかえろ」「からすといっしょにかえりましょう」
パプアニューギニアとの…
首都ポートモレスビーから北へ750キロ。
太平洋を望む町ウエワク
誰もが知る日本人がいるという
30年前日本からこの町にやってきた…
町の人からはビッグマンと呼ばれ慕われている。
いったいなぜこの地に…
実は川畑さん太平洋戦争である部隊に所属していた。
海の特攻隊
人が操縦し敵艦に体当たりする特攻兵器で生きて帰ることは許されなかった
終戦までに145人もの若い尊い命が失われパプアニューギニアの近海で亡くなった隊員もいた
川畑さんは出撃を目前にして終戦を迎えた
町には川畑さんが足しげく通う場所があった
この地で亡くなった人々を弔うための慰霊碑
パプアニューギニアは太平洋戦争の激戦地。
戦闘だけでなくマラリアや飢餓などで13万人もの日本兵が命をおとした。
更にパプアニューギニアの人々も戦いに巻き込まれおよそ
その悲劇の地に建てられた1軒のホテル
そのオーナーが川畑さんだった
30年前つぶれかけていたホテルを
今ではこの町を訪れる観光客に人気のホテルとなっている
自然以外何もなかったこの町に観光という産業を根付かせた
川畑さんはこのホテルで現地の人を大勢雇い彼らの生活を豊かにしたかったという
スタッフのなかには身寄りもなく川畑さんが育てた人も多い
戦争の悲劇を知る一人の日本人とパプアニューギニアの知られざる絆があった
私はあんまり印象がない国ではあったんですけど皆さんどうですか?僕はやっぱりこの8月に聞くとやっぱり太平洋戦争の傷跡をいちばんはじめに思い浮かべますよね。
楽園というイメージが強かったので今VTR見てああいった戦争の跡とかまだあったりとかまたああいうふうに発展してる部分があったりっていうのがやっぱり知らない面がたくさんありましたね。
そうですよね。
さあそんなパプアニューギニアと日本の関係に注目していくんですけれども大橋さん今回の沸騰キーワードお願いします。
はい今回の沸騰キーワードはこちらです。
さあ太田さんこれ細くても強い糸っていうのはどういうことなんですか?はい日本とパプアニューギニアをつなぐ糸なんですね。
1つ目はまずホテルを再建した川畑さんですね。
これは戦争の悲劇を知っている方。
そのパプアニューギニアが今注目されてる理由は何ですか?はい何といっても豊富な天然資源ですね。
そしてなかでも最も注目されているのが天然ガスです。
パプアニューギニアから出る初の天然ガスがLNGですねこれが最初に来たのが日本だったんですね。
ほんとに最近の話なんですね。
はいこの夏の猛暑にパプアニューギニアがひと役買っているっていうことも言えるんです。
パプアニューギニアの天然ガスは何かいいことあるんですか?中東まで海で運びますと1万2,000キロ。
パプアニューギニア6,000キロですね半分なんです。
半分で済んじゃうんですね。
パプアニューギニアでものすごい成長が見込まれるということですよね?はいGDPの成長率は2012年で8%だったんですね。
おととしですよね。
はい。
これが天然ガスの輸出が始まったことで2015年にはなんと20%っていうふうに世銀が予測してるんですよ。
20%の成長率は3年半くらいでもうGDPが倍増しちゃうってことなんですね。
さぁでは日本がそんなパプアニューギニアとつなぐ細いけど強い糸こちら今度は2本目をご覧ください。
日本とパプアニューギニアの絆その原点となった村へ
そこは船でしか行くことができない
到着すると村人たちが大勢集まってきた
伝統家屋が残るこの村は…
軒下にいた子供たち。
遊んでいたのは日本の
村の長老たちは…
日本語を話し出した。
更に…
「あめあめふれふれかあさんが」「じゃのめでおむかえうれしいな」
いったいなぜ?
キャプテン柴田とは?
日本との絆の原点がこの村にあった
キャプテン柴田とは?
旧日本軍の中尉だった
当時の様子がわかる貴重な日誌が残っていた。
柴田さんの直筆でびっしりと書かれたその文面には…
「眠いこと限りなし空腹」。
食料が底を尽き敗走するなか柴田さんたちは村にたどり着いた。
すると…。
「部隊を招待して宴を開く」
柴田さんたちにカウプ村の人々が食料を振る舞ってくれたのだ
親切にしてくれた村人たちへ何か恩返しができないか。
柴田さんが始めたのがそれまで村の子供たちは教育を受けたことがなかった。
柴田さんは算数や読み書きなどを教え学ぶことの楽しさを伝えたという。
そしてそのなかに…
パプアニューギニアの歴史に名を刻む人物がいた
グッドモーニング。
パプアニューギニア
大学を経て教師となったソマレ氏。
柴田さんのある言葉を胸に秘めていた
パプアニューギニアは戦後もオーストラリアの統治下にあった
柴田さんの言葉がソマレ氏を独立運動に駆り立てた
ソマレ氏は初代首相に
そしてパプアニューギニアが国連に加盟したその晴れ舞台で演説を行った
ソマレ氏が今思うこととは…
そんなソマレ氏は1985年ある思いを胸に日本を訪れていた
ひなびた一軒の食堂
店の中では一人の女性が切り盛りしていた
あの柴田さんの奥さんだ
しかし物語には続きが…
(スタッフ)隣がご主人?
このとき柴田さんとソマレ氏は実に40年ぶりの再会を果たした
再会のあと柴田さんはパプアニューギニアを何度も訪れあのカウプ村にも足を運んだ
柴田さんの遺したものそれがこの学校だった
かつて青空教室を開いた場所に校舎を建てたのだ
当時
しかしカウプ村ではこの学校のおかげで6歳から16歳まで全員教育を受けることができた
そんな子供たちの夢は
柴田さんが伝えた教育の大切さは今に受け継がれている
こんな大きな痕跡を残された方がいたんだなっていう感じしましたけど。
たぶん子供たちって自分たちがおかれた環境があたりまえのように育っていくと思うんですね。
そこで自分たちの国を作りなさいっていうことを提案する教育の大切さというのを柴田さんは残されたんだなと思いますね。
そのソマレさんと柴田さんの繋がりがこの2本目の糸ということだったんですけども。
強い線が2本結ばれてるならもう日本とパプアニューギニアの関係は大丈夫でしょう。
こちらの写真をご覧ください。
初代首相のソマレさんに代わって2011年から首相になっているオニールさんと会談しているのが中国の李克強首相ですね。
中国との関係を今強めているんですよね。
その中国ですけれどもこちら2012年の1年間でなんと3,000億円の融資をパプアニューギニアにしているんですね。
そして日本なんですけれども40年間で1,500億円。
中国はたった1年で3,000億円という。
14億の国民を抱えてるのでやっぱり彼らは資源に対しては貪欲ですね。
先ほどお話した天然ガスなんですけれども日本だけじゃなくてパプアニューギニアから中国にも同じだけ輸出されてるんですね。
建設ラッシュの
中国企業の進出が相次いでいる。
作業員から重機まで送り込む中国式のやり方。
一方パプアニューギニアではパプアニューギニア実はこんなふうにも呼ばれてるんですね。
はいこちら。
これってニューカレドニアとかもこういうふうに言いますよね?そうですよね。
ねぇ!実はこれこういう意味なんです。
はいこちらご覧ください。
こちら去年の世界で最も住みやすい都市ランキングなんですが下にいくと138位ポートモレスビーということでワースト3位に入っているんですね。
なるほど。
天国に一番近い…。
全然いい意味じゃないんですね。
という言われ方もしています。
嫌だね。
こういった国の順番。
なるほどね。
世界中に注目されているということで大事になってくるのがこの3本目の糸ですよね。
実は日本式の独特のやり方で貢献しているんです。
かつて国土の9割が豊かな森林だったパプアニューギニア。
それがわずか20年で3割も減ってしまった。
原因がこれだ
木々を焼き払いそこにイモ類などを育てる原始的な農業。
しかしすぐに土地が枯れてしまいまた森を焼き払うのだ
更に近くの山には木が1本も生えていない。
森林を伐採し海外に売ってしまっていた。
これを止めようとある取り組みが始まっていた
朝6時ユニフォーム姿の若者たちが集まってきた
この日学んでいたのは稲作。
水を多く使わなくてすむ畑での作り方を教えていた
そのなかに日本人がいた。
彼らを指導する
始まったのは稲の脱穀。
すると荏原さんあることが気になった。
稲に大量のもみが残っていたのだ
こうして一から教えている
稲作だけではない
生徒たちは10か月の研修を受け学んだ知識を自分の村に持ち帰るのだ。
卒業生がニッポン式農業を成功させた村があるという。
荏原さん半年ぶりにその村へ
道なき道を進むこと4時間
ようやく村が見えてきた
到着するやいなや…
(雄たけび)
農業を指導している荏原さんが村へ入ったそのとき
(雄たけび)
村をあげての大歓迎
かつてこの村でも
荏原さんのもとで学んだオイスカの卒業生今村でニッポン式農業を広めている
荏原さんその状況を確認にやってきたのだ。
まずは稲の状態
合格点が出た
そしてレイモンさん荏原さんに見てもらいたいものがあるという。
まだ始めて間もない野菜の栽培だ
すると荏原さん…
村のためにレイモンさんが成功させたいというその野菜とは…
(スタッフ)ちなみにこれ今植わってるのは?全部?全部そうです。
村を豊かにするには食べるだけではなく売れる作物を作るよう荏原さんは教えていたのだ
パプアニューギニアを豊かにする第一歩が農業。
ニッポン式を広げることで可能性は更に広がると荏原さんは言う
海ではすでにそれが現実になっていた
沖合で操業する一隻の漁船
ほらこれだ。
そして網が引き上げられた。
獲っていたのは…
大きさは20センチを超える
天然ものは珍しいとされる
獲れたエビは…
そして箱詰めされた
輸出先は日本だ
箱詰めされたエビは即座に船内の冷凍庫へ
漁師たちの生活はこのやり方で激変した
この成功の裏にはある日本人の決断があった
漁船のオーナーで水産会社社長の…
自慢げに取り出したのは日本語のメニュー
日本ではこの価格で売られている。
天然だけに少々高め
実はジェイコブさんある日本人からエビ漁を学んだという
パプアニューギニアでいちからエビ漁を始めた武藤さん。
3年前長年のパートナーだったジェイコブさんに会社をすべて譲った。
そこにはパプアニューギニアの人たちへの感謝と水産業で自立してほしいという願いが込められていた
こちらの天然エビお値段はといいますと…。
一般的にスーパーなどで売られている養殖エビはこちら。
倍以上!そうなんですね倍以上のお値段。
これ天然の味を味わえるっていういわば付加価値の高い産業ができたっていうことなんですよね。
すばらしいですね。
まさに3本目の糸は資源を生かして守る糸ということですね。
この糸はさあ細くても強い3本の糸を見てきましたけれども太田さん未来予測をお願いします。
はい私の未来予測はこちらです。
パプアニューギニアその未来は
高所得国?GDPの成長率天然ガスが出たことで輸出が始まって来年20%を超えるっていうふうに申し上げましたけれども更にパプアニューギニアはこちらですはい。
日銀の黒田総裁がアジア開発銀行総裁時代の2009年に言った言葉なんですけれども…。
おっしゃってたんですねそれを。
はい。
ちなみに今の現在のパプアニューギニアの一人あたりの所得っていうのは…。
いやいやそれはないでしょう。
確かにそのためには例えばこちらをご覧ください。
あら。
やらなければいけないこと。
新しい糸でつながって貢献できる分野っていうのがたくさんあると思うんです。
まずは医療ですね。
マラリアですとか風土病だとかまだ根強い問題としてあるんですがこれを予防したり治療したりする医療機関。
病院ですね。
それから人お医者さんとか看護師さんの育成。
これは日本が役立てるノウハウを持ってる国ですよね。
そして2つ目の糸。
上下水道インフラ整備ですね。
そして3つ目の糸は地震津波暴風雨自然災害の対策です。
パプアニューギニア沖ではマグニチュード7とか8とか大きい地震ありましたねこれ頻発してます。
日本の免震技術建築技術などを生かせば貢献できる技術はたくさんあると思うんです。
だからえ〜日本人の所得超されちゃうんだじゃなくてそれだけ豊かな国ができれば日本の車も…売れるし。
強くて細い線によってどんどん結ばれることによって絶対お互いにとってすごく絆ができると思うので。
糸を一本一本見ていただくとみんな人がつないでる糸ですよね個人がつないで…細いんです。
先月安倍総理があの川畑さんや初代首相ソマレ氏と会い日本との糸をたどった。
この国がこういう貢献っていうのは国が協力してするべきなんですかね?そうなんです日本は国を挙げて援助しようとして動き出してます。
安倍総理大臣行かれましたね。
お互いに助けて…何ていうんでしょうか償いもあるでしょうし慰霊もあるでしょうし鎮魂もあると思います。
そういう特別な心のつながりのある国だと私は思います。
2014/08/18(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【「最後の秘境」パプアニューギニア】[字][デ]

豊富な資源を武器に経済成長を続ける「最後の秘境」パプアニューギニア。太平洋戦争の激戦地でもあったこの国と日本の間には、知られざる関係があった…。

詳細情報
番組内容
800の部族が伝統文化を継承し「最後の楽園」と呼ばれる南太平洋の島国、パプアニューギニア。
しかし今、豊かな天然資源によって経済は急速に成長し、都市部では生活も大きく変わろうとしている。
今年、パプアニューギニアから日本への天然ガスの輸出が始まり「中東依存度」を減らしたい日本にとっては重要度も増している。
つづき
一方、パプアニューギニアには日本が忘れてはならない記憶の数々も残る。
青い海に沈むのは旧日本軍の「零戦」。
かつてのラバウル航空基地の跡には、防空壕や司令所が当時の姿のまま残り太平洋戦争の悲惨な激戦地だったことを今に伝える。
戦後69年、過去から現在へ至る日本とパプアニューギニアの知られざる関係を追った。
出演者
【メーンMC】
 SHELLY
【進行役】
 大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【沸騰ナビゲーター】
 太田泰彦(日本経済新聞社 論説委員兼編集委員)
【ゲスト】
 米倉誠一郎、内田恭子、パックン
関連情報
【公式ホームページ】

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