NHKニュース7 2014.08.18

各地に被害をもたらした大雨。
道路から水が噴き出したこの現象。
その理由が分かってきました。
血液を調べるだけで、13種類のがんの早期発見が。
新たなプロジェクトが、スタートしました。
こんばんは、ニュース7です。
各地で大雨の被害が相次いでいるこの夏。
近畿や東海、北陸では、先週末からきのうにかけて、断続的に激しい雨が降りました。
中には、僅か7時間で、平年の1か月分に相当する雨が降った所もあります。
土砂災害や住宅の浸水が、あちこちで起きました。
そして、京都では思わぬ現象も。
市の中心部で突然、水が噴き上がって、道路に被害が出たのです。
京都市中心部のおととい昼過ぎの映像です。
道路の真ん中から、霧状の水が激しく噴き上がっています。
マンホールの近くでも。
こうした現象は、京都市内の4か所で起きました。
道路ではアスファルトが盛り上がったり、亀裂が出来たりしていました。
一部で通行規制が続いています。
一体何が起きたのか。
水道局の職員などが、きょう、現地調査を行いました。
その結果、道路のアスファルトの下に、空洞が見つかったほか、下水管の継ぎ目に、破損が確認されました。
被害の原因は空気でした。
下水管の中には、水とともに空気がたまっています。
雨が降って流れ込む水が増えると、空気のたまる空間は少なくなります。
京都市の下水は、1時間に62ミリの雨まで流せるよう設計されていますが、おとといは、午後0時46分までの1時間に、処理能力を超える87.5ミリの猛烈な雨が観測されました。
一気に増えた水で、空気が行き場を失って圧力が高まると、下水管を壊すおそれがあるため、マンホールは、ふたが浮き上がって、空気を逃がすように作られています。
ところが、空気は完全には外に抜けませんでした。
そして、地下で下水管を破壊して、路面の下に広がり、道路を盛り上げて噴き出したのです。
一方で、課題も。
空気が抜けきらなかったのは、マンホールのふたが高さ5センチ程度しか浮き上がらないよう、金具で固定されていたためだった可能性があるからです。
ふたが完全に外れてしまうと、人がマンホールに落ちる危険があるため、外れないように改良されたふたが、徐々に増えているということですが、そうした危険防止の対策が、別の思わぬ被害を呼んだ形です。
一方、短時間に一気に降った雨は、川も増水させました。
京都府などを流れる由良川や、その支流の流域では、大規模な浸水被害が出ました。
その一つが、兵庫県丹波市です。
24時間で400ミリを超える雨が降り、由良川の支流の流域が浸水しました。
被害の大きかった丹波市の市島地区です。
こちらの住宅では、家の中、床から1メートルぐらいの所まで土砂が流れ込み、けさから地域の人たちが、土をかき出す作業に追われています。
家の中に大量に流れ込んだ土砂。
玄関の扉は大きく壊れています。
丹波市の隣に位置する京都府福知山市も、住宅などが水につかりました。
一夜明けた市街地は泥だらけでした。
こちらの事務所では、ひざの高さまで水につかり、多くの書類がぬれてしまいました。
福知山市で浸水したのは、由良川とその支流の流域に当たる、赤色で示した範囲です。
福知山市によりますと、市街地にある住宅の30%近くが水につかりました。
浸水被害は、福知山市と兵庫県丹波市で、合わせて3100棟以上に上り、調査が進むにつれてさらに増える見通しです。
また、岐阜県高山市でも、大雨による被害が出ました。
雨の量は、平年の8月1か月分の2倍を超えました。
裏山が崩れて、土砂が押し寄せたこちらの住宅。
住民はきのう、土砂崩れの直前に避難したということです。
古い町並みで知られる観光地の高山。
JR高山線が被害を受け、運転できないことから、バスターミナルは、観光客で混雑しました。
高山市ではボランティアセンターが立ち上がり、被災した住宅などで、復旧作業に当たっています。
次は、日本人の死因の最も多くを占めるがん。
近い将来、より早く、より簡単に発見できるようになるかもしれません。
国立がん研究センターなどのグループが、がん細胞が血液中に出す特殊な物質を目印に、血液を調べるだけで、がんを発見できるようにする、新たな検査法の開発を始めると発表しました。
対象となるのは、こちらのように、乳がんや胃がん、大腸がんなど、日本人に多い13種類のがんです。
このプロジェクトは、国立がん研究センターや、NEDO・新エネルギー・産業技術総合開発機構、それに東レなど企業4社などが共同で行います。
血液を使ったがんの検査には、腫瘍マーカーがあります。
がんになったとき、血液中に増えてくる物質を目印に、がんの進行の具合を見るもので、国内では40種類以上が医療現場で使われています。
しかし、多くは進行したがんの状態を把握するのに使われ、国立がん研究センターによりますと、早期診断に使えるよう確立されたものは、まだないということです。
今回、開発を目指す新たな検査法の鍵となるのは、マイクロRNAという物質です。
マイクロRNAは、細胞ががん化すると、分泌される種類や量が変わることが、最新の研究で分かってきたということです。
グループでは、国立がん研究センターに保存されている、大量のがん患者の血液を詳しく分析し、乳がんや大腸がんなど、日本人に多い13種類のがんについて、初期のがんの目印となるマイクロRNAを見つけ出し、新たな検査法の開発につなげたいとしています。
今回のプロジェクトには、大手繊維メーカーの東レも参加。
この検査法の中核となる、DNAチップの技術を提供します。
DNAチップは、蛍光塗料をつけたマイクロRNAを、レーザーで検出するセンサーです。
どの種類のマイクロRNAが、どの程度存在するかを把握します。
研究は今後5年間行い、最終的には健康診断などの血液検査で、がんの早期発見が行えるようなシステムの開発を目指すということです。
内戦が続くシリアで、日本から来たユカワ・ハルナと名乗る男性が、イスラム過激派組織に拘束されたとする映像が、インターネット上に掲載されました。
日本政府は情報収集に全力を挙げていますが、現地は戦闘が激化して、極めて混乱した状況であり、事実関係の確認に時間がかかっているとしています。
シリアで日本人と見られる男性が、イスラム過激派組織イスラム国に拘束されたとされる映像です。
インターネットの動画投稿サイトに掲載されました。
男性は地面にあおむけに倒れています。
武装グループの尋問に対し、名前はユカワ・ハルナだと答える男性。
シリアでユカワさんと知り合い、その後も連絡を取っていたという男性は。
男性が拘束された可能性がある、シリア北部アレッポ郊外。
イスラム過激派組織イスラム国などの複数の反政府勢力と、アサド政権の政府軍の戦闘が激化しています。
イラクで急速に勢力を拡大しているイスラム国。
中東全域にイスラム国家を樹立することを掲げ、イラクとシリアを行き来しながら活動しています。
シリアの反政府武装勢力の関係者は、NHKの取材に対し、インターネット上でユカワ・ハルナと名乗っている男性は、数日前、反政府勢力のイスラム系組織イスラム戦線に同行して、イスラム国との戦闘の現場に行き、双方の戦闘の最中、アレッポの北35キロの町、マレアでイスラム国側に拘束されたと見られると話しています。
外務省によりますと、これまでのところ、犯行声明や身代金の要求などの情報は入っていないということです。
日本政府は、シリアの隣国、ヨルダンの日本大使館などを通じて、情報収集に全力を挙げています。
ただ、現地は反政府勢力と政府軍の戦闘が激化して、極めて混乱した状況であり、事実関係の確認に時間がかかっているとしています。
西アフリカで過去最大の規模で、感染が拡大しているエボラ出血熱。
現地では、当局や医療に対する不信感が強まっていて、患者を隔離する施設が、何者かに襲撃されるなど、混乱が広がっています。
ギニアの首都コナクリです。
治安部隊がスラム街の建物を取り壊しています。
エボラウイルスへの感染拡大を防ぐためには、徹底した衛生対策が必要だとする地元当局。
住民は、強制撤去で家を追われました。
WHO・世界保健機関によりますと、これまでにエボラウイルスへの感染や、感染の疑いで死亡した人は、西アフリカの4か国で、1145人に上っています。
WHOは、正しい知識があれば、感染拡大は防げるとして、冷静な対応を呼びかけていますが、各国の対策は追いついていないのが現状です。
最も多くの死者が出ている、リベリアの首都モンロビア。
防護服を着た人たちが、男性の遺体を運んでいます。
エボラ出血熱の感染が拡大する中、遺体は、住民が通報してから2日間、路上に放置され、対応の遅さに批判の声が上がっています。
当局への不信感が強まる中、モンロビアでは16日、患者を隔離する医療施設が、何者かに襲撃され、地元のメディアは、一部の患者が連れ去られたと伝えています。
現地では不安と混乱が広がっています。
リベリアの首都モンロビアには、味田村記者がいます。
味田村さん、そちらの様子はいかがですか?
私自身、先ほどまで市内を歩いて取材してきました。
大通りなどは車の通行も多くて、人々が普通に話している様子が見られました。
しかし、実際に話を聞いてみますと、エボラウイルスが怖い、エボラウイルスに知り合いが感染してしまって、私も感染するんではないかと恐れていると述べていて、みんな、一様に不安を感じている様子でした。
そして取材の中で、市民がいかに不安に感じているかを感じる場面もありました。
皆、握手を避けるようになっていたんですね。
この国では、知り合いなどに会うと、固く握手をしたり、抱き合ったりする様子が、これまではよく見られたんですが、皆一様に全く握手をしなくなったということなんです。
私が手を動かそうとするだけで、びくっと、こう手を引っ込める人までいました。
こうした不安なんですけれども、中でも感染のリスクが高い医療従事者、医療スタッフの人たちの間で、不安が高まっています。
怖くなって、病院を逃げ出す医療スタッフも相次いでいるということなんですね。
こうした中、きのう、この市内で新たに開所したエボラ出血熱の治療センターを取材してきました。
ちょうど開所する直前だったんですけれども、100人ほどの医療スタッフが集まっていて、最後の説明を受けていました。
その多くが、みずから志願して、この病院に来たということでした。
しっかりと防護策を取ったうえで、患者のために自分は治療したいというふうに述べていました。
見えないウイルスとの不安を抱える市民、そして医療現場では、ウイルスとの闘いが続いていると感じました。
次です。
日本に不法滞在して、強制退去が決まった外国人の仮放免という制度をご存じでしょうか。
通常は、強制退去が決まると、母国などへ送還されます。
しかし、日本にとどまることを希望して、帰国を拒んでいる人や、難民として認定されるよう申請している人などは、直ちに送還されずに、施設に収容されます。
この施設から一時的に釈放されるのが仮放免です。
収容されている期間が長いことや、結婚しているといった家族の事情などを考慮して、保証金を支払うことを条件に認められます。
この仮放免になった外国人が、ここ数年で急激に増え、去年末には3000人を超えました。
かだいもみえてきました。
埼玉県に住むフィリピン人の一家です。
仮放免の状態で、7年間、暮らしています。
夫婦は20年前、別々に来日して、日本で出会って結婚し、2人の子どもが生まれました。
7年前、不法滞在が発覚して強制退去が決まりましたが、日本での在留を希望し、仮放免となりました。
このような仮放免の人たちが急激に増えています。
10年前は400人ほどでしたが、4年前、法務省が施設での収容が長期化することを避けようと、仮放免を柔軟に認めるようになったことから増え、去年末には3235人に上りました。
仮放免での生活はどのようなものでしょうか。
埼玉県に住む一家では、長男は高校3年生、次男は小学校2年生です。
希望すれば学校に通うことはできるのです。
しかし、働くことは認められていません。
一家は親類の家に身を寄せて、生活を支えてもらっています。
子どもたちは、生まれたときから日本で暮らしているため、日本語しか話せず、フィリピンでは生活の基盤がありません。
長男は将来、日本で介護福祉士になることを望んでいますが、このままでは仕事に就くことはできません。
父親は、不法滞在への反省を口にしながらも、子どもの将来を考え、在留資格を認めてほしいと訴えています。
こうした仮放免の外国人について、在留資格を認めるよう国に働きかけてほしいと、日本で暮らす外国人を支援しているNPOが、きょうから関東地方のおよそ40の地方議会に陳情を始めました。
在日外国人の問題に詳しい専門家は。
一方、入国管理局は、仮放免で一時的に釈放された場合であっても、強制退去が決まっていることに変わりはないので、働くことはできない。
基本的には母国に帰るべきと判断された人たちなので、帰国してもらうのが前提だとしています。
北アルプスの遭難。
見つかった3人は、全員死亡が確認されました。
岐阜県高山市の北アルプスで、おととい、広島県の67歳と62歳の男性、福井県の51歳の女性の合わせて3人が、雨で増水した沢を渡ろうとして流されました。
警察はきのうの2人に続いて、残る1人と見られる人も下流で見つけ、3人をきょう昼ごろまでにヘリコプターで収容しましたが、全員死亡が確認されました。
死因はいずれも、流された際に体を強く打つなどしたことによるショックと見られるということです。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄防衛局は、移設先とする名護市辺野古沿岸部の海底の地質を確認する、ボーリング調査を始めました。
沿岸部の掘削を伴う調査が行われるのは初めてで、移設計画は新たな段階に入りました。
アメリカ軍キャンプ・シュワブの前では、反対する住民や市民グループのメンバーなどが、計画の中止を訴えました。
ボーリング調査は、辺野古沿岸部の21地点で行われる予定で、沖縄防衛局は、11月末までに終わらせたいとしています。
夏の全国高校野球、第3試合は、1回戦で粘りを見せたチームどうしの対戦になりました。
星稜と鹿屋中央は、ともに終盤の逆転で勝ち上がりました。
1回、星稜は、先制のチャンスに5番佐竹。
1回戦、ノーヒットで素振りを続けた成果が出ました。
その裏、鹿屋中央もすぐに反撃。
ランナー2塁で、4番木原。
狙っていた速球をタイムリー。
同点とします。
3回の星稜、勝ち越して、続くチャンスに今村。
左投手対策で先発しました。
起用に応えるタイムリー。
星稜は先攻して突き放す本来の試合運びで、3回戦進出です。
日本文理は、準優勝した平成21年以来、5年ぶりの3回戦進出です。
あすの第3試合は、ともに優勝経験がある明徳義塾と大阪桐蔭の顔合わせです。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
こちらはきょう日中の雲の様子です。
大陸から日本海にかけては、前線による雲が広がっています。
この前線の南側の雲に注目します。
九州ですとか四国に雲がかかっていますね。
この前線の南側というのは、湿った空気が流れ込んで、このような雨雲が発達しやすい場所です。
特にあすにかけては、この前線に近い、九州北部を中心に大雨となるおそれがあります。
では雨の見通しです。
明け方から朝にかけては、長崎県や佐賀県、福岡県周辺、線状の雨雲が予想されています。
こうした雨雲の下では、災害に結び付くような雨の降り方をするおそれがあります。
そして午後です。
午後も雨が続いて、再び佐賀県周辺に活発な雨雲が予想されています。
夜は中国地方でも、雨が強まる所があるでしょう。
あすの夕方にかけて予想される雨の量です。
九州では200ミリとなりそうです。
多い所で200ミリです。
たった数時間でこれだけの雨が降ってしまう可能性もありますので、十分に注意をしてください。
では、あすの全国の天気です。
先ほどの大雨のニュースで、京都府福知山市の浸水被害地域を示した地図の中で、消防署の場所が誤っていました。
失礼しました。
ではお別れは、東京の今の様子です。
「クイズ100人力」司会の国分太一です。
2014/08/18(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽市街地に水が…各地で大雨被害・復旧作業は 【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

詳細情報
出演者
【キャスター】守本奈実,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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