有毒イヌサフラン食べ死亡 静岡県東部の70代男性
@S[アットエス] by 静岡新聞 9月10日(水)7時45分配信
静岡県と御殿場署は9日、県東部の70代の男性が園芸用植物で有毒成分が含まれているイヌサフランを誤って食べ、死亡したと発表した。イヌサフランによる食中毒で死亡した例は県内初。
御殿場署によると、男性は4日の夕食に、自身の畑でギョウジャニンニクと間違って栽培していたイヌサフランの葉を他の野菜と一緒に煮込んで食べた。5日午前1時ごろ、胃痛や吐き気、嘔吐の食中毒症状を訴え、病院で治療を受けたが、9日に死亡した。イヌサフランはユリ科の植物で、葉の形がギョウジャニンニクによく似ていて、誤食による食中毒が度々発生している。イヌサフランには花、葉、球根のいずれにも有毒物質コルヒチンが含まれていて、体重50キロの人がコルヒチンを4・3ミリグラム体内に入れると致死量になるという。
厚生労働省の統計では、全国でイヌサフランの食中毒が2004〜13年に7件、17人が発症していて、うち1人が死亡している。県は「食用の野草と確実に判断できない植物は絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげない」よう注意を呼び掛けている。
静岡新聞社
最終更新:9月10日(水)9時10分
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