ソロモン流【賢人:岩川健(送陽邸オーナー)】 2014.08.17

夏のバカンスがまだという方今夜は必見です。
今話題の宿を『ソロモン流』が総力取材。
舞台は屋久島といえばもちろん魅力は大自然。
年間30万人もの観光客が詰めかけます。
なかでも人気を集めるのは映画『もののけ姫』のモデルになったといわれる幻想的な苔の森。
更に屋久島観光最大の目玉はなんといっても風格ある佇まいは古から息づく命の尊厳に溢れています。
しかし『ソロモン流』がご紹介するのはもっとすごい屋久島の魅力です。
いやぁ気持いいですね!1993年日本で初めて世界自然遺産に登録されたここ屋久島。
その価値は人が暮らす場所でありながらこのすばらしい自然が残されていることにあります。
そんな手つかずの自然を求めてそして癒やしてくれるお宿があるんです。
そこで味わうくつろぎの時間とはいったいどんなものなのでしょうか?今宵の『ソロモン流』は旅人たちが辿り着く楽園の魅力をたっぷりとお届けします。
それでは始めましょう。
賢人の生き方には明日のヒントがきっとあります。
時代を切り開く賢者の鍵を回せば人生の謎が解き明かされるだろう。
進むべき輝く未来へ。
世界中を旅する人々の間で今大注目の宿があります。
その宿は屋久島のなかでも決して交通の便のよくない西のはずれ。
佇まいはまるで歴史から取り残されたような屋久島の伝統的古民家の集まりでした。
風情溢れる杉の回廊。
室内の大きな梁も屋久島の杉。
厳しい島の自然に100年以上も耐えてきた空間にはテレビも電話もありません。
宿の名は送陽邸。
ここを愛し足を運んでくるのが実は日本人以上に外国人。
大手旅行サイトのコメント欄には英語で絶賛の声が並びます。
世界中を旅してきたこの方も…。
世界的セレブも多くあの歌姫ビョークも5日間泊まったとか。
しかもこの宿大きな資本を持った企業がやっているわけではありません。
この宿を作ったのが…。
なんとこのぐっすり寝ているおじいちゃん?
(あくび)起きたらすぐ丸太を担いだこの方こそこの宿の主人。
50歳で脱サラし屋久島に点在する古民家を自ら移築。
手作りで少しずつ増やしていったそうです。
ご主人が作り上げたのは海に浮かんでいるかのような更には絶景を楽しみながらご飯が食べられる場所。
そこで味わえるのは屋久島の絶品しかもこの宿実はまだ未完成。
理想の宿を目指してずっと作り続けているのです。
しかしご主人の道楽についていくのはやはり結構大変なようで…。
支える家族からは本音もポロリ。
そんな古民家の宿に襲いかかる過去最大級のこのピンチ切り抜けられるのか…。
今宵は都会の喧騒を離れた癒やしの宿。
世界中の旅通たちが絶賛する究極の宿の魅力とは…。
その答えはこの73歳の人生にありました。
東京からおよそ1,000キロ離れた屋久島。
その島のなかでも空港から1時間。
つまりかなり外れにある集落。
屋久島の動物たちも安心して姿を見せるいわば何もないような場所。
その波打ち際に世界中の旅人が絶賛するお宿送陽邸があります。
いったいどんな宿なのか。
早速向かうとお出迎えをしてくれるおじいちゃんが。
こんにちは。
まるで屋久島の生き字引ですね。
なんだか人がよさそうな感じでホッとしたそのとき…。
お客さんですか?海外で大人気ということは親父さん英語ペラペラ?予約してる方…。
リーさんかな。
ユーアーネイム。
リーさんやね。
ありがとうございます。
向こうでお茶が通じたのかどうかはわかりませんがともかくお客さんは食堂でいったん落ち着きます。
実はこの食堂こそがこの宿の名物のひとつ。
目の前に広がるのはコバルトブルーの海。
これはぜひお二人にも感想を聞きましょう。
マジですか?はいわかりますよ。
日本語わかります?わからないですもんね…。
全然しゃべれない人にも。
このちょっと強引な方が送陽邸は世界的評価を受けていますが岩川さん一家が営むいわば家族旅館。
みごとな包丁さばきで宿の台所を仕切るのが英語は独学なんだそうです。
ちなみに最初は今では海側に受付と先ほどの食堂が。
そして道路を挟んだ山側には客室が5棟12室。
この日本的佇まいがまず外国人を虜にしました。
皆さん泊まった感想は?ここまで絶賛される理由知りたいですよね?親父さんに案内してもらいましょう。
まずはやはり客室から。
廊下はまるでタイムスリップしたかのよう。
築23年にしてはずいぶん貫禄ありますね。
よく見ると柱に明治40年の文字が。
なるほどどおりで重厚感があるわけです。
では室内は?こちらも歴史を感じさせる和の空間。
頭上を貫く大きな梁は古きよき日本家屋ならでは。
そこかしこにある傷も長い年月を生きた証しです。
テレビも電話もなく聞こえてくるのは波の音のみ。
近代的な利便性は一切排除…かと思いきや。
(スタッフ)あっきれい!イメージからして和式かなと思ったんですけど。
古き佇まいはしっかりと守りつつ快適さは追求している親父さん。
お客さんを満足させる理由はこんなところなのかもしれません。
そうですね。
どの部屋に泊まってもこの絶景を独り占め。
親父さんがこの優雅な宿を作ったのにはこんな理由があるのだそうです。
そんな親父さんの思いは年配の方はもとより若いお客さんにも届いているようです。
ここでずっといいかなっていう感じ。
でも親父さん自慢はまだまだあるそうで続いて向かったのは…。
な〜んだただのお風呂じゃないですか。
と思ったら…。
これぞ親父さん渾身の手動式露天風呂。
楽しさを追求したお風呂は夜には満天の星空を堪能することもできます。
更に風呂自慢がもうひとつ。
まるで洞窟に入ったかのようなこちらは親父さん手作りの岩風呂。
湯が赤いのは鉄分が多いため。
ただここでの入浴には注意事項がひとつ。
実は波が高いときは入浴できません。
だってこんなところにあるんです。
そんな親父さんの思いつき。
いかがです?こうして目の前に海という立地を最大限に生かして宿を作った親父さん。
お風呂あがりにハンモックでひと休みなんて確かにどこにも行きたくなくなるかも。
もちろん砂浜までも徒歩10秒。
専用階段を下りれば屋久島一美しいといわれるいなか浜に。
でもこの浜のよさはお昼だけではないそうで。
お客さんについていくと…。
それはなんとウミガメでした。
実は屋久島は日本有数のウミガメの産卵地。
毎年5月から7月にかけてピークを迎え一度の産卵で120個ほどの卵を産んでいくそうです。
生まれるのは2か月後。
そのかわいい姿はのちほど。
さて昼過ぎの送陽邸。
車で出かけたのは長男孝さん。
どちらへ?向かったのは魚屋さん。
いったいどんな魚があるんでしょう?島の人たちが愛用する丸高水産は鮮魚店でこの品揃え。
いやぁなんだか市場みたいですね。
宿の楽しみはやはり夕食。
新鮮な海の幸はどんな料理になるのでしょう?まずは屋久島で水揚げされたその名も首折れ鯖。
鮮度を保つため首を折って血抜きする屋久島の伝統技法です。
鯖は刺身でいただきます。
そしてこちらはもしかしてトビウオ?実は屋久島ではよく食べるそうです。
そして海が金色に輝く午後7時。
送陽邸の夕食はこの景色のなかいただきます。
刺身は首折れ鯖に加え高級魚アカジョウも。
そしてメインは生魚が苦手な人にも大好評。
炭火で豪快に焼きあげる海の幸のバーベキュー。
屋久島近海は季節を問わずおいしいそうです。
こちらは大きなハマグリ。
キビナゴもおいしそうですね。
こちらの方はもう夢中で食べてますよ。
食べ方がわからない人にはお母さんが日本語とジェスチャーで教えてくれます。
家族全員が働くなか親父さんはというと…。
なにやら焼酎を手にお客さんのところへ。
なんか…どんどん飲んでますけど?いえいえ実はこれが送陽邸最大の名物なのです。
私はこう思うんですよ。
親父さんの大ファンは多く女優の鶴田真由さんも…。
しかしちょっと飲みすぎちゃうことも。
そんなときは…。
じゃおやすみ。
はいおやすみなさい。
おやすみなさ〜い。
このあと荒れ狂う波に親父さんどうする!?朝日を撮影するため早朝5時半に送陽邸へ。
さすがにまだ誰も起きていないと思ったら…。
(スタッフ)おはようございます。
と親父さんが向かったのは…。
洞窟風呂。
朝一にお掃除なんですね。
(スタッフ)おはようございます。
朝食の担当はお母さん。
朝から焼き魚のいい香りが漂ってます。
そしてもちろん朝食もBGMは波の音。
絶景の食堂に宿泊客が集まってきました。
送陽邸の朝ご飯はいたってシンプル。
しかしこの景色のなかでいただけばおいしさはやはり格別です。
お風呂掃除を終えた親父さん。
また何か変わったことを始めたみたい。
つまり廃棄処分の観光船をもらい受け庭のプールに浮かべたんですね。
でも何のため?ただ1杯やるためだけに廃船を送陽邸らしくリサイクル。
これはさすがと言うべきなんでしょうか?お手伝いする長男孝さんはこの表情。
しかもクレーン車に大工さんも駆り出してかなり大がかり。
あっという間に鉄骨がなくなり木の骨組みができました。
更にすだれのような屋根。
これ葦簀というそうですがなんか立派!しかし親父さんは納得いかない様子。
(スタッフ)あぁバタバタってなる…。
葦簀をもう一度やり直し。
ただ敷くだけではなく風で飛ばないよう板止めも施しました。
親父さんの辞書に妥協という文字はないようです。
そんな作業を心配そうに見ていたのはただときにその意地が…。
お母さんを怒らせちゃったみたい。
夫婦ゲンカ勃発か?外国人が絶賛する屋久島の宿送陽邸で始まった屋形船作り。
でも親父さん夢中になりすぎちゃいました。
お母さんかなりおかんむり。
親父さん!お母さん怒ってましたよ。
なんだかんだ仲のいいお二人です。
その日の午後。
ひと月に35日雨が降るといわれるほど雨が多い屋久島。
こんなときは自然に逆らわず…。
それが屋久島流。
そんな雨の日に送陽邸にやってきたのは船越さん。
どうもこんにちは。
こんばんはですねもう。
船越です今日はよろしくお願いします。
遠いとこから皆さんどうも…。
おじゃまいたします。
お楽しみは翌日に。
そして朝。
何もない送陽邸の魅力を船越さんもまた実感したようです。
おはようございます。
おはようございます。
どうもおはようございます。
足もと気をつけてください。
納得いくまではやるぞと。
そして完成前ですがちょっとだけ…。
こりゃいいわ。
悪くはないですね。
悪くないどころか最高ですよ。
船越さん気になっていたことを…。
送陽邸を満喫した船越さん。
しかしもう1つ目的が…。
どうも岩川さんでいらっしゃいますか?どうもよろしくお願いいたします。
屋久島を知り尽くした地元のガイドさんに穴場スポットを教えていただきます。
ここ最高ですよ。
いきなりまたぐところから始まるのがもうホントに秘密のスポットっていう感じがしていいですね。
そうですよ。
おっと!最初はちょっときついですけど。
最初はきつい?ちょっとおりるのがね。
おぉ〜!大丈夫ですか?危ない。
簡単だと聞いていたわりにハードな道。
でもその苦労の甲斐があり…。
ヒロハヒノキゴケってやつですね。
ヒノキゴケ?ヒロハヒノキ。
ヒロハヒノキ。
これはシダです。
雨が多い屋久島はまさにシダとコケの楽園。
650!?そうなんですよ。
かなり多いです。
緑に覆われた神秘的な風景を楽しみながら苔むす森を歩くこと30分。
やった〜!終点いい言葉ですね。
ガイドさんのとっておきの場所はこの緑色をしたところ。
実はこれ平らな大きな石で一面をコケが覆っているんです。
待ってました。
いやぁもうペコペコですよ。
ジャーン!うまそうです。
うまい。
ただでさえおいしいお弁当が大自然の中で食うと5倍も10倍もおいしくなりますよね。
大自然の息吹をたっぷりと吸い込んだ船越さん。
一方送陽邸は大変な事態に直面していました。
送陽邸の頭上に垂れこめていたのはまさに暗雲。
強固な建物の中にとどまり不要な外出をしないよう呼びかけています。
7月としては過去最大級の台風が接近。
沖縄ではすでに大きな被害が出ていました。
果たして送陽邸の台風対策とは?まずはふだん開けっ放しの受付を閉鎖。
あの看板実は雨戸だったんですね。
補強板もしっかり。
でもお客さんはどうするのでしょう?こちらはお母さんが担当。
みるみるうちに荒れていく海。
屋久島は台風の直撃コースに入ったようです。
最も海に近い食堂は当然テーブルを撤収。
続いて窓や壁を補強?と思ったらなんと壁を下に収納しちゃったのです。
窓も同様に下に収納。
あえて台風の風を通すのが送陽邸の台風対策。
寝てるときもずっとやってるから。
自然の偉大さは子供の頃から知っていました。
同じ屋久島出身の3人の子宝に恵まれた彼は屋久島を盛り上げようと頑張りました。
このままでは自分の集落はもちろん島の発展もありえません。
屋久島に世界中から人を呼ぶ。
そこで思いついたのが生まれ故郷の夕陽でした。
東京の専門学校卒業後島に戻り宿作りを手伝った…。
そのへんでいろいろ言い訳はしていますけどやっぱり…。
50歳からの再スタートは口で言うほど簡単ではなかったでしょう。
しかし賢人は実に20年をかけて今のような送陽邸にしたのです。
宿作りは現在も終わっていません。
こちらは宿を始めるまで住んでいた家。
その中には解体したそう近々もう一棟。
夢はまだ尽きないようです。
そんな親父さんの送陽邸を襲った過去最大級の台風。
通り過ぎたとき建物はどうなっていたのか?こちらはあの吹きさらしの食堂。
床はビチャビチャですが他に損傷は?で大丈夫だったの?どうやら被害は一切なし。
とはいえ後片づけは大変。
明日からまたお客さんが楽しみにやってきます。
そしてまた夕陽を見送る日々が始まった送陽邸。
スタッフが撮影準備をしているとこんなことが。
ありがとう。
なんと偶然プロポーズする男性が!ありがとうございます。
こんなおめでたいことこの人がほっとくわけがありません。
男はやっぱりね家に来たら親父さんのありがたい夫婦円満話はこのあとしばらく続くのでした。
そしていよいよ親父さんの屋形船が。
親父さんが2か月かけた屋形船。
また新たな名物ができたようです。
最初はどうなることかと思いましたがまるでずっと昔からこの庭にあったかのよう。
ちなみにこの床板の古さも親父さんが焼き目を入れてつけました。
でも99%ってどういうこと?乾杯!
(一同)乾杯!実はあとの1%はこれ。
もともと1杯やるために作ったんですよね?親父さん。
そして響くは屋久島に伝わる親父さんまた1つ夢が叶いました。
孵化したカメの赤ちゃんが大海原へ。
送陽邸からは夏休みを満喫した観光客が次々と旅立っていきます。
でも別れの分次の出会いも。
ええよろしく。
そして取材陣も別れのとき。
気をつけてね。
(スタッフ)は〜いさよなら。
ありがとうございました。
まだまだやりたいことが山ほどあると言う宿のご主人岩川健さん。
そしてなんだかんだと言いながらもそれを支えるご家族の皆さん。
またここに来たいというよりまたここに帰ってきたいというお客さんたちの気持がわかったような気がしました。
それではまた次回。
『ソロモン流』で輝きを放つのは果たして…。
2014/08/17(日) 22:14〜23:08
テレビ大阪1
ソロモン流【賢人:岩川健(送陽邸オーナー)】[字]

今回は、都会からちょっと離れた楽園が舞台。聞こえるのは、ただ波の音だけ。海に落ちる真赤な夕陽。空には満天の星たち。家族で切り盛りする屋久島の宿『送陽邸』の物語。

詳細情報
番組内容
1993年、世界自然遺産に登録された屋久島。水平線が広がる青い海、苔に覆われた神秘的な森は、映画『もののけ姫』のイメージにもなった。そんな屋久島に、100年以上前に建てられた古民家が連なり、まるで山城を思わせる、外国人にも人気の宿『送陽邸』がある。作ったのは「宿の親父」こと岩川健、73歳。お客さんを喜ばせる為に試行錯誤を繰り返す親父の奮闘、そして大型台風がもたらした自然と共存することの過酷さに迫ります。
出演者
【案内人】
船越英一郎
【ナレーション】
魚住りえ
【賢人】
岩川健(送陽邸オーナー)
次回の賢人
ジャズピアニスト・秋吉敏子
ソロモン流とは
様々なジャンルで強烈なこだわりを持ち輝きを放つ、今、最も注目される旬の人物の仕事や生活に密着。その個性的なライフスタイルや人生哲学を紹介する人間ドキュメンタリー。
音楽
【エンディング曲】
「GRACELAND〜ソロモン流のテーマ」
溝口肇
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:25636(0x6424)