夢の扉+【楽に歩く!電力0のアシスト装置▽中井貴一ナレーター】 2014.08.17

(佐野)ビュン…ビュン…
歩くという行為をひたすら研究すること30年
人間が楽に歩ける器具を作りたい
ついに発見したメカニズムとは?
このフレーズに重要なヒントが

この「あたりまえ」を取り入れ
電力を使わないロボットを長時間歩かせ…
人間の歩く楽しみを守りたい
Ihaveadream
世界遺産…
ここでこれから実験が始まる
これの持ってるいい面悪い面をいろいろコメントをいただけたらいいなと思ってます
地元でボランティアガイドを務める60歳以上の皆さんに
佐野が開発した器具を装着
これで歩いてもらう
いつもどおり山道だが
歩き方にどんな変化が起こるのか?
「歩くのが楽になる」と皆が口をそろえるのが
佐野が作った…
モーターなどの…
正直拍子抜けするシンプルさだ
ポイントとしてはここにバネが入っててこのバネの力で足が振りやすいように作ってあるんですねここでバネが縮んでますので足を出すときにキュッとこうバネの力で前に送り出してくれる
バネの伸び縮みで足を振り出す
たったこれだけの単純な構造だが
なぜか威力は絶大
77歳の女性グイグイと山を駆け上がる
ホント助けてもらったような感じでスッスッと上がれた
謎の歩行支援機の裏には
30年間の研究の成果が隠されていた
このロボットは自然と歩くことができるんですけどそれの一部分を抜き出して体に装着したものがこの無動力の歩行支援機ですねこう置いてこんな感じでスタートさせる
なんと動力ゼロの鉄の塊が歩き出した
なぜ勝手に歩くのか?
その理由がシンプルすぎる歩行支援機のパワーの秘密
ロボットも人間もたぶん根源的なものは同じ歩く原理で歩いてるのでそれを人間てのは上手に活用して自分の歩行に取り入れてると
なぜ二足歩行ができるのか?
実はその歩く原理はまだ完全に解明されていない
黒木メイサさんのイメージで作ってもらった歩くアンドロイドみたいなものができたらいいかなと思ってて
なんとも不思議なロボットの散歩
これは佐野流の歩く原理の研究だ
ああじゃちょっとスカート…
女性の歩きを再現するため
ばかばかしいと思われることも徹底的に検証する
でも悪いシルエットではないぞそれ着けてても比較的足に沿ってる感じもあるし
ズボンをはかせることもある
雪が降ればすかさず検証
やってみたら段差も器用に歩く
思い立ったらすべてが研究だ
とことんやるタイプなんでこっちも結構付き合わされると疲れますねいかに自分を出せるかだよね先生がどんどんどんどん言ってくるから次に自分もいいアイデア出したいって思いながらいつも考えてますあんまり狭く考えすぎるとこっちの方にひょっとしたらその解があると見過ごしていっちゃうのでちょっと…
ばかばかしいことを広い視野で追究したら
これにたどり着いた

その「あたりまえ」をロボットにやらせた
前が着いたら後ろが浮くってのはそういう法則みたいなものですね
例えば坂道を転がることなく
人は一定の速度で歩くことができる
これを分析すると歩く原理が見えてくる
前の足が着いたら後ろの足が浮き
自然に切り替わる
左右の足が振り子のように振り出される
足を着いたときの力のバランスがとれている
佐野はこの原理でロボットに傾斜を歩かせ
さらに歩行支援機に応用した
器具を装着した右足が出ると
自然に左足も出る
過去現在未来すごい長いスパンの中でたぶん息づいてる…
人が歩く原理を極めれば
100年後も楽しく歩ける
この言葉ご存じですか?
運動機能の低下や障害で
要介護になる危険性があることを示します
次のうち一つでも当てはまればロコモの疑いあり
皆さんセルフチェックのご用意を

(娘)《父さん覚えてる?》
(父)《なぁ覚えてるか?》《小さい頃あたし泣き虫で…》《お前いつもコロコロ笑ってて…》《父さんをしょっちゅう困らせた…》《毎日元気もらってた…》《生意気で憎たらしい子だった…》《オシャマで可愛らしい子だった…》《全然口利かない時期もあったね…》《お前のおしゃべりで家中明るくなった…》《でも父さんはいつも見守ってくれてた…》《なのに俺は仕事にかまけてた…》《あの頃のこと謝りたいよ…》《寂しい思いをさせてすまなかった…》《もっと素直に伝えられてたら…》《もっと素直に伝えられてたら…》これから親孝行するから。
もう一生分親孝行してくれた。
ライフステージに寄り添って
長く安心して使ってもらえるようにドコモは家族を応援し続けます
要介護を招く新国民病…
次のチェックのうち一つでも当てはまるあなたは
ロコモの疑いありです
ロコモは今より10分多く体を動かすことで予防できます
まずは歩きましょう
こんにちは
病院のリハビリ室
佐野の歩行支援機を1年前から使っている女性がいる
左半身にマヒを抱える加藤さん
最初に着けて立ったときにはホントに立ったっていう感じがしたんですきちんと立った自分の足で立ったっていう
改良を加えた歩行支援機を
マヒのある左足にこの日初めて装着する
そんな感じでもって足の感じをすごく軽く感じますか?
しっかりとした足取りで歩幅も広く
ずんずん歩く加藤さん
左足に何が起きたのか?
理学療法の専門家に筋肉の状態を測定してもらうと
このときは筋肉に力が入りっぱなし
これは疲れる
このときは力が抜けるところと入るところ
波にメリハリがある
比べると足を振り出すとき
力が抜けているのがわかる
楽に歩いている証拠だ
これでちょっと自分も納得できました常にいかに力入れて歩いていたかがわかりましたしだからきっとこれで覚えればできるようになると今寝たきりって方が割と少なくなってくる傾向らしいんですけどその分座ったままとか座って移動するということでどうしても寝たきりの方向に向かっていくことが多いのでちょっと立って歩いてみる機会をできる限り増やすような一翼が担えたらいいかなと
佐野がロボットに目覚めたのは大学時代
最も難しい「歩かせること」に夢中になった
動力とハイテクを駆使して
ロボットを歩かせようとするのだが
思うようにならない
万策尽きてふと思った
動力もハイテクも捨てた佐野
歩かせるのではなく自分で歩くロボットの開発に乗り出した
ロボット研究室は人力感があふれる
学生たちと汗をかきながら泥臭い研究を続けている
ロボットの実験であんな3人がかりでレバー引きながらというのは見られたことないと思うんですけどなんかこう…僕から見てても何かあそこから生まれる感じがするんですね
ロボットを外に持ち出し歩行実験をとことん繰り返す
よいしょよいしょもうちょっと続けろほいよしよしよしもうちょっとやほいそこ下っとるちょっと下っとるぞはいよしいけよしよしよーしまあまあよかったんやないか誰に声かけしてんのかようわからんけどロボットに声かけとんのかようわからんけど
こうした人力の研究が
電力ゼロの歩行支援機を生んだのだ
ロボットを触る機会がグンと増えた結果ロボットから受けてるこの感じを体自身へ直接伝えたら足が弱った方の歩行支援というものに使えるんじゃないかなと思って
ある日佐野は考えた
歩くロボットのメカニズムを
そのまま人間に利用できるんじゃないか
しかし動力全開のパワーアシストスーツや
介護ロボットがこぞって開発される時代
試作機を作ったものの明らかに見劣りする
思い切って持ち込んだリハビリ病院
「一度でいいので…」
当時歩行支援機に目を輝かせたのが…
佐野先生のお考えのように重心の移動によって人間はそういう最小限のメカニズムを使えば歩くようになっているんですよねですので動力が必要なくても歩くことを非常に助けてくれるかゆいところに手が届くのだと僕は思います
これをきっかけに歩行の助けが必要な人たちから
続々と問い合わせが入った
その一人東京に住む…
交通事故で脊髄損傷を負い
一生車いす生活と宣告された
8年をかけここまで歩けるようになった
着けたらですねホントに驚くぐらいですね体がホントに楽になったんですねもう人生変わったって…ホントに笑顔が変わりましたね
歩行支援機で人生が変わったという
じゃ歩きますね
「一生車いす」と言われたとはとても信じがたい
この日ユウスケさんのもとへ佐野がやってきた
歩行支援機の効果を確かめたいと通勤に同行するという
まずはバス停まで300メートルほどの道のり
バスのステップも難なく越え
シートに座ることもできる
そうですねやはり気をつけてますね
歩行支援機は900グラムと軽量でコンパクト
邪魔にはならない
駅の長い階段も問題なくスタスタ上れるという
人混みの中でも歩く速度に違いはない
以前は途中で休憩を入れながら歩いていた
およそ1時間で会社に到着
歩行支援機は着けっぱなしで過ごす
こういった静かなオフィスで隣に歩くと音がないのですごく助かってます
モーター音がないので誰の気にもとまらない
ホントに歩行のアシストから人生のアシストになってるというのは感じとれましたね僕的に
歩行を助けることで人生を支えたい
佐野は高齢者のための奇想天外な歩行器を作り始めた
一般的な歩行器は主に腕の力で体を支えて歩くタイプ
佐野はここでも広い視野で新たな歩行器をとことん追究
ロボットと一緒に歩くことで
高齢者から歩く力を引き出すという
自然と体重移動自分が体重移動すると足も足踏みしてくれるのでそれで少しずつ前へ出すと同じように足が振れてくのでリズムを獲得するという意味では非常にいいんではないかなと思うんですけどね
試作品を病院に持ち込み
医師やリハビリのプロに意見を聞くことにした
始まる前はそういう意味では…
ロボット型歩行器
佐野の心配を吹き飛ばせるか?
佐野が開発した二本足の歩行器
高齢者と一緒に歩いてくれるという
リハビリ現場の反応は?
おッこれは楽ですよその辺がちょっとこう…何かこれを使いこなしてやろうみたいな感じの練習に取り組んでいただければなかなかねやろうと思うと意外に難しいちょっとやってみやっぱり骨盤あたりもう少ししっかり固定とかホールドできるとかたぶんもっとバランス能力が悪い人が使うことになると思えば興味は出てきますよね
自然に歩きたくなるという点は好感触
同時に佐野が思いもよらなかったアイデアも
すべてが佐野の研究対象だ
恐らく成功するのは一つでそのためには10ぐらい失敗も含めてやらないと…1000個に1回かできたら現場で使っていただけると商品を出すための一歩としたいなと思ってますので引き続きよろしくお願いいたします今日はどうもありがとうございました
歩行支援機愛用者第1号ユウスケさん
今彼に新しい夢ができた
佐野の歩行支援機を愛用するユウスケさんに
新しい夢ができた
日本障害者ゴルフ協会という会員になりまして一つのイベントに参加できることが今目標としています歩くのが楽になったっていうだけで相当に僕の体では変わったことなんですねもう一歩先もう一歩先といって頑張れることでやはり家族の将来像も全然変わってくると思いますので大きく救われてることだとホントに思いますね可能でしたら子供とかけっこできるようなアクシブをお願いしたいですお願いしますすばらしいこんなふうに練習にも行かれてたりあるいはお子さんと一緒に普段接してられるところも初めて見させていただいたので普通のお父さんと息子さんですよねだから普通どおりにできてるということがやっぱりすばらしいというかですね一歩一歩前に進むとそのためにはどっち方向に進んだらいいかとかその一歩を大きくするために何か工夫ができないかとか後退もすることはあるかもしれないんですけどやっぱり一歩一歩進めて振り返ってみるとずいぶん進んできたなとそれが一つある量進んだら一つの何か夢が達成できたのかなと
たくさんの人生をアシストするために
この秋歩行支援機の販売が決まった
最新版だねはい一番新しいああホントだちょっと持っていいですか?
最先端のカーボンを使って小型軽量化に成功
よりスマートになり目立たず装着ができる
リンゴ2個もちょっと切らなあかんぐらいですよねちゃんと体のひねりに合わせてついてきてくれてる感じですよね
一歩前へ進むそうすれば一歩夢に近づける
音が聞こえない…
三つのスピーカーから人には聞こえない超音波を出し
それらが重なる空間にだけ音を届ける
男がかなでる未来それは…
子供が勉強中でもお父さんにだけテレビの声が聞こえる
音を届けたい人にだけ届けられる未来
2014/08/17(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【楽に歩く!電力0のアシスト装置▽中井貴一ナレーター】

坂道も山道もラクラク歩く!電力いらず歩行アシスト機 研究30年!“歩く原理”を追究し、人生の一歩をアシストする! ナレーター/中井貴一

詳細情報
お知らせ
「足が軽い!」「坂道もラクラク!」「麻痺していた足が、勝手に前に出る!」70歳の女性が、山道を軽やかに駆け上がり、病気などで歩行が困難な人も、スタスタと歩き出す。名古屋工業大学の佐野明人教授が開発した装置を足に付けると、まるで魔法にかかったかのように、ラクに自然に歩くことができる。
番組内容
人間が歩く“原理”をトコトンまで追究して開発されたその装置には、エンジンもコンピューターも付いていない。モーターやバッテリーなどの動力がいらない、“動力ゼロ”の歩行支援機なのだ。軽量かつ低コストを実現した、その歩行機のカラクリとは・・?
出演者
【ドリーム・メーカー】名古屋工業大学 機械工学科 教授  佐野明人(51歳)
【ナレーター】中井貴一
音楽
【テーマソング】
「やさしい雨」
唄 小田和正(アリオラジャパン)
制作
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/yumetobi−plus/
PC用ホームページはこちら!
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ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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