真相報道 バンキシャ! 2014.08.17

皆さん、こんばんは。
真相報道バンキシャ!です。
さて、西日本や東日本では大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷を伴う大雨に見舞われております。
では現在、土砂災害警戒情報が出ており、土砂崩れが起きた岐阜県の高山市から中継でお伝えします。
高木さん。
高山市のすのり川です。
のり面の崩落は、左右両岸、数十メートルに及び、自動車3台と街路樹などが流されました。
けが人はいませんでしたが、観光客でにぎわう川の近くのホテルが停電になるなどの影響があり、現在、周辺は立ち入り禁止となっています。
周囲を山で囲まれた高山市では、湿った空気が流れ込み、雨雲が発達。
2日間で降った雨の量が、観測史上最も多い310ミリ以上を記録し、市内各地で冠水や斜面の崩落が発生しました。
岐阜県によりますと、高山市清見町では、川の増水によって、2か所で橋が流されました。
災害対策本部には、これまでけが人の情報は入っていないということです。
高山市では、人口の4分の1に当たる住民に避難勧告が出されています。
岐阜県内では、このあとも場所によっては、1時間に70ミリの非常に激しい雨が予想されていまして、気象台は、引き続き土砂災害や浸水に警戒するよう呼びかけています。
以上、中継でお伝えしました。
岐阜県高山市から高木記者でした。
お盆休み最終日を直撃した大雨。
きょう、これまでをまとめました。
きょう午後、兵庫県丹波市。
消防隊員に抱きかかえられ、運ばれる高齢者。
頭にはヘルメットが。
川が氾濫し、集落が孤立。
歩いて避難できない高齢者5人の救出活動が行われていた。
高齢者は、ヘリコプターでつり上げられ、全員、無事救助された。
丹波市内では、大雨の影響で、数か所で土砂崩れが発生。
離れはもう、土石流が全部、入り込んでますし、この裏も、流木やもう土石流でいっぱいで。
丹波市内の別の場所では、民家の裏山の土砂が崩れ、この家に住む高齢の夫婦と連絡がつかなくなった。
昼前に73歳の妻が救出されたが、79歳の夫は遺体で発見された。
また同じ丹波市内では。
昨日からの大雨の影響で、こちらの道路では土砂崩れが発生しています。
この道路の先にありますキャンプ場では、今もなお、250人の利用者が、道路が復旧するのを待っている状況です。
自分たちの建物の周りが全部川になっちゃって、玄関も開けれないし。
子どもを含むおよそ250人の利用者は、一時、孤立状態となったが、全員、安全な場所に避難し、無事だった。
けさ9時過ぎ、京都府福知山市内では。
町が茶色い水につかっていた。
撮影したのは、付近の寺の住職。
墓も一面が水没していた。
朝の4時か5時くらいには、もう冠水が始まったような状態でしたね。
雨は断続的にざーっと、バケツをひっくり返したようなという表現があるかと思うんですけども、そういう形ではありましたね。
危ない。
水浸しとなった町。
至る所で、車も浸水。
辺りにクラクションが鳴り響いていた。
車の内部に水が入り込むと、電気系統にトラブルが生じ、クラクションが鳴ることがあるという。
ずーっと、雷、雨、夜中じゅう、朝まで続いて。
福知山市内の楽器店を訪ねると。
くるぶしのここやったと思う。
この辺。
未明に、床上浸水したため、1階に置いてあった楽器を、2階に引き上げたという。
100本とかはありますよね。
音楽教室用の部屋に運ばれた商品のギター。
別の部屋には、ピアノも。
30万、40万、50万ぐらいのが。
ピアノは、クレーンを使って引き上げ、すべて無事だったという。
被害は、石川県でも。
土砂と家にはさまっとったね。
きょう昼過ぎ、羽咋市で、自宅裏の山の様子を見に行った74歳の女性が、土砂崩れに巻き込まれ、死亡した。
今夜遅くにかけ、近畿、東海、北陸を中心に、引き続き大雨に対する警戒が必要だ。
大雨の被害について、まとめてお伝えいたしました。
続いてはこちらです。
おととい、愛媛県伊予市の団地の押し入れから、遺体で見つかった大野裕香さん17歳。
この部屋に住む36歳の女と、その長男ら4人が死体遺棄の疑いで逮捕されました。
大野さんの全身には、日常的に暴行を受けていたことをうかがわせる、多くのあざも。
バンキシャは、現場の部屋に頻繁に出入りし、被害者の様子も見ていた人物を取材。
暴力が支配する集団生活の実態とは。
きょう、愛媛県伊予市。
10人以上の鑑識が、部屋の中に入っていきました。
団地の一室に、続々と入る捜査員。
大がかりな調べが始まろうとしていた。
中学時代の大野裕香さん。
明るくて、いつも笑顔だったという。
団地の押し入れの中で、裕香さんの遺体が見つかった。
死体遺棄容疑で逮捕されたのは、この部屋に住む36歳の女を含む4人。
起こるべくして起きたかなという感じはします。
まぶたがすごい、お岩さんのような感じでしたけど。
一体、何が起きたのか。
バンキシャは、この団地の部屋に、頻繁に出入りしていた男性に、話を聞くことができた。
常にあざがありました。
毎日、増えていました、行くたびに。
きのう、事件の起きた団地で花を手向ける人。
生前、縁のあった裕香さんの市を悼んだ。
事件前、住人は36歳の女の部屋から、ある会話が聞こえたという。
この世に生きとる資格がないから、死ねって言うたことばはきいとんですよ。
悲鳴を聞いたのは、木曜日夜11時ごろ。
なんとかぎゃーっとか、きゃーとかいう音は、聞こえたような気がした。
女性の声。
室内には4つの部屋があり、裕香さんの遺体は、ベランダ側の和室の押し入れの中から発見された。
警察は、裕香さんの遺体を遺棄した疑いで、この部屋に住む36歳の女と、16歳の長男、そして出入りしていた少年2人を逮捕。
大野裕香さんは、遺棄されたこの部屋で暮らしていたという。
民生委員として、女の家族を見守ってきた女性は。
はきはきとした方で、気が強い感じっていうの。
民生委員によると、14年ほど前、女から、夫の生活保護についての相談を受けたという。
そして2003年夏、夫婦は離婚。
夫が出ていった。
児童相談所などによると、裕香さんは高校を2年で中退。
その後、友人である女の長女を頼り、共に暮らし始めた。
にこにこしてね、ええ子やったんやけどね。
あいさつも、ようしてくれやったしねぇ。
そんな、明るい少女に、何があったのか。
バンキシャは、何度もこの部屋に出入りしていた男性に、話を聞くことができた。
みんな、集まって、夜中に音楽を聴いて、あの家がもう、たまり場やったです。
男性によると、玄関を入ってすぐ左手には長男の部屋が。
常に友人がたむろし、たばこを吸ったり、ゲームをしたりしていたという。
そして、奥のリビングの隣は12畳の和室。
そこには、長女と次女が眠るベッド、そして女と三女が眠るベッド。
その間にあるソファーで、裕香さんは眠っていたという。
お皿を割ったりとか、お皿割ったときとかは、みんなから暴言、殴られていた。
常にあざがありました。
毎日、増えていました、行くたびに。
数か月前のこと、容疑者の女はリビングテーブルの奥の席に座り、子どもや友人数名と談笑していた。
だが、裕香さんだけ、いすに座らせてもらえず、隣部屋の隅の、いつもの場所に、力なく座っていた。
すると。
何しとるか、みんな来とるから、お茶でも出せ。
女の怒号に、無表情で立ち上がり、指示に従う裕香さん。
この家のほとんどの家事をやらされていたという。
ベランダには、洗濯物が干しっぱなしになっています。
所狭しと、丁寧に干された衣類。
洗濯も裕香さんの仕事だったという。
女はどんな存在だったのか。
あがめるような、もうみんな誰も頭が上がらないような。
とりあえず怖かったんじゃないですか。
裕香ちゃんは洗脳されとるみたいな。
一度だけ、裕香さんは逃げようとしたことがあったという。
しかし。
ばれて、全裸で家の外に出されたりとか。
さらに。
最近の話になるんやけど、殴られ過ぎて、もう目が見えなくなった状況。
その後、この女は、関係者に、電話でこう話したという。
私、裕香を殺しそうなんね。
火事のほかにも、三女の小学校への送迎などを行っていたという裕香さん。
ではなぜ、逃げられなかったのか?専門家は。
心が奴隷化していくといいますか、ずっと自分はここにいなければだめだと、思い込んだりしますね。
精神的にも肉体的にも、力が奪われていき、絶望感の中で、もう逃げ出すチャンスを失っていったのかもしれません。
裕香さんに対する暴行は、周辺住民もたびたび目撃していた。
先月中旬、自治会では、こうした現状を改善するため、集会を開き、参加した市の職員に訴えたという。
たまり場になってたんで、どうにかしてくれって、市役所にもいって、警察にも言ったんです。
市役所は、取材に対し、2度、家庭訪問したが、接触できず、電話も折り返しがなかったと説明。
市の対応に問題はなかったのか?伊予市の副市長は。
今回の被害者について、どういう話が出ていたのか?
踏んだり蹴られたりしているというのは、目撃した人がおりますよ。
死に至るような話いうのは、直接的な言語では聞いてない。
さらに、通報は警察にも。
団地で、茶髪の女性が暴力を振るわれているのを見た。
事件に巻き込まれているのではないか。
女の家族に関する通報は、ほかにも3件寄せられていたという。
これについて警察は、被害者が出ているという事実を見たら、
ではここで、こよいのご意見番ご紹介いたします。
まずはご意見番としては初出演とあいなります、慶應義塾大学環境情報学部教授の冨田勝さんです。
こんばんは。
こんばんは、よろしくお願いします。
そして月間ゲーテ編集長の舘野晴彦さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
愛媛県伊予市の事件をお伝えしてまいりましたが、舘野さん、この事件、どうご覧になりますか?
そうですね、やっぱり日本の社会が成長期から今度、成熟期に入り、もう腐敗し始めているという意見もあるんですよね。
その中で、猟奇的なもの、監禁して殴り続けるとか、ストーカーであるとか、知り合いを切断してしまうとか、こういう事件は、残念ながら、これからどんどん増えると思うんです。
心の教育といっても、そう簡単ではありませんし、これはみんなで取り組んでいかなきゃいけない、時間をかけて取り組んでいかなきゃいけない。
ただもう一方、それを取り締まったり、手だてをする側は、まだできることがあると思うんです。
今回、警察も通報を受けて、入っていっている。
その犯人、容疑者と思われる女性がいなかったから、そのまま帰ってきてしまった。
そのあとその女性から、もう今回、死んでしまった少女は、いなくなっちゃったよ、もう出かけちゃったよというのをうのみにして、保護者に連絡したりしている。
これはあまりにもずさんとしかいいようがないので、そちら側の手だては、時には親だったり、区だったり、自治体だったりするんでしょうけど、そこらへんの手だては、まだまだやることがあるような気がしますね。
そうでしょうね。
冨田さんはこの事件、どんなところに注目されますか?
本当に謎が多い事件で、捜査が進めば、いろいろ明らかになってくると思うんですけど、犯人が誰で、死因が何で、動機がなんだったか、そういう直接的な疑問ももちろん、重要なんですけども、そもそも36歳の女が、なぜ扶養義務のない少女を一緒に住まわせていたのか、そして日常的に暴行を受けてたとすれば、被害者がなぜ、逃げ出さなかったのか。
それは例えば帰るところがなかったからということも考えられますし、それから、先ほどの話にありましたように、もう帰るという選択肢がないような精神状態だったと。
あるいはその両方、そういった、この事件の背景をきちんと明らかにすることが重要だと思います。
そうですね。
この少女の命を、なぜ守ることができなかったのか、なんとも悔やまれる事件です。
それでは続けてまいりましょう。
誰も住まなくなり、手入れもされず、放置される家。
今、全国的にそんな空き家が増加し、深刻な社会問題になっています。
美観の問題だけでなく、台風や雪の重みで倒壊したり、放火など、犯罪につながったりするケースも後を絶ちません。
なぜ、放置された空き家は増えるのか。
一方で、新しい空き家の活用法とは。
木曜日、バンキシャは、高知県土佐清水市へ。
あの奥にかなり朽ち果てた空き家があります。
30年ほど前から、空き家になっているというこの民家。
老朽化がひどく、倒壊のおそれや、瓦などが風で飛ばされる可能性があるため、住民たちがネットをかけたという。
地震が来たときには、たぶん、あちらへは逃げれんでしょうね。
避難路はあっちなんですよ。
この空き家は、災害時の避難路沿いにあるため、地震などで倒壊すると、道が塞がれ、津波の危険がある海側にしか逃げられなくなるという。
この空き家の所有者はすでに亡くなっていて、現在は、誰が所有者なのか分からないという。
土佐清水市は、この現状をどう考えているのか。
所有者が特定できてないといった住宅を市のほうが、勝手に、そういった取り壊しができないと。
空き家といえども、所有者がいるため、行政も手が出せないという。
先月、総務省は、全国で人が住んでいない空き家が820万戸と、過去最多になったことを発表した。
実に7戸に1戸だ。
増える空き家にトラブルも。
去年10月、静岡県掛川市で起きた火事。
空き家となった旅館が放火の標的となったのだ。
ことし1月には、兵庫県の空き家で、大麻草が栽培されていた。
そして先月、徳島県小松島市では、台風8号の影響で、空き家の2階部分が倒壊した。
増え続ける空き家。
一体どうすればいいのだろうか。
こちらですね。
年々増加する空き家。
バンキシャは、空き家の割合が日本一高い、山梨県へ。
こちらの空き家、瓦が落ちそうになっています。
崩れています。
こちらは、ベランダの塗装が剥げて、さびついています。
野田節子さん74歳は、空き家を所有している一人。
現在、アメリカに住んでいる野田さんは、ほとんど日本に帰ってこられないという。
帰国すると、実家がある、山梨県北杜市へ。
およそ20年前から空き家となっているという。
これ、どちらになりますか?
これこれ。
あー。
いやぁ、木がまたすごいね。
年に2回、友人などが草刈りをしているというが、今はこの状態。
懐かしいんだけど、どうしようもないなと思って。
こんなにしちゃって、おじいちゃんとおばあちゃん、嘆いてる、ね。
帰国したときは、草刈りだけをしていたという野田さんだが、十数年ぶりに家の中へ。
そこで見つけたのは。
これがおじいちゃんで、これがおばあちゃん。
ああ。
それは、両親の写真。
さらに、戸棚の中には。
アルバム?
おばあちゃん、みんな、ちゃんととっといたんだよね。
野田さんの写真も。
これだと思うよ。
私、こんな太ってたんだ。
あっ、これ?
これ、いとこたち。
え?これ、どこですか?ちょうど。
ここのうち。
節子さんは、いつも、どの部屋で、ふだんの生活をしていらした?
一番奥の部屋。
あっ、こっちの部屋?
私とおじいちゃん、ひばりちゃん大好きだったから。
落ちていたのは、美空ひばりさんが描かれた手鏡。
そして、休みになると、川崎に連れていってくれて、美空ひばりしかなかった、映画しか。
いつも見に行ってたの。
なんか思い出ですね。
みんな残ってるよ、ほら。
うわぁ。
両親が亡くなり、住む人がいなくなったこの家。
だが、どうしても手放せなかったという。
思い入れがあるからね、なんかやっぱり、取っておこうかなと思っていたんですよ。
この家を出て数十年たつが、取り壊さないのは、自分が育った実家という思い入れのほかにも、ある理由があった。
税金、高くなる。
じゃ。
さら地にするほうが高くなるのね。
建ってるほうが安いの。
実は、固定資産税は建物が建っていると優遇措置を受けられ、最も優遇されると、さら地の6分の1で済むのだ。
野田さんは、自分も高齢となったため、売却を考え始めているという。
おととい、バンキシャは、空き家対策のため、条例を作った自治体を訪ねた。
秋田県大仙市。
こちらのほうが、大仙市で初めて行政代執行をした現場になります。
2年前、大仙市は、所有者に代わり、空き家の取り壊しを行ったのだ。
豪雪地帯の大仙市。
雪の重みで崩れた空き家があったため、行政が強制的に取り壊すことができる空き家条例を作った。
条例が出来てから3年間で、3回の行政代執行を行ったという。
さらに、解体費用に最大50万円の補助金を出すなどの対策もあり、2年間で空き家がおよそ200戸減ったという。
一方で、空き家を解体せずに、活用する動きも。
バンキシャが訪ねたのは、徳島県の東部にある神山町。
山間に建つ築70年以上の木造の民家。
こちらですね。
仕事はこちらの納屋のほうでやっているんですけれど、今、ほかのメンバーもいますけれども。
もともと空き家だった民家を改装し、東京に本社があるIT企業が、作業スペースとして使っているのだ。
東京さん、ちょっといいですか?
東京の本社との打ち合わせは、テレビ電話で行っていた。
日々、隣の席にいるかのように話しかけて、相談して進めています。
エンジニアの彼らは、インターネットとパソコンさえあれば、どこででも仕事ができるという。
敷地はおよそ900平方メートルで、母屋や納屋などがあって、1か月の家賃はおよそ5万円。
たぶん東京でこれ借りようと思ったら、本当に数百万とかかかると思うので、もう全然、コストは違います。
過去最多となった空き家の数。
自治体や企業の取り組みで、増加を食い止めることができるのだろうか。
こういった空き家対策の一つとして、全国の自治体に広がっているのが、空き家バンクというものですね。
これは、空き家の所有者が、自治体に届け出をし、登録します。
そうすると、自治体は移住希望の人向けに、ホームページなどで、賃貸や売買の情報を提供するというものです。
一体どんな物件が出されているのかといいますと、例えばこちらですね。
島根県大田市、世界遺産の石見銀山エリアに建つ、築は明治9年、138年の古民家で、450万円で売りに出されています。
そしてもう一つ、武家屋敷など、美しい町並みで知られる、山口県の萩市ですが、庭付きの木造2階建て、185平米のこちらの住宅が、月6万円で借りられるということなんですね。
冨田さんは、この空き家問題、いかがお考えでしょうか。
このように、地方の空き家の中には、改修工事をしっかりすれば、とても快適な住居になりうる民家が、たくさんあるんです。
それで先ほどの徳島のIT企業の例もありましたけども、山形県鶴岡市には、私が所長を務める慶應の研究所があるんです。
そこを核としたバイオ産業の拠点があって、ここ数年、多くの若手研究者が、都会から鶴岡に移住してるんですね。
仕事では最先端な、エキサイティングなことにチャレンジしながら、プライベートでは自然豊かな民家で、スローライフを楽しむ、この2つを両立できるというのは、優秀な若者にとって、ものすごく魅力だと思います。
ですから空き家の活用というのは、まさに地方活性化の切り札であるとともに、日本の知的産業の構造を変える可能性も秘めてると思います。
さあ続いてはこちらです。
サッカーのワールドカップが終わったばかりのブラジル。
2年後には、夏のオリンピックが開催されます。
そのリオデジャネイロのオリンピックから、正式種目として採用されるのがこちら、男女の7人制のラグビーです。
バンキシャは、メダル獲得も期待される日本の女子代表、その候補選手を追いました。
練習では、男子選手に激しいタックル。
ひたむきにボールを追いかける22歳の女子大生。
オリンピックに懸ける、その思いとは?
横浜市にある大学。
白衣を着て、健康栄養学を学ぶ女子大学生。
鈴木実沙紀さん22歳。
流行の眼鏡をかけて、実習に臨んでいた。
しかし、いざグラウンドに立った彼女は。
得意のタックルで、相手の動きを止める。
実沙紀さんは女子ラグビーの選手。
体をぶつけ合う激しい競技。
けがは絶えない。
くぁっ!痛い。
練習後、彼女は悲鳴を上げていた。
ほかにもスポーツがある中で、なぜ彼女はラグビーを選んだのか?
16年に金メダルをとって、笑いたいなと思っています。
2年後に迫るリオデジャネイロオリンピック。
7人制女子ラグビーが、初めて正式種目となった。
その日本代表選手の候補に選ばれた実沙紀さんは、2つのチームを掛け持ち、朝から晩まで、ラグビー漬けの毎日。
ラグビーに情熱を注ぐ22歳の女子。
その素顔とは。
ちょー女子。
ちょー女子です。
やった。
実沙紀さんが所属する東京フェニックス。
7人制女子ラグビーのクラブチーム。
2002年に創設。
現在は、高校生から社会人までの24人のチームだ。
監督は四宮洋平さん。
ラグビーの元日本代表。
海外のプロリーグでも活躍した。
みさきさんのポジションは、タックルのみならず、スクラムで体をぶつけ合うフォワード。
その練習では。
スクラムの一番いい姿勢は、四つんばいになって、四つんばいになって、ひざ上げて。
部員の多くが、ラグビー経験が浅い。
ほかのスポーツから転向してきたという。
バスケットです。
陸上の円盤投げをやってました。
なぜ、ラグビーを始めたのか。
日本代表を目指しています。
7人制ラグビーは、15人制と同じグラウンドで行われるため、運動量が多く、スピードが重視される。
試合時間は7分ハーフ。
早めの得点が勝利への近道となる。
現在、日本ラグビー協会に登録している女性選手はおよそ3000人。
オリンピックの正式種目に決まってから、登録者数はおよそ3倍に増えた。
実沙紀さんは現在、オリンピックの日本代表選手の候補に選ばれている。
横浜市出身の実沙紀さん。
小中学校で続けた新体操では、横浜市の大会で優勝。
しかし、小学校の体育の授業で知ったラグビーに興味を持ち、ラグビーの強い高校に進学。
男子ラグビー部に入部した。
卒業後はさらに、大学日本一に何度も輝いたことのある、関東学院大学に進学。
どういう形でも、スポーツに関わりたいなと思っていて。
管理栄養士の資格を取りたいなと。
自分の体作りや、食事管理など、ラグビー選手としての自分に役立つ科目を選択したという。
授業が終わると、すぐにグラウンドへ。
男子部員に交ざって練習。
関東学院大学ラグビー部には、97人の男子部員がいるが、練習では手加減されない。
実沙紀さんは、このラグビー部始まって以来の女子。
その後、新たに2人の後輩女子部員が入った。
キャプテンに、実沙紀さんについて聞いてみた。
タックルがすごいです。
とにかく下に刺さるタックル。
僕も一回浮かされたことあります。
彼女の武器は、タックル。
女子ラグビーチーム、フェニックスを強くするため、そして、日本代表としてオリンピックに出場するため、練習を重ねていた。
やっぱり日本人の女性は、やっぱ海外の選手に比べても、体ちっちゃいので、やっぱその世界のレベルの大きさとか、速さに合わせていくんだったら、やっぱ女子相手じゃなくて、男子相手でやっていかないと。
実沙紀さんが住んでいるのは、大学ラグビー部の寮。
女子部員の後輩2人と3人暮らし。
2人から見て、実沙紀さんの印象は?
本当にきれいだなと思ってました、本当に。
女子です、超女子。
超女子です、本当に。
つけてるものも女子。
やった。
おしゃれで強い。
実沙紀さんは、後輩部員にとって、憧れの的。
そんな彼女が見せてくれたのは。
マニキュアするのが好きで、みんなと買ったりするんですよね。
ブランド物のサングラス。
これが好きなんです。
いいじゃん、似合うじゃん。
恥ずかしいから取りますね。
その姿は、おしゃれが好きな普通の女子大学生だった。
7月20日、ことしから始まった、女子ラグビーの公式戦が行われた。
全国から10チームが出場。
実沙紀さんが所属する東京フェニックスは予選を勝ち抜き、準決勝に駒を進めた。
背番号7の実沙紀さん。
迷彩柄のユニホームで試合に臨む。
オッケー!
頭!背中!
勝てば決勝。
しかし相手は、国際試合の経験も豊富、外国人選手もいる強豪チーム。
そして。
試合が始まった。
開始すぐ、リードを許したフェニックス。
強豪チーム相手に必死に食らいつく。
0対7で相手にリードを許したまま、後半戦。
メンバーが相手に鋭いタックル。
実沙紀さんも、外国人選手相手に力強いタックル。
そして、一瞬の隙をついたメンバーが、相手をかわし、ゴールラインへ。
一矢を報いるファインプレーでトライ。
点差は2点。
もう1度トライができれば逆転。
だが、相手チームの勢いを実沙紀さんは抑えることができない。
そして。
5対14。
フェニックスはこの大会を、3位という成績で終えた。
いやー、勝ちたかったですね。
悔しさが残るも、実沙紀さんは次の目標に向かっていた。
休みという休みがなく、ラグビー尽くしな夏になるんじゃないかなと。
すごい幸せですね。
千葉県勝浦市の砂浜に、桜柄の練習着を着た、日本代表候補の選手たちが集まった。
オリンピックに向けた強化合宿。
そこには、実沙紀さんの姿も。
夢の舞台への切符を目指して。
来月には、
オリンピック出場を目指す、女子7人制ラグビーをご覧いただきました。
舘野さん、いかがでした?
友人でラグビーやっていた人間もたくさんいて、ラグビーって、本当大変なんですよ。
グラウンドの状態が悪くて砂利になっちゃえば、顔であろうが、足であろうが、血だらけになるんですよ。
僕常々、今仕事しながら、女性と男性、比べた場合、女性のほうがいろいろ優秀だなと思うことが、多々あるんですけれども、だけど、ついにここまできたのかっていう、なんともいえない気持ちですね。
そうですね。
続いては上田さんのニュースコーナーです。
お伝えします。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の沿岸部で、海底の地盤の堅さなどを調べるボーリング調査の準備が始まりました。
普天間基地の移設先とされる、名護市辺野古のキャンプ・シュワブの浜辺では、きょう、海底のボーリング調査に使用する台船を組み立て、沿岸部の海上に移動させ、足場として固定させる作業が行われました。
沖縄防衛局は、辺野古の沖合など16か所でボーリング調査を行い、基地の移設先として適しているか、海底の地盤の堅さなどを調べるということです。
横暴は許さんぞ!
一方、シュワブのゲート前には、きょうも市民グループら100人ほどが集まり、
お盆休みを海外や行楽地などで過ごした人たちのUターンラッシュが、ピークを迎えています。
画面に映っているのは、神奈川県の東名高速道路、綾瀬バス停付近の上空からの現在の様子です。
画面の右側が、東京方面に向かう上り線ですが、車が長い距離にわたって列を作っていて、ゆっくりゆっくりと進んでいる状態が見えます。
日本道路交通情報センターによりますと、上り線の渋滞は午後6時現在、東名高速の鮎沢パーキングエリア付近を先頭に12キロ、中央道の小仏トンネル付近を先頭に19キロ、東北道の上河内サービスエリア付近を先頭に17キロなどとなっています。
上りの高速道路の渋滞は、激しい所で、きょういっぱい続く見通しです。
現在、2014/08/17(日) 18:00〜18:55
読売テレビ1
真相報道 バンキシャ![字]

今週のバンキシャ!は…