ニュース 2014.08.17

こんにちは。
正午のニュースです。
前線の影響で、東海、北陸や近畿を中心に、きのうから激しい雨が降り続いています。
これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
では住宅の浸水などが相次いでいる京都府福知山市から中継でお伝えします。
京都府福知山市です。
雨はやんで、今は非常に蒸し暑さを感じます。
福知山市中部付近では、レーダーによる解析で、午前2時半までの1時間に、およそ90ミリの猛烈な雨が降ったと見られています。
この辺り、水につかり、深い所では腰の上の高さまであります。
また水が引いた所では、このように泥がたまっているのが分かります。
近所に住む人は、去年の台風18号でも、ここまでひどくなかったと言っていました。
現在、自衛隊や救急隊が、自宅から出られなくなった住民の救助を行っています。
しかし、まだ被害の全体像は見えていません。
福知山市から中継でお伝えしました。
きのうから西日本と東日本を中心に、大気の状態が不安定になり、東海、北陸や近畿を中心に激しい雨が降り続いています。
京都府福知山市では、けさまでの24時間の雨量が300ミリを超え、100棟以上の住宅で、床上や床下が水につかる被害が出ているということです。
福知山市は全域の8万860人に避難勧告を出しています。
国土交通省が設置している雨量計で、けさ6時までの24時間に400ミリを超える雨が観測された兵庫県丹波市では、裏山が崩れて住宅が押しつぶされました。
この家に住む夫婦のうち、73歳の妻は救助され、意識はあるということです。
一方、79歳の夫の行方は分からず、消防などが捜索を続けています。
同じ市内のキャンプ場では、川があふれて敷地の半分ほどが水につかったほか、土砂崩れが起き、宿泊客など250人余りが一時、孤立状態になりました。
全員の無事が確認されているということです。
この大雨で、近畿地方では合わせて4万2000世帯余りおよそ10万人に避難勧告が出ています。
一方、岐阜県警察本部に入った連絡によりますと、きょう午前11時ごろ、岐阜県高山市で、住宅の裏の斜面が崩れ、土砂が住宅に迫っているということです。
きのうからの大雨。
気象庁によりますと、本州付近に延びる前線に、湿った空気が流れ込んでいるためだということです。
国土交通省が、岐阜県高山市に設置した雨量計では、午前11時までの1時間に、69ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また午前11時半までの1時間には、岐阜県高山市の丹生川で35.5ミリ、鳥取県の大山町塩津で32.5ミリの激しい雨を観測しました。
京都府と兵庫県、石川県、富山県、それに岐阜県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。
西日本から東北にかけての広い範囲で、大気の不安定な状態が続き、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。
岐阜、富山、長野の北アルプスでは、おとといからきのうにかけて、登山者6人が相次いで遭難したおそれがあります。
このうち岐阜県高山市の北アルプスで、沢に流され、行方が分からなくなっている登山者3人のうちの2人と見られる人が、沢の下流で相次いで見つかりました。
沢に流されたのは、広島県から訪れた60代の男性2人と、福井県から夫婦で訪れた50代の女性と見られるということです。
きのう、槍ヶ岳から下山中、雨で増水した沢を渡ろうとしたところ流されたということで、警察がけさから捜索を再開し、下流の沢で3人のうちの2人と見られる人が、相次いで見つかったということです。
2人は警察官の呼びかけに答えない状態だということです。
沢の水の流れが激しく、救助できないということで、水が引きしだい、救出活動を行うことにしています。
北アルプスではこのほか、穂高連峰や赤木沢でもおとといからきのうにかけて、登山者3人が相次いで遭難したおそれがあり、捜索が続けられています。
また山形県小国町の飯豊連峰でけさ、登山道の横にある沢で、女性が遺体で見つかりました。
飯豊連峰では今月13日から夫婦で登山に訪れていた、兵庫県播磨町の荒巻しづよさんの行方が分からなくなっていて、遺体の身元は、家族が荒巻さんと確認しました。
また仙台市では、登山中の50代と60代の男女2人と連絡が取れなくなっています。
2人は今月14日から沢登りをするために、仙台市と山形県尾花沢市の境にある仙台カゴと呼ばれる岩山を目指して山に入りましたが、おとといの下山予定の日に戻らなかったため、地元の山岳会が警察に届けました。
警察は、2人が遭難したおそれがあると見て、地元の山岳遭難救助隊などと共に捜索を行っています。
お盆休みをふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュはきょうも続いていて、新幹線と国内の空の便は、午前中から混雑しています。
一方、高速道路の上り線は、これから夕方を中心に、渋滞が予想されています。
新幹線は、各地から東京方面に向かう上りの列車の指定席が午前中からほぼ満席となっていて、自由席も一部の列車で乗車率が100%を超えたということです。
新幹線の混雑は、午後も続く見通しです。
国内の空の便も、各地から羽田に向かう便が混雑し、きょう一日、多くの便が満席となっています。
一方、日本道路交通情報センターによりますと、高速道路の上り線の渋滞は、午前11時半現在、中央自動車道が神奈川県と東京都の境にある、小仏トンネル付近を先頭に13キロなどとなっていて、午前中、激しい渋滞はありません。
高速道路各社によりますと、上り線の渋滞は、これから夕方を中心に激しくなる見込みで、東名高速道路では、午後6時ごろ、神奈川県の大和トンネル付近を先頭に30キロ、中央自動車道では午後4時ごろ、小仏トンネル付近を先頭に20キロの渋滞が予想されています。
加藤官房副長官は、NHKの日曜討論で、成長戦略の中核に据える、女性が活躍する社会の実現に向けて、さまざまな支援策を盛り込んだ、女性のチャレンジ応援プランを年末までに取りまとめる考えを示しました。
2014/08/17(日) 12:00〜12:15
NHK総合1・神戸
ニュース[字]

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ニュース/報道 – 定時・総合

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