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政治
【月刊正論】朝日新聞炎上 他社への抗議乱発が示す窮状
朝日はさらに、翌12日付社説「歴史から目をそむけまい」でこう書いた。
「『挺身隊』の名で勧誘または強制連行され、中国からアジア、太平洋の各地で兵士などの相手をさせられたといわれる朝鮮人慰安婦について、政府はこれまで『民間業者が連れ歩いたようだ』などと、軍や政府の関与を否定する姿勢をとってきた」「植民地支配下の朝鮮から多数の人々をかり出し、男性には労務や兵役を、女性には兵士の慰安をという役割を強要したのは、たかだか半世紀前のわが国であった。この事実の重みを私たちが負い続けなければならない」
この社説は、挺身隊と慰安婦を混同するという重大な過ちを犯していた。
挺身隊は昭和19年8月の女子挺身勤労令に基づき、軍需工場などに動員された女子勤労挺身隊のことだ。この法律は本土だけでなく、朝鮮半島にも適用され、14歳以上25歳未満の未婚女性を中心に編成された。徴兵で戦地に赴いた男子に代わる貴重な労働力になった。主に女衒ら民間業者が軍隊用に募集した慰安婦とは全く異なる。
朝日は検証記事で、慰安婦と挺身隊を混同した理由について「原因は研究の乏しさにあった。当時、慰安婦を研究する専門家はほとんどなく、歴史の掘り起こしが十分でなかった」と書いているが、挺身隊のことは、少し調べれば分かることだ。
研究が進んでいなかったことに責任転嫁する前に、自らの勉強不足を恥じるべきではないか。
1月17日、訪韓中の宮沢首相は韓国の国会で、慰安婦問題について公式に謝罪した。朝日の筋書き通りに事が運んでいるように思われた。
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