【ジュネーブ=原克彦】国連の世界気象機関(WMO)は9日、二酸化炭素(CO2)など主な温暖化ガスの世界平均濃度が2013年に過去最高を更新したと発表した。最も濃度が高いCO2は396.0PPM(PPMは100万分の1)と前年より2.9PPM上昇し、上げ幅は1984年以降で最大だった。このペースで濃度が上がり続けると15年か16年には400PPMの大台を超える計算だ。
メタンは1824PPB(PPBは10億分の1)、一酸化二窒素も325.9PPBで、いずれも過去最高を更新した。一酸化二窒素の気候変動への影響はCO2の298倍に上る。
WMOのジャロー事務局長は海が吸収するCO2が増加することで海の酸性化が加速し、海洋生物に悪影響を与えることに懸念を表明した。
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