日本代表監督
強い組織を作り上げる…
今夜はそのチームビルディングの第一人者として活躍する福富信也が番組2度目の登場
福富信也さんです。
よろしくお願いいたします。
もう2度目ですから。
そうですね。
1つお願いしたいんですけど…。
失礼いたしました。
「明日よろしくお願いします」って。
朝の7時半ですよ。
いいかげんにしてくださいよ。
すみません。
福富さんは2回目のご出演なんですけどまさかそれはないですけども。
出世ではないですけども仕事は多少この番組のおかげで。
JFAのS級ライセンスの講義の講師を年間前期中期と務めることになりました。
すばらしい。
(拍手)福富さんを招いて今回考えたいテーマはこちらです。
さあ勝村さん。
いよいよ始動しますよ。
新生日本代表。
これからいかにしてチームを築きあげてゆけばよいのか。
それを今回チームビルディングの視点から考えていきたいと思います。
お〜。
2回言いました。
2回言いましたね。
チームビルディングの第一人者
さてここで問題です。
皆さんは空欄に何が入るかわかりますか?
その答えはサッカー界のみならず学校や会社などふだんの生活の中でも活かされるものばかり。
皆さん必見です。
まず新チームを作りあげていくうえで必要なのが選手たちの個性性格を知ること。
そこで福富が楽しく…
使うのは長縄跳び
いきますよ!早いよ!ちょっと待って待って。
いきますよそれダメ。
なんで?間隔空かないです。
いきますよ〜。
いやちょっと…あははは!何やってんすか?勝村さんですよ。
違う違う俺だ俺だ。
(笑い声)はい!あぁちょっとごめんなさい。
私私。
できないからね彼らは。
彼女はできるのかな?大丈夫大丈夫。
私後ろのほうが…。
はい勝村さん!うわ〜。
うわ〜。
2人同時に跳ぶとなると簡単にいかない。
ここから自分の意見におい!ってこのくらいできなきゃしようがないだろとか俺タイミング言ったのになんで合わせないんだよとかっていうときにこの人は自分の意思は明確にある。
けど表現の仕方はどうかなとかでも相手にも言い分があるんだってことをわかっていけばいいリーダーになるなとか。
アハハッ。
勝村さん結構文句言ってましたもんね。
そりゃそうですよ。
何やってんだ〜!つって。
やっぱりキャプテンシーっていうの?この子もうできないんじゃないの?ってダメ子扱いでした。
ダメ出しですよね。
勝村さんはなんか鼓舞するしっかりやれっていうタイプですし福田さんはそれに対してごめんごめん今俺だってすぐ言ったから雰囲気とか大事にするようなタイプなのかな。
何やってんすか。
勝村さんですよ。
私私。
そうです。
発言や行動を通してそれぞれの性格やチーム内での立場が見えてくる
チーム作りの最初はレクリエーション感覚ですね選手は。
楽しく楽しくやりながらああだこうだ言いながらでも監督やコーチは一歩引いて楽しみながらも選手の様子とか特徴とかもしくはチーム状況今のチーム状況はどういう状況なのかっていうのを判断できる。
意思決定はこの選手が握っているんじゃないかとかムードはこの人が作っているんじゃないかとかチーム診断とか選手の性格を見ていったりするのにも使えるかな。
そういう一石二鳥の活動になるかと思います。
それぞれの個性をレクリエーションなどから分析。
選手の性格などを把握することにより効率的にチームを作り上げることができる
チームビルディングの基礎を学んだところでまずはこちらです。
これは簡単ですよね福田さんね?僕はチームの成長に繋がっているっていうふうに思いましたけど。
すべての言動はチームの成長に繋がっていること。
皆さんはわかりましたか?正解は…
おっ。
これは福田さん。
(拍手)これはちょうど自由に言いたいこと言っているとこれはわがままも出てきたりしてしまうので言いたいこと何でも言っていいよじゃなくて1つのルールをまた設けましょうそれはチームの成長に繋がっているということを自分のなかで確信して発言行動していきましょうというのがこの約束の趣旨です。
お互いを尊重し合ううえで大事なのが意見の食い違いを認めること。
いったいどういうことなのか?
ちょっとちっちゃなアクティビティーなんですが入れてみたいと思います。
皆さん手を…人差し指上にあげてですね手をお腹の前で水平に時計回りに回してください水平に。
このまま時計回りを維持したままずっとこうアタマの上までこれを持ってきてください水平に。
なんか回しづらい。
こうなったときにはい今どっち回りになってますか?福田さんいかがですかどっち回りですか?今。
あっほんとだ。
反時計回り。
ほんとだ見える場所に。
まさにそのとおりですねはい。
裏側ですもんね。
皆さんわかりましたか?上から見ると時計回りですが下から見ると反時計回りに見える。
同じ現象でも見る角度によっては違うように見えるということ。
サッカーでいえばピッチ上にある同じボールでもディフェンダー側から見るかフォワード側から見るかで違ったように見える。
これは一般生活のなかでも同じことが言え上司と部下売り手と買い手友達同士であっても見え方は違ってくるし意見の食い違いも生じる。
意見は食い違うものなのだということを前提に発言することが大事。
それができないと単なる言い争いで終わりチームは上手くまとまらない
起こってる現象に対して今のは時計回りだとか反時計回りだってこう意見が食い違ったときにあいつ何言ってんだよおかしいんじゃねえかって批判から入ったときにもう絶対にこの2人は交わる点がなくなってしまうと思うんですね。
ただえっなんで反時計回りだと思ったのとかなんで時計回りだと思ったのって聞くとだってこう見ればこう見ればってお互いの立場を言うだけであっなるほどねっていう自分が変えられるかどうかまではわからないとしても納得はいくと思うんですね相手の意見に対して。
どうなんですか?僕らS級なんかで言われたんだけど意見をしっかり言える選手としてのスキルを身につけないとそういうぶつかり合いとか意見の食い違いっていうのがなんか違う感情論になってしまうことがあると思うので。
言い方1つでもたぶん相手をリスペクトすることにもなるしチームの成長にもつながるこれをあえてネガティブな言い方をしてしまえばチームはどんどんどんどん崩壊していく。
その言い方1つもやっぱり見ていかなければいけないっていうかチームのバランスを崩す一瞬の要素にもなりかねないときもありますよね。
相手に対し尊重のない発言は一瞬にしてチームを崩壊の危機に立たせる。
それを未然に防ぐために選手たちの関係性個々の性格を早期に認識する必要がある
新生日本代表に必要なチームビルディング続いてはこちらです。
さあこの空欄。
これは福田さんが得意なところですもん。
そうですねもうおわかりですか?空欄と言えば福田。
空欄と言えば。
役割と責任。
そうじゃないってこと今秋田さんが言ってくれるから。
自信を持たせる。
日本代表に必要なチームビルディング。
皆さんわかりましたか?
選手に指導者マインドもしくは監督マインドを持たせる。
ほう!なので福田さん役割と責任って言ったんで責任なんて特に監督背負ってると思いますし指導者マインドを持たせるっていうとこではかなり近いんじゃないかな。
やはり空欄の…。
僕指導者マインドは結構持ってる人多いと思うんです。
それをあとはいかに試合の中でスピーディーに決断するかっていうのが重要でただそれをどうするどうするって悩んでどっちつかずなことやってる間に負けた場合はあまり財産として残らないんじゃないかなという気はするんですね。
それがコートジボアール戦だったよね。
ラグビーの中竹さんっていう監督がここでおっしゃったことですがとにかく選手同士…。
あとはだから試合勝ったときには監督に対して「俺のおかげで勝ったんだからな」って選手が言うみたいな。
でも実はその監督がそこまで私生活から含めてビルドアップさせてるっていう。
選手たちが監督マインドを持つことにより指示を待つのではなくよりスピーディーにピッチ内で問題を解決することができる
続いてはこちらです。
キングオブ空欄がいますよまた。
ほんとですね。
はいお願いします。
今日は心強い。
これ難しいよ。
目標とかそういうあれなんじゃないですかね。
目標って期限を設定しろとか言うんですけど書けとか言うじゃないですか目標は。
そんなことじゃないかなと僕は思いますけど。
じゃあ僕は選手がプランを作成する。
プラン?どういったプランですか?これからのどうやってチームを作り上げていくかっていうところをプランニングするっていうとこですね。
答えは…
試練ノートとはこれから起こりうる試練を事前に書き出しその試練に対して悪い対応ベストな対応を記しておくもの
目標を達成するまでの間に必ず起こるだろうというような試練を想定しておく。
それに対してどういう対応がベストなのかとか自分のメンタリティーが崩れてるときにはこういう対応をしてしまうということをあらかじめ整理しておくと実際いくつかそういう場面が訪れたときに自分に心理的な準備があるからとてもベストな対応がとりやすいというのがこの意図です。
長友なんかこれやってるって言ってましたよね。
僕見ましたけどイメージトレーニングで最悪のプレーのイメージを持っておいてそのときのメンタルの準備をしておくと。
たぶん想定外のことが起こらないようにするってことですよね?昔たけしさんの義理の弟さんがレーサーで。
松田さんという。
松田さんと話したことがあって。
そのときにレーサーってのは常に最悪の状態を考えながら走ってるって。
安全に走るんじゃなくてこのスピードでこういう角度で入っていったら死ぬっていうことを常に意識してるから事故を起こさないっていう。
事故が何か起きたとしても対応ができるって話をしていてまさにこういうことなんだなという。
1試合のみならず年間など長期的な試練ノートを作成するのも重要。
事前に準備することでベストな対応をとる
ということで1つずつお聞きしましょう。
監督と選手の権限の線引き。
これはどういうことでしょうか?言葉はどうかわからないんですけどどこまでが選手の裁量でどこから監督が決めることでとかっていうのはどうなっていたのかなっていうのが僕自身が気になるところで。
1つは僕もメディアを通して聞こえてきたのは優勝を公言する選手たちと現実的な目標を掲げてるんじゃないかなって感じる選手たちがいて。
それに対して監督はどんなコントロールをしたのかとかっていうところがちょっと気になった点です。
メディアへの発言もある程度監督がコントロールって言ったらおかしいですけれども。
みんなここくらいまでの話をしようとか。
コントロールありますよね。
普通はしなきゃいけないと思います。
やっぱりどこまで話していいかここまではっていうところ自分たちの目標設定というものもまずやっぱり話をしないとなかなかみんな発言できないじゃないですか。
そこで一度監督と選手例えば本田選手が話をしてこうこうこうだからこういうふうにしたいんだ。
そこを納得させるのが監督の力だと思うので。
建設的な話をメディアに対して言うのは全然僕かまわないと思うんですよ。
この番組で以前言いましたけど柿谷の評価に対して本田が言った発言ありますよね。
ああいうのは非常に怖いんですよ。
上からの目線で監督の目線で彼は評価してるわけですよね。
そういうのっていうのはやっぱりメディアに対して流すべきでは僕はないと思うし。
個人的に言うのはかまわないけど。
ああいうところをうまくコントロールしなきゃ実はいけない監督が。
これはチームの成長につながらないよってさっきの2つの約束ですけどリスペクトとチームの成長につながってるかっていうこの2点を考えたときにちょっと外れるんじゃないかっていうことを提案できればもしかしたらコントロール効いたと思いますね。
そして福富がもう1つ問題視したのが…
名前を言って差し支えないと思うんですけど本田選手への依存がものすごく大きかったんじゃないかなと…。
選手たちのコメントからも圭佑君のチームだからっていうコメントも出てきてましたしそうなってくると技術戦術的なところを依存してるだけじゃなく意思決定とかすべてのことが彼に依存していてあそこがうまくいかないチームになればすべての原動力を失う混乱に陥るっていうところはたぶんどんな監督でもきっと考えることだと思うのでやっぱり中心選手の依存が大きかったのかなと思います。
ブラジルなんか特にそうでしたよね。
ネイマールがケガをしてからチームはどこに頼ったらいいのかっていう依存するところがなくなったんで崩壊しましたもんね。
優勝したドイツなんかは僕も中身はわかりませんけど活躍した選手誰って言ったらたぶんいっぱいあがってくると思うんですよね。
俺たちは1つの手しかないっていうチームを作ってはいけないなと思います。
どうして今回それだけ本田選手に依存したのかっていうことを考えるんですけど。
それは僕は思うにはやはり監督のマネージメントっていうことがあると思いますね。
もう間違いないですね。
本田が悪者になってるような感じがしますけどそういうふうなチームを作ったのはザッケローニさんであるしこれは2006年の時のジーコさんの時に非常に似てますね。
例えば権限の話ありますけど監督は選手たちを信頼してるんですよ。
だけど日本の選手たちはまだメディア対応も含めてそういうところは実は一流ではないと。
そこは実はコントロールしなきゃいけないのがもしかするとまだ日本代表の監督の仕事なんだと僕は思うんですよ。
そこのところはザッケローニさんはちょっと見誤ったような気がしますね。
吸い出された日本代表チームビルディングの問題点。
アギーレ監督は
ここからは…
本日のブレイン福富に答えてもらった
もしかしたら実はいちばん気にしているのは監督なんじゃないかなっていうのが感じられますよね。
監督が気落ちした顔して「あぁまた負けちゃった」って思っているから子供達ももちろんそうなっていきますし…。
僕競争っていうのはとても危険な側面もあって。
要は勝敗・優劣・上下をパッと決めてしまう…。
そこのプロセスを見ないっていう性質があると思うんですね。
じゃあ努力をきちんとしてきてこないだの負けと今日の負けは例えば種類が違うとか…。
そのプロセスを見てあげたり…。
今日はお前たちのこういうところが伸びてるから監督も満足だよとか。
でも次に進むにはこうだよねっていうようなプロセスと伸びているところを具体的に示してあげれば負けてもどんどんどんどん雰囲気が悪くなるっていうことは防げるんじゃないかなと思いますね。
まずは監督が沈んだ顔をしてはダメですよね。
ですねはい。
リーダーですから。
リーダーですからね。
リーダーが明るい表情で前向かないとそりゃ後ろからついてこないですよ。
はい。
いかりや長介さんもなんて言ってる場合じゃなかった…。
「大丈夫だこりゃ」みたいに言っとけば…。
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ソシオ会員になればプレゼントが当たるチャンスが。
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2014/08/16(土) 23:30〜23:55
テレビ大阪1
FOOT × BRAIN【チームビルディングを知ろう!強い組織の作り方】[字]
いよいよアギーレJAPANが始動!新たな4年に向けてチーム作りがまさに始まろうとしている今、注目のチームビルディング理論を用いて、代表の構築について考えます!!
詳細情報
番組内容
チームビルディングを知っていますか?かつて番組でも取り上げた「チームビルディング」の理論をもとに、新しいチームをどう作るべきか?を実践。この分野の第一人者・東京電機大学の福富信也氏をスタジオに招き、新たなアプローチでチーム作りのあり方を考えます。日本代表にもきっと参考になること間違いなし!さらにはあなたのチーム、もしくは職場においても応用できる考えかたなので、明日からでも実践活用してください!!
出演者
【司会】
勝村政信、杉崎美香
【ゲスト】
福富信也(東京電機大学)
【解説】
福田正博、秋田豊(ともに元日本代表)
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