1グレーテルの小さなかまど「“大統領の料理人”のサントノレ」 2014.08.16

夜更けのキッチンに漂うのは温かい思い出のにおい。
人とお菓子の物語。
甘い小さな一かけをご賞味あれ。
つやつやのあめをまとった小さなシューと中央にはクリームがたっぷり。
このお菓子の名前はサントノレ。
初めて知ったという方も多いはず。
でもフランスでは誰にとってもなじみ深い伝統的なお菓子なんです。
あのミッテラン元大統領もこのお菓子の虜になったそうで。
映画…田舎町で小さな民宿レストランを営む女性が突然パリの大統領官邸に呼ばれミッテランのお抱えシェフとして奮闘する物語。
厳しい規律と料理人同士がしのぎを削る官邸の厨房で主人公の女性が任されたのは大統領の日常の食事を作る事。
多忙を極める大統領が彼女に求めたのは素朴な家庭の味でした。
そして彼女が最初に作ったデザートがサントノレ。
このお菓子どのように愛されているのかしら?パリの日常に欠かせないパンとお菓子の店ブーランジェリーパティスリーをのぞいてみると…。
サントノレは日曜日にだけ作るのだそうです。
サントノレはフランスの休日に欠かせないお菓子。
卵牛乳小麦粉バター砂糖。
シンプルな材料だけで華やかに見えるフランスならではの伝統の味。
ペリゴール地方に映画のモデルとなった女性が住んでいます。
官邸初の女性料理人…彼女にとってサントノレは特別なスイーツでした。
ダニエルさんが大統領のために作ったサントノレ。
それはお母さんが休日によく作ってくれたスイーツでした。
サントノレのレシピは母直伝。
地元の新鮮な材料で作るクリームがポイントです。
メメとはフランス語でおばあちゃん。
クリームは祖母から母そして孫へと伝わりました。
カスタードに卵白を泡立てたメレンゲを混ぜ合わせたフレッシュなクリーム。
砂糖は少なめ。
素材の持ち味を大事にしています。
濃厚なオレンジ色。
作りたてが最もおいしいメメクリームです。
土台にメメクリームをたっぷり載せて。
手作りのぬくもりを感じさせるダニエルさんのサントノレが出来上がりました。
この日近所に住む親戚たちが集まりました。
休日の午後サントノレを囲んで団欒のひとときです。
サントノレは食べると幸せになるフランスの家庭の味。
ダニエルさんの人生のパートナーです。
2014/08/16(土) 16:25〜16:30
NHKEテレ1大阪
グレーテルの小さなかまど「“大統領の料理人”のサントノレ」[字]

Eテレで放送中の「グレーテルのかまど」から5分に再構成した「人とお菓の小さな物語」。フランスの田舎町に住む女性が大統領の料理人に!彼女の作るスイーツの味とは?

詳細情報
番組内容
仏映画「大統領の料理人」(2012年)の主人公には実在のモデルがいた。当時ミッテラン大統領の専属料理人だったダニエル・デルプシュさん(71歳)である。官邸初の女性料理人は、保守的なしきたりや女性への偏見の中、大統領のためにフランスの“おふくろの味”を作り続けた。フランスの家族の団らんに欠かせない菓子、サントノレ。ダニエルさんのバイタリティーと、サントノレの魅力に迫る。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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