1東北発☆未来塾「アートのチカラ 中村政人 感性を磨けば なにかが見える!」 2014.08.16

「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
どうも。
これ見たことある!これコンビニの看板でしょ。
今回は看板のチカラですか?いいや違います。
アートのチカラです。
アート!はい。
講師はですねこの作品をつくった東京藝術大学の准教授で現代美術のアーティスト…先週はですね倒産した百貨店の掃除に皆で参加して街を元気にするアートを学びましたね。
掃除のあとはきょうは洗濯?違います違います。
今回は中村さんにアーティストの感性を学びます。
感性を学んで完成ね!わぁ〜。
見過ごしてしまいそうな日常の宝物を見つける視点です。
朝の何気ない散歩の中にもそこで感じる風だとか見えてる人と人との出会いっていうのは…アーティスト中村政人さんのふるさと秋田県大館市からスタートです。
きょうはこれから多分みんなにいろんな街のこういう大館の街の良さ。
どういう良さがあるのかなぁといった時に一見商店街歩いても何にもなさそうな感じってあるじゃない。
なんとなくそれに対して…みんな初めて行った街ってやっぱりキョロキョロするじゃない。
「何があるかなぁ?」って。
「おいしいもんないかなぁ」って。
それはフレッシュな目なの。
その時には…つまり意識的に自覚的に…その時がすごい大事。
きょうもね多分初めての場所に行くじゃない。
そうした時に初めて出会った人も「あ!この人ってこうなんだ」。
「この雰囲気ってこうなんだ」とかって思うじゃない。
何となくボーっと見てるっていうんではなくて初めて出会えた風景人感度高くって大事。
早速感性を磨く旅に出発。
お供をしてくれるのはこちら!メス。
生後7か月。
忠犬ハチ公と同じ秋田犬です。
中村さんによるとののちゃんと散歩すれば感性アップ間違いなしだそうです。
ののちゃんを連れて歩くといきなり感性を磨くチャンスが飛び込んできました。
ののちゃんです。
(笑い声)大丈夫。
かまないですから。
大丈夫だが?ののちゃんをきっかけにいろいろな人が話しかけてきます。
(歓声)大歓迎だ。
また食堂行きますね。
はい来て下さい。
どうもご苦労さまでした。
皆さんおそろいで。
人や自然とふれ合う中で感性は磨かれると中村さんは考えます。
いろんな匂いがするから…。
お〜!ハチ見てんだ。
見るだけじゃなくてやっぱり匂いにもキョロキョロっていうか…。
ののちゃんのように低い視線で五感を澄ませば新しい発見があるかも。
感性を磨く未来塾。
中村さんたちが次にやってきたのは北秋田市。
ここは北秋田市のメインの商店街。
大館市の隣町です。
駅前はご覧のとおり。
大館市同様シャッターを下ろしたままの店が目立ちます。
ひときわ目を引くこの看板。
中村さんが仲間と立ち上げたNPOの目印です。
何かその「いいなぁ〜」っていうフレーズにはちょっと口癖っていうか何となくポッと言ってしまうじゃない「これいいなぁ」って。
それで駅を降りた人たちに「この街いいなぁ」って言ってほしい…という思いかな。
とは言うもののシャッター商店街のどこに「いいなぁ」を発見すればいいのでしょうか?この場所も空き店舗だったのね。
そこで中村さんは2人のアーティストの感性に期待しました。
一人はデザイナーの…東京から来ました。
石山拓真さんは地元出身。
現代美術のアーティストです。
この二人がその感性を使い今年1月に作ったのがこの「まちあるきマップ」です。
住民30人に呼びかけ一緒に街を歩いて情報を集めました。
それまで街の人も気づかなかったポイントを独自の目線で取り上げています。
行政さんで作っている場合にはできるだけ均等に情報を扱っているんですね。
あんまりえこひいきをしないって言ったら大げさですけども。
でも僕らは…まだ載せきれていない所も載せたいっていう。
滞在して…これは非常に大事なことです。
やはりこの地に来た方が発見する際の純度が高まるでしょ。
その純度を高めるという意味では当然この地にいていろんなものを作っていった方がアートっていう言葉以前にモノを感じる感じ方として伝え方としては大事だよね。
再び感性を磨く旅に出発!マップの中で一番目立つのがこの猫の足跡。
一体商店街のどこにあるんだろう?案内されたのは衣料品店。
すみませんこんにちは!猫の足跡がちょっと見たくて。
(店主)はいはいはい。
(塾生たち)あ〜!いっぱいある。
かわいい!お店の床にかわいくありました。
実はこの建物ができた時のあるハプニングが足跡を作ったんです。
コンクリートが乾かない間に入っていって。
そう50年ぐらい前ですね。
たまたま入ってきた猫が。
でもやっぱり店主の方が猫の足跡の上に白くペンキを塗ったっていうのがおちゃめでかわいくてそうすると店主の方の性格も見えるなぁという。
すごいなぁと思いました。
はい。
衣料品店を紹介する写真が猫の足跡なんて変だけど楽しい。
これがアーティストの感性が見つける「いいなぁ」なんですね。
次にやってきたのは全面がツタで覆われている建物。
実は美容室です。
時間をかけるとこの建物の良さが際立って見えます。
このくらいボロボロのツタだったようには見えたんですが夏になるとこういうふうに緑になってその後こういうふうに紅葉します。
(塾生たち)え〜!
(石山)紅葉した後で実がついて鳥が食べにくるそうです。
すごい建物ですよね。
街歩きしている時にみんなに話したらみんな気にしてると。
建物が面白いよねとかいろんな所を見ながら街歩きしてそういうふうにしてこのマップを作りました。
塾生が次に目指したのはこのスイーツ。
マップで取り上げることでお店の人に予想以上の効果をもたらしたんですって。
あった!見つけちゃった俺。
(塾生たち)なが〜!お〜!食べたい。
長さ50センチのロールケーキ。
マップを作った石山さんたちが注目したのはその名前でした。
(石山)名前の由来を?やっぱりそのとおりですよね。
(笑い)
(塾生たち)あ〜!面白い!これが長すぎ「る」じゃなくて「た」っていうのが。
作ってたら長すぎちゃったってことですか?
(店主)いざ販売したら…それがいいですよね。
お店の人が気づかない良さをアートの感性で見つけもり立てる。
それがこのマップのねらいです。
今までやる気がなかった人たちが…今まで…すごい感謝してますよはい。
「アートのチカラ」。
ゴールデンルール。
何気ない日常が感性によっていかに変わるか中村さんは語ります。
いろんな地域に眠っているこれから近未来に何か発芽しそうな事や物や人やそういうことを「地域因子」って言っているのね。
その地域の中で芽生えてくる可能性のある源になるようなもの。
そういうのを「地域因子」って言っていてでも発芽させるためにはほっといちゃなかなか発芽しないじゃない。
絶えず水をやるような「連続的な刺激」って僕は言っているんですけどずっと何かの刺激を与え続けていくとそのことがいつの間にか少しずつ変化するんだよね。
自分の街もすごくシャッター街で自分も商店街の生まれなのでお店とか見てても今までは「古いなぁ」とか「何もないなぁ」とかそれで終わっていたんですよ。
うんうん。
確かにそこに価値を生み出せない人って心の豊かさじゃないけどなんか寂しいなぁと思って。
そこに生み出せる人ってすごいなぁと思って。
誰かから見たらマイナスでも自分から見たらプラスで「かくれんぼ」。
いい例え言うね。
何か見つけた時に「あ!いた!」みたいなそういう感じかな。
本当にそうだね。
いい例えだそれ。
隠れても誰も見つけてくれないっていったらね。
どっちも悲しいじゃないですか。
どっちも悲しくなっちゃうよね。
建物も「味がある」って思えば愛着がそこにはあるんだとか。
汚れてるものも汚れてるんではなくて人の温もりだったりに変わるよね。
それはやはり見方なの感じ方。
田舎にいるとみんな「何もない何もない」って言うのよ。
何もない遊びに行く所がないとか「何もない」って言うんだけど朝近所の人が「おはよう」って声をかけてくれるし子どもたちも挨拶をしてくれるよね。
そんな時に気持ちがふっと楽になるでしょう。
で結構風が朝の何となく冷たい風も気持ちよかったりとか。
遠くの方に山並みも見えて。
「アートのチカラ」ゴールデンルール。
講師の中村さんのふるさとで行われたアートの講義。
最後にあることが行われました。
鳥を見ながらボ〜とするんですね。
なに言ってるんだ。
違う?違いますよ。
塾生が秋田で学んだことを詩にするという課題なんです。
さすが宮沢賢治のふるさと。
残念!賢治は岩手でした。
岩手ですかねぇ。
はい。
オリジナルマップを手に商店街を歩いて考えたことや街の人とふれ合って感じたことを詩にします。
そして最後に朗読するわけですね。
いや違うんですよ。
違うんですよ。
歌うんですよ!歌うんですか。
こちら。
中村さんと一緒に活動する…即興で曲をつけて歌って下さいました。
ではどうぞ!・「シャッターを開ければ宝が見えてくる」・「それは思い出新たに命がふきこまれたり」・「忘れられない想いが故郷にある」・「1つの熱い想いがやがてつながり」・「1歩の大きな道になる」・「出逢いが笑っていたい」・「どこにいたってふと思い出すのは」・「自分がいた跡人のコピーじゃなくて」・「自分の想い好奇心直感夢信念愛」・「あったかいいきるじしんみつける」・「いきたいいきたいありがとうイェーイ!」・「どんな所でも花は咲く自由日和」
(塾生たち)イェーィ!すごい〜!なかなかいい曲じゃない。
すごいですねすばらしい。
今回は視点を変えることの大切さを教えて頂きました。
俺も視点を変えたらおまえの魅力が見つかるかなぁ。
コンビ組んで17年ですから見つけて下さい。
ところで次回は何やるの?次回は津波で大きな被害を受けた宮城県の島を訪ねます。
今までに学んだアーティストの感性を生かして実践編ですね。
そういうことですね。
塾生自身が島を歩いて地域の人と話をして島の魅力を探すよう中村さんから課題が出されました。
お楽しみに!東北を応援する若者たちの活動報告です!僕の作った酪農支援ロボットをご紹介します!これがそのロボット。
名前は「酪DA農」。
福島の酪農家を助けるウシ型ロボットです。
僕の家は福島県小野町にある酪農家。
原発事故以降牧草の放射能検査のために苦労している両親の姿を見てきました。
放射能検査には細かく裁断した大量の牧草が必要だからです。
「酪DA農」の制作には電気部のみんなに手伝ってもらいました。
特徴は素早くしかも安全に裁断作業ができること。
干し草はベルトコンベアーによって自動で裁断。
誤ってカバーを開けてしまっても安全装置が察知し止まる仕組みです。
今では多くの酪農家の方たちに活用してもらっています。
(父親)遠くから電話をよこしてくれた人もいたけど。
褒めたりはしないけど…福島の酪農家の皆さん何か困っている事はありませんか?僕らがいいアイデアを考えますよ。
待ってま〜す!番組ホームページでは復興のために頑張る若者たちの活動を募集中。
来週もお楽しみに!2014/08/16(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾「アートのチカラ 中村政人 感性を磨けば なにかが見える!」[解][字][再]

アートの基本・感性を磨くため未来塾塾生は、秋田犬と散歩?まち歩きマップを片手に商店街巡り?そこには思ってもみなかった発見が!最後になぜか弾き語り?語り:川島海荷

詳細情報
番組内容
東北の復興に活(い)かすべくアートのチカラを学ぶ塾生たち。アートの基本・感性の磨き方を街に出て体感する。まずは秋田犬「のの」をお供に、街を散策。そこではののが重要な働きを…。続いて二人のアーティストが作った「まち歩きマップ」に感性が人を元気にする様を学ぶ。最後に秋田で感じたことを塾生が詩にし、シンガーソングライターが即興で歌にする。応援団長のサンドウィッチマンも感動!語り:川島海荷(9nine)
出演者
【出演】東京藝術大学准教授・アーティスト…中村政人,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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