(テーマ音楽)日本の国家論や宗教論など幅広く論じた…日本の国家成立の原点を探り独自の日本論文明論を展開。
平成6年文化功労者に選ばれました。
上山さんは大正10年台湾で生まれました。
台北高等学校時代から哲学や宗教に興味を持ち京都帝国大学哲学科に進学します。
昭和18年招集され海軍に入隊。
配属先は人間魚雷回天の特別攻撃隊でした。
特攻の待機中に終戦。
生き残った上山さんは「国とは何か」を考えざるをえなくなります。
昭和21年日本国憲法が公布されます。
当時上山さんは新聞社の公募を見て憲法の草案作りに熱中しました。
その後高校教師を経て京都大学人文科学研究所の教授となります。
国家論から文明論そして日本仏教など研究領域を広げていきました。
専門分野の枠を超えた共同研究で上山さんは力を発揮します。
日本文化の起源は稲作以前にあるとして照葉樹林文化論を提唱。
学会に大きな影響を与えました。
そして国家建設の陰の実力者と目される人物を発掘します。
7世紀中頃大化の改新の立役者藤原鎌足の子藤原不比等です。
「平城京の建設大宝律令の施行そして『日本書紀』の編纂。
これらを指示したのは藤原不比等ではないか」。
上山さんは天皇制の原型もこの時代に生まれたと考えます。
藤原不比等を手がかりに日本の国家の特質文明の独創性を明らかにしていきました。
仏教についてもうまく取り入れる事でインドや中国と異なる発展を遂げたと考えています。
「外国からさまざまなものをしなやかに取り入れ日本は独自の文化文明を築いてきた」と考えた上山さん。
「その日本には果たすべき役割がある」と言います。
日本が培ってきた文明を論じその可能性を探った上山春平さん。
その主張は多くの人々に影響を与え続けています。
2014/08/16(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「上山春平(哲学者)」[字]
独創的な国家論や文明論を展開した哲学者上山春平。天皇制が生まれた背景とその後の国家のあり方を論じた数多くの著書を発表。平成6年に文化功労者の表彰を受けた。
詳細情報
番組内容
独創的な国家論や文明論を展開した哲学者上山春平。戦時中人間魚雷「回天」の部隊に配属され九死に一生を得た体験から「国家とは何か」が生涯の研究テーマとなる。天皇制が生まれた背景とその後の国家のあり方を論じた「埋もれた巨像」や「空海」などの数多くの著書を発表。さまざまな領域で挑戦的な問題提起を行い、平成6年に文化功労者の表彰を受けた。
出演者
【出演】上山春平,【語り】井上あさひ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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