(松川)皆さんおはようございます。
毎日暑い日が続いていますが体調管理いかがですか?5回にわたってお送りしていますシリーズ「脳卒中」。
今回は脳の病気で最も気になるリハビリテーションについてお話しいただきます。
教えてくださるのは…。
まず発症後2週間ぐらいまでを急性期というんですけれども…。
ひと言でいうと廃用症候群を防ぐという事なんですけれども。
廃用症候群?ご存じでしょうか?なんですか?それは。
人間の身体というのは使わない事によってどんどん衰えます。
廃用症候群がどんどん進んでしまいますとせっかく麻痺が治ったのに…。
実はよくあるんですね。
ですからこれをとにかく防ぐためにどうするかといいますと病気になられた…。
遅くとも3〜4日のうちには座るようにしてます。
う〜ん。
できれば1週間以内にはこういう装具…こういうのを使って立つようにしてます。
で麻痺した手に関しましては自立するという目的からいうと麻痺してない手だけを使えば自立してしまうのでそういう意味では実は今までのリハビリテーションではあまり重要視されてこなかったんです。
ただこれからは…我々がこの10年ぐらい取り組んでおりますのがCI療法っていう方法があるんですが。
CI療法?非常に簡単な事でして麻痺してない側を今まで自立のために一生懸命使ってたわけですね。
その麻痺してない側の手を三角巾でつるんです。
ほうほう。
骨を折ったときのような感じですね。
麻痺した手を使わざるをえない状況に追い込むわけですね。
はい。
この状態を1日5〜6時間そして2週間やるんです。
そうすると驚いた事に…。
例えば…。
ん?これを使うだけなんですよ。
お手玉ですよね。
(道免先生)身の回りにあるあらゆる道具を使ってそして患者さんの麻痺してる手を使っていただくと。
最初は握る力も放す力も弱いのでうまく握って放す事ができないと。
この難易度をどんどんどんどんあげていく事によってこれを2週間続けるだけでかなりよくなるという事ですね。
このCI療法のいいところは患者さんがご自身の努力で自分の脳を変えていったという実感を持てるんですよ。
(高木さん)手の動きが随分変わりましたかな2週間で。
初めのうちは動作もほとんどあれだったのにたった2週間ですけどねだいぶん変わりましたからね。
結局非常にいいのがだからまだあんまりゴルフできないですけど来年ぐらいになったらね回れるんじゃないかなと思って…。
「QOLの向上」です。
リハビリテーションではQOLの向上が最も大事だと思います。
QOLといいますのはQualityOfLife人生生活の質といいますけれどもあの〜これはですねリハビリテーションに限らず医療の専門家は医療サイド側からみたQOLというのをどうしても考えたくなるんですけれどもそうではなくて患者さんご自身が選ぶQOLです。
例えば…。
非常に具体的な事を患者さんご自身が選ぶ。
やはりその患者さんご自身が希望に向かって目標に向かっていろんなリハビリ生活をするなかでいろいろな今までなかった力が出てくるとそういうふうに信じておりますのでそこをお手伝いするのが私たちの仕事だと思います。
来週は新しいシリーズ「心筋梗塞」が始まります。
1回目は心臓の秘密について国立循環器病研究センターの北風先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2014/08/16(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]【リハビリ最前線▽脳卒中の最新情報知識をわかり易くお伝えいたします】
「リハビリ最前線」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
■脳卒中
近年、ますます増加傾向にある「脳卒中」。
適切に対処するには、脳卒中について正しい知識を持つ事が重要です。
今回は脳卒中の最新情報をわかり易くお伝えいたします。
出演者
【専門家】
道免和久(兵庫医科大学 リハビリテーション医学教室主任教授)
【アシスタント】
松川浩子(MBSアナウンサー)
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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