未来シアター【ゲスト:船越英一郎】 2014.08.15

高知県の山奥で暮らす外国人の革新者
失われつつある伝統の和紙を守り続ける理由とは?
(羽鳥)わぁ〜!
(船越)へぇ〜。
一枚一枚丁寧に布を染め作り上げる…
手作りで自然を超えた美しさを生み出すそのこだわりとは?
(加藤)すご〜い!
(小山)うわ〜。
週末金曜の夜だけひっそり開かれる映画館
『未来シアター』では未来への道を切り開く革新者の生きざまを名曲に乗せて上映いたします
さぁ始まりました『未来シアター』です。
今夜のたった一人の観客は俳優の船越英一郎さんです。
どうもよろしくお願いします。
(拍手)そうなんですね2時間ドラマの帝王。
いえいえこれはもう自分で「はい帝王です僕」…って言ったわけじゃないんでね。
いやいや。
ただ…バラエティーにいっぱい出てる。
いやそんなことないですよ。
これもう革新者ですよ。
いやいや…。
出た!師匠ですか?もう。
僕は『ぐるナイ』の「ゴチ」っていうのを5年半やらせていただいたんですけどやっぱり僕…。
いやいやいや。
え〜!そうなんですよ。
船越さんすごいですよ。
「ゴチ」でいくら払ったか知ってますか?5年半で。
こういうのやっぱり忘れないもんなんですね。
忘れないよ。
ほぼ正解です。
松居さんに何か言われました?はい。
だからその…。
アハハハ…!厳しい!大変だ。
(ブザー)
その源流の町からさらに車で30分
清らかな水音が聞こえ美しい自然が広がる標高600mの山の中腹にある1軒の小さな工房
この場所に…
…がいる
その男が作るのは日本古来の手すきで生み出す…
かつて7万戸あったといわれる和紙製造業者だが経済の発展生産効率の良い外国製の紙に押され昔ながらの製法で和紙を作る職人は全国でも数えるほどとなってしまった
そんな和紙の伝統製法を受け継ぎ「土佐の匠」と呼ばれる男の名は…
(スタジオ:小山)外国人!
ロギールの和紙作りは工房の横にあるこの畑から始まる
現在和紙と呼ばれる紙であっても原料に外国産の植物が使われていることが少なくないという
これは彼の作る和紙の原料…
これら…
(スタジオ:羽鳥)三椏ってこんななんだ。
しかも農薬も肥料も使用せず防腐剤も一切使わない
(スタジオ:船越)っていうことは育てるの大変ってことだね。
原料から皮を剥ぎその繊維が紙となる
それを漂白する過程において現在は薬品を使うのが主流に
しかしロギールは昔ながらの製法で天日にさらし紫外線の作用で漂白する
自ら作り上げた原料とトロロアオイから採った粘りを湧き水に混ぜ紙をすいて行く
(スタジオ:羽鳥)うわ〜そういう作業なんだ。
ロギールが使うのは全て昔ながらの…
そんな彼が和紙と出合ったのは今から34年前
…をしていた時のことだった

アトリエの机の引き出しから出て来た見慣れない紙

(ロギールさんの声)とにかく…。

初めて見た不思議な紙に…

その思いだけで全てを捨てシベリア鉄道と船を乗り継ぎ10日間かけ…

それから半年間日本全国の和紙の産地でさまざまなことを学んだ

その中である職人に言われたこと

それが…

この言葉でロギールは…

結婚し…

そしてかつて和紙の原料である…

しかしこの時梼原町は和紙産業の衰退の影響で原料を生産する農家はいないに等しかった

ロギールは自分の進むべき道をこう決断した

悪戦苦闘の日々

(スタジオ:小山)すごいな日本の職人さんみたいな。

(スタジオ:羽鳥)ホントですね〜。

(スタジオ:船越)日本人より日本人らしい。

小さな町に突然やって来た外国人に…

それでもロギールの情熱が地元の人々に伝わるのにそう時間を必要としなかった

(スタジオ:羽鳥)うわ〜すごいな!
(ロギールさん)色が違うでしょ?木の種類が違う。

さらにロギールは日本の和紙文化の…

…続けている

オランダでよく使われる紙の原料コットンに和紙の原料を融合させた新しい紙「和蘭」を作り上げた

日本人以上に…
いや〜。
素晴らしいね。
日本人以上に日本人らしかった…。
ホントですね〜。
これ『未来シアター』始まって以来の初めての外国人の革新者。
あっ始まって以来ですか。
むしろ恥ずかしいぐらいですよね僕らが全然知らないことを外国の方がもっともっと知ってて日本のことを。
もっと僕らも勉強しなきゃなと思いましたね。
それは俺も同じこと思いました。
僕らがまずは日本を知ることが一番大事かもしれないね。
そうですねまぁねロギールさん高知を自分の理想の場所として定住されて今作られてるわけですけど。
船越さんドラマで日本中行ってると思いますけれどもやっぱり京都ですよね?ホントに…そうだね。
え〜。
そんなに。
お薦めの店いっぱいあるけども無理やり選ぶと…っていうの何かあります?え〜!はぁ〜じゃあこうしましょうよ。
京都行った時に食べるお肉屋さんを紹介してくださいよ。
じゃあね三嶋亭っていう所が…。
三嶋亭。
明治6年創業。
うわ〜!建物もいいですね何かね。
その当時の建物なの。
え〜!こういうのがいいですお肉もおいしいんでしょうけど何かこの京都来てるぞっていう感じ。
うわ〜!あっすき焼き?すき焼き。
すいて焼いちゃうんですか。
そうおいしいよすき焼き。
これはいいわ〜。
シゲすき焼き大好きだもんね。
大好きだな〜。
これはいいわ〜。
うわ!すごい行きたくなって来るこれ。
これはいいわ!鳥料理のお店鳥山居っていう所があるんだけど。
鳥山居。
焼き鳥屋さんなんだけど鳥料理がメーンなんだけどお野菜がおいしいの。
うわ〜!かご盛り野菜っていうんですけど…。
しかも…。
え〜!朝採れ。
最高にうまい!すごいな〜!あっ!アハハハ…!そうだ…。
ハハハハしちゃいましたね〜。
(ブザー)
色鮮やかな花の数々
これらは「染の花」と呼ばれる造花
実在しない幻想的な色みやデザインで人々を魅了する
しかも生の花と違いその艶やかな美しさは100年経っても失われることはないという
そんな染の花を作り出す…
(スタジオ:小山)カッコいいな何か。
中村は染の花を使いレストランなどの雰囲気に合うよう空間を色鮮やかに演出
(スタジオ:加藤)キレイ。
またファッション誌の表紙も飾り有名モデルが身に着け海外のファッションショーでも披露され注目を集めている
染の花に用いるのは無地のシルクやコットン
裁断した花びらに染め粉を使いたたくように色を入れることで繊細な色みのムラが生まれひとひらとして…
さらに電気ゴテを押し当て滑らかな立体感を生み出せば花びらの出来上がり
(スタジオ:小山)すげぇ。
それを実際よりも多く重ねることでやさしくも力強いオリジナルのバラを誕生させる
また小さな花もお手の物
細部までとことん作り込み見る者全てを幻想的な世界へといざなう
(スタジオ:加藤)緻密だね。

庭にたくさんの花が咲き誇る家で育った中村はある日…

そんな思いから…

独学で技術を身に付け趣味の一環として…

(中村さんの声)自分の満足度で…。

…していた

(スタジオ:羽鳥)素晴らしいな。

花をプレゼントした知人を通じ…

そして開催されるや否や大反響

主婦の趣味だったはずの染の花は有名デザイナーの目に留まり…

一方市場では工場で機械を使って大量に作られる造花が主流に

しかし…

趣味で始め40年

第2の人生をスタート

一番人気なのは…

…のプロデュース

女性が人生で最も輝く日を手伝うのが一番の仕事

そう語る中村に…

依頼主は…

オーダーはお色直しの時に着る…

染の花で彩ってほしいという…

いよいよ中村の染の花…

(拍手)
(スタジオ:羽鳥)うわ〜!
(拍手)
(拍手)
(スタジオ:加藤)すご〜い!
(スタジオ:船越)へぇ〜。

(中村さんの声)ホントに…。

(中村さん)苦労も吹っ飛んで…。
(遥さん)ありがとうございます。
ハハハ…。
はいありがとう。

染の花の素晴らしさを伝えて行くためこれからも自らの手で…
すごいな〜!素晴らしい。
ステキな作品ですね。
ですね〜。
最初はね趣味でやっていたものがふとしたきっかけで目に留まってそしてそれがお仕事になって行くっていうこういう運命の出合いってのもあるんですね。
あるんですね。
っていう歌詞がありましたけどやっぱり…。
で…。
うんそうですね〜。
知り尽くしてるからこそ新しいアイデアが出て来るっていうのは素晴らしいなと思いますカッコいいです。
やっぱり…何ていうんですかお2人の幸せ家族の幸せっていうのが頭の中にあるからああいう素晴らしい作品が作れるのかなと思うんですけども。
船越さんはねもう奥さんは皆さんご存じ松居一代さんですしお子さんもいらっしゃいますしこれもう幸せ家族っていうことでよろしいわけですよね?もうね。
これ最高ですよ。
すぐ言えるわけですね。
息子さんとはどうなんですか?もう24歳ですか。
(小山:加藤)え〜!え〜。
お互いをですか?えっ!でみんなでわぁ〜っと楽しむっていうかね。
会話とかそんな盛り上がります?え〜!そのメンツだとね。
はぁ〜なるほど。
ん〜。
はい。
例えば…。
はいはい…。
なるほど。
でも…。
逆に息子さんから言われた言葉とかもあります?印象に残っている言葉とか。
最近ね俺はビックリしたの。
息子あんまり人前に出たりね特にテレビに出たりなんて大っ嫌いな性格なんですよ。
なのに…。
へぇ〜。
え〜!「何で?」って言ったら…。
えっ!うわ〜。
そんなことを。
つい1週間ぐらい前。
ハハハ…泣いちゃいますね。
泣いちゃいますねそれは。
もう…。
直接やっぱり…泣いた顔は息子さんに見せないって言ったじゃないですか。
それぐらいの思いを持ってらっしゃるわけですね。
ちょっとここでやっぱりカメラ通して息子さんに感じた思いをちょっと直接は辛いと思うんでここで伝えて…。
いや…今でも辛いですよ。
いやいや。
そうなんですよ。
本当?まぁホントにあの時嬉しかったありがとう。
お前とね親子になれたことが俺の人生最大の喜びだし最大の出会いだと思ってます。
これ以上の出会いはもう一生ないんじゃないか…って思う出会いをありがとう。
船越さんめちゃくちゃいいっす。
あれ?あれ?泣いてます?大丈夫?涙目〜!涙目だ〜食らってるわこれ。
2人の革新者から学んだこと私が古今東西の偉人の格言から見つけてまいりましたのでご紹介したいと思います。
その通りですね。
いい言葉だね。
300年の歴史で…
自分のでは泣かないんすか?失敗したなっつって泣く時はあります。
世界で初めて成功した…
2014/08/15(金) 23:45〜00:13
読売テレビ1
未来シアター【ゲスト:船越英一郎】[字]

一枚一枚を色で染め、幾重にも花びらを重ねた「染の花」とは?▽手漉き和紙の世界で匠と呼ばれる高知在住オランダ人のこだわり▽船越英一郎が自腹で300万円以上おごり?

詳細情報
番組内容
「未来シアター」は様々な分野で世の批判や失敗を恐れず、イノベーションを起こしている人々を「革新者(かくしんもの)」と呼び、彼らの生き様を番組が選んだ主題歌と共に紹介していく「一曲一人生」をコンセプトにした番組です▽生花とは違った不思議な生命力を宿す!染の花アーティストが新たな挑戦×絢香「繋がる心」▽畑に始まって紙を漉くまで全て手作業にこだわるオランダ人職人の想い×桑田佳祐「100万年の幸せ!!」
出演者
羽鳥慎一
小山慶一郎(NEWS)
加藤シゲアキ(NEWS)
【ゲスト】
船越英一郎
監督・演出
【企画】
福士睦
【演出】
小江翼
【ディレクター】
長沼昭悟
【プロデューサー】
今井大輔
上原敏明
【チーフプロデューサー】
安岡喜郎
制作
【制作協力】
ユーフィールド

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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