作詞、作曲、歌をやっていることもあって、たまにシンガーソングライター括りにされるのですが、なんか自分的にすごく違和感を感じます。
「シンガーソングライターって言われるとなんか違和感があります」
と正直に言うと、
「わかるww」
って言われるので、あながち自分の自分に対する認識って間違っていないのかもと思ったり。
子供のころからクラシックピアノを習っていて、ピアノがすごく好きだったんだけど、楽譜通りに弾くのが嫌だった。
先生たちが一生懸命説明してくれる音色の違いとやらも、よくわからなかった。
楽譜通りに弾くことが嫌いな人間が、クラシックの地味な練習をがんばるはずもなく、次第に即興演奏のジャズに惹かれた。以前ブログに書いたけど、私の音楽キャリアのスタートはジャズピアニストです。
初めて音楽でお金を貰った仕事。そしてその仕事を辞めた理由。 - HYLEにっき
辞めた理由は給料の未払いwなんだけど、
でも、ここで踏ん張ってジャズピアニストのキャリアを歩まなかったのも結局コードの縛りに嫌気がさしたからだ。
ジャズピアノを初めてしばらくして作曲を始めたのもあって、作曲にのめり込んだ。
歌う人がいなかったから自分で歌った。作詞する人がいなかったから自分で作詞した。アレンジしてくれる人がいなかったから自分でアレンジした。レコーディングしてくれる人がいなかったから自分でレコーディングした。ミックスしてくれる人がいなかったから自分でミックスした。きっかけはどれも友達がいなかった&金が無かったみたいな出発なんだけど、でも、作詞以外どれも本当に凄く楽しい。
私はただ、自分が欲しい音楽を作りたかった。作詞は嫌いだけど、変な歌詞載っけられる方が嫌なので、自分で書いている。ほんと、ただの自己満の為に作っている。
だから、私は正直、歌手になりたい人とか作詞で何か訴えたいとか、そういう人の気持ちがわからない。
ただ、自分が欲しい音楽を作りたかった。
始めた当初(というか今も)器用貧乏とか言われる。
それでも、私がほんとにほんとにしたいことって、自分が作る音楽の全てを支配したいことなのかもしれない。
人と一緒に音楽を作るのは確かに楽しいし勉強になるし、いい部分も沢山あるんだけど、本当に本当に私にとって必要なのかな?って最近考えてる。
結局は私にとって人と一緒に音楽を作るのって寂しいから、自分が楽をしたいからって理由が一番大きいのかもしれないと気付いてしまった。
どうせプロがアレンジするから、とか、どうせプロがミックスするから私はこんくらいの詰めの甘さで良いなと思っていた。そこが曲全体の甘さに繋がっていた。
どんどん自分の作業範囲が増えていくにつれて、正直なんで私がここまでやんなきゃいけねーんだよと思うときもあった。
でも、ちゃんと、一人でやろう、って。責任取るんだ。って気持ちで取り掛かると、やっぱ曲のクオリティは上がるんだよね。
だから、今回楽曲提供させてもらったアイリスの制作担当の深見さんに、「良さが無くなるからあえて何も言わなかったw」
って私のへっぽこミックスを許可してもらって凄く嬉しかった。
一つ一つの技術はやっぱりソレ専門のプロがいるくらいなので習得には時間はかかるけど、これからも自分が作りたい音楽の為には、範囲を決めずになんでもしようと考えてる。
まあ、そういうスタンスでいると、ほんとに自分が何者なのかよくわからない。
いちおうTwitterのプロフィールにはI am a composer and singer.って仕方なく書いてあるけど、なんか違う。
シンガーソングライターよりも手を出す範囲が広くて、
アーティストとかミュージシャンとかの大層な表現も違う。どちらかと言うと私は部屋で黙々と作業するただのオタクだ。
世の中の人はレッテルを求める。
でも、自分で自分にレッテルを貼って「私の作業範囲はここまでです」っていうスタンスだと、途端につまらなくなってしまう。
今のところ、自分にレッテルを貼りたくないなと思っている。
孤独バンザイ\(^o^)/