仰天!食卓の魔法SP
2014年09月10日放送
今回のガッテンは、どこのご家庭にも買い置きされている「常備食」を、意外なおいしさに大変身させる“魔法”を大公開します。
即席ラーメンや乾物など常備食の多くは、長期保存するために乾燥させたもの。いつでもすぐ食べられてとても便利ですが、新鮮な生の状態に比べたら、フレッシュな風味や食感は失われてるものと思いますよね。
ところが今回、即席ラーメンを打ちたて生麺のように変身させたり、インスタントコーヒーをひきたてのおいしさにしたり、さらにはカチカチのスルメを生のイカのようによみがえらせる、驚きの魔法ワザを大発見!
身近な常備食に秘められた意外な世界をお楽しみ下さい!
「誰が作っても同じ味」と思っていたら・・・!
「いざ!」という時のために、どこの家庭でも買い置きしてある、即席麺や乾物、非常用乾パンなどの常備食。
調理はお湯で戻すだけだったり、そのまま食べてもOKだったりと、とても便利なものですが、実はほんのひと手間加えるだけで、別次元のおいしさが生み出されるんです。
しかも!
そのひと手間が、ついついやってみたくなるほど面白くて超簡単!
インスタントコーヒーの音を聞いたことがありますか?
スルメを生イカに戻したことがありますか?
パスタがゆで方しだいで中華麺に変わることを知ってましたか?
お宅に眠る常備食を、魔法のように生まれ変わらせるスゴ技の数々を大公開!
お子さんも楽しめるワザもたくさんありますので、ぜひご家族でおためしください。
わずか10秒で!粉コーヒーがひきたてのうまさに!
お湯を入れるだけですぐ飲めるインスタントコーヒー。年々さまざまな改良が重ねられ、ますますおいしくなっていますが、それをさらにおいしくするワザを発見しました。
実はコーヒーの粉にはデンプンが含まれており、いきなり熱湯を注ぐと、粉の表面のデンプンが固まってダマになり、粉っぽい味になってしまいます。そこで、スプーン一杯の水で粉を練り溶かしてから湯を注ぐと、粉の溶け残りがなくなり、ひきたてコーヒーのようなまろやかさに!
粉がよく溶けると、乾燥した粉末に含まれる気泡が多く出てきます。これが高い音を吸収するため、“水練り”コーヒーが入ったカップを叩くと、普通に湯を注いだコーヒーのカップと比べて、低い音に聞こえます。これがおいしさのサイン!
粉を水で練るワザは、インスタントコーヒー以外にも、粉末ポタージュ・スープなど、デンプンを含む粉末インスタント食品にも使えますので、ぜひおためしください。
※インスタントコーヒーをさらにおいしくするワザは、お役立ち情報をご覧ください。
重曹を加えるだけでインスタント麺が生麺に変身!
カチカチのインスタント麺を、ツルツルしこしこの生麺のようにするワザも発見しました。そのワザの秘密は、「かんすい」という白い粉にあります。
かんすいは、内モンゴル自治区でとれる炭酸ナトリウムを90%以上含む物質です(現在は人工的に合成されたものもあります)。このかんすいを溶いた水を小麦粉に混ぜて麺を打つと、あの中華麺独特のモチモチ感と香りが生み出されるのです。
じつはインスタント麺も、元はかんすいを含む中華麺ですが、これを高温の油で揚げたりして水分を飛ばす際にかんすいが失われ、麺に小さな穴が開いてコシや香りも失われてしまいます。
ところが、インスタント麺をゆでる際にお湯にかんすいを加えると、失われたコシや香りがよみがえるという事実を発見!
とはいえ、かんすいは簡単には手に入りません。そこで編み出したのが、「重曹」を代わりに使うワザ。重曹の成分は「炭酸水素ナトリウム」で、水に溶かすとかんすいの主成分である「炭酸ナトリウム」と同じ状態になります。それで、かんすいの代用品として使えるのです。
ラーメンだけでなく、パスタやうどんなど小麦粉でできた乾麺であれば、重曹を少量入れてゆでると、まるでラーメンに大変身!ぜひおためしください。
※インスタントラーメンを生麺のようにするワザは、お役立ち情報をご覧ください。
カチカチの乾燥食材だって重曹パワーでよみがえり!
中国料理には欠かすことのできない乾燥食材。本場中国では、かんすいを溶かした水にひと晩つけることで、生のようにみずみずしく戻して、料理に使うそうです。
じつはこのワザも、重曹で代用できます。
たとえば、カラカラに乾いたスルメも、大さじ1杯の重曹を溶かした1リットルの水に、数時間からひと晩漬けると、まるで生イカのようなみずみずしさがよみがえります。
このワザ、切り干し大根や干ししいたけなど、植物を干したものをおいしく戻すのにも使えます。
※もどしスルメを使ったレシピは、お役立ち情報をご覧ください。
砕いて吸水させるだけで乾パンがモチモチ食感になる!
保存食の代表格といえば乾パン。意外においしいものの、パサパサに乾燥して食べにくいのが難点です。ところがそんな乾パンも、ほんの一手間でモッチモチの食感に戻すことができるんです。
ヒントになったのは、陸上自衛隊に100年以上前から伝わる乾パンの食べ方で、なんと乾パンでおはぎを作るという秘伝のレシピです。
作り方は、まず乾パンを粗く砕いてから、水を吸わせます。15分もおくと乾パンはモッチモチに!これに同量のもち米を混ぜ合わせ、あんこでくるめば完成です。
乾パンの材料は食パンなどとほぼ同じ。ですが乾パンがモチモチになる秘密は、そこに含まれるデンプンの、高い「糊化率」にあります。食パンの糊化率が20〜40%なのに対し、しっかり生地を練って高温でじっくり焼かれる乾パンは、なんと糊化率90%以上!
糊化率が高いデンプンは、水をグングン吸って膨らみ、モチモチに変化するのです。
※乾パンを使ったレシピはお役立ち情報をご覧ください。
今回のお役立ち情報
インスタントコーヒーをひきたてのおいしさにするワザ
【材料】
- コーヒー粉末 3g
- お湯 150ml
- 水練り用の水 3ml
【作り方】
- 1人分の分量のコーヒー粉末をカップに入れ、ティースプーン一杯ほどの水を加えて、空気が入らないようにスプーンの背でよく練り溶かす
- お湯をそそぎ軽く混ぜる
インスタントラーメンを生麺のようにするワザ
【材料】
- インスタントラーメン 1食分
- ゆで湯 500ml
- 重曹 2g
- スープ用の湯 350ml
【作り方】
- ゆで湯を沸とうさせ、重曹を入れて軽く混ぜる
- インスタント麺を入れ、3分ほどゆでる(時間はお好みで調整してください)
- ゆで汁を捨て、別のお湯でスープを作って完成
※重曹を含むゆで湯は、少し苦みが出ますので、スープ用のお湯には使わないでください。
パスタ冷やし中華
【材料】
- パスタ1.4mm(1食分)
- ゆで湯 1リットル
- 重曹 1リットルあたり20g
- 具材はお好みで準備 (きゅうり、錦糸卵、ハムなど)
- 冷やし中華のたれ 1食分
【作り方】
- ゆで湯を沸とうさせ、重曹を入れて軽く混ぜる
- 表記時間プラス1分でパスタをゆでる
- ゆで上がったら、流水でよく締める
- 冷やし中華のタレをかけ、好みの具材を盛りつける
うどんラーメン
【材料】
- 乾燥うどん 1食分
- 茹で湯 1リットル
- 重曹1リットルあたり20g
- ラーメンのスープ 1食分
- スープ用の湯 350ml
- 具材はお好みで準備 (焼き豚、メンマ、ネギ、ナルトなど)
【作り方】
- ゆで湯を沸とうさせ、重曹を入れて軽く混ぜ、表記時間通りうどんをゆでる
- ゆで上がったら、流水で軽く締める
- ゆで汁を捨て、別のお湯でスープを作って完成
- 麺、好みの具材を盛りつける
※重曹を含むゆで湯は、少し苦みが出ますので、スープ用のお湯には使わないでください。
もどしスルメの塩炒め
【材料】
- スルメ 1枚
- 重曹 1リットルあたり大さじ1
- 三つ葉(5cmの長さに切る)1束
- セロリ(5cm幅の細切り) 30g
- ピーマン(5mm幅の細切り) 20g
◆合わせ調味料
- 塩 1g
- 酒 10g
- 酢 4g
- しょうゆ 5g
- 鶏のスープ 60g
- ごま油 3g
- ネギの薄切り(1cm角) 3g
- ショウガの薄切り(1cm角) 3g
- にんにくみじん切り 1g
●スルメの戻し方と下ごしらえ
- スルメを重曹を溶かした水にひと晩つける
- 軽く流水で洗う
- 薄皮を手でむき、軟骨をとる。エンペラ(胴についている三角形の部分)とゲソ(足)も除く
- 身を縦に半分に切り、両面に格子状の飾り切りをする
- 横方向に3等分する
【作り方】
- 中華鍋を1分30秒ほど熱し、大さじ1ほどの油をなじませる
- 三つ葉の葉の部分以外の野菜を入れて、10秒ほど炒める
- 合わせ調味料を入れ、沸いてきたらイカと三つ葉の葉の部分を入れてさらにさっと炒める(炒め時間の目安は45秒)
乾パンおはぎ(12個分)
【材料】
- 乾パン 160g(もち米と同量)
- 戻し用の水 80ml
- もち米 1合
- あんこ 800g
【作り方】
- もち米は洗って30分浸水させ、白米1合ラインまで水を加えて炊く
- あんこの水分を飛ばし、12個分に分ける
- 乾パンを粗く砕き、戻し用の水を加え、軽く混ぜたら15分おく
※乾パンを細かく砕きすぎると、モチモチ感が出ません。 - 炊き上がったもち米に(3)を加え、全体をよく混ぜ、さらに15分おく
- (4)を12個分に分け、(2)のあんこで包む
乾パンドーナッツ(10個分)
【材料】
- 乾パン 32個(80g)
- 牛乳 100ml
- 溶き卵 1/2個
- 砂糖 大さじ1
- 揚げ油 適宜
- グラニュー糖 適宜
【作り方】
- 乾パンをごく粗く砕き、牛乳を加えて軽く混ぜたら、よく乾パンに吸われるまでおく(約15分)
- 溶き卵、砂糖を加えてよく混ぜる
- 約20gを5cmぐらいの棒状に整える
- 180℃の油で表面に色がつくまで揚げる
- 揚がったらグラニュー糖の上で転がし、全体にまぶす
乾パン肉団子(8個分)
【材料】
- 乾パン 30個(約75g)
- 豚ひき肉 75g
- 玉ねぎ(みじん切り)25g
- 卵 1個
- 水 50ml
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
【作り方】
- 乾パンを粗く砕き、水と軽く混ぜる
※乾パンを細かく砕きすぎると、モチモチ感が出ません。 - (1)にひき肉、玉ねぎ、卵を加えて混ぜ合わせる
- 塩、こしょうで味を整え、一口大に丸める
- 180℃の油で表面に色がつくまで揚げる
- お好みの野菜と一緒に器に盛る
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