Nスタ 2014.08.15

69回目の終戦の日。
皆さんはこの日をどんな思いで過ごしたでしょうか。
日本武道館では今年も特別な思いを持つ人たちが朝から長い列をつくった。
胸に遺影を抱く女性の姿も。
向かった先は政府主催の全国戦没者追悼式。
追悼式には遺族ら6000人あまりが参列した。
遺族のうち、およそ8割は70歳以上。
追悼式では安倍総理も式辞を述べた。
安倍総理は去年に続き、歴代の総理大臣が表明してきたアジア諸国への加害責任と反省について言及しなかった。
その安倍総理、靖国神社参拝は見送り自民党総裁・安部晋三として私費で玉串料を納めた。
安倍総理は去年末に靖国神社に参拝したが、終戦の日の参拝は去年も見送っている。
今年11月のAPECの首脳会議での日中首脳会談の実現を目指していてこれに配慮したものと見られる。
閣僚では、古屋国家公安委員長と新藤総務大臣、そして稲田行政改革担当大臣の3人が靖国神社に参拝した。
閣僚以外では、超党派のみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会のメンバー、およそ80人などが靖国神社を訪れ集団で参拝した。
今日が日本の植民地支配からの解放記念日に当たる韓国では…パク・クネ大統領が演説で来年の国交正常化50年に向け日韓関係を改善する必要性に言及。
その上で慰安婦問題の正しい解決で両国の関係が堅実に発展すると述べ、改めて日本政府の対応を求めた。
一方、中国外務省は談話を発表し、安倍総理の玉串料奉納や閣僚の参拝について日本政府は、歴史問題で誤った態度を再び表明した、断固反対すると強く批判。
日本は侵略の歴史を深く反省し、実際の行動で国際社会の信頼を得るよう厳粛に促すと主張している。
終戦の日の今日、安倍総理の言動が再び注目されました。
安倍総理は靖国参拝を見送る一方でアジアへの謝罪を封印するという去年と同じ姿勢で臨んだことになります。
しかし、今年の終戦の日は集団的自衛権の行使容認が閣議決定されたこともあって空襲から逃れるために行われた学童の集団疎開。
終戦の前の年に始まりました。
疎開していた少女が綴った手紙には戦争の重く、暗い空気と家族を思う本音が刻まれていました。
東京から疎開中の女の子が家族への手紙で書いたのは、爆撃機の様子だった。
空襲から逃れるために大都市から地方の寺などに疎開した子どもはおよそ40万人。
手紙を書いた香河郁世さんは当時、大森区の小学校に通っていたが終戦の前の年に静岡県に学童疎開した。
一方、郁世さんの1歳下の妹は病気のため、疎開せずに都内の自宅にとどまった。
郁世さんの手紙は東京都公文書館に寄贈され、一般公開されている。
当時10歳の少女が疎開先での生活を丁寧につづった貴重な記録。
しかし、小学生が家族に宛てた手紙でさえ教師の検閲を受けた跡が残っているのがわかる。
そこで郁世さんは、ある方法を使って思いを伝えた。
それは…封筒の裏に本音をつづった。
郁世さんは、自分のつらい記憶でもあるこうした手紙を見せることをためらったこともあったと言う。
手紙を寄贈することを勧めた妹の葉子さんは…少女の手紙は70年の時を超え平和の尊さを訴えかけている。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設に向けてブイの設置作業が進む名護市辺野古の海では今日、海上保安庁が反対派の船を次々と強制的に排除して一時騒然となりました。
名護市辺野古沖の海上では移設に反対する市民が連日、抗議行動をしているが、今日午前、海上保安庁が抗議のカヌーやゴムボートを次々と拘束し、ロープでくくりつけるなどして近くの港までえい航する様子が確認された。
また抗議行動をしていた少なくとも3人が海上保安庁の船に乗せられ港で事情を聞かれた後、開放されていた。
海上保安庁は、安全指導のためと説明している。
沖縄防衛局は今日、辺野古沖の工事区域でブイのほか汚濁防止膜の設置も進めていて設置完了後、海底を掘削するボーリング調査に着手する見通し。
辺野古への移設に向けた作業が着々と進められる中、抗議する市民らは反発を強めていて混乱が広がりそう。
タイで24歳の日本人男性が多くの子どもを代理出産させていた問題で驚きの証言です。
この男性が代理出産を仲介した人物に対して死ぬまで毎年10人子どもをつくりたいと話していたことがわかりました。
渦中の24歳の日本人男性について語る女性はグルジアに本部を置き、タイで代理出産の仲介を行う団体の創設者。
この女性は2年前、日本人男性から依頼を受けタイで2人の代理母を紹介。
その後、さらに代理母の紹介を求められたことから不審に感じ、紹介を断ったと言う。
自分の精子を凍結保存してまで毎年10人、死ぬまで子どもをつくりたいと望んだ日本人男性。
男性は動機について、世界のためにできる最善のことは自分の子どもをたくさん残すことだと語っていたとされるが、女性はその後、明言を避けている。
この女性は、日本人男性がパスポートを10種類くらい持っていたとも証言。
タイの警察は男性側に対して出頭し、事情を話すよう呼びかけている。
日本では産科婦人科学会がガイドラインでこの代理出産を認めていません。
その理由ですが…日本大使館にも連絡したと報じられているんですけれども、愛媛県伊予市で住宅の押し入れから見つかった遺体の身元は、松山市に住む17歳の少女であることがわかりました。
少女と、この家に住む家族との間で何があったのか。
警察が死体遺棄事件として捜査を進めている。
愛媛県伊予市の市営団地で見つかった女性の遺体。
先ほど女性は、松山市の17歳、大野裕香さんだったことが判明した。
事件が発覚したのは、昨日深夜、警察へのある通報からだった。
警察官が駆けつけ、今日午前0時15分頃、団地の3階にある部屋の押し入れの中から遺体が発見された。
部屋の間取りは3DKで、遺体が見つかった押し入れは南側に面した6畳の和室にある1畳ほどのスペース。
死後数日が経過していると見られ消防によると、顔には複数のあざがあり右側が大きく腫れ上がっていたと言う。
この部屋には、30代の母親と子ども4人の合わせて5人が住んでいた。
大野さんとこの家族は、どんな関係だったのか。
遺体が発見された当時、室内には子どもの友人が数人いた。
近所の人の話では、普段から10代の男女が頻繁に部屋に出入りしていたと言う。
また、1〜2カ月前にこの部屋に入ったことがある家族の知人によると、部屋には居候のように一緒に暮らしていた若い女性がいたと言う。
近所の人の話では、長女の友人の女の子が1年前から同居していて、三女とよく遊んでいた、1カ月ほど前から姿を見なくなった、その女性が、家族から暴行を受けていたようだといった情報もある。
死亡した大野さんに一体、何があったのか。
警察は、この部屋に住む家族が何らかの事情を知っているものと見て捜査している。
遊泳禁止の海岸、若い男女4人が流されました。
今日正午過ぎ、静岡県浜松市の遠州灘海岸で男女4人が流された。
女性1人はサーファーに助けられたが、男性1人は波打ち際で倒れているのが発見され、死亡が確認された。
残る男女2人は依然、行方がわからず警察と消防などが捜索している。
4人はいずれも20代のベトナム人で7人で海に遊びに来ていたとのこと。
現場は遊泳禁止の場所だった。
和歌山県広川町の海水浴場で、ゴムボートに乗っていた3歳の男の子が、海に転落し、死亡した。
男の子は大阪市住吉区の大谷リョウヤちゃんで父親の同僚の男性がほかの子ども5人と一緒にボートに乗せ泳ぎながら押していたが、午後1時半頃砂浜に戻り、いないことに気づいたとのこと。
りょうやちゃんは、1時間後に父親が発見したとのこと。
政府は今日の閣議で西アフリカで拡大しているエボラ出血熱の対策として、WHOなどに対し150万ドルの緊急支援を行う方針を決めた。
4月にギニアに対して行った支援と合わせるとおよそ200万ドル、2億円相当の支援となる。
エボラ出血熱は今年3月にギニアで最初の症例が確認されて以降、国境を接するリベリアやシエラレオネに拡大していて、これまでに1000人を超える死者が出ている。
次はこちら、きれいな霜降でおいしそうなんですけど、高級ブランド和牛の松阪牛です。
そして、こちらは別の国産和牛。
見た目はあまり変わらないんですけど、値段が全然違うんです。
しゃぶしゃぶチェーン店の木曽路が、安い国産和牛を松阪牛などと偽って客に出していた問題で、今日、社長が会見して謝罪しました。
偽装表示が発覚したしゃぶしゃぶ店を運営する木曽路。
偽装は3店舗で行われていた。
大阪市にある北新地店。
木曽路が目利きした最高級の松阪牛をお楽しみください。
しかし、松阪牛のメニューに使われていたのは一般的な和牛の肉だった。
この店舗では、おととし4月から先月まで和牛の霜降り肉を松阪牛と表示し7000食近く提供していた。
松阪牛のメニューは7000円。
一方、通常の和牛のメニューは5500円。
1500円の差額があるが、同じ肉だったケースがあることになる。
そのほか、神戸と愛知県の店舗で松阪牛や佐賀牛とうたいながら通常の和牛を提供していた。
偽装が発覚したきっかけは消費者センターの立ち入り調査だった。
松阪牛の仕入れ量と販売量について問われ、社内調査をしたところ、わかったと言う。
都内にある肉の田じま。
松阪牛や和牛のすき焼きなどを提供している。
両者にどんな違いがあるのか。
色が少し違うのは、保存状態や個体差で見た目の違いはほとんどない。
木曽路は偽装の背景について店それぞれに利益目標があり、それを料理長が守ろうとしたのではないかと釈明している。
木曽路は再発防止に努めるとし、申し出があった利用客に対しては、差額分を現金で返金するとしている。
これまでの食品偽装問題を受けて木曽路でもメニュー表示や2014/08/15(金) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
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取材経験豊富な記者・竹内明とTBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えると共に「Nトク」ではホットな話題を徹底取材。

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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