(渡辺篤史)
ゴツゴツした石だらけの…これは庭ですか?
おはようございます渡辺篤史です
今日の建もの探訪は石を敷き詰めた庭の上に建つ高床式の平屋
ご家族は70代のご夫婦ですが今日は設計者である息子さんも一緒にご案内
さてどんな空間が待っているんでしょうか?
(チャイム)あっどうもどうもよろしくお願いしますお願い致しますどうもいらっしゃいませどうもどうもいや〜え〜っと…石がすごいですねアハハ…そうですねこれはなかなか調達するのは大変ですよね
(進一さん)建設現場で基礎の下によく使われてる割栗石ってやつのちょっと大っきいやつなんですねだから意外と普通の玉石とかより安価で手に入りやすいんでこれを…で柱これが鉄
(柱をたたく音)何本あります?
(進一さん)17本で支えてます直径が20cmパイプですこれが下のほうどうなってるんですかね?
(進一さん)独立基礎っていって柱1本に対して1個の小さい基礎でもたしています下にコンクリートの…
(進一さん)塊ですね塊みたいな上に柱が1本ずつ立ってるような感じです
石を敷き詰めた理由は2つ
1つはこの周辺に多く残る石積みの景観に合わせて
もう1つはここ昭島市が水道水に地下水を利用しているため雨水を地面に浸透させることが推奨されているからです
石そして鉄に支えられた建物これがまたねステキ…でまぁ浮遊感といいますかね外壁これはガルバリウムですか?
(進さん)そうですこれは平屋になってるんですか?
(進さん)平屋です理想の憧れの平屋ねハハハハ…しっかりした石と鉄で支えられたその上には温かい建物がね載っかってる感じがしますよねひとつよろしくお願いしますお願いします
(進さん)ここは吹き抜けになってましてねほうほう…へぇ〜なるほどねなんかいい画ですね
(進さん)窓が大きいですからね木のね枠はねやっぱいいですよね
(進さん)落ち着いた色ですよね意外とねいいですねシンボルツリーこれは何ですか?アオダモですねアオダモだいい子ちゃん
(一同笑い)だけどキレイですよね
(幸子さん)緑の色がキレイですね目を奪われるって感じがしますこれグレーチングで下が見えるってのがいいですねなんかこの石のね転がってるさまが河原とかね自然を感じますよねじゃどうぞ失礼しますああああ…はぁ〜なるほどねこの屋根の傾斜がいいあっこれはトップライトへぇ〜今ね天からの光がスーッと斜めにこれ美しいですね
中庭から明かりがたっぷり入るリビング・ダイニングは広さおよそ19畳
さらにL字形に折れた先に4.5畳のキッチンがあります
そしてフロアがこれは材は?オーク材っていいましてかたい木なんですけど粗めののこぎり仕上げのこぎりの目がなんとなく残って粗く…これ意外と温かい感じしますですね4枚ありますねありがたいですねこうして対角線おぉ〜高さどのぐらいですか?
(進一さん)天井は3mですねいいですねなんか外光を受けてね
(進さん)窓をですね大きくしてもらってちょうど光がこっちに入ってくるこの光が欲しくてこの大きな窓を作ってもらったこれ大きいですね珍しいでしょう?家庭用では
(進一さん)そうですね高さとかはこれ以上もう作れない…特注ですねこれペアガラスなんですか?
(進一さん)これはペアガラスですねしかし木の枠というのはいいな
引き違いの2枚のガラス戸はそれぞれ縦2.6m横2.2mという特大サイズ
1枚ガラスでも作れるそうですが網戸の最大サイズを超えてしまうので桟を1本入れました
しかしそれによってむしろ奥行きが増しているように感じます
さてそしてこの空間ですけどもまぁ居間といいますかねダイニング・キッチンということでしょうけどもまたうれしいイスがあるじゃないですか実にいいですよねこれ座っていいですかね?
(進さん)どうぞどうぞよっ…あぁ〜あっおぉ…いいねアオダモが
(進さん)よく見えるんですお父さんどうぞ座ってくださいそうですねこうするとちょうど今昼はこっちから日が入りましてこう回ってます日が入りますからかなりここら辺は暖かくなるんですしかしあれですねこの大窓そしてまた扉もね今開いてますけども上のほう開けたりしてなんか抜けるような感じのねその印象が一番強いのはやっぱり空が見えるってことですよねこれはもう全体の空間の広がりに貢献してますねマイスカイだそうですマイスカイマイ空マイスカイマイスカイ俺あのイス結構好きなのよねぇ
(進一さん)これ僕の友人が今ロンドンに住んでるんですけど作って送ってくれたなに?友達の作品なの?そうですねえ〜?ヒモが革だ
(進一さん)結んであるだけなんでもしかしたらギーギーいうかもしれないです
(ギーギー…)いいねこのギーギーがいいねギーギーがいいねここはまぁいろいろ多目的にねねぇそしてこちらダイニングテーブルこれまた様子がいいじゃないですか遠くから見てもまた近寄ってもですね
(進一さん)全部無垢材でナラ材ですこのまた照明もケンカしないように2つそろえてね
(進一さん)ポールセンのとこで出してる「ウェアハウス」っていう…このいい明かりがねちょうどね住宅にはスケールが小さめで合ってるような気がしてお父さんどちらですか?席はこちらで2人で並んで食べてますちょっとまぁしょうがねぇなほんとにこうしてね広いねとてもいい感じで食事ができるって感じが…ねぇ…で目を転ずればうわぁ〜キッチンお母さまどうですか?使い勝手は
(幸子さん)最初慣れない時はすごい嫌だったんですけどね慣れればやっぱすごく使い勝手いいですキレイですよねあと動線が一直線なんですごく仕事しやすいですねこっち側がみんな食器入ってその突き当たりが雑貨物お勝手で使う雑貨物が突き当たりの棚にみんな入ってるんですけどね
ランチの時間がやって来ました
「男子厨房に入らず」の世代かと思いきやご主人も積極的にお手伝い
この日は建築家である息子さん家族も一緒
かわいい孫娘の姿に自然と笑みがこぼれます
大きなテーブルが生きる時間ですよね
あっ棚の上には花があってね君いくつ?なんつってこちらも大きめの窓ですそこにね低いイスがあってそこはワークスペースというか
(進さん)調べ物する時が…
道路に面した東の窓
1階以上・2階未満の絶妙な高さが街とのつながりを生みます
いい感じだよね傾斜がいいですね
(進一さん)そうですね屋根の形をそのまま残すように傾斜を残してああいうとこを欄間でつないでるのは屋根の形がずっと外の形を通るようにあと光を入るようにっていう目的でやっぱりどこかで変化をつけるとおもしろいかなと思って
(進さん)圧迫感がないですよねあっそうか中庭のあれちょっとこう…手すりの一部が高くなってますね
(進一さん)あれ布団干しです布団干しか
(幸子さん)母親の希望ですやっぱりね日光に当てないとどうしても…でもデザインの中に組み込まれてるっていうか…
(進一さん)まぁあんまり邪魔しないようにあっても気が付かない程度には作って…
このあとは…おや?雰囲気が違う
今日の建もの探訪は石を敷き詰めた庭の上に建つ高床式の平屋
ご家族は70代のご夫婦ですが今日は設計者である息子さんも一緒にご案内
キッチンのほうへね実に動線が…お母さん参りましょう実にシンプルですよねあっここにちょっとたまりがあって光を入れて開閉できる?
(幸子さん)できます気持ちいいですね風もねスーッと抜けていきますからこれ抜けてここが開くんですちょうど南から北に北から南に全部抜けるようにこれは洗濯物を…これだけどデザイン化されてますもんねそうかそうかほ〜う色んなことをイメージするなぁこうやってダーッと置くと何か色んなことを問いかけてくるような物語がねできそうな感じしますよねこちら収納ですか?ここ収納になってまして洗濯機見て頂くと分かる…表に全然出てないですね洗濯機をこう…なるほどなるほど
(進さん)最初から設計に入れてた…スッキリしますよねはい分かりましたそしてこちらの扉が…水回りになってましてまず風呂場ですあら〜少し大きめのバスタブでねぇ…で仕切りがガラスで広めに感じますもんね…でトイレで洗面台これもまた天井のこの…この傾斜がいいですよね向こう側からグルッとここ人が行けるようにまぁ…これ扉開けていいですか?開いてます失礼しますあっ1周できるんだ
(進さん)回廊型…回遊できるやつですねなるほどねこれ気持ちいいですねこれはいいアイデアですよねそしてまた必要なんですよね…で引き戸でこれでグルッと回って…でこれがわたくしの独居房だっつってんですけどこれピクチャーウインドーみたいですね緑がいいですねそしてトップライトこりゃ明るいねこのトップライトは開閉できるんですか?ここは日よけだけはできますそしてワークスペースここでもういろいろ…私の遊び場ですこれ製図板ですか?
(進さん)長男が学生時代の頃に製図に使ってたテーブルになった…これはだから私捨てられないでいまだに取ってある…機能的ですもんねこれまたうれしいねこれ借景なんですか?
(進さん)ここも借景になりますけどいいですねあっこれいいじゃないですかねぇなんかすごくいいですねこの上り下りがねすごくおもしろい高さでこの廊下からこっちを見てると歩いてる人の顔がちょうど隠れるんですよねちょうど白線の辺りを歩いてる人とは目が合わないそれいいよね空見えるねこれなんか傾斜してるから角度がおもしろいな
(進一さん)そうですね全部庇の出の長さも方位によって変えてありますので南は長く北は短くみたいな感じで屋根の形もちょっと複雑なんですごく大工さんは苦労して…そうだろうね
(進さん)完成したのを見るのは意外とあれですけど確かにこれ作るのは大変だったでしょうね…で次失礼します
(進さん)これは女房の部屋ですねあら〜トップライトですよねこちらも日は調節できるというねそしてまたなんかうれしいじゃないですか
(進さん)キンモクセイなんですねこれが花咲くと結構におって…香りがね
(幸子さん)すごいですよねおっ!借景!
(幸子さん)見事です借景が額縁じゃないですか
(進さん)隣の部屋はもっと借景が見事ですありがとうございました
(進さん)オープンハウスをした時に隣の旦那さんも来て頂いて「ここからはよく見えるうちも庭手入れしなきゃダメだ」って言ったそうですそう言ったそうですしかしあれですねこうしてまぁ木の香りをね頂きながらまた上見るとね天井の角度というかね
(幸子さん)作る人大変だったんでしょうね1つとして同じ角度ないですからねだから作る人が大変だったんでしょうけど外光なのか内側の照明なのか色んな光がミックスするっていうか当たり方でほらすごく立体的に感じますよねそして…これは下足収納ですねこの収納なんかね壁をなしてるということですよね色んなものが入るということで玄関入ってすぐにスイッチ類があってここ引き戸が…これだ一応エアコンをつけた時は…あっなるほどなるほどこれが…
(進一さん)ペンキで塗ってある扉ですね実にまた厚みがあってねぇう〜ん
玄関とリビングの間には空調効率を考え引き戸を付けました
大窓の障子を引き出すと隙間ができてしまうため戸当たりにひと工夫
クルッと回転して壁までピタッと閉まります
へぇ〜…そしてこれまた…障子だとどうしても畳でねこうしてよいしょ…はぁ〜縦格子というかう〜んう〜ん…これは閉めると夜は意外と白ですからほんとの和風に変えられますねそうですね
(進さん)表は洋風ですけど障子入ったことによって和風っていいますかねなんとなく落ち着いた感じしますねいやいや俺もちょっとここで横になってさいいですか?すいませんどっこいしょ…あぁ…この光の具合がね落ち着く気持ちがあと5分も待たないで寝ちゃうよ
(進一さん)じゃあ毛布を用意します
中庭を中心としたロの字形の間取り
浴室も通路として活用することでグルッと360度行き止まりのない動線を作っています
街とのつながりを大切にした小林邸
小林さんのお宅いかがでしたか?70代のご夫婦がついの住みか新しく建物を建てられたそれを設計されたのが息子さんなんですよね思いっきり息子さんは新しい形で心落ち着くたたずまいを作り上げたということですね1年間この建物で生活なさってての実感のひと言お父さん特に気に入ってましたね制約するんじゃなくって70代にしてこれからまだまだ夢が語れるようなそんな建物になってますよね2014/08/15(金) 17:30〜17:54
ABCテレビ1
渡辺篤史の建もの探訪[字]
おしゃれでアイディア満載!素敵なお宅を渡辺篤史のおなじみの語り口で紹介する元祖!本格住宅探訪番組。これから家の建築を検討してる人や住宅に興味のある人は必見!
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