チョイス@病気になったとき「尿の悩み」 2014.08.15

「チョイス」。
それは選択肢。
人生にはさまざまな分かれ道があります。
就職結婚住まい。
私たちは節目節目で選択をしています。
これは人生の一大事病気になったときも同じです。
実は病気を予防したり悪化を止める更には改善もできるお勧めのすてきな選択肢があるんです。
それこそが「チョイス」。
例えばおしっこの悩み。
中でも頻尿
(取材者)テーマが「頻尿」なんですが。
あ〜!ハハッ頻尿。
実はおしっこの悩みの中で一番多いのが頻尿なんです。
なんと4,500万人の人が夜寝ている間の頻尿に悩んでいます。
この頻尿はトイレに行く回数が増えるだけではありません。
病気のサインという事もあるんです
それは…のサインなんです。
でもご安心!しっかりチョイスを選べば…
更に悩んでいた頻尿も…
今日はなかなか人に言えないおしっこの悩みを解決しま〜す!
さあ今日は「おしっこの悩み」。
はい。
頻尿っておっしゃってたけどでも10回行くと頻尿になるのかな〜?どれぐらい…?いや〜私ねもうズバリ頻尿。
10回以上は行く?行く!こういう撮影の前とかロケの前は飲まないっていうふうにして…。
水分をとらない?行きたくなるから…。
そう!でも何か命にも関わるかもしれないみたいなのがある。
それで「頻尿」という事がまずテーマなんですが今もちょっとご紹介したように頻尿の中で一番悩みが多いのは…。
昼頻尿だと思ってる方は3,300万人。
まあ起きてる時ですね。
そして夜お休みになっている時寝てからも「あ〜本当に困ったな」と思う方が4,500万人もいらっしゃるという事で。
多いですね〜。
1日何回行ってるかはまあ数えた事ないと思いますけど大体平均ってどのくらいだと思います?僕は起きてる時に…浜島さんは平均的には…?私は家にいる時は好き勝手に水分とるので多分10回は行くんですけど仕事中はもうコントロールして水分とらない。
そうすると1日6〜7回ぐらい。
これがね1日の排尿の回数の平均なんですって。
じゃあこれを超えると頻尿っていう事ですか?そうなんです。
昼起きている間に5回から7回夜は1回以上行くと…。
あっほっしゃん。
さん!絶対行く。
2回って言ってたから…。
絶対2回3回は行く…。
でも私もね夜冷えたりすると1回は行くような気がするんですけど。
まあではね1日の平均の回数大きく上回る…トイレでとっても困ってるという女性のケースをご紹介します。
頻尿に長い間悩み続けた…
若い頃から華道に携わり現在はお花を教えている野中さん。
おしっこが近くなったと感じ始めたのは出産後30歳くらいの時でした
ドライブに行ってそれであんまり時間がたってないのにすぐ行きたくなってしまって。
あとそうですね何となく…皆さんと比べて随分数が多いなと思って…。
その後年々トイレに行く回数が増えていきました
普通の方は1日で7回か8回と言うんですけども…
野中さんの楽しみは孫との買い物。
でも買い物の前にまず向かう所がありました。
そう。
トイレです。
外出先でトイレに駆け込まないようにするためです
スーパーに行く時はまず家でトイレ。
それで大きなスーパーだと車で行きますよね。
そうすると着いてから「トイレはどこだろう?」ってまず最初にトイレに寄ってそれからお買い物をしてそれからまた終わったらレジを払う前にトイレの所に行ってトイレへ寄ってそれからレジ払ってそれから車に乗って家に着いたらトイレっていう感じでございます。
遠くへ出かける時は行くさきざきのトイレを事前に調べなければ不安で不安で大変でした
何か頻尿ってだんだん我慢ができない。
若い頃は行きたくてもちょっと状況が合わなければ我慢できたんですけども…とにかくわめいてでも「止めて止めて」って言ってコンビニとかそういう所に駆け込むんですけど…
しかしあるチョイスで頻尿の原因が分かりました
華道教室をしておりますのでそこで生徒さんがですねあるいい先生のところに行ってるって言うから…
野中さんは早速紹介された泌尿器科を訪ねました。
すると思わぬ病気が分かりました
野中さんの頻尿の原因はぼうこうが勝手に収縮してしまう過活動ぼうこうという病気でした。
ぼうこうが勝手に収縮するってどういう事?
通常腎臓から出た尿はぼうこうにたまります。
いっぱいになると膨らんだぼうこうから脳に信号が送られぼうこうの筋肉を収縮させて排尿します。
ところが野中さんの場合はぼうこうに尿が少ししかたまっていない状態なのに勝手にぼうこうが収縮してしまいます。
これが頻尿の原因過活動ぼうこうです。
これは超音波検査で見た健康な人のぼうこうです。
黒く見える部分がぼうこうにたまった尿。
ここまで尿がたまると尿意を感じます。
過活動ぼうこうではほんの僅かしか尿がたまっていないのに尿意を感じてしまうのです。
野中さんは過活動ぼうこうという立派な病気だったのです
あら〜過活動ぼうこうという病気。
病名があったんですね〜。
トイレに行かなきゃいけないっていうそのイライラとかと取られる時間。
そうや。
もうねストレスですよね〜。
これはつらいっすね。
ぼうこうが過活動しちゃったんですね。
こちらをご覧下さい。
横軸はトイレに行く回数です。
野中さんは平均7〜8回というところから大きく超えて1日15回と。
そこで病院に行ったら過活動ぼうこうだというふうに診断されました。
1日の平均が7回から8回という事でこの赤い線が一つの平均の目印だとすればかなりその赤い方へ…15回も行ってしまっていると。
夜はどうかというと夜の頻尿の回数というのは実にここなんですね。
だから寝てる間一回でもおしっこで起きたという事イコールちょっとそういう疑いがあるって事ね?頻尿の疑いがあるという事になる訳ですね。
どのくらいの回数本当に頻尿というのかとまあその辺りの詳しい事をスペシャルチョイスアドバイザーに伺いましょう。
日本大学医学部教授の橋悟さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
先生これ確かに頻尿頻尿って言葉は聞くけどこういう厳密な何回以上っていうのは僕聞いた事なかったんですけど大体もう夜ならもう1回おしっこで起きたらやっぱり頻尿?そうですね。
定義の上は1晩で1回起きたら頻尿なんですけどただまあ問題は実際にそれで患者さんが困っているかどうかなんですね。
なるほど。
その生活に対して「もう嫌だ」とか精神的であったり肉体的に負担があるかどうかっていう。
だからそれで困っていて生活に支障があってもう非常に不愉快だっていう時に初めてそこで治療の対象になるっていう。
なるほど。
例えばじゃあ野中さんみたいに日中は15回行くけれどもそれが別に苦じゃなかったら別に…。
うん。
苦でなければね。
いいんですか?いいんです。
ただ一般的にはやっぱりこのぐらいあると10回から12回超えてくるとほとんどの患者さんがやっぱり嫌だっていうふうに感じる…。
まあそうですよね。
だって野中さん華道教室もなさってたらもうお教室中何回もきっと行くでしょうね。
そやろな。
まず菊切って差してちょっと失礼って言っていそいそとやってさ。
また切ってユリ差してちょっと失礼って言って。
そうそうそう。
友達とバス旅行なんかに参加するとかその時は非常に嫌だっていいますね。
今まで我慢して…もう我慢できないから「すいません止めて下さい」って。
やっぱりお年は関係あるんですかね?年取るとトイレが近くなるって…。
そうですね。
やっぱりですね年を取ってくると男性も女性もトイレは近くなります。
やはり尿道をギュッと締めて普通僕たち尿をこらえますよね。
そうですね。
したくなってもキュッて締めますよね。
やっぱりお年取ってくるとその我慢がきかなくなってくるんですね。
キュッと締まらなくなる?うん。
尿道をギュッと締めて尿がこう漏れるような状態を防ぐ機能が弱くなって。
よく僕のおばあちゃんとかがくしゃみしたらちょっと出ちゃうっていう…。
そうですそうです。
女性は特にそうです。
女性は尿道が短いのであとお子さんを産んだりすると骨盤底筋っていうここの筋肉が緩むんでね。
そっか〜。
余計我慢がきかない。
この抑える筋肉が緩くなるんで…。
そのために過活動な状態…ちょっとでも尿がたまるともう出たいっていうと我慢ができない。
それを過活動ぼうこうという。
抑えられないからもう落ちちゃうよ出ちゃうよってなるって事ですね。
ただ過活動ぼうこう以外にも頻尿になる原因ってさまざまなものがあるのでやっぱりそれをどういうものかっていう原因をはっきり見つけるという事がまずは大事なんですよね。
なるほど。
自分の頻尿が何に起因してるかっていうのを調べるのが大事っていう。
その原因を見極めるために実は日記をつけるといいんだっていう…。
このようにですね何時におトイレに行ったかという事とあとその時どのくらいの尿の量が出たかっていう排尿量を記録してもらう。
これが排尿日誌なんです。
1日この方だと1,600ccという事で。
大体1日の尿量は1,500cc前後ぐらいがちょうどいいといわれています。
1.5って事ですか?そう。
体格にもよりますけどね大柄の方は2,000ぐらい…。
このくらい出てるらしいんです。
うわっ!色は合わせんでもよろしいのにって思います。
でもこんなに出てるんですか?出てますね。
こんなに出てるって…。
結構多いですね〜。
…って事は私たちこれぐらい1日水分を摂取してるって事?そうですね。
気付かないうちに食事でもやっぱりかなり…。
食事1〜2入ってるんですよ。
えっ?ごはんとか水分として…。
そうです。
コロッケでも水分とか…。
野菜とかも水分多いですよね。
あ〜サラダとか。
そっか〜。
さあ過活動ぼうこうの方をちょっと見ますと…。
うわっ多いですね〜!そやね。
こう見ると多いね!でも少なくないですか?そう。
1回当たりの量が。
そうなんです。
まず注目してほしいのはですねこの回数が多いというのと1回に出る尿の量が少ないですよね。
お休みになった時は結構出ていますけど日中はもう非常に少ない。
30とか50で尿をしたくなっちゃってますよね。
夜でもやっぱり100cc未満で。
夜やっぱりおトイレ起きてるっていう…。
これが過活動ぼうこうの特徴です。
しかもトータルが…。
ああっ本当だ!少ない…。
そうですね。
これはむしろ大体頻尿の過活動ぼうこうの方はトイレなるべく行くの減らしたいんでお水結構無意識のうちに控えてるんです。
うちにもいますよ〜。
私です!もうまさに。
だからむしろ普通の方より少なめな方が多いです。
もう本当に撮影中とかロケ中は極力飲まないようにしてしかも夜寝る前もなるべく水分をとらないで寝るようにしてるんですけどこれって体にいいんですか?悪いですか?そうですね。
極端に控えるのはやっぱりよくないと思うんです。
ただやっぱりのどが渇いた時にとるというので一般的には十分だっていわれてます。
高齢の方は少し注意ですよね。
時々暑い時に脱水症になるっていうのがあるので。
じゃあよくなかったんだ〜。
よくないのよ。
若いから大丈夫だと思います。
気を付けなきゃ。
やっぱりのどが渇いた時にはとるっていうそれが一番自然でいいと思うんですけどね。
そっか〜。
この排尿日誌をつけるにあたってこの量なんですけどこれやはり自分で量るという…。
そうですね。
料理用のこういう計量カップを置いといてそれで排尿の度に量る。
尿の量は市販の計量カップで量りましょう。
ペットボトルを使い50mlごとに目盛りをつけ量るのもお勧めです
さあその野中さんなんですけど過活動ぼうこうでしたよね。
野中さんはあるチョイスをしたところこれがグンとよくなりまして。
お〜戻れ戻れ!戻れ!さあこの赤い線がまあほぼ平均という事であるとあるチョイスをしたところなんと平均7〜8回のところまで戻ったと。
健康な方と変わりない回数まで行きました。
どういうチョイスをなさったのかご覧下さい。
過活動ぼうこうの治療のチョイスをした野中さん。
現在の頻尿は?
気が付きましたら「あれ〜少ないな?行く回数が少ないな」と思って。
一体どんな治療をしたかというと…
これなんです。
薬で治療しました。
野中さんがまずのみ始めた薬がこちら…
過活動ぼうこうでは筋肉を収縮させるアセチルコリンという物質が尿をためている途中なのに出てしまいぼうこうの筋肉を収縮させてしまいます。
抗コリン薬はこのアセチルコリンがぼうこうに作用しないようにブロックします。
その結果ぼうこうの過剰な収縮が抑えられるのです
最初は1錠のんでいたんですけども効き目がないから2錠にしてみようと思って2錠にしました。
でも…もうしょうがないのかしらと思って。
でもそれでものまないよりのんだ方がいいんじゃないかしらと思ってそのお薬を2年ぐらいのんでました。
薬の効き目はいまひとつ。
過活動ぼうこうは完全には治まりませんでした。
更に副作用にも悩まされました
生徒さんに教えている時でも何でも…いつでもお水を持って。
ただお水飲むとまたトイレに行きたくなっちゃうんです。
ですから湿らす程度でやってました。
治療を始めて2年野中さんはあるチョイスをしました
家で新聞を片づけていた時に新聞の所に「あっ私と同じ…」。
関心があるとそこに目が行くらしくって「あっこれ私と同じ病気」という事で「必ず治る」そして「新しい薬も出た」と書いてあるので「えっこれって私の事じゃないんですか」と思いまして先生のとこに伺って「何かこのごろ新しい薬が出たそうですね」って言ったら先生が「新しい薬が出たんだよ。
何かいいみたいだからそれに変えてみますか?」って言うから「はい」って言って。
その薬は…
この薬はぼうこうの筋肉を緩めて広げる働きがあります。
その結果ぼうこうの容量が増え排尿の回数が減るのです。
抗コリン薬と共にβ3作動薬をのみ始めて3か月。
野中さんのトイレの回数は1日7回に減少。
健康な人と変わらない回数になりました
「先生よくなったんですよ〜」って言ってしまったんですよね。
診察室なのにちょっと大きな声で「先生〜!」なんて言ってしまいましてね。
野中さん頻尿を克服できてよかったですね〜!
よかったですね〜!もう正常の回数になるといかに前の頻尿の回数が異常だったかっていうのがもうつくづく感じるでしょうね〜。
でもまず…薬が効いた!今おっしゃったように抗コリン薬はあまり効かなかったようですが。
一般的にはこの抗コリン薬というのが過活動ぼうこうの一番標準的な約30年以上使用されている実績があるんで…。
オーソドックスな…もう師匠みたいな感じですね。
ただやっぱりですね副作用先ほどのような口の渇きとかそういうのがあるので普通は少量から始めていってちょうど効果と副作用とちょうどバランスがいい患者さんが一番このぐらいがいいですっていうところを目指して使ってるんですね。
増やしてくるとやっぱり口の渇きとかあと便秘ですかね。
あと目が少しかすむ。
ドライアイのような。
やっぱり涙腺の分泌涙の分泌が減るんで。
あ〜ちょっと目がゴロゴロする…。
そういう事がありえるんですよね。
そこでβ3作動薬に変えたと。
そうです。
この薬はですね2011年に日本でも過活動ぼうこうの保険適用になった新しいお薬なんですけども今言ったようなこういう抗コリン薬特有の副作用がほとんど見られないという。
それ機能的にはぼうこうを緩くするっていうか。
β3作動薬っていうのは本来自分の体が持っている交感神経を介しておしっこをためてる時になるべくぼうこうは本来リラックスしてたくさんためようとする力持ってるんですけども…。
あっもともとは。
β3は本来体が持っててちょっと弱くなった機能をよりもう一回よみがえらせてやるようなお薬。
はあ〜。
もともと持ってるとこに戻してあげるっていう。
だから働きが違うんですよね。
まだまだ入りますわよっていう…。
だから抗コリン薬が効かない人でもこれを使ってみるとすごくびっくりするほど効果のある野中さんのような方が結構いらっしゃる。
そうなんだ。
これが野中さんにぴったりだったっていう。
逆に今の状況で抗コリン薬の方が合う症例っていうのは…?もちろんもちろんそうです。
だからまずは一般的には抗コリン薬を使ってみてそれで効果が十分じゃなかったり副作用が気になるっていう方にこのβ3を使ってあげるといい事が多いですね。
このβ3の方は副作用は心配ない?そうですね。
非常に元から不整脈が出やすいような方の場合は少し交感神経を刺激する作用があるので少し頻脈になったり不整脈が出やすくなるのでそういう方には使わない方がいい。
なるほど。
あとは妊娠してる方とかあるいは授乳している方そういう方の場合にはやっぱり使わない方がいいというふうになっています。
金額的には治療費としてはそう高いものではない…?そうですね。
この両方とも大体同じぐらいなんです。
何種類かお薬あるんですけれども大体3割負担で1,000円から2,000円ぐらいがひとつきの大体お薬代ですね。
さてほっしゃん。
さんも聞いていらっしゃるかもしれないけど男性のお年寄りになるとどうも夜中トイレが近くってなんて。
言いますよね〜。
これは実は前立腺肥大というものが関係してるんですか?この男性の場合はですねこの前立腺肥大症がかなり大きく関与してくるんですよね。
大きくなってしまうとぼうこうを圧迫するんですか?前立腺というのは男にしかない臓器なんですけどぼうこうのすぐ下にあって中をちょうどトンネルのように尿道が通ってるんですよね。
なぜかお年とともに大きくなる方が多くて大きくなると尿道が圧迫されて尿が出にくくなる。
まずそれが一つの症状なんですがそうするとぼうこうの方も出にくいもんだから一生懸命出そう出そうと頑張りますよね。
そうするとぼうこうが少し不安定な過活動になって…。
だから出にくいもんを出そう出そうとするから…。
無理するからそれで過活動になるといわれていて前立腺肥大症の約半分の方に過活動ぼうこうが合併してるという。
はあ〜。
余計悪くなってしまうという感じですよね。
出も悪いしトイレも近いしという事になっちゃいますよね。
それは薬で治るんですか?そうですね。
これも薬でかなりよくできます。
薬はですねさっき言ったように圧迫された尿道を広げて排尿をスムーズにして出の悪さを治して2次的になった過活動ぼうこうも症状が和らぐっていうそういうお薬を使うんですね。
どうしても大きい場合にはもう手術で前立腺を削って取る事もあります。
2014年の4月にタダラフィルっていうお薬が今度新しく保険適用になりました。
タダラフィル?これどういうのかっていうと尿道をリラックスさせて排尿をスムーズにさせるのとあとぼうこうと前立腺に行く血流血の巡りもよくする。
ですからさっきから年取るといろんな機能が弱るって言いましたよね。
そういうのもやっぱり血流がよくなる事によってそういうのも治す。
全て何かこう…。
だから選択肢がまた広がったという。
さあそれで薬で治るんだけどもそれより前に何か自分でもできる事があると。
それが大事ですよねやっぱり。
それをちょっとめくってみましょう。
「体操」と「訓練」と書いてありますが。
「体操」と「訓練」?そうです。
これは「骨盤底筋体操」。
これはですねもう患者さんご自身ができる事なので是非ですね薬でよくなってもやって頂きたい。
もう体に染み込ませるというか筋肉を鍛える。
そうです。
あるいは症状軽くてまだちょっと病院行くほどじゃないかなと思ってる方でもまずご自分でやって頂きたい。
試してみる。
この骨盤底筋体操っていうのはいわゆるこの骨盤の底に筋肉があってぼうこうとか男性だったら前立腺女性だったら子宮とかそういう骨盤の中の内臓を支えてる筋肉があるんですね。
これがお年とともにだんだん弱くなってくる。
特に女性の場合にはお子さんを出産する時にやっぱり赤ちゃんの頭が通った時に骨盤底筋緩むんですよね。
そう。
緩まないと出てこない。
そっか。
だからこれを鍛えて尿道をギュッと締める力をよみがえらせようという。
そんな事できるんですか?もう普通にできる訳ですか?できます。
ただまあある程度1日一定の回数で一定期間持続しないといけない。
そのやり方みたいなの教えてもらえるんですか?3〜5秒間ぐらいギュ〜ッて尿道あるいは分かりづらかったら肛門を締める感じ。
(2人)肛門を締める?ギュ〜ッと3〜5秒間締めてファ〜ッて緩めますよね。
これを1コース20回ぐらいって僕はよく言うんですけど20回やって頂いてそれを1日4〜5コースだから全体で80から100回ぐらい。
それ家事してる時とか電車乗ってる時とか…。
テレビ見てる時でもいいんです。
いつでも。
今この収録中もこっそりできますし。
今やったやろ?やってる。
2〜3回やってたよな何か黙ってるなって思ったもん。
締めとるな思ったもん。
今キュッと締めてました。
骨盤底筋体操やってるわ思って。
そうしてもらうと1〜2か月で効果が現れてきます。
3か月ぐらいまでやってもらってという一つの目安で。
一般的に普通の頻尿じゃなしにそういう悩みない方も骨盤底筋体操やってていいんですか?普通の人がやったら筋肉つき過ぎて「先生おしっこ出ないですわ〜。
全然出なくなったんですけど」みたいな。
だんだん加齢とともに弱くなってくる事が多いのでそういう予防という意味でもこれ効果があると思います。
筋トレです。
筋トレですよね。
それが体操でもう一つが訓練でございます。
ぼうこう訓練。
これはですねこの骨盤底筋体操でグッと締める力をよみがえらせましたよね。
この筋力を使って今度は実際におしっこしたくなった時にすぐおトイレ行かないでギュッてその力でキュッと尿道締めてみる。
その骨盤底筋体操で鍛えた筋肉を使ってちょっと行きたくなってもそれを使ってみるって…。
なるほどね!そうすると尿意とか大きい方でも行きたくなってもギュッと締めると少し遠のきますよね。
尿意ってしばらく我慢できるんで。
できます。
そうやって5分でも10分でもおトイレ行く時間をこうやって先延ばしするこれがぼうこう訓練です。
体に悪くはないんですか?ぼうこう炎を度々繰り返してしまう女性なんかはやっぱり早めにおトイレ行きなさいっていうそういう指導を受けると思うんですけどそうじゃなければ大丈夫です。
特に過活動ぼうこうの方は先ほどのように1回の排尿量普通の方より少ないですよね。
だからそれを普通の尿まで我慢できるようにしようという軽い方だったらかなり6〜7割の方が改善するといわれています。
へえ〜!さあ起きている時の頻尿の話をしましたけれども頻尿の中で悩みが多いのはやはり夜…。
どうもいけないねと。
夜間の頻尿にはこの過活動ぼうこうが原因ではない危険な頻尿もどうもあるという。
その夜間頻尿が危険な病気のサインだった男性がいらっしゃいます。
そのケースです。
10年間頻尿に悩まされた…
これは御手洗さんのつけている排尿日誌。
昼間のトイレの回数は7回と正常。
ところが夜は6〜7回もトイレに行っています。
御手洗さんは1時間置きに尿意で目が覚めてトイレに行く生活を続けていました
当然しっかり眠れず朝になってしまいます
昼間は眠気に襲われる毎日でした
御手洗さんの頻尿にはある特徴がありました。
1日のおしっこの量が異常に多くなっていたのです。
その多くは夜のおしっこ。
実はこのタイプの頻尿は危険な病気が隠れている事があるんです
山登りが好きな御手洗さん。
富士山に登った時新たな異変に襲われました
8合目までに行くのに…あまり無理をしてはいけないと思いまして頂上に登るのは断念し8合目でリタイアした訳です。
それは…
突然起こった息切れ。
特に心配もしませんでした。
しかしもっと危険な状態に襲われました。
それは毎日の日課ウオーキングをしていた時。
体にいつもと違う違和感を感じた御手洗さん。
ベンチで休んでいると脈が乱れている事に気が付いたのです
家に戻り測ってみると脈拍はなんと120!異常に速くなっていました。
そこで御手洗さんはあるチョイスをしました
すぐに循環器の病院にかかりました
これは今まで想定もしていなかったのでびっくりしてこれは大変だなというふうな感じがしましたね。
心房細動とは心臓のリズムが乱れ血液が心臓の中でよどんでしまいます。
そのため血のかたまりが出来やすくそれが脳へと移動すると脳梗塞を引き起こす危険な不整脈です。
この心臓の不整脈と眠っている時の頻尿には大きな関連があるんです。
それは御手洗さんの足の写真に隠されていました。
むくみです。
御手洗さんの足のむくみは2年前から。
むくんだ時は必ずと言っていいほど夜のトイレの回数は多かったといいます。
心臓は血液を動脈で全身に送り出し静脈で心臓に戻すという働きをしています。
心臓が弱くなると立っている時血液は心臓に戻りにくくなり足にたくさんたまってしまいむくみが起こります。
寝るために横になると足にたまっていた血液が上半身に一気に戻っていきます。
そこで心臓は血液を減らすために「おしっこで水分を出せ!」という指令を送り尿意を催すのです。
御手洗さんは現在不整脈の治療を続けています。
その結果心臓に異変を感じる事なく過ごせるようになりました。
更に夜のトイレの回数も減ってきました
何が原因なのか最初はよく分からなかったんですが…まさかと思いますよね。
まさか。
だって尿とここ?全然関係ないって思いますよね。
これが御手洗さんの排尿日誌なんですがここに随分危険なポイントが隠れている事になりますが…。
そうですね。
まず見て頂きたいのは1日の尿量がまず非常に多いですよね。
先ほどの1,500よりもはるかに出ているという事。
あとどうでしょうか?昼間と夜のおしっこの量が逆転してるといいますか普通は昼間多くて夜少ないんです。
寝てる方がすごい量出てる…。
たくさん出てますよね。
2倍近く出ているという事。
あと過活動ぼうこうとの大きなもう一個の違いは1回の排尿量どうですか?多いですよね〜。
はい。
量が。
こっちは少なくて…まあ大体300ぐらいがおしっこ1回に出せる正常な量だという感じなんですがここだと400出せてるのでぼうこう自体はそんなに決して小さい訳ではなさそうだと。
機能っていうか大きさとしては全然大丈夫。
でも夜こんなに行ってるというのはなぜかというと尿の量自体が多い。
すなわちこういう状態を…夜間多尿。
夜間に尿の量が多いっていう…。
こんだけの量が1回に出るっていう事は頻尿にならざるをえない。
ならざるをえないです。
もう正常なぼうこうでもこうなります。
そうですよね。
多尿っていう事で…。
それが足にたまっているという。
そうですね。
足にたまった水分が寝てる間に戻ってきてまあ体としてはこれ以上たまると今度胸に水がたまったりしていわゆる本当に心不全の呼吸不全になりますので一生懸命寝てる間になんとかこう余分な水を出してる訳ですよね。
頑張ってフル稼働してる訳です。
その結果がこの夜間多尿という状態になってる。
そうするとそのむくみっていうのが頻尿というかその全体の危険なサインになる…。
特に夜間頻尿の原因を診たりあるいはすごく危険な病気が潜んでないかを診る一つのチェックするポイントになる訳です。
そっか。
むくみあるかないかでそれが分かるって事ですね。
お二人はむくみは大丈夫…?どういう状態をむくむというのか分かんないですけど。
はい。
ではそのむくみをどうチェックすればいいのか橋さんに教えて頂きます。
むくみのチェックは先ほどの御手洗さんのようにやはり足をチェックするという事ですね。
場所なんですけれどもちょっとこの写真で先に見ましょうか。
これすねなんですね?そうですね。
こうなってたらむくんでるって事ですよね。
そうですね。
このいわゆる頸骨の上をこうグ〜ッと指で3〜5秒間ぐらい押してこうちょっと指を離してみます。
少し指の跡がしばらく消えないで残ってますか?
足から指を離しても跡が消えない。
靴下の跡がくっきり残る。
夕方靴を脱ぎにくい。
こうした場合はむくんでいる可能性があります
じゃあどうすればいいのかという事でこういうものがあるんですね。
そうですね。
いくつかの方法あるんですけれども具体的な方法として一つこういう弾性ストッキングといって…。
へえ〜!男性用のストッキング。
あっ弾力のね弾力の…。
あっ!アハハハッ。
女性ストッキング男性ストッキング…MENの方や思ったら弾性弾力のね。
そうですね。
これぴしっとする事によってむくみを抑えるという…。
それここで締めて水分が落ちないようにするって事?戻りやすくするって感じですね。
血液は当然行ってるんですけどここで戻らないで交通渋滞が起こっているのを…。
余分な所に水が漏れ出ないように血管の中の水がちゃんと上に戻ってもらうようにという。
あ〜なるほど。
はいてみよう。
いつものパンストとかそれと…。
私いつもロケバスで移動中はむくみ防止の圧縮のソックスをはいているんですよ。
あっでもそれよりは緩いぐらいかもしれない。
ほんまや俺もいつもはいてるパンストよりは緩いわ。
はいてんのかい。
楽〜。
あっそう。
それだけでやっぱり女性ってむくみやすいっていいますもんね。
楽ですね。
ほっしゃん。
さんはどうですか楽…気持ちがいいぐらい?そうですね。
気持ちいいです。
程よい締まり具合っていうか。
悩みない方も健康な状態からもはいててもいい?いいんじゃないですかね。
お年とともにやっぱりだんだん足がむくんできて本当に心臓が先ほどの方のように悪くなくても大体お年寄りの人は夜間多尿になってそれで夜2〜3度起きてるという方が多いんですよね。
過活動ぼうこうでなくて夜間頻尿だけの患者さんの場合やっぱりこういうのが効果ある事が多いです。
四六時中はいてた方がいい?そうですね。
日中はね。
夜は外してもちゃんと…。
あ〜寝てる時は外して…。
もうすごい誰かにねふくらはぎをふわっと持ってもらってるみたいな楽さがありますね。
そうですか。
あとはこれ以外にもやるといいっていうのは夕方によく散歩をするという事ですね。
ここの下腿三頭筋といういわゆるふくらはぎのこの筋肉が第2の心臓といわれているんです。
これをこうやって動かす事によって先ほど言った血管の中の血液がポンプで押し上げられるといわれているんですね。
はあ〜。
なるほど動かすだけで。
うん。
だから運動不足で長時間椅子に座ってたりとかタクシーの運転手さんなんかもそうなんですけどああいう方ほどやっぱりなりやすいといわれてます。
なるほど。
じゃあむくみはまずお医者さんに相談して。
そうですね。
原因をよく調べてそれに応じて対処するっていう。
案外だからそういう大変な事しなくても日常の簡単な事からで…。
まずはそうですね。
薬のまなくてもできる事がやっぱりあるっていう事ですね。
さあ頻尿には今やってきましたように過活動ぼうこうとかそれから心臓の病気それからほかにも注意が必要な病気もあるんですが実はそれが何かっていうと橋さんこれなんですね。
そうですね。
糖尿病なんですって。
これ糖尿病になるともう昼夜ずっと頻尿っていう。
問わずずっと…。
どうして?血糖値が上がりますよね糖尿病って。
血糖値が高いともう尿にも一生懸命これは大変だという事で糖をいっぱい排せつするんですね。
血糖値が高くて尿中にも糖がたくさん出てるといわゆる水がこう糖と一緒に尿細管という外の方へ引っ張られていっちゃう。
そのためにおしっこの量がド〜ンと増える。
そうすると水が体の中に足らなくなるんです。
それでのどが渇くんです。
それでお水をまた飲んでしまう。
時々…糖尿病の方っていうのは甘いのお好きですから炭酸水みたいな甘いのを飲んじゃってますます血糖値上がって…また尿の量が増えてのどが渇いてっていう悪循環になってしまう。
そういわれています。
マッチポンプで…。
それが糖尿病による頻尿と。
多尿で頻尿です。
そしてもう一つが…。
そうですね。
これ…睡眠時無呼吸症候群って聞きますよね。
これご存じだと思うんですけど息が止まるといわゆる胸くうっていって肺と心臓が入っているスペースがマイナスの圧になっちゃうんですね。
息が吸えなくて。
入ってないから。
入ってこないんで。
そうすると肺が膨らまない分心臓が代わりに膨らまざるをえなくなる。
圧の関係で。
そうすると静脈の血液が右心房っていう部屋にたくさん入ってくる事になるんです。
なるほど!戻りが多くて。
そうすると心臓はあたかもたくさん血液があって水分が余っちゃってるっていう。
さっきの心不全の方みたいに余ってるんじゃないかというふうに誤認識をして…。
勘違いしちゃうんですね。
それでたくさん尿を出しなさいという命令を出してホルモンなんですけど。
…で夜寝てる間に尿の量を増やすという。
勘違いから始まって勘違いに対する対応がおかしくなっちゃうだけで…。
はあ〜!体…よく出来てるがゆえのそうなっちゃうって事ですよね。
それで夜間多尿で夜間頻尿になっちゃう。
まさか関係してるとは思わないですよね。
思わない。
頻尿とこの呼吸と。
「風が吹けば」と「桶屋が儲る」の間ようつながないもんね。
本当。
そこがちゃんとこう理にかなってつながってそういう事が起こっちゃうという。
これ以外にも頻尿というのはもっと大きな…。
そうですね。
頻尿を起こす病気っていうとあとはやはりぼうこう炎とぼうこうのがんです。
ぼうこうのがん。
ぼうこう炎の場合はね痛いんですよね。
排尿する時痛いっていう感じが…。
キュ〜ッと痛くなるんですね。
比較的分かりやすいです。
ぼうこうのがんの場合は粘膜にパ〜ッと広がるタイプのがんの場合には頻尿が最初の症状になる事も…。
へえ〜!ですから注意が必要です。
なるほど〜。
だから過活動ぼうこうって我々が診断つける時には必ずそういうぼうこうのがんがない事をチェックしてから診断をつけます。
なるほど。
まあおしっこの悩み今日はいろいろと頻尿という事でチョイスを聞いて頂きましたけれども。
異常な回数とか異常な量だったらやっぱり体のどこかしらがおかしいんだなって。
つながってるんだなって。
それが一つのSOSと捉えていいのかなと。
正しい治療対処をしてあげると症状はすごくよくなりますので年のせいだっていうふうに諦めたりとか恥ずかしいからってためらったりしないで是非やはり一度は病院を診察…困っていたら受けて頂きたいと。
事おしっこが多かったり少なかったりするとこって案外見逃しがちやけどやっぱり何か普通の平均より多いとか少ないというのは何か問題が起きてる。
何かどこか変。
ねえ。
ただ僕あと心配はこの番組終わって先生が一番先にトイレ駆け込んだらどうしようかなと思って。
「先生頻尿ですやん!」みたいな。
2014/08/15(金) 13:10〜13:55
NHKEテレ1大阪
チョイス@病気になったとき「尿の悩み」[解][字][再]

尿の悩みで最も多いのが頻尿。年のせいと思ったら大間違い。ぼうこうの異常が原因だ。さらに命の危険に直面する頻尿もある。頻尿の診断と治療のチョイスを詳しく紹介する。

詳細情報
番組内容
尿の悩みで最も多いのが頻尿。年のせいと思ったら大間違い。ぼうこうに異常がおこり、尿があまり溜まっていないにもかかわらず尿意に襲われるのだ。そのために尿が近くなる。さらにあるタイプの頻尿は思いもかけない病気の症状ということがある。時には命の危険に直面する頻尿もある。頻尿の診断と治療のチョイスを詳しく紹介する。【出演】星田英利、浜島直子、徳田章アナウンサーほか
出演者
【ゲスト】日本大学医学部教授…高橋悟,【司会】星田英利,浜島直子,【リポーター】徳田章,【語り】佐藤真由美,江越彬紀

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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