幻解!超常ファイル「ネッシーの真実 Part2」 2014.08.15

未確認生物ネッシーの正体に迫る。
取材班が謎の物体の撮影に成功!これは何だ!?ネス湖で巨大生物は生きられるのか?科学がミクロの世界から導き出した予測とは?ネス湖を徹底的に調べ尽くした伝説の男が語るネッシー最終解答とは!?闇が誘う不可思議な謎。
光が導く検証と真相。
2人の栗山千明があなたと共に幻を解き明かしていきます。
まずは前回Part1で追究したのは…。
首長竜の生き残り説。
その可能性を歴史と科学から徹底追究。
イギリス・スコットランドのネス湖で地元の人が異様な物体を目撃した。
この時点の噂では果たして生き物なのかどうかさえまだ定かではなかった。
ところが僅か3か月後。
それは地上に姿を現した。
ドライブ中の夫婦が細長い首を動かし道を横切る未知の生物を目撃。
夫婦はそのころ公開された映画「キングコング」に出てくる恐竜ディプロドクスに似ていると証言。
ネス湖には首が長い巨大生物がいるのか?そして最初の目撃から1年後。
大衆紙のトップを飾ったスクープ写真。
首を真上に突き出したこの姿によって恐竜や首長竜の生き残りというイメージが固まったのだ。
しかしこの説には矛盾がある。
古代の海にいた首長竜は首の上に神経棘という板状の骨が並んでいる。
これがぶつかるため首を垂直に持ち上げる事はできない。
一方陸上の首が長い恐竜もまた最近の研究で垂直に首を上げられない事が明らかになっている。
これは恐竜の模型を使ったと言われるネッシー写真。
そもそもこの姿勢自体に矛盾があったのだ。
更に近年イメージの原点となったこの写真も捏造と判明。
首長竜説は極めて難しくなってしまった。
しかしそもそも目撃情報の多くは首長竜ではなくこぶ状の物体。
今なお目撃・撮影される巨大な影の正体は何なのだろうか?古代首長竜の生き残りという可能性は少ないとしても…。
ネス湖は最も深い所で水深230m。
これは海では「深海」に当たる謎多き世界。
ネス湖の奥底光が届かぬ闇の世界に巨大な生物が棲んでいないと果たして断定できるのかしら?でもネス湖は閉ざされた湖です。
ネッシーの大きさは10m以上とも言われていますがそんな大きな生物が湖で生きていけるのでしょうか?スコットランド最大の湖ネス湖。
そのスケールの大きさは深さを見るとよく分かる。
岸から鋭く切れ込み水深は平均200m。
貯水量7.5。
この大きな湖に巨大生物はどれぐらいの数が生息できるのだろうか?その鍵を握るのは水の中の小さな生き物プランクトンだ。
日本にプランクトンの量からネッシーの生息数を計算した人がいる。
湖の生態やプランクトンの専門家ミジンコ先生こと…計算の前提となるのは食物連鎖。
植物プランクトンをミジンコが食べそのミジンコを魚が食べるという関係から植物プランクトンの量が分かれば上の生き物の数も計算できるのだ。
ネッシーがいたとすると多分食べるのは魚ですよね。
そうすると魚がどれぐらいいるかどのぐらいの生産量を持ってるかという事を知る必要があると思うんですけどね。
ネス湖の水に含まれるプランクトンや魚の量から一例として体重1,000kgの爬虫類が生存可能な数を算出した。
計算結果は…それしかネス湖には棲めないというのだ。
これは大型のワニが2頭生きるのがギリギリというレベル。
子供を1匹産めば食料不足になる環境では繁殖など不可能である。
ちなみにこの諏訪湖は水の量がネス湖の118分の1。
しかし巨大生物が生きるのにネス湖よりは適していると花里教授は語る。
まあそうなると彼らは「ネッシー」じゃなくて「スッシー」になるんじゃないかって思いますけどね。
巨大な爬虫類でないならばネッシーの正体は何か?チョウザメ大ウナギアザラシといった説があるが決定的な証拠は不十分だという。
しかも数多く目撃されてきたこぶのような巨大な影はこれらの動物のものとしてはあまりに異様である。
今回取材班が入手した1990年代に撮影された映像。
黒い物体が高速で移動している。
まさに目撃情報に多いこぶのような物体とよく似ている。
更に我々取材班もなんとこぶ状の物体の撮影に成功した!まるで蛇のような姿。
この映像ではいくつものこぶが連なっている。
未知の生物の一部のように見える。
実はこれ船の航跡が作り出す波である。
ネス湖では観光船や釣りのボートなど意外に数多くの船が往来する。
船が通り過ぎ見えなくなったあとでも意外な場所で波は延々と残り続けるのだ。
こぶの形のネッシー写真はこうした船の波を撮影したものだと推測されている。
それではこの物体は何だろう?波とは形が異なる。
あっ長い首をもたげた!映像を拡大してみると鳥の群れだ。
ではこの物体はどうだろう?拡大してみると波や鳥の群れとは明らかに異なる。
形のはっきりした何かが流れに逆らって泳いでいるように見える。
この水の流れとは逆に進む物体に注目したのがシャインさん。
ネッシー現象の解明に人生をささげてきた人だ。
かつては巨大生物がいると信じ1人乗り潜水艇で湖底に潜り…。
20艘のクルーザーを使い水中をくまなく超音波探索をするなど徹底的な検証を続けてきた。
そして見いだしたのが流木が泳いでいるかのように動く神秘的な現象だった。
これはネス湖に起こる静振現象が引き起こしたものなんです。
湖の形が長方形で底が深く湖の向きと同じ方向に風が吹くというネス湖ならではの好条件がそろった結果起きる現象です。
夏細長いネス湖は風の通り道のように南西の風が吹き抜ける。
その時水の中では異変が起きる。
ネス湖はとても深いため上の層だけが温められ下の層は冷たいまま2つの層が出来ている。
そこに強い南西の風が吹くと上の層が押し出され北東に向かって大量に流れ込む現象が起きる。
上の層は30時間かけて北東の端にたどりつくと壁に当たって向きを変え今度は南西に向かって流れ始める。
この時水面では不思議な光景が現れる。
水の流れと風の向きは逆。
そのため流れに乗った流木に対し逆向きに波が立つので波に逆らって泳ぐように見えるのだ。
ネス湖ならではの不思議な現象。
シャインさんはネッシー現象を解明しようと徹底検証を続けた先にこうした自然の神秘を見いだしたのだ。
私はネッシーが存在しない可能性が高いと分かった時失望したかというとそれは違います。
徹底的に調べていくうちにたくさんのネス湖そのものの魅力に出会ったからです。
スコットランドのエジンバラでネッシー目撃から80年を記念する学術研究会が開かれた。
自然現象をなぜ巨大生物と見間違えるのかその原因を追究するシャインさん。
過去の統計を調べ上げあくまで未知の生物の可能性を主張する研究者。
80年に及ぶネッシー現象がイギリス文化にもたらした影響を語る学者など好奇心は更なる広がりを見せている。
ハロー!ネス湖には今も世界中から観光客が訪れる。
人々の期待は昔と何も変わらない。
ネッシーに出会う事だ。
とても興奮しています。
私がいる時にネッシーが現れたらいいなと思います。
ネッシーに餌持ってきたんだけど船長に餌はあげちゃ駄目だって言われちゃったよ。
「ネッシーにいてほしい」という人々の願いとネス湖の不思議な自然が生み出してきたネッシー現象。
その魅力的な幻想はこれからも衰える事なく続いていくのだ。
今夜は「人はなぜ未確認生物に思いをはせるのか?」について迫ります。
ネッシーは代表的な未確認生物だと思うんですけど未確認生物の魅力っていうものは何なんでしょう?ネッシーに限らないと思うんですけど未確認動物は「未確認である」という事が何よりも魅力である。
そうやって分からないところをどんどん知りたいなって思う多分人間みんな持ってるような知的好奇心だと思うんですけどそこをくすぐられるんじゃないかなと思うんですよね。
日本でもありますしね。
ありますか?私はあれは幼稚園くらいだったと思いますけど北海道の屈斜路湖っていう所で「クッシー」っていう…。
へ〜!
(伊藤)あのころは本栖湖の「モッシー」とか池田湖の「イッシー」とかいろんなそういう未確認動物の話っていうのが1970年代に流行していてまあ日本にもありますし多分世界中あちこちにあるんじゃないかなと。
世界中にそれだけ広がった代表的な未確認生物ってネッシーが一番…。
(伊藤)やっぱりビジュアルが強烈だったと思うですよねネッシーは。
恐竜のような…。
(伊藤)なぜそういうネッシーのイメージが広がっていったかっていうのはやっぱりマスメディアの影響が大きかった。
だからネッシーにアマチュア研究家セミプロの人たちっていうのがどんどん訪れて見つけたい捕獲したいというふうにそういう欲望が生まれていった。
でもずっと目撃情報もあり写真も撮られながらDialogue2014/08/15(金) 02:45〜03:05
NHK総合1・神戸
幻解!超常ファイル「ネッシーの真実 Part2」[字][再]

ネッシーの正体の核心に迫る!巨大生物は生きられるのか?湖面を動くコブ状物体の謎。近年解明されたネス湖の神秘現象との関わりは?調査を究めた伝説の男の最終結論は?

詳細情報
番組内容
撮影成功!取材班の目前に現れた、湖面を動く巨大コブ状物体の正体は?ネッシーの真実をさぐるシリーズ第2弾は、いよいよ核心へ!ネス湖に巨大生物は生きられるのか?科学的シミュレーションの結果は、意外にも…?近年撮影された映像の数々を徹底分析!巨大生物か?錯覚か?それとも…?単身、潜水艇で潜り、大船団でソナー調査を実施するなど、ネッシー捜索に人生をかけた伝説の男が明らかにする、衝撃と神秘の最終結論とは?
出演者
【ゲスト】台湾・南台科技大学教員…伊藤龍平,【司会】栗山千明,【語り】中田譲治

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
アニメ/特撮 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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