(時計の秒針の音)
(時計の秒針の音)
(柴健太郎)あっ…。
(ドアが開く音)
(日菜子)ただいま〜。
(英恵)あっおかえり。
日菜子!日菜子!ちょっと…ここ座りなさい。
何?帰ってくるのがちょっと遅いんじゃないのか?まだ9時だけど。
時間の問題じゃないんだよ。
どこで誰と何をしてたんだよ。
友達とご飯食べに行くって言ったでしょ。
えっ聞いた?朝言ってたの聞いたよ。
えっそうだった?おい…しかしお前そのスカートちょっと短すぎないか?朝は何も言わなかったくせに。
朝はそら…俺目がパッチリ開いてなかったからさ。
何だ…何だそのテカテカした唇は。
天ぷらでも食ったのか?リップクリーム。
そうか…口紅とリップはどう違うんだ?あのさホントに友達とご飯しに行っただけだから。
あ〜あ。
なっ!おかしいだろ?ここんとこ帰りも遅いし男でもできたんじゃないのかな?もう17だもん。
彼氏の5人や6人いたって不思議はないわよ。
それ多いだろ!そうかね。
たとえ1人だったとしてもだ。
そんなに心配だったらはっきり聞けばいいじゃないの。
分かってるよそんなことは!うまっ。
あっ!あ〜掴みきれな〜い!ジーザス…。
よりによって何であんな男と。
(玉木)何してるんですか?あぁ!あっヒナちゃんだ。
何ですかね?あいつ。
もしかしてヒナちゃんの彼氏ですかね?お前冗談でもそんなこと言うんじゃねぇぞ!おいしい?
(竜太)うん。
(玉木)やっぱりできちゃってるな。
できてない…できてるわけがない!日菜子まだか?まだよ!日菜子まだ?うるさいな。
何回同じこと聞くのまだです!あ〜何か…仕事が手につかないな。
タマに代わってもらお!タマ!タマー!
(渚)すいません。
あのこの子吐いてしまって。
具合が悪そうなんですけど。
あっそうですか。
じゃちょっとお待ち下さい。
院長!患者さん。
(心臓の音)あの…この子具合が悪そうなんですけど。
あっそうですか。
それは大変ですね!さあどうぞ!中へさあ。
よ〜しもう大丈夫ですよ。
きっとチョコレートか何か犬にとって有害なものを食べたんでしょう。
そうですか…。
何か心当たりありませんか?それがこの子捨てられてたんです。
え?捨て犬ですか?ええ。
甥っ子が神社で拾ってきて心配だから病院に連れて行って欲しいって。
そうでしたか。
あの先生?こういう場合治療費ってどうなるんですか?大丈夫ですよ。
飼い主でもないあなたから治療費なんていただけません。
すいません!それより問題なのはこの子の飼い主をどうするかですね。
私誰か飼ってくれる人がいないか探してみます。
そうですか。
じゃそれまでウチでお預かりしましょう。
ホントですか?先生ありがとうございます。
とりあえず奥のケージで預かっときますからもういつでも会いにいらっしゃって結構ですよ。
さあどうぞ。
ん?何かいい匂いがする。
え?あなたの匂いだった。
ハッハハハ!やだ先生〜!ハッハハハ!悩める父親はどこ行った。
あ〜!ビールがうめぇな〜!ずいぶん楽しそうだね。
ん?いや普通だよ。
今日はバシーっとはっきり言ってやるから。
(ドアが開く音)ただいま…。
おかえり。
日菜子!何時だと思って…。
どうかしたのかな?クラスにねとっても可哀想なお友達がいるの。
可哀想な子?その子ね生まれてすぐにお母さんが亡くなってそれからずっとお父さんに育てられてたんだけど中1の時にお父さんが再婚して。
おおそれは良かったじゃないか。
でもそれがひっどい母親なの。
え?ろくにおこづかいもくれないしご飯だってコンビニ弁当とかスーパーのお惣菜がほとんどでその子の顔見る度に嫌味ばっかり言うんだって。
ひどいな〜!親父は何やってんだよ。
お父さんはそのお母さんに頭が上がらないみたいで何もかも言いなりなんだって。
情けない!だから家にいてもいつも親とケンカしちゃうからもう家出するしかないのかなって言ってたんだよね〜。
日菜子その子の名前は何て言うんだよ。
槙…。
マキちゃんか。
うん。
よし!そうか分かった!その子を呼んできなさい。
どうせろくなもん食ってないんだろ。
何だったらウチで預かってやってもいい。
大きな愛で包んであげるんだよ。
実は…もう表に来てるんだけど。
いらっしゃい…。
初めまして。
おい日菜子マキちゃんどこだよ?槙竜太です。
え?男かよ〜!
(ねぎま)ワン!ワン!ワン!はいどうぞ。
いただきます。
どうぞ。
おいしいっす。
ホント?あっデザートにメロンも冷えてるわよ。
メロンなんか出すことはないよ。
はいどうぞ。
ありがとう。
風呂お借りします。
ごゆっくりどうぞ。
ありがとうございます。
竜太こっちこっち。
こっちこっち。
右側がシャンプーだからね。
礼儀正しいいい子じゃない。
人間見かけじゃないわね。
猫かぶってるだけだよ。
こっちの機嫌とっといてあとで日菜子をなんとかしよって魂胆だよ。
嫌な言い方。
あのね竜太ホントいい奴なんだから。
あんな格好してるけど根は真面目だし優しいし。
でも常識がないだろ?普通女友達の家に泊まろうとするかおかしいだろ?じゃあ竜太に野宿しろって言うの?大きな愛で包んであげるのよね?一晩だけだぞ。
あいつここで寝たのか?うん。
ヒナちゃんがあたしの所に来てヒナちゃんの部屋空けようって言ったんだけどね。
「いや俺はここでいい」ってきかないの。
それぐらいの遠慮は必要だよ。
おはようございます。
おう。
タオルありがとうございました。
さっご飯にしましょう。
すいません。
はい座って座って。
お言葉に甘えてばっかりで。
じゃあいただきます。
いただきま〜す。
あっお父さん今日ウチ休みじゃんだからさ久々にバーベキューなんてど〜お?バーカ!何で休みの日にバーベキューなんかやんなきゃいけねぇんだよ。
なぁ?ねぎま。
ワン。
おばあちゃんは?私はねすごく参加したいんだけど今日友達とお芝居に行く約束しちゃったのよ〜。
そっか…。
いいよ日菜子。
日菜子?
(チャイム)はい。
あっあなたは…。
朝早くからすいません。
さっどうぞどうぞどうぞ。
いいえあの今日うかがったのは…。
おばさん…。
竜太!
(竜太)来なくていいって言ったのに。
そういうわけにいかないでしょ!あっちょっと失礼します。
えっ!いくら家に居づらいからってちょっと厚かましいんじゃないの?先生本当にすいません。
ご迷惑をおかけして。
いえいえなかなか礼儀正しい甥っ子さんじゃないですか。
いえ…そんな。
そうだ今日はお仕事お休みですか?
(渚)えぇ…。
はい日菜子今日はバーベキューだ!ブッ…。
そうなんですか竜太くんのお母様の妹さん?ええ。
なるほど。
で今のお仕事は?今はスキューバのインストラクターやってます。
あ〜もう海が似合いそうだもの!焼け方が日サロじゃないもん日サロじゃ。
ハハハ!持っててねちゃんと。
(渚)それでしばらくは海外で働いてたんですけど去年日本に戻って来たんです。
そしたらお義兄さんは再婚してるし竜太は立場が微妙で何だか悩んでるみたいで。
それで相談にのってやってたんですか?竜太も話しやすかったんじゃないかな?私もまだ独りだし。
ブーッ!!まだお独り?ええ。
でも奇遇ですよね…。
まさか先生の娘さんと同級生だったなんて。
奇遇なんてもんじゃありません。
これは運命です。
えっ?僕は今モーレツに運命を感じています。
あの…先生。
焦げてます!あっいけない!あっ…。
今日に限ってほんと。
おっちょこちょいだな俺。
あ〜!ハハハ!
(渚)先生…。
悪かったな。
こんなことまでしてもらって。
別に。
どうってことない。
でもさなんで俺にここまでしてくれんの?えっ?決まってんじゃん。
友達だからでしょ?…だよな。
いや〜やっぱアレだなこういう大空の下大勢で食べると何だって美味しいなぁ。
ねぇ。
こういうの久しぶりです。
大勢じゃなくてもいいんじゃないですか?タマ最近口数が多いぞ。
ハハハ!ねっキャッチボールしてよ。
えっ?私竜太の投げてるとこ見たい。
竜太はね中学の時野球部のピッチャーだったんだよ。
ほぉ。
バッグの中に入ってるんでしょ?グローブ。
いやでも1つしかないし…。
大丈夫。
ジャーン!あっそれ俺んだよ。
竜太はやく!よしっ一丁揉んでやるとするか!玉木さんお願い!よしっ一丁揉んでやるとするか。
こいや〜!タマ調子に乗んなよお前。
おい何故俺にさせないんだ!先生野球やってたんですか?あ?いや…ボクらの時代は遊びと言えば草野球でしたから。
そう言えば竜太のお父さんもそんなようなこと言ってたな…。
竜太が小さい頃はよく一緒にキャッチボールやってたんですよ。
へぇ〜…。
じゃあ案外いいお父さんだったんじゃないんですか。
えぇ。
でも今のお義兄さん何だか人が変わっちゃったみたいで…。
(源太)竜太はまだ帰らないのか?
(玲子)子どもじゃないんだから。
そのうち帰るでしょ。
今日は2時には終わるから。
また迎えに来てね。
(竜太)いろいろありがとうございました。
あぁ…。
もう一晩ぐらい泊まっていけばいいのに。
そうもいかないだろ。
あの…。
(ドアの開く音)あっ間に合った?あのねデパ地下で美味しいお寿司買ってきたのよ。
お2人もご一緒にどうですか?じゃこっちへ。
さすが英恵さん気が利いてる〜!う〜ん!さあ!ねぇそうしましょう。
そうしましょう。
竜太もそうしよ。
ねっ?ねっねっ!ほら。
でねでねその迷子のパグ預かってたらね「ウチのモモちゃん知りません?」って飛び込んで来たオバチャンの顔がもうそのパグそっくりでね。
ハハハ!ねえ竜太くんもっとどんどん食べて。
英恵さんほらデザートのメロンがあったんじゃないかな?えっメロン出しちゃっていいんですか?昨夜は「メロンなんか出すな。
勿体ない」って。
日菜子私はそういう言い方はしていないぞ。
そういうふうに聞こえました。
あのもうお腹いっぱいですから。
ねっ竜太。
いいな日菜子んちは。
でもねウチはみんな血がつながってないの。
え?私とお父さんもお父さんとおばあちゃんも。
もちろん私とおばあちゃんも。
そう…なんですか?ええ。
それでも家族です。
ザッツファミリー。
家族は努力ですから。
努力…。
もちろん血縁も大事ですよ。
だけど血がつながっていなくても家族にはなれるんです。
な日菜子。
まあ血が繋がってても酷い父親はいるけどね。
日菜子そういうことを言うもんじゃないぞ。
でも実際そうじゃん。
竜太のお父さん竜太にきつく当たるお義母さんに何も言えないんだよ?あんたの顔見たくないから帰って来るなってそう言われたんだよね?でも竜太のお父さん何も言わないんだよ?もういいよ。
竜太本当なの?竜太が野球部辞めるしかなかったのも部費もユニフォーム代も出してくれなかったから…。
もういいって。
よくないよ!悪いのは俺だから!えっ…。
親父は…優しいよ。
竜太…しばらく叔母ちゃんと暮らさない?前にも言ったよね本気で家出たいんだったら叔母ちゃんと一緒に暮らそうって。
どうかな?私からお父さんには言っておくから。
いいよやっぱ俺家帰るよ。
竜太くん!ねえもう一晩ウチに泊まってったら?え…。
久しぶりに叔母さんと枕並べて寝たら?それがいいよ。
渚さんも遠慮しないで。
(風鈴の音)赤ちゃんの時とおんなじ寝顔…。
(風鈴の音)ひとつ屋根の下に渚のマーメイドが…。
うん。
やはりこれは運命だ。
(渚)あの〜。
な渚さんっ。
先生も眠れなかったんですか?えぇまぁ…。
あっちょっと待って下さい。
はいっ!渚さんどうぞどうぞ。
この子も眠れないみたい…。
渚さんも一杯どうですか?イケる口ですよね?ええ。
あっあらっ?フフッ…。
源太さん悪い人じゃないんですよ。
源太さん?あっ…竜太のお父さんです。
鳶の親方で若い衆たくさん引き連れて。
人望もあったんです。
職人さんでしたか…。
竜太が小学生の頃までは親子の仲もよかったんです。
でもあのケガで…。
ケガ?現場の足場で足滑らせて落ちちゃったんです。
それで仕事もうまくいかなくなって若い人もみんな離れていっちゃったんです。
私にもっと経済力があればなぁ…。
ちゃんと引き取って面倒見てあげられるのに。
あの〜ご結婚はなさらないんですか?え?いやあの1人で子どもを育てるのは大変だけれど2人だったら大丈夫なんじゃないかな…なんて思っちゃったりなんかしちゃったりなんかしちゃって…。
(渚)先生みたいな人が一緒にいてくれたら心強いんですけどね…。
え…。
(渚)あっごめんなさい。
変なこと言っちゃった。
いやっそんな。
(心臓の音)私ちょっと酔っ払っちゃったみたい。
忘れてください。
いや自分忘れないです。
絶対忘れないです…。
先生!自分忘れない…。
あぁちょあぁ!股間が股間が濡れて…。
いや変な意味じゃなくて。
(ニワトリの鳴き声)あぁ本当にすいませんね。
お客様にお料理までして頂いて。
は〜いどうぞ。
どうも。
竜太遅いねぇ。
ちょっと呼んできますね。
日菜子。
実はお前に謝らなければならないことがある。
何?何?竜太くんのことは諦めてくれ。
はい?別にお前たちの恋路を邪魔しようとしてるわけじゃないんだ。
しかしどうしてもダメなんだ。
何が?お前たちは兄弟になるかもしれない。
はぁ!?またか…。
俺は決めた。
渚さんと竜太と1匹の面倒を見る。
渚さんと俺が結ばれて竜太を養子にしたらお前と竜太は兄弟ということになっちまう。
いやこれも運命。
運命と書いてさだめ。
本気と書いてマジだ。
日菜子すまん。
バッカじゃないの。
まだ寝ぼけてるのよきっと。
院長!表にお客様が。
お客様?竜太くんのお父さんだそうです。
えっ?なな何ですか?息子が大変ご迷惑をおかけしました。
あっいやぁこれはどうも。
ご丁寧に。
お義兄さん。
渚ちゃん。
(源太)竜太。
竜太帰るぞ。
どうした?竜太が帰りたくない気持ちお義兄さんが一番よくわかってるんじゃないんですか。
渚ちゃんあんたもう他人だ。
よその家庭のことに口出ししないでくれるかな。
お義兄さん。
竜太帰ることないよ。
帰ったってどうせお義母さんに邪魔者扱いされるだけでしょ。
余計なことしゃべりやがって。
お義兄さん!どうしてこんなんなっちゃったんですか?口出しするなって言ってんだろ。
もうやめてくれよ!わかったよもう帰るから。
竜太。
いつまでそんなもん持ち歩いてんだよ!ったく。
(源太)じゃあお邪魔しました。
行くぞ。
すいませんお邪魔しました。
食べたくないなら食べなくて結構よ。
だいたいさこの子ねあたしもあんたも気に入らないのよ。
ねぇそうなんでしょう!?だから毎日ブスーっとして黙ってんのよね?何とか言いなさいよ!わざとでしょう?あたしに文句があるからわざとお味噌汁引っ掛けようとしたんでしょう!もう何この子!竜太謝れ。
謝れ!ごめんなさい…。
ねぇもうあたし無理!あの子と一緒になんか暮らせないわ!懐かしいなぁ。
竜太はね中学の時野球部のピッチャーだったんだよいつまでそんなもん持ち歩いてんだよ!
(ドアの開閉音)お父さん。
うん。
どうした?やっぱり心配なのか?はぁ…。
悲しいよね。
え?実の父親が居るのに仲良くできないなんて。
日菜子。
うちの家族のこと見せたらもっと強くなると思ったんだけど。
それでうちに連れてきたのか。
お父さん何とかならないかな?あの親子。
お前の友だろ?自分で何とかしろよ。
(渚)先生!竜太お邪魔してませんか?いえ。
竜太がどうかしたんですか?私心配になって竜太のうちに寄ってみたら家出たっきりどこに行ったかわからないって。
一緒に探してもらえませんか?もちろんです!さぁさぁさぁ。
待って!きっとあそこだと思う。
竜太。
竜太叔母ちゃんと一緒に暮らさない?ねぇそうしよう?それがいい。
そうしなさい竜太くん。
そうなればおじさんもいろいろと力になれるぞ。
渚さんと一緒にな。
えっ?渚さん私の決意的なものはいずれまた。
(ドアが開く音)竜太!お前誰のおかげで暮らしていけてるかわかってるよな?玲子が頑張って働いてくれてるからだろ?わかってるよ。
あいつがお前に辛く当たるのは仕方ねぇよ。
自分で腹痛めて産んだ子じゃねぇんだからな!
(渚)お義兄さん!だから竜太に我慢しろって言うの?親子3人暮らしていくのに他にどんな方法があるって言うんだよ。
じゃあ私が竜太引き取ります。
だって竜太このままにしておけないもの。
竜太お前どうなんだ?親父こそどうなんだよ。
俺は…その方が助かるな。
お前さえ居なけりゃどんなに楽か。
お義兄さん!何てこと言うの!渚ちゃん!血の繋がりなんてな世間で言うほど強いもんじゃねぇんだよ。
お父さん動物ばっかり診察してるとね時々思うことがあるんですよ。
実は人間は動物より劣ってるんじゃないかってね。
動物はすぐに親離れ子離れしますがそれまでは自分の身を挺してでも子どもを守ろうとします。
決して自分の子どもを見捨てたりはしない。
違うんです!親父は何も悪くないんです。
悪いのは…俺なんです。
そんなことあるか!いや俺があの人に好かれないから。
だから親父は全然悪くないんです。
今さら綺麗事言うな!あんな女の言いなりになって情け無い父親だってそう思ってるだろ?そんなことない。
竜太はお父さんは優しい人だって!日菜子無駄だ。
そいつは父親でも何でもない。
お父さん…。
竜太お前の好きにしろ。
(玉木)院長!来てますよ。
渚さんと竜太くん。
ん!そうか!竜太くん渚さんと一緒に暮らしてたんですね。
そりゃああんな酷い親と暮らすよりよっぽどいいだろう。
ペットが飼えるところに引っ越すみたいですよ。
そうか。
なかなかスピーディーな展開だな。
(玉木)えっ?これで渚さんが竜太くんと養子縁組をする。
そして俺と渚さんが結ばれれば日菜子と竜太は兄弟になるわけだ。
日菜子を悲しませてしまうなぁ。
あの万が一そうなったとしても2人は血が繋がってませんから将来はわかんないですよ?えっ?今度は沖縄ですか。
友達がやってるダイビングショップで急に欠員が出たらしくてすぐにでも来てほしいって。
そうですか。
じゃあ竜太くんは?竜太も沖縄の学校に転校してもいいって言ってくれて。
一緒に行くことにしました。
そうですかぁそれはよかったですねぇ。
(渚)こちらの皆さんには本当にお世話になっちゃって。
いやいやそんなこと全然気にしないでください。
先生にもちゃんとお別れしないと。
あぁ…お別れねぇ。
本当にこのまま行っちゃうの?日菜子にはいろいろ迷惑かけたな。
・迷惑なんて思ってないよ・
(竜太)・ありがとう・いいのお父さんのこと?本当は好きなんだよね?だからお義母さんに嫌われてもずっと我慢してるんだよね?
(竜太)俺なんて…いない方がいいって言われたんだぞ。
でも自分の気持ちちゃんと伝えてみれば?ちゃんとぶつかってみれば?このまま別れたらきっと…後悔する。
もういいって。
大きなお世話だよ。
えっ竜太…。
お前も相当ウザイやつだな。
誰に似たんだろ。
どうすんだよ?お父さんも…力貸して。
ついに…役に立つ時がきたか。
誰?この子。
何の用だ?竜太…渚さんと明日にも沖縄へ発つんです。
暫く東京には戻らないって。
それがどうした。
最後に竜太に会ってあげてくれませんか?あいつが勝手に出て行ったんだ。
竜太はお父さんのことが好きなんですよ!バカ言うな。
生まれてからずっと育ててもらったんだもん。
簡単に嫌いになれるわけないでしょ!子どもの方はそうなのに…親は違うんだ?この子何熱く語ってんの?あんたはウルサイ!来て下さい!ちょっと行ってどうするのよ!さあ。
竜太くんかかってきなさい。
なんだ…そのヘナチョコ球は。
普通だな…普通。
うん。
竜太!ナイスボール!よ〜し!じゃあもう一丁来い!
(渚)竜太!もっと本気だして!竜太!こっち…ハァ。
沖縄…行くんだってな。
ああ…。
おい…自分から言えよ。
父さん…。
キャッチボールしてくんねぇか。
えっ?最後にもう一度…キャッチボールがしたい。
父と子と言えばやっぱキャッチボールだろ?さあ!父さん…。
何なの?俺のせいなんだよね?ホントは…。
何が?父さんが…足場から滑り落ちてケガしたの。
行くぞ!そうなんだろ?あの夜俺がひどい熱だしてそれ徹夜で看病してくれてたから…。
だから寝不足で…足滑らせて。
お前そんなこと気にしてたのか!それで仕事もうまくいかなくなって。
ケガしたのは俺の不注意だ。
でも…それであの人の稼ぎに頼るしかなくなって。
全部俺のせいで…。
竜太!お前は悪くない。
(源太)だいたい親が子どもの看病するのは当たり前だろ。
(源太)竜太!お前は悪くない!何も悪くないんだ!お義兄さん…。
竜太…。
(源太)つまらんこと気にしやがって!何よ…バカバカしい!
(源太)竜太!
(竜太)なに?
(源太)悪かったな…野球辞めさせちまって。
やっぱり凄いね…親子の血の繋がりって。
日菜子…そう簡単にはいかないと思うぞ。
えっ?あの2人は…これからゆっくり時間をかけて本物の親子になって行くんじゃないのかな。
やっぱり…努力が必要なんだね。
ナイスボール!ただいま〜。
あれっ?何処行ったんだろ…。
ん?竜太…。
「日菜子いろいろとありがとう。
親父とは結局…」。
(手紙:竜太の声)親父とは結局離れて暮らすことになったけど前よりもちゃんと親子になれたって気がする」。
(手紙:竜太の声)「それから叔母さんのおかげでまた野球ができるようになった。
転校した高校はけっこう名門校でレギュラーになれるかわかんないけど頑張ってみるよ」。
竜太…。
あれ?どうして目が潤んでいるのかな?なんて書いてあるのそこ?いや書いてない。
書いてない。
ボール…何か書いてあるよ。
ちょっと読んでみるよ。
やだ〜やだ。
あっ!あっ…あっ!あっ!あっ…ねぎま!ねぎま!ねぎま!ねぎまちょっと!ねぎま!返して!ねぎま!ねぎま!ねぎまもう返して…!あ〜あっ…。
ねぎま。
返して返して…。
ワン!2014/08/14(木) 23:59〜00:54
読売テレビ1
獣医さん、事件ですよ「冷酷継母とダメ父から同級生救え」[字][デ]
陣内孝則が獣医に!なぜか人助けに奮闘!?美女に惚れて…なぜか問題解決!?笑って泣けて元気になる1話完結ドラマ!可愛い動物達にも癒されます!
詳細情報
出演者
柴健太郎:陣内孝則
柴日菜子:吉本実憂
玉木慎也:牧田哲也
柴英恵:野際陽子
【第7話ゲスト】
栗原渚:田中律子
槙竜太:平岡拓真
槙源太:四方堂亘
番組内容
【第7話】
ある日、健太郎(陣内孝則)は日菜子から「家に居場所がない」という友人の話を聞く。情にもろい健太郎は、その子をもてなしたいと柴家に呼ぶが、現れたのは見るからに不良少年の竜太(平岡拓真)!日菜子が心配のあまり敵意むき出しの健太郎だったが、捨て犬を連れてきた渚(田中律子)の甥だと知り、態度を一変。実は渚は、竜太と親子になりたいという思いがあり…。
日菜子と健太郎、父娘の恋の行方は!?
音楽
【主題歌】
「Always with you」GENERATIONS from EXILE TRIBE
番組ホームページ
【「獣医さん、事件ですよ」公式サイト】
http://www.ytv.co.jp/shibaken/
「ナンバーワン!よりオンリーワン!
我が家のぺットムービー大募集!」
詳しくは番組HPへ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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