午後のサスペンス「検察官キソガワ」 2014.09.10

(クラクション)
(阪本忠志)あぁっ!
(滝山清治)もたもたしてるんじゃありませんよ。
(滝山)あなたの会社を救うためにはあなたが体を張るしかない。
そうでしょ?大丈夫…肩だけ触れればいいんです。
こうなったのは誰のせいでもない。
あんたのせいだ。
さあ…。
会社を家族を…守るためですよ。
あぁっ!
(クラクション)あぁっ!あぁ…!〜
(木曽川情)はぁ…はぁ…。
〜すみません!片山さんお待たせしてすみませんでした。
(片山春樹)検事さんやめてくださいよ。
私はかまいません。
どうぞ座ってください。
はぁ…。
「中学校教諭片山春樹。
11月12日路上にて小学校4年の女児田岡早苗ちゃんを車に連れ込もうとした疑い。
未成年者略取誘拐未遂」本当に申し訳ございません!もう二度とあのようなことは絶対にしません!寂しかったんです。
妻と離婚して娘と離ればなれになって…寂しかったんです。
いろいろ聞けばあなたは中学教師として頑張ってこられたようですね。
ありがとうございます。
授業も熱心だしバレーボール部の顧問もやってらっしゃる。
出来心だったんです。
女の子を見てついフラフラと…。
検事さん不起訴ですよね?起訴されませんよね?初犯ですし未遂なんだし。
生徒たちが私を待ってるんですよ。
私もいろいろ考えました。
そのうえであなたを…起訴します!えっ!?どうしてですか?反省してるって言ってるじゃないですか!起訴なんかされたら私の人生はおしまいだ!今朝ようやく子供たちが心を開いてくれました。
バレーボール部の女の子たちがあなたにどんな目に遭っていたか。
私がまさかと思って尋ねると彼女たちの顔色が変わった。
だけど最初はなかなか語ろうとしなかった。
そりゃあそうです。
あなたから受けた屈辱的な出来事誰も思い出したくなんかない!だけど今朝になって彼女たちは勇気を出してすべてを話してくれました。
これが告訴状です!あなたを未成年者略取誘拐未遂の罪で起訴します。
なお中学生に対する強制わいせつの容疑については詳しく調べます!検事さんひどいじゃないか!初犯だよ!あんたに私の人生をムチャクチャにする権利があるのかよ!検事さん!!
(清水優子)あの人とてもそんなことする人には見えなかった。
悪人という特別な人種がいるわけじゃないよ。
え?罪を犯す人というのは別に特別な人間じゃない。
特別じゃないってどういう意味ですか?
(天野清次)木曽川!天野検事正…。
片山春樹の件はどうした?起訴します。
そうか。
中学生の件はどうなった?今朝ようやく証言が取れました。
粘ったな木曽川。
よくやった。
やめてください。
僕なんてまだまだです。
清水君もう慣れましたか?え?木曽川情彼は一度走り出すとひたすら突っ走る馬だ。
ついていくのは苦労するぞ。
馬?この前検事正と飲んだときに馬の話したんだ。
それだけだよ。
(滝山)そうですか…ご主人三友銀行の部長さんですか…。
(柴崎春江)主人には内緒なんです。
(春江)ホストに引っかかって生活費がないなんて言えません。
お願いします。
貸してください!そのお金がないと食費にも事欠くんです。
お願いします!もちろんお貸ししますよ。
本当ですか!?はい。
篠崎!
(篠崎浩)はい!〜どうぞ。
ありがとうございます!〜
(滝山/篠崎)ありがとうございました!上等のカモですね。
(滝山敬子)こんにちは。
おぅ。
ちわっす。
篠崎さん…これお弁当。
自分の分まで…奥さんいつもすみません。
ねぇ…今の女の人がどうかしたの?お前には関係ない。
ねぇ返済できない人にあんまり無茶しないでくださいね。
仕事には口出すな。
でも…この前は死にかけた人もいるっていうじゃない?誰が言った?篠崎か?お願いだから無茶はやめて。
どんどんエスカレートしていってるじゃないの!お願いだからもうやめて。
仕事には口出すなと言ってるだろう!
(刑事)滝山清治さんですね?あなたに保険金詐欺の疑いがあります。
何!?相馬克哉さんが機械で両手の指を切り落とした件で事故を装い故意に保険金を搾取した容疑です。
(刑事)ご同行願います。

(勢田朔太郎)嘘をついても無駄だ!いいかげん吐け滝山!
(滝山)検事さんまあ落ちついて。
誰か私が指を落とせって指図した現場見たんですか?相馬さん本人も証言できるような状態じゃないんでしょ?それで私のせいと言われても。
うるさい!!明日の朝ですよね?勾留期限が切れるのは…。
〜保険金詐欺の滝山清治…苦労してるみたいだな。
頑張れよ。
おい!お前今笑っただろ?いや笑ってないよ。
東京地検へ行くのは自分だって思ってんだろ!?思ってない。
東京地検なんて全然興味がない。
この偽善者が!
(峰岸絵美香)おかえり滝山。
遅かったじゃない?朝出て来たんでしょ?ちょっと野暮用がありまして…。
奥さん?いえ違います。
フッ…まあいいわ。
それにしてもうまくやるわね…いつも。
別に大したことじゃ…。
お前に投資して本当によかった。
「ひまわり金融」なんておかしな名前付けたとき変だと思ったけど今じゃ立派なもんだもんね。
すべて社長のおかげです。
社長なんて言わないで。
絵美香って呼んで。
すみません。
〜すみません。
誰?奥さんからでしょ?いえ…。
すみません。
どこ行くのよ!?〜
(釣り人)あぁっ!〜
(釣り人)おい!…おい!
(横澤完)滝山の女房が水死体で見つかった。
何ですって!?木曽川…滝山清治知ってるな?はい。
すぐ大学病院に行ってくれ。
(木曽川/勢田)わかりました。
(斉藤郁也)敬子!敬子!!
(泣き声)
(警官)お兄さん!お兄さん!敬子…。
自殺だよ。
あの男に嫌気がさしたんだ。
いや…。
うん?どうした?見ろよ薄くてわかりづらいけど索条痕じゃないか?索条痕?水死にしてはおかしいな…。
(田辺恵助)検視官も同意見です。
死因は溺死ではなく窒息死と思われます。
ってことは…他殺か!?えぇ。
何者かが首を絞めて殺害し海に捨てた。
滝山…滝山はどこだ!?それが…。
いないのか!?はい…。
(パトカーのサイレン)〜
(相馬里美)うわぁ!うわ…。

(警官)何してる!?やめろ!
(里美)助けてください!人殺し!人殺し!
(里美)助けて!捕まえてください!
(パトカーのサイレン)
(横澤)捜査本部から連絡があった。
滝山は女房に2億円の生命保険をかけていたそうだ。
保険金殺人ですか。
鬼畜がいよいよ本性を現したな!でも滝山は否認してるんだろう?金に対して異常に執着するあいつなら保険金目当てに女房を殺すなんてなんでもないことなんだよ!次席検事滝山のやつ今度こそ絶対に起訴しますから!いやこの案件は木曽川にやってもらう。
えぇ!?お前は滝山に読まれてる可能性がある!検事正がそうおっしゃってる!いやそんな…。
俺も検事正と同意見だ。
木曽川頼むぞ。
…はい!俺はやってない。
やったのはあの女相馬里美だ。
あの女自分の訴えが取り下げられた腹いせに俺に復讐するため敬子を殺したんだ。
滝山敬子さんの死体が発見された日その現場近くであなたを見たという目撃者がいます。
あなたの車が現場近くの国道150号線を通過したのもNシステムで確認されています。
俺は敬子から大崩海岸に来てくれというメールがきたから行っただけだ。
ケータイから送られたメールもあなたの自作自演それが警察の見解です。
検事さん…俺は妻を殺された遺族なんですよ。
あなたの自宅の寝室で敬子さんが吐いたと思われる血痕と凶器が発見されました。
これは…あなたのものですね?あなたは自宅の寝室でこのネクタイで敬子さんを絞殺自殺に見せかけるため遺体を海に投げ捨てた。
…話にならん。
敬子さんの死亡推定時刻…発見された日の午前10時からあとあなたどこにいました?保険金詐欺で告訴されたあなたが不起訴になり釈放された日…ここを出たすぐあとです。
ちょっと山の中をうろついていた。
それだけだ。
山の中…どこの山ですか?そのこと誰か証明できますか?どうみたって絶対あの人ですね。
弱いなぁ…。
えっ弱い?目撃情報指紋凶器…。
どれも滝山清治が殺したという直接的な証拠とはいえない。
それに…「金に執着するやつだから妻も殺しかねない」だけでは動機につながらない。
でも絶対あの人です。
私はそう思います。
…行くぞ!え…検事?証拠がなかったら…つかむだけさ!〜どこ行くんですか?亡くなった奥さんがパートをしていたホテル。
〜滝山敬子さんはなぜここで働いていたのか…。
(女将)えぇ…滝山敬子さんはうちで働いてました。
(女将)事件のあった日は休ませてほしいと電話があったんです。
それがまさかあんなことに…!滝山敬子さんはいつ頃からこちらに?もう2年になるかしら…。
敬子さんは自分で職を求めてきたんですか?えぇ…どうしても働きたいからって。
誰か敬子さんを恨んでるような人いませんでした?いいえそんな人はいません!よく働くし気立てはいいし…。
ご主人に殺されたなんて…今でも信じられません!滝山さんいつも言ってたんですよ忙しくてゆっくりする暇のないご主人をいつかうちの温泉に連れてきてあげたいって…。
露天風呂…入ってみようか。
えっ!いいんですか?ちょっと…待ってくださいよ!はぁ〜きれいですね。
奥さん…滝山にこの風景を見せたかったんだろうな。
でもどうも腑に落ちないな…。
何がですか?滝山の稼ぎは大きい。
なのにパートに出るなんて不自然じゃないか?そっか…仕事なんかする必要ないですよね。

(田辺)犯行現場は鑑識がくまなく検証してますから新事実なんか出ませんよ。

(田辺)凶器のネクタイはこのベッドの上にありました。
〜わぁ…すごい量だな!うわ…これ全部ブランドものですよ!しかもこれ…全部タグがついたままだ。
ほんとだ…全然袖通してないみたい。
もったいない…。
…100万円!?〜あっひまわり…。
珍しいなこの時期にひまわりなんて。
そうですね…こんな寒い時期お花屋さんにもないと思うけど。
斉藤さん!亡くなった奥さんのお兄さんです。
地検の検事木曽川です。
(斉藤郁也)斉藤です。
お呼びだてして申し訳ありません。
ちょっとお訊きしたいんですが妹さんはなぜホテルで仲居のパートをしていたのかご存じありませんか?…それは簡単です。
滝山に反発していたからです。
反発…?そうです。
「街金」の汚い仕事というやつにですね…。
だから…自分の小遣いぐらいは自分で稼ごうと思ったんじゃないですか…。
それで滝山が買ってくれた服には袖も通さなかった…。
あっそういうこと…。
妹はどうしてあんなダニみたいな男に惚れちまったんだ…!検事さん…!滝山を死刑にしてくださいっ!!落ち着いてください!お気持は察しますが…。
検事さんっ!滝山を…死刑にしてくださいっ!!〜あなたは奥さんに2億円もの生命保険をかけていた…。
なぜそんな多額の…。
2億円?何の話だい…。
そんなわかりやすい最低の手を俺が…?最低…?
(ドアの開く音)木曽川…。
天野検事正がお呼びだ。
〜お呼びでしょうか?勾留期限はあと3日。
起訴はまだか?もう少し調べる必要があります。
もう十分だろう。
さっさと起訴をしろ!しかし説得力のある動機がまだ…。
お前がチンタラやってる分他の検事にしわ寄せがいくんだぞ!だけどあらゆる可能性を調べてみる必要はある…。
それで結局釈放なんてことになったらどうする気だっ!
(天野)まぁまぁ落ち着け。
木曽川…滝山は状況証拠では真っ黒だ。
それは認めるな?はい。
しかし…。
誰がいるってんだあいつ以外に!
(天野)とにかく木曽川…担当は君だ。
思ったとおりにやれ。
検事正…。
だが…あともう3日しかないぞ。
…わかってます。
阪本さん!阪本さん?
(阪本忠志)あんた誰?あなたは滝山の指示で車に飛び込んだ…そうですよね?滝山:あなたの会社を救うためにはあなたが体を張るしかない。
大丈夫。
肩だけ触れればいいんです。
あ〜っ!!あなた…保険会社の調査でも滝山のことはいっさい口に出さなかった。
わかります。
「お前も共犯者だから言うな」って脅かされたからですよね?でも…今は殺人事件の捜査をしてるんです。
このままでは滝山はまた罪を逃れる可能性があります。
(阪本)あいつを…刑務所送りにしてくれますか?あいつは…悪魔だ!人間じゃねえっ!!こんにちは。
どうぞ。
(相馬克哉の叫び声)はいはい!ちょっと待っててね!!
(相馬)あああ…。
(里美)今でも機械で指を落とした時のことを思い出して脅えるんです。
(相馬)あああ〜っ!!あぁっ!!
(里美)この人…出血多量で死にかけたんですよ。
あいつだけは…滝山だけは絶対許せません!〜
(里美)私にできることは…この人も罪に問われることになっても滝山を訴えることしかなかった…。
なのにあいつは自由の身になった…。
警察や検察が本腰になるのは人が死んだ時だけですかっ!?2人とも好きなこと言いやがって…恩知らず!恩知らず…?いいか?俺のところに来るようなやつは他ではもう相手にされないような多重債務者だ。
だから金利が高いのも傷害保険に担保代わりに加入させられる意味も織り込み済みで金を借りにくる。
俺がいるからこそやつらは金を借りられしばらくはしのげる…。
それともまともな審査をして金貸すのやめようか?そしたら連中は明日にも一家心中だ。
あんた…金を恵んで助けてやるか?甲斐性なしの亭主がいくばくかの金になって家族も内心は俺に感謝してるよ。
しかし保険会社をだましてるじゃないか。
少なくともあなたがやったことは不法行為…詐欺だ!保険会社をだました…?いいか?俺はあいつらを助けたんだ。
俺はあいつらにとって神様なんだ。
神様…?あの偉そうな態度…何が神様よ!悪魔!鬼!!まるでゾウアザラシだな。
えっ…何ですか?それ。
あのでかい態度…それにあのでかい家…でかい車。
ゾウアザラシも大きなものを好むんだよ。
ゾウアザラシって…すごいたとえですね。
ゾウアザラシのオスはメスの5倍ほども大きくハーレムを作るんだ。
あっそうか…ハーレムか。
ハーレム…それが何か?滝山のような人間は外に女を囲うのもステータスだと思うに違いない。
あっ…お金は愛人につぎ込まれていた。
だから奥さんを…!そうか奥さんが服に袖を通さなかったのは浮気へのあてつけじゃないですか!?行くぞ〜!えっ検事…?滝山の女関係洗ってみる必要があるな。
はい…。
でもゾウアザラシって…。
〜先生うちの滝山社長は大丈夫でしょうか?
(与田一平)うん…それが不起訴になるかもしれませんよ。
本当ですか?
(与田)証拠不十分で検察は苦しんでるようです。
ま…起訴はないとはいいきれませんが。
でももし起訴されたら?その時は有罪は免れんでしょうなぁ。
裁判というのは裁判官の心証ひとつですから。
状況証拠や経歴を見るとやはり心証はいいとは言えませんからね。
先生!そこをなんとかお願いします!篠崎…あんたずいぶん社長思いなんだね。
…天涯孤独の自分を拾ってくれたのは社長だけですから。
自分は社長のためだったら何でもします。
いっそのこと身代わりにでもなったら?そいつは無理だ。
そうか…身代わり…。
(現場監督)相馬さん!今日はもうあがっていいよ。
ありがとうございます!お疲れさまでした!相馬:これでお願いします。
お願いします…。
これっぽっちの金でよ…馬鹿にしてんのか?もう待てないんだよ!〜あんた!あんた!!あんた…!あんたっ!あんた!あんた!あんた!あんた〜っ!!あぁっ!!
(パトカーのサイレン)
(ドアの開く音)現場に遺書がありました。
自殺です。
自殺なんかじゃありません…。
殺されたんですっ!!滝山の会社の人にっ!!あんた〜!!
(泣き声)篠崎が!?現場の部屋から指紋が見つかったよ。
篠崎…。
彼は相馬さんを敬子さん殺しの犯人に仕立てようとした。
あの2人がやったかもしれないじゃないか!いいか?債務者ってのはな金を借りる時はへいこらするくせに返済を迫ると人を鬼のように言いやがる!あの夫婦も俺に助けてもらった恩を忘れて俺を恨んでる!もちろん他にも俺を恨んでるやつは山ほどいる。
そういう連中をすべて調べたんだろうな?《保険金詐欺の常習者滝山の妻が殺された。
その妻には2億円の保険がかけられ受取人は滝山。
本人は否認し続けているが滝山の部下篠崎が…相馬克哉を自殺に偽装して殺した。
篠崎は逃亡し滝山は一切を否認。
いったい真実はどこだ…》
(勢田)このままだと滝山はまた不起訴ですね。
(横澤)しかも2億円もの保険金は滝山のものだ。
(天野)木曽川。
篠崎浩は滝山の指示で動いたのか?それは…わかりません。
わかりません?お前よく言えたもんだなそれ!木曽川…。
君は検察の威信というものをどう考えてるんだ?滝山を起訴できないとしたら検察の威信に関わることなんだぞ。
検察の威信。
それは考えていません。
検察の威信を守るのは私の仕事ではありません。
真実を知り正当な処断をする。
それは被疑者のため被害者のため社会のためです。
被疑者のため?ハッ…話にならん。
次席検事!やはり木曽川には無理なんです。
私に滝山の担当をやらせてください。
私なら必ず滝山を落とします。
お願いします次席検事!お願いします!お願いします次席検事…。
申し訳ありません。
つい…。
気にすることはないよ。
検察の威信よりも…正義だ。
正義…。
生まれつき悪人で生まれてくる人なんていない。
山梨地検で初めて会ったとき亮子ちゃんは私にそう言った。
それから私もその言葉について考えてみた。
そして思った。
そうか…それこそ正義だ。
亮子ちゃんの言葉は正義なんだ。
亮子ちゃんが亡くなってからもう8年か。
はい。
しかし驚いたよ。
その後木曽川情という男が検事としてやって来た時は。
木曽川…。
君には原点がある。
原点…。
君が検事になった原点。
今はその原点に戻るべきじゃないかな?〜失礼します。
これお願いします。
うむ。
検事正…木曽川検事の奥様も検事だったんですか?ああ。
木曽川の細君亮子ちゃんも検事だった。
奥様…亡くなられたんですか?これは君に言っておいたほうがいいかな。
我々は人に恨まれることがある。
逆恨みというやつだ。
8年前マルチ商法で挙げた大学生を亮子ちゃんが起訴猶予にした。
その後その大学生から小包が届いた。
そうしたら…。
事務官:検事!先日の岡井征二からこんなものが…。
(木曽川亮子)岡井君から?
(事務官)反省したのでは?せっかくだけど返してください。
贈り物は駄目だから。
違いますよ!反省のしるしとしてマルチの商品を証拠として送ってくれたんですよ
(鳥のさえずり)
(爆発音)えっ!?木曽川は…そんな亮子ちゃんの遺志を継いで検事になった。
動物学者として勤めていた大学を辞めてそれから司法試験の勉強をしてここへ来た。
動物学者…。
だから彼は覚悟が違う。
(天野)それに…今も木曽川は亮子ちゃんと一緒だ。
〜亮子:情君…。
私…悔しい。
悪人が罪を犯すわけじゃないって言ったの覚えてる?私…被疑者と一緒になぜ道を踏み外したのか考えられる検事になろうとしてきたつもり…。
だけど…実際は膨大な事件数に追われて自分の信念どおりできてないの。
まだ…途中なの。
だから…私のせい。
被疑者を…犯人を恨まないで。
亮子。
情君…ごめんね。
この火傷じゃ駄目みたい。
俺も…。
俺も検事になる。
亮子の信念引き継いで…実現させる。
俺が検事になるよ。
でも…大学は?研究対象が人間に変わるだけさ。
それに亮子が生涯かけてやりたかったことを俺もやりたくなった。
〜だから…安心して逝けばいい。
情君…。
ありがとう…。
〜亮子…。
〜亮子…。
(機械の心停止音)亮子!!〜木曽川検事!検事正から奥様のことを聞いて。
検事の気持も想いも知らずに…これまですみません!俺なんかただ格好つけてるだけだから。
え…?亮子の信念はゆるぎないものだった。
それに比べたら俺は…。
起訴をするということ。
それはある意味人が人を裁くということ。
それがこれほど…重いとは。
だったらとことんやるしかないんじゃないでしょうか?とことん?そうです。
納得いくまで…とことん!〜
(天野)あぁ…。
了解しました。
ご心配をおかけしました。
〜敬子さんは毎日手作りの弁当を作っていた。
しかも体にいいメニューばっかり。
なかなかできるもんじゃないですねぇ。
〜ひまわり…。
奥さんはあなたを愛していた。
あなたの体を気遣い心配しいつもあなたのことを考えていた。
でもあなたはまるで子供に飴玉でもやるように敬子さんにものを買い与えるばかりだった。
それがあなたの愛情ですか?金以外に何がある?金以外に何が頼りになる?親に捨てられ育った俺に…金以外に何が?でも敬子さんは喜ばなかった…高級ブランドの服も車も。
だから…だから俺は山を!山?
(ドアの開く音)起訴されました!起訴…誰が?滝山さんが!え?俺が起訴の手続きをとった。
滝山清治は俺が代わって担当することになった。
えっ!?来い滝山!どういうことですか?検事正。
検察の威信だよ。
検事長が直接私に圧力をかけてきた。
多分横澤の仕業だ。
どうすることもできんが君を勢田の補佐に付けることにした。
あとは法廷で真実を突き詰めてくれ。
法廷で…真実を。
そう…真実。
それを明らかにするのが法廷だよ。
真実はどこにあるんだ…。
真実は…。
〜預金残高が1,000万円…。
滝山の稼ぎ方にしては少ないな。
何に使ってたんだろう?〜山の中に広大な土地を所有…。
原野商法でもしようとしたのかな?滝山:だから…だから俺は山を〜罪を認めろ?
(与田)起訴されたらそれしか方法はありません。
罪を認めて情状酌量を嘆願しましょうよ。
もう有罪は免れません。
あきらめてください。
〜このへんなんだけどな…。
〜これは…!
(勢田)公訴事実第一被告人は12月9日午前11時頃被告人方寝室において被告人の妻滝山敬子に対し殺意を抱きその場にあったネクタイを用い同人の頚部を絞め窒息死させもって同人を殺害し第二自己の犯行を隠蔽する目的で被告人所有の自家用車のトランクに前記滝山敬子の死体を押し込み大崩海岸へと運び同場所より同死体を海中に投棄しもって死体を遺棄し第三同日午後8時30分頃静岡市内の路上において相馬里美に対し殺意を抱き同人を背後から羽交い絞めにし所携のナイフで同人の頚部を突き刺そうとしたが殺害の目的を遂げなかったものである。
(裁判長)被告人。
今検察官が読み上げた公訴事実でどこか違っているところはありますか?どうですか?黙秘します。
〜私は…黙秘します。
〜黙秘って滝山どういうつもりなのかしら?私も知りませんでした。
すぐに聞いてみます。
お願いします。
裁判で何か?滝山が黙秘したの。
黙秘!?どういうことですか?知らないわよ。
〜黙秘だなんてあいつの性根はどこまで腐ってるんだ。
ふざけやがって!ひまわりのことご存じありませんか?ひまわり?ひまわり金融のひまわりです。
滝山の自宅のあちこちにひまわりの花がありました。
滝山と敬子さんの間にはひまわりは欠かせないもののように思えるんです。
滝山は子供の頃からみんなに恐れられ嫌われていた。
そんな滝山と敬子さんはなぜ結婚したんでしょうか?男を見る目がなかったんだよ。
それだけでしょうか?あいつも最初は怖がっていた。
ところが高校になって急に滝山とつきあい始めてびっくりしたよ。
「滝山君は本当は優しいの」なんて言いやがってね。
あげくに駆け落ちですよ。
優しい…。
昆布いきましょうか。
はいどうぞ。
うわぁおいしそう!さぁ食べて。
なんだかこき使ってばっかりで申し訳ないからさ。
それじゃ遠慮なく。
いただきます!うんおいしい!だろう?ママが作るおでん最高にうまいんだよ。
あっ遠慮せずにどんどん食べてね。
検事って意外に優しいんですね。
えっ?いやぁそうかなぁ?「滝山君は本当は優しいの」なんて言いやがってね優しい…。
あのすみません。
(田所香織)はいいらっしゃい!滝山敬子さん…旧姓斉藤敬子さんの高校の同級生の田所香織さんですよね?はい…何か?ひまわり?そうです。
高校の2年の頃だったかな。
敬子と滝山君2人で花壇のひまわりの世話をしてたんです。
2人って滝山清治もですか?えぇ。
あの滝山君が…ってみんな陰で笑ってました。
ひまわり…。
ひまわり…。
珍しいなこの時期にひまわりなんて。
そうですね犯人は…滝山じゃない。
えっ!?滝山は奥さんのこと愛してたんだ。
滝山が?はい木曽川。
(勢田)勝ったぞ俺たち。
勝った?俺たちが勝ったんだよ。
滝山にはな愛人がいたんだ。
愛人?田辺刑事が調べ上げた。
滝山はひまわり金融のスポンサーでもある峰岸商事の社長峰岸絵美香と愛人関係にあったんだ。
動機は金だけじゃなかったんだよ。
妻の敬子が邪魔になったんだ。
〜認めたのか?峰岸絵美香は。
いや。
殺人犯が愛人だなんてそう易々とは認めんだろう。
しかしいずれ法廷には出てもらわんとな。
(足音)失礼。
峰岸さん…あなた滝山さんの奥さんが邪魔になったんじゃないですか?おい木曽川!たしかに邪魔でしたわよ。
あの人がいなければ滝山はもっと大きくなってた。
滝山も馬鹿なことしなかったわ。
ひまわり金融の筆頭株主として本当に残念ですわ。
では…。
あれじゃ無理ですよね。
法廷で証言してもらうなんて。
しかし彼女にも動機はある…敬子さんが邪魔だという動機が。
いいかげんにしろ!何かあっても俺は知らんぞ!全部お前のせいだからな!自首…ですか。
検事が来たのよ。
いくら惚れた男の部下だからっていつまでもかくまってらんないわ。
たしかに社長が苦しんでるのに自分だけのうのうとはしていられません。
よし…行くか。
うっ!うぅ…!!〜てめぇ…!〜相馬さん…。
全部滝山が悪いんです。
奥さんはいい人だったけど…滝山は…鬼です。
滝山は鬼だ!〜
(与田)篠崎浩さんが殺されました。
なに!?相馬里美に刺されたんです。
この件に関しては何も知らないとおっしゃってください。
それと次の公判では罪を認めてください。
残された道はそれしかありません。
篠崎…。
(天野)亮子ちゃんの持論の一つが実証されたな。
善良な人も何かをきっかけに道を踏み外す。
そのとおりだった。
しかしこういった案件ほど辛いことはないな。
はい。
検察官はあらゆる犯罪の加害者に会い被害者に会い罪と向かい合う。
辛い仕事だね。
でもね辛いのは当たり前だよ。
我々は神様じゃない人間なんだからさ。
人間…。
だからこそ罪を目の前にして苦しいほど辛くなる。
しかしなその辛さから逃げるな。
検察官であるかぎり人間であるかぎりその辛さを忘れるなよ。
滝山の件今は1人で単独行動をとっとるようだが思う存分やれ。
あとのことは私が責任をとる。
検事正…。
ありがとうございます。
〜犯行時刻…滝山は1人で山の中をふらついていた。
1人で山の中…。
あ…そっか…。
これが滝山の車です。
すみません。
はい。
あった…。
ひまわりだ。
これだ!えっ?この車「わ」ナンバーですよ。
「わ」ナンバーレンタカーですか。
わかりました。
車を借りたのは…。
しかしまさか…。
それでもやっぱり犯人は滝山ですよ!あとは相馬里美と滝山敬子か…。
奥さんはいい人だったけど…滝山は…あぁこの人…何度か見ましたよ。
相馬さんを訪ねてみえて。
深刻な顔してたから覚えてますよ。
最後に見たのはいつ頃ですか?そうねぇ…。
〜斉藤さん。
いやぁ検事さん。
いよいよ明日ですね。
あいつをギャフンと言わせてください。
あなた…レンタカーを借りましたね?レンタカー?事件の日に。
あぁ…あれですか。
配達に行こうと思ったら車がおかしくなっちゃってそれで借りたんです。
それが何か?私は…滝山は犯人ではないと思っています。
検事さん…あなたまだそんなこと言ってるんですか?なぜなら滝山…いや滝山さんは心から敬子さんを愛していたからです。
何をとぼけたことを言ってんだ!あいつが殺したに決まってるでしょ!事件の日犯行時刻に滝山さんはひまわりを採りに行ってました。
ひまわり?敬子さんが大好きだった花です。
ばかばかしい!一緒に来てください。
えっ?来てくださいお願いします。
おいどこに行くんだよどこに!おい!どこなんだよここは?おい!こんな山の中にいったい何があるっていうんだよ?どうした?これは…。
これが滝山さんの心です。
敬子さんへの愛情です。
私は今あることを考えてます。
事実はもしかしたら別の方向にあるんじゃないかって。
私たちが思いもよらぬ事実があるんじゃないか…。
知らん!俺は何も知らん!斉藤さん!〜奥さんの料理うまいっす。
本当うまいっす〜清ちゃんあの頃を思い出すね〜〜
(勢田)おいどこへ行くんだ!よく来てくれましたね。

(勢田)あなたには愛人がいますね?峰岸商事社長峰岸絵美香さん。
あの女はただの金づるだ。
会社のため金のために寝た。
それだけだ。
その愛人のために奥さんが邪魔になった。
邪魔になって奥さんを殺した。
ふざけるな!ふざけてなんかいない!!
(裁判長)落ち着きなさい!そうだよ…俺が殺した。
私が敬子を…妻を殺しました。
(傍聴席のどよめき)よっしゃ!ふ〜っ。
それでいいんですか?相馬さんや篠崎さんの事件に責任を感じてそれであなたは罪を背負うんですか?
(勢田)おい!木曽川!!裁判長!この場で滝山敬子さんの兄斉藤郁也さんの証人尋問を請求します。
(裁判長)今からですか?はい。
馬鹿なこと言うな木曽川!立証趣旨は何ですか?はい。
斉藤さんの証言により被告人が妻の敬子さんを殺していないということを立証していきたいと思います。
(傍聴席のどよめき)裁判長!今の発言は取り消します。
法廷で真実を明らかにして何が悪い!
(裁判長)静粛に!弁護人よろしいですか?しかるべく。
それでは検察側の請求を認めます。
ありがとうございます。
それでは斉藤さんお願いします。
〜斉藤さん事件当日あなたは敬子さんの遺体が発見された海岸近くの国道150号線を車で走りましたね?はい。
レンタカーであなたが妹さんの遺体を運び出した。
(傍聴席のどよめき)そうです。
でも私は殺したりなんかはしてません。
どういうことですか?ちゃんと説明してください。
私が部屋に入ったとき敬子はもう死んでいました。
本当です。
ドアノブにネクタイをかけ首を吊って…。
嘘だよ!敬子が自殺なんかするはずないだろ。
いいかげんなこと言うな!こら!!
(裁判長)静粛に!ここに斉藤さんから預かった敬子さんの遺書があります。
嘘だ…。
これはどこにあったものですか?敬子の寝室です。
読ませていただいてよろしいですか?
(裁判長)弁護人のご意見は?ありません。
(裁判長)どうぞ。
「清ちゃんへ。
清ちゃんもうこれ以上人様を苦しめないでください。
(敬子の声)本当は清ちゃんとても優しいこと私は知ってる。
学生時代清ちゃんは乱暴者でクラスの嫌われ者だった。
でもあの時…」。
〜滝山:ヘタクソ!てめえら何やってんだよ!やめろ!!〜
(敬子)へぇ滝山君そんなことするんだ。
〜こいつらたまんねえだろ。
人間の勝手な都合で植えられて勝手な都合で踏み潰されて。

(敬子)これで添え木してみたら?サンキュー!〜
(敬子の声)「初めて見た清ちゃんの笑顔。
あの時の笑顔を私は今でもはっきりと覚えています。
でも清ちゃんはお金を前にすると人が変わった。
清ちゃんが保険金で債務者の人にとんでもないことをしていると知って私は胸が張り裂けそうだった…」。
これって…。
サインして!ほら早くして!!はい
(敬子の声)「最初はお金を返さない人たちが悪いんだって自分に言い聞かせてた。
だけど…」。
お願いだから無茶はやめて!どんどんエスカレートしていってるじゃないの!お願いだからもうやめて!仕事には口出すなって言ってるだろう〜
(敬子の声)「清ちゃんは私が何度止めても聞いてくれなかった。
だからもうこうするしかないの。
私の命を引き換えにするしか。
私がいなくなったら家族のつらい気持ちがわかるかもしれない。
それに生命保険でこの先何もしなくても食べていけるだけのお金が入ります。
だからもう無茶は止めてください。
お願いです。
サヨウナラ。
清ちゃん」。
〜敬子さんはあなたの被害に遭った人たちを一人ひとり見舞っていたそうです。
あの日も相馬克哉さんを見舞って相馬さんの姿を見て敬子さんは土下座をして謝った。
そのあと自宅に戻って…。
やめろ〜!〜もうやめてくれ…。
〜うわぁぁぁ!!〜お〜い敬子!いるのか?敬子!
(ノック)敬子〜!!
(斉藤)敬子…敬子…!敬子〜!敬子〜!!どうしてお前こんなこと…。
(すすり泣く声)敬子…敬子…斉藤は思いました。
すべては滝山のせいだ。
しかもその滝山に敬子が死んで保険金が入るなんて絶対に許せない。
そこで…。
(すすり泣く声)敬子…ごめんな。
許してくれ…。
敬子…敬子…滝山に復讐するためには妹には申し訳なくともそうせざるを得なかった。
辛い真実だな…。
こいつですよ!勢田が悪いんだ!!えっ!?お前が「絶対滝山です!間違いありません」なんて言うからだよ!いや次席検事だって「絶対滝山だ」って断言してたじゃないですか!うるさいっ!お前は東京地検の話はなしだ。
(勢田)いやそんな…。
そうそう横澤君!さっき検事長から電話があったよ。
検事長からですか?何か知らんがカンカンだったぞ。
失礼します…。
あっ…失礼します。
(勢田)次席検事!しかしよく真実に行き着いたな木曽川。
ひまわりのおかげです。
ひまわり…そうかひまわり。
検察の威信とはまさしくそれだ。
真実を見抜く目。
金は…敬子がいればこそでした。
(滝山)金のためなら何でもやりました。
ひまわり金融を守るためにはなんでも…。
すべては敬子のためにと…。
だけどあいつは服を買っても車を買ってもにこりともしやしない。
俺はもうどうしていいかわからなくなった。
そんなとき2人で街に出たら敬子が花屋の店先でひまわりを見つけたんです。
〜あっひまわり!!清ちゃんあの頃思い出すね〜
(滝山)敬子が笑った。
パッと花が咲いたように…。
学生時代嫌われ者の俺にたった1人笑いかけてくれた笑顔…。
あの笑顔でした。
それで敬子さんにひまわりを届けることにした。
検事さん…山を見たんですか?ええ。
馬鹿ですよね。
でも俺にはそれしかなかった。
あいつの笑顔が見たい…ただその一心で毎日毎日ひまわりを…。
あいつだけなんです…。
馬鹿な俺をこんな男を愛してくれたのは敬子たった1人なんです。
あなたは優しい人だ。
敬子さんだけじゃない。
同じように天涯孤独の篠崎さんの面倒を見たり…。
あなたは優しい人です。
でも私はあなたを許すことはできない。
検察官が許す許さないなんて口にするべきではないのはわかってます。
でもあなたを許すことはできない。
あなたが債務者の皆さんにしてきたことを…。
身近な者だけが幸せになればいい…。
世の中とは人とはそういうものじゃないと思います。
あなたのためとはいえ敬子さんがしたことも許されるものじゃない。
敬子は悪くありません…。
俺のせいなんです俺の。
生きる資格もない…俺なんて人間の屑です。
生まれつきの悪人なんてこの世にはいません。
だからきっと生まれ変われます。
ひまわりの花言葉知ってますか?ひまわりの花言葉は…「熱愛」。
そして「あなたは素晴らしい」。
それが敬子さんの思いです。
あなたはまず法律上の償いをしなくてはならない。
そして社会復帰後は決して同じ過ちを繰り返してはいけない。
それが最低限あなたができる敬子さんへの償いです。
敬子さんの気持…決して裏切らないでください。

滝山清治は9件の保険金詐欺で起訴された。
そしてすべての公訴事実を認めた
でも1つだけわかんないな…。
検事!滝山さんが奥さんを殺してないって確信したのはどうしてですか?ドライブでも行こうか。
えっ?ドライブ!?〜どこなんですか?ここは。
〜こんな山の中にいったい何があるんですか?〜あっ!なにこれ!?あっ…ひまわり…。
〜これは全部敬子さんのもの。
だから滝山さんは誰にも言わなかった。
汚されたくないから…。
俺思ったんだ…これはまぎれもなく愛だって。
誰が何と言おうと滝山さんの愛だって…。
〜《人には生まれつきの悪人なんていない。
その意味は人を信じるということ…。
正義を信じるということ…。
そうだよね亮子…》〜2014/09/10(水) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
午後のサスペンス「検察官キソガワ」[字]

正義と真実の検事がいる!悪徳ヤミ金業者の妻が謎の変死!容疑者は無数にいる・・・。

詳細情報
番組内容
静岡地方検察庁の木曽川情は、亡き妻の遺志を継ぎ、動物行動学者から転身した異色の検察官。ある日、海岸で主婦・滝山敬子の絞殺死体が発見される。容疑者は夫の滝山清治。敬子には2億もの保険金がかけられており、「金のためなら何でもやる男」として有名な悪徳金融会社の経営者である滝山に容疑がかかるのも当然だった。目撃情報や指紋、凶器・・・状況証拠では滝山は完全に「クロ」。
番組内容続き
しかし、木曽川はどれも決定的証拠にはならないと、他の可能性を当たる。「生まれつき悪人で生まれてくる人なんていない」という亡き妻の信念を胸に、木曽川は真実に向かって一直線に突き進む。
出演者
木曽川情・・・高嶋政伸
滝山清治・・・宅麻伸
清水優子・・・上原美佐
勢田朔太郎・・津田寛治
峰岸絵美香・・朝加真由美
滝山敬子・・・安永亜衣
片山春樹・・・鈴木ヒロミツ
相馬里美・・・大島蓉子
田辺恵助・・・小林健
与田一平・・・中谷彰宏    ほか
原作脚本
【原作】鈴木あつむ
【脚本】久松真一
監督・演出
【監督】伊藤寿浩

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:26778(0x689A)