「傳え聞く銀漢支機の石復た見る金輿の紫微より出ずるを織女橋邊烏鵲起ち仙人樓上鳳皇飛ぶ」
仙人の伝説が残る世界遺産…
この山に壮麗な建築を築いたのは紫禁城・天壇など名だたる世界遺産を世に残した明の第3代皇帝永楽帝である
永楽帝がその治世で追い求め続けたのは皇帝の実子ではない自分が帝位についたことの正当性だった
彼は天に選ばれし皇帝であると世に印象づけるため北京に天と対話する場所天壇を造った
また自分は道教の神真武大帝の命により兵を挙げたとしその像を造らせた
その際職人たちが造る像の顔に満足せず新たな職人を何人も呼んだ
ついに永楽帝の意図を理解した職人が現れた
謁見した職人は気づいた
「皇帝は真武大帝の顔を自分に似せたいのだ」
これが「真武の顔は永楽の顔」と呼ばれたゆえんである
2014/08/14(木) 22:54〜23:00
テレビ大阪1
「中国世界遺産ものがたり」〜悠久の旅人たち〜[字]
#307 武当山