ひるブラ「驚きいっぱい! 庄屋屋敷〜愛媛・西予市(せいよし)〜」 2014.09.10

生字幕放送でお伝えします
青空、そして深い、深い緑に囲まれた、この雰囲気。
最高ですね。
最高ですね。
ここは愛媛県の西予市。
もうすぐそこは高知県という場所です。
非常に山の中なんですが気持ちいいですね。
そして、私たちは今、日本庭園の前にいるんですけどこの日本庭園は、実はお隣のこの大きなかやぶき屋根の古民家のものなんです。
すごいです。
江戸時代に建てられた庄屋屋敷。
庄屋の土居さんが住んでいた土居家です。
実はこちら市の文化財に指定されているんですが私たちでも泊まることができちゃうんです。
ですから週末ともなりますと里帰り気分でご家族連れでにぎわう場所なんですよね。
きょうは、こちらの庄屋屋敷の魅力をたっぷりとお伝えしたいと思います。
勝俣さん、いかがですか。
ぜひ、僕も泊まって日本の昔話を読みたいですね、そちらで。
本当に
いろんな登場人物出てきそうですもんね。
早速、ちょっと近づいてみましょうね。
きょうも何か出るんじゃないかな。
勝俣さんは古民家行ったりすることありますか。
僕は古民家を移築した旅館によく泊まりいくんですよ。
でも、やっぱり、ここは相当古民家の中でも大きいほうだと思います。
まずやっぱりかやぶきの屋根です。
下から見たときの迫力は半端ないですよ。
下から見ると、この厚み。
分厚いですね!
1m近くありそうです。
重さはなんと、屋根全体で40トンもあるんですよ。
それを家が支えてるんですね。
そして、地域の皆さんも支えているんです。
180年近くこの形で守られてきましたからね。
地域の人たちが30年に1回ぐらい、こうやって屋根をふき替えています。
なんで、こんな大きな屋敷がこの山奥にあるのか。
この辺の地域を見てみると分かると思います。
その理由というのはこの辺りはとにかくお米がよく取れて豊かな場所だったんですよね。
ここは、今ちょうど新米の刈り取り時期でもありますよ。
ここ標高500mほどの山の中なんですけれども棚田が多く作られまして昔からたくさんお米が取れてきた豊かな場所だからこそ庄屋のおうちも大きくなったと。
本当に大きいですよね。
高さ、なんと13m。
四国最大級。
一般の古民家の4倍ぐらいの大きさがあるんですよ。
ものすごいスケールですよね。
本当に豊かだったんだなこの辺って、感じさせますね。
今は、ここ開放されていまして誰でも自由に。
そして、無料で見学することができるんですよ。
ということでこれは入らざるをえませんね。
お邪魔します。
すごい。
入り口から天井、見上げてみてください。
高い、そして、このはり!このはりすごくないですか。
分かります?これ。
松の木で、樹齢300年ですって。
年季、入ってますよね。
こんな大きな木見たことないんですが。
これ見えてる部分だけじゃなくてずっーとこの民家に20mぐらい長く一本でつながっているんですよ。
こういう木が手に入ったということもやはり、この力が大きかったという証拠ですよね。
じゃないと支えられないでしょうね。
そうですよ。
あの重いかやぶき屋根を。
まだまだ大きいものありますよ。
巨大なのは木だけではないんです。
こちらもご覧ください。
この釜、大きくないですか。
お風呂ですか、それは。
五右衛門風呂みたいですよね確かに。
ここ、下に下りられるので下りてみますね。
こちらにかまどがあるんですがそして、竹がありますね。
当時、こうやってふーふーふーって吹いて火をおこしてたそうなんですが。
勝俣さんこの釜は何に使われてたと思いますか。
やっぱお風呂じゃないですかね。
でも、確かに中をのぞいてみてください。
何人か入れるぐらいのサイズはあると思います。
五右衛門風呂みたいですもんね。
まさに、本当そうですよ。
正解は、隣の陶器をご覧ください。
こちらにお酒が入っていてそのお酒を造るためにこの大きな釜の中でお米を蒸していたそうなんです。
ここで酒造りも行われていたんですよ。
米がたくさん取れますから。
1回で、1日10俵、ですから600kgぐらいのお米を蒸していた場所なんです。
いかにお米が取れていたかって伝わってきますよね。
この釜を見るだけでも。
この庄屋さんは本当に町の年貢を納めるだけではなくて裁判をした人とか刀を持つことを許されたり。
名字を持っていたりもしたという。
権力の象徴っていうことですね。
警察官みたいな役割もしていたんですね。
そういう役割もしていた場所なんですよ。
この大きなお屋敷を支えている大事な場所がありますね。
入り口だけで終わっちゃもったいないですから中入りましょう。
ここから、靴を脱ぎます。
広いな!
ここまだ入り口ですからね。
ここからですよ。
いい香りがしますよ。
いろりですよ。
さっきの大きな釜は火はついていないんですがここは本当にまだ火がついてるんですね。
ここで焼き魚を実際、いただくこともできる。
こうやってずっと火がついていますから昔の庄屋さんの気分に訪れた人がなってお魚を焼いたりとお湯を沸かしたりと。
今でも味わえる。
温かみも感じられますね。
これから寒くなるとまた、さらに心地よくなります。
そして、お隣。
こちら、ご覧ください。
柔道場みたいですよね。
大黒柱です、支えてる。
これが大黒柱です。
ものすごくあまりにも太さが太すぎて本当に隠れられますよ。
ここに遊びに来た子どもたちはここで本当にかくれんぼとかするそうです。
春香さんがすっぽり隠れるぐらい。
これも10mぐらい上に伸びていてどっしり180年以上支えてきてくれた、柱。
こうやって触ることもできたりしてね。
歴史に触れることができます。
さらに、さらに部屋見ていきます。
ここが広いんです。
大広間!この屋敷の中で一番広い部屋ですね。
昔でいいますと、村の役人有力者の人たちが集まって会合していたような場所。
何人、入れるんでしょうね。
きれいに残ってますね。
訪れた方は本当にここでゆっくり時間を過ごす人が多いそうなんですけどこういうふうにして過ごす方が多いそうです。
柔道の受け身?
受け身じゃないです。
大の字になってゆったりできるんですよ。
これでもまだまだスペースありますから。
こういうことやりたいっていう人いっぱいいますよね。
お昼根に最高です。
そして、ゴロゴロゴロ…。
こうやって、転がる…そんな夢、子どもの夢ですね。
こんな広い部屋でゴロゴロしてみたいななんて夢もかなえられちゃいます。
訪れたお子さんたちはずっと走り回っているんですって。
さらに訪れた人たちはここ庄屋さん、要はこの辺の地域の農民の方たちを管理していた大事なお仕事があるんですが庄屋さん気分も味わえる部屋もあるんですね。
私もせっかくなんで庄屋さん気分を味わいたいんですが。
格好から入りましょう。
すっ…。
庄屋さんですね。
では、まいろうか。
こちらが庄屋さんの仕事部屋です。
庄屋さんになりきってくださいよ。
分かりました。
庄屋さんはですね、ここに座ってこちらでお仕事をしていたそうなんです。
そして、この障子にある工夫があるんです。
ちょっと注目してみてください。
庄屋様!庄屋様ご相談が。
なんじゃ?
年貢のことなんですがことしはいよいよ米の出来が悪くて百姓のみんなが害に困っているんです。
ちっと年貢を減らしてもらえんでしょうか。
なんじゃと?うーん…これはちょっと藩に掛け合ってみるかのう。
旦那、よろしく頼みます。
…といった感じで。
すばらしかったですよ。
こんな小芝居してみましたがこのような感じでこの障子を挟んで農民とのやり取りが実際に行われていたり藩からの通達が知らされていたりとそういうことが行われていたんです。
やはり、威厳を保つための工夫もあるんですね。
1段高くなってるんですね。
この障子は。
これも威厳を保つための工夫の一つといわれています。
そんな昔のことも、ここで分かりますよ。
そして、寸劇がいきなり始まりましたけども参加してくださったのは実はここ、土居家の管理人のオーナーの大野雅俊さんです。
すばらしい演技力でしたよ。
ありがとうございます。
大野さんはもともと地元の方でこのお屋敷はどういうふうに見てました?
小さいころからとにかく威厳があってとても大きい家という印象が強かったですね。
今、管理されてみてどうですか。
今、本当こうやって地域の人の交流の場になったりたくさんの人に訪れてもらって見学してもらったり宿泊なんかもしていただける場所になっているので春香さんも、田中さんもごゆっくりご覧になっていってください。
ありがとうございます。
では、ゆっくりさせていただきます。
また大野さんには、後ほどご登場していただきましょう。
こうやって、いろんな会話をしていたということが感じられるような部屋なんですね。
そして、今度はここからはいよいよ大事なお客様を迎える部屋になるんですよ。
なかなか、昔だったら入れなかった部屋ですよ。
ここは、本当に村のお役人ですとか要人の方が訪ねてきた場所。
控え室になっている場所なんですね。
お供の人とかと一緒に。
おもてなしが生きてますよ。
この欄間。
これだけのものが…。
これ、控え室ですからね。
勝俣さんも気になってた…。
先ほど私たちオープニングのときにいた場所この日本庭園がこっから一望できるんです。
時間の流れがゆっくり感じますね。
これからまた赤とか黄色に色づいていくんでしょうね。
紅葉してきますし。
京都のお庭をモデルにして造られたんですね。
待合室でこんなぜいたくな時間を過ごせるっていいですよね。
心を落ち着けるんじゃないですかまず。
会議とかの前に。
心落ち着いた後に…。
ここでお供の方とはお別れをして本当の要人だけが入れる部屋がまだ奥にありますよ。
それが、こちらです。
おそらく庄屋さんはここに座ってたんでしょうね。
ここに、どんと構えてお客さんを迎えたんでしょう。
すごいです、そこに今、入れるわけですからね私たちは。
そして、ここからの眺めをご覧ください。
どうですか、すべてのふすまに見事な水墨画が描かれているんです。
これ、当時のまま残っているっていうことですよね。
一番、端には梅の絵ですね。
梅は春先に最初に花を咲かせるそういう強さを表しています。
そして、お隣竹です。
竹はまっすぐ伸びる正直な品格。
どの絵も気品に満ちた植物なんですね。
松竹梅とかそういった意味がありますよね。
これは宇和島藩のお抱え絵師が描いたとされるものでして。
やっぱり、山の中ですけどもこういう文化的な教養ですとかあるいは、おもてなしの作法を私たちはちゃんと知っていますよというのを…。
っていうのをお伝えするためにやってるわけですね。
そして、ここで本当に偉い方も実際にお食事をとられていたりとかしていたそうなんですね。
ですから宿泊者の方は本当にここでお食事をすることができるんです。
昔の人だったら要人しか許されていなかったのを私たち、今では普通にできてしまうんですね。
あら…。
なんだ…。
外が騒がしい…。
庄屋様、大丈夫ですか。
一揆だ!百姓一揆だ!
大変です!農民の一揆が起きました。
庄屋の春香さんが狙われています。
庄屋だから逃げなくては!まいります!
昔は本当に江戸時代、こうやって一揆があったんです。
こっちの部屋に逃げ込んで!
いやー!
危ない…ですが、この部屋に細工がありましてこうやって今屋根が低くなっていて武器を振りかざそうとすると引っ掛かるようになってるんです。
春香さん、命拾いしました。
危機一髪。
もっと逃げなくては。
皆さん、武器を下ろせば自由に動けますよ。
危なかったですね、庄屋様。
庄屋様、逃げたかな。
広い部屋に逃げちゃだめなんじゃないですか。
あれ?いない。
一揆の皆さんいなくなりまして。
そして、庄屋さんはなんとか逃げ切りましたが実は春香さんは隠し部屋に隠れていたんですよ。
はーい。
どうも、どうも。
私、こちらにいました。
危なかったですね。
一見すると普通のふすまのように見えますけどここが実は開くと隠し部屋に続く階段になっているんですよね。
そして、こちら階段ありますけどもこちらの階段、せっかくなんで奥までまいりましょうか。
結構、深いですよ。
そして、ここにたどりつきました。
じっとしてるわけですね。
結構な広さがありますから結構、長時間いられそうですよね。
庄屋さんも命懸けなんですね。
大事なお客さんを泊めたり財産を置いていたという話もあるそうなんです。
春香さん!
あれ?誰かに呼ばれているような気が…。
春香さん!
はーい、どこでしょう…ああ!こっちにも扉があったんですか!そう、実はここは第2の隠し部屋なんです。
大野さん、こちらの隠し部屋には気付かれましたか?
僕も働き始めてしばらくは気付かなかったんですけど教えていただいてからやっと分かったんですけど。
昔は、今でこそ扉になってますけど昔は、こういう板を使って本当に壁のように見せて分からないようにされてたんじゃないかなと思うんですよ。
ドアを開けて、階段があってここは隠し部屋があるぞと思っても行った先はおとり。
こっちが本当の隠し部屋みたいなことができるというわけですね。
そして、ここ奥も結構、深いんですよ。
上ってご覧いただくと分かると思いますが結構な広さありますよ。
実際、ここに宿泊したお客さんが見学してこうやって屋敷を探検することもできるんですよね。
お子さんなんかたまらないんじゃないですか。
かくれんぼとかにはもってこいですよね。
ここに隠れたら見つからなさそうですね。
しかし、ミステリアス。
ますます謎が深まりますね。
勝俣さん。
こうやって本当に、当時は当時はもちろん命を大事に守る隠し部屋。
でも今、お子さんたちには忍者屋敷のような遊び心があって楽しいですよね。
さっきみたいなお芝居で遊んでもらってもいいですね。
いろんな演じ方ができますね。
春香さんも下りてこられました。
そして、宿泊のお楽しみといえばやはりお料理のおもてなし。
皆さん、勢ぞろいしました。
庄屋は、ここにおったか!
まだ怒ってるんですか!
2人仲よくなってください。
ありがとうございました。
無事に話し合いが済んだようです。
ということで、演じていただいた地元のお父様方とそしてお料理を作ってくださったお母様方。
よろしくお願いします。
お母さんたちに作っていただいたおもてなし料理が、こちらです。
すごい品数ですね。
勝俣さん、これね、実際にここの土居家で出されていたおもてなし料理を再現したものなんですって。
地元の食材がぎゅぎゅっと詰まってる感じです。
山の料理のフルコースですよ。
実際に土居さんの子孫の方はまだ、いらっしゃってその味付けをもとに再現されているものなんです。
いろんなものがありますけれどもおすすめは、どの辺ですか。
土居さん直伝の奈良漬とか煮しめ。
それから、地元のお豆腐を使ったこの豆腐なますですね。
こういうものもおすすめですし。
ここでしかいただけないですもんね。
いただきます。
おいしい!本当に自然のよさを本当にそのまま味わっている感じがします。
素材が生きてますね。
野菜はシャキシャキで。
野菜はこれ、すべて地元のもの?
今は夏野菜が豊富なのでとってもおいしくなっております。
山菜もふんだんに使われてます。
季節によってもいろいろ変わるんですか。
そうですね。
地域の人と協力して山のいいものをぎゅっと詰め込んだおもてなし料理で皆様のお越しをお待ちしておりますのでぜひ、いらしてください。
きょうは、これをゆっくりいただきたいですけど
体験してそして、食べても楽しむ。
そして、やはり最大のおもてなしといえばこの庄屋さんがここまで大きくなった原点というのはやはり、お米ですよね。
ということで、新米のお米。
お米に始まり、お米に終わる。
きましたよ。
羽釜で炊いた新米です。
塩むすびです。
本当にこれ、昔の釜。
そして、まき火で炊いた新米、ぴっかぴか!
つやつやですね。
本当に間近で見るとさらにつやつやですから。
春香さん、これはもうぜひ味わってください。
せっかくなのでみんなで…これだけありますから味わいましょう。
皆さんで取って。
春香さん、ぜひ。
お先に一口いただきますね。
おいしい…。
一番のぜいたくですね。
香りがいい。
あと、やっぱり、もちもち。
おいしいですね。
きょうはゆっくりここに泊まっちゃいたいな。
この一粒一粒がこうやって庄屋を守って地域を支えてきたんですよね。
2014/09/10(水) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「驚きいっぱい! 庄屋屋敷〜愛媛・西予市(せいよし)〜」[字]

愛媛西予市にある豪華な庄屋屋敷「土居家」。宿泊もできるという屋敷は驚きいっぱい!隠れ部屋があったり、ふすまを閉めると水墨画が出てきたり。庄屋屋敷を楽しく探索!

詳細情報
番組内容
【ゲスト】春香クリスティーン,【コメンテーター】勝俣州和,【司会】田中寛人 〜愛媛・西予市(せいよし)から中継〜
出演者
【ゲスト】春香クリスティーン,【コメンテーター】勝俣州和,【司会】田中寛人

ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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