どうも!「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
うわっ何これ。
すごいがれきの山だね。
これは神戸にある記念館なんですけど阪神淡路大震災の悲劇を忘れないよう再現されています。
かなりリアルですね。
そしてこちらが当時の映像です。
あのころ僕らは高校を卒業して仙台でお笑いを目指して頑張ってたもんね。
僕はサラリーマン目指してました。
テレビでこの映像を見て本当に起きた事だと信じられなかったよね。
確かに。
この阪神淡路大震災をきっかけに災害が起きた時に生き抜くすべを研究してる方がいらっしゃいます。
こちら永田宏和さんです。
今回の未来塾の講師です。
永田さんは阪神淡路大震災のような直下型の地震から身を守るためには地震発生後の数十秒間を生き抜く備えが必要だとおっしゃってます。
数十秒間ってCM1本分くらいの時間でしょ?何とかなるんじゃないの?いやいや考えが甘い訳です。
直下型の場合は急に建物や家具が倒れてくる訳です。
でも倒れてくる家具を受け止める訳にはいかないでしょ。
どうするの?だから永田さんに今回から4回にわたって「生き抜くチカラ」を教えてもらいます。
「生き抜くチカラ」。
何かすごいね。
すごいでしょ。
今回は題してズバリ「15秒間を生き抜け!」。
「未来塾」スタートです。
東北発☆未来塾!19年前阪神淡路大震災で大きな被害を受けた都市神戸市です。
今回の未来塾ここからスタートです。
防災に関心のある塾生6人が東北からやって来ました。
3年前東北を襲った自然の猛威を目の当たりにして防災意識や危機感を強く持った塾生もいます。
東日本大震災で私にいつもお年玉をくれていたおばあちゃんが亡くなってしまって…。
東日本大震災が終わってから数年がたち…。
(永田)おはようございます。
(一同)おはようございます。
はじめまして。
(一同)はじめまして。
今回講師を務めさせて頂きますNPO法人「プラス・アーツ」の永田と申します。
講師は防災教育のスペシャリスト永田宏和さんです。
これお見せしようかなと思って持ってきたんですけど。
「地震ITSUMO」ハンカチ。
だからちゃんと備えておこうねという事なんですけど。
永田さんが披露したのは自ら考案したハンカチ。
これを携帯する事でいざという時に備える心を持ってほしいと考えています。
ここになぜいいのかという事がイラストで書かれてまして…。
こういう事ですよね。
ちゃんと留めれますよね。
大きいとこういうふうにひも状にすると…。
ぜひ今回神戸でいろんな事を学んで私もできるかぎりいろんな事をお伝えしようと思ってるのでぜひそれを吸収してまた東北での防災教育とか防災の活動につなげて頂きたいなと思ってます。
ぜひよろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
あいさつもそこそこに永田さん塾生たちを車に乗せました。
瀬戸内海を渡っちゃいます。
やって来たのは淡路島北部にある公園。
ここにぜひ見せたいものがあるというんです。
19年前の大地震を引き起こした活断層の一部です。
最大でおよそ2.4メートル地面がずれました。
どれだけ激しい揺れだったのか分かると思います。
(山岸)本当にきれいに断層がガッとなってしまってるのでここまで動かす自然の脅威っていうのはやっぱりすさまじいですね。
すごいリアルでしょ。
実は阪神淡路大震災の地震は東日本大震災とは異なるメカニズムで起きたんです。
永田さんの防災教室。
まず伝えたいのは地震のメカニズムが異なると備えるべきものが違うという事です。
日本の太平洋側では陸側のプレートの下に海側のプレートが沈み込んでいます。
東日本大震災では陸側のプレートが跳ね返り地震が発生。
大津波が起こりました。
一方阪神淡路大震災の場合。
陸側のプレートがひび割れ活断層が大きくずれ動きました。
津波は起きませんでしたが破壊的な揺れが都市を一気に襲いました。
これは19年前地震が発生した時の映像です。
本震の揺れは僅か15秒間。
しかしおよそ10万棟の建物が完全に壊れ6,434人の命が犠牲となりました。
しかも一気にエネルギーが放出されるので…。
ここら辺では一番大きい感じの揺れですか?そうですね。
やっぱりこの辺が一番激しかったですね。
19年前永田さんも15秒間の激しい揺れに襲われました。
その体験をきっかけに人生を防災にかけるようになったといいます。
地震発生から3日後永田さんは両親や兄弟の安否を確かめるため実家のある西宮市に入ります。
そこで目にしたのはふるさとの変わり果てた光景でした。
自分の思い出の詰まった市場があったりとか友達の家とか…。
友達も無事だったりはしたんですけどその時は分からなくて。
そういう状況をずっと見ててずっと涙流しながらバイクで走ってたんですよ。
「ウソやろウソやろ」って言いながら。
永田さんは勤めていた大手建設会社を退職。
その後震災の教訓を生かすために防災教育のNPOを立ち上げます。
自分には地震を止める事はできない。
でも被害を最小限にする事はできるんじゃないか。
永田さんの防災教室。
続いて神戸に戻りある人物から話を聞きます。
(秦)こんにちは皆さん。
(一同)こんにちは。
秦詩子さん。
最も地震の被害が大きかった地域で一命を取り留めた一人です。
この辺家があったんですけど全部潰れて今駐車場とかね。
もうこの辺りは全面的に潰れました。
ぺっちゃんこに。
秦さんが被災した自宅のマンションは倒壊した高速道路のすぐそば。
秦さんが15秒間に経験した事から永田さんは直下型地震の怖さを感じてもらおうと考えています。
あの時の揺れというのはどんな揺れかと言いますと自分の体がピンポン玉になったと想像して下さい。
ですから自分の意志で安全な所へ逃げようとか体をどこか危なくない所へ移動しようとかそんな事は一切できません。
和装ダンスっていうのは真ん中に開き戸が付いてましてその開き戸がパッと開いてそのまま私の上に落ちてきたみたいなんですね。
倒れるとしか思ってなかったから。
こっちからこっちに飛ぶのよっていろんなとこからテレビや何やら飛んできたっていうのが衝撃的。
(秦)引き出しが飛んでピョンって向こうにいってるんですよ。
つまり立ってたらザンっと来た時にその引き出しがバンって当たる可能性があるって事でしょ?そういうふうに家具で亡くなってる方もいっぱいいるんですよね。
15秒の間に震度7の揺れを実際に体験したら多分何もできないし…。
自分の命を守るってどうすればいいんだろうって今回つくづく思いました。
いったいどうすれば激しい揺れから命を守れるのでしょうか?15秒間を生き抜くすべを教えてもらいます。
15秒とか急に襲ってくる災害に対して備えとして事前にやっておくべき事というのは山ほどあって。
それの一番重要な事が家具の転倒防止なんですよね。
備えとなる強い味方が家具の転倒防止グッズ。
永田さんによれば最も倒れにくくするのはこのL型金具です。
でも家庭で使うにはある課題があるそうです。
L型金具がこれです。
2か所ビスがあってこっちが家具を留める。
これが強いんだったらやったらいいやんかと思うでしょ。
でもこれ全然普及しないんですよ。
何でか分かります?そうそう。
壁に穴を開けなあかんでしょ。
もし穴開けるって決めたとしてもまだ進まないんですよ実は。
要するにカスカスのスコスコの石こうやからね。
まずこの横板をはわさないといけないんですよ。
それにこれを付けないといけない。
それはできへんでしょ。
だからこれをやろうと思うと大工さんに頼まざるを得ない工務店に頼まざるを得ないんですよ。
だから進まない。
そこで登場するのがご存じ「つっぱり棒」。
家具と天井の間にはめて動きにくくします。
でもこちらも課題あり。
「つっぱり棒」って構造的にこっちの揺れには強いんですがこっちに揺れるとすぐ外れるんですよ。
そこでそこで永田さんが考案したのがグッズを組み合わせる方法。
上には「つっぱり棒」。
下には「滑り止めマット」。
この組み合わせでL型金具と同じ強さを持たせる事ができると永田さんは言います。
阪神淡路大震災の揺れを再現し実験しました。
何も対策をしていない家具は開始3秒で転倒。
次に実験するのは「つっぱり棒」と「マット」の組み合わせ。
どの方向の揺れにも持ちこたえています。
更にもっと手軽に転倒を防止できる方法を永田さんは考え出しました。
これが最大の次のポイントなんですけど。
どういう事かというとちょっと想像して下さいね。
タンスとか棚が天井のギリギリまであったら倒れます?倒れないでしょ?回転できないでしょ?こちらが永田さんお薦めの転倒防止方法。
家具の上に丈夫な段ボール箱を固定。
下には滑り止めマットを挟みます。
実験では家具と段ボール箱の間にも滑り止めマットを敷き天井との隙間を2センチメートル以下にしています。
より手軽な防災のアイデアを考え広く伝える活動を永田さんは続けています。
167人の被災体験をもとに永田さんがまとめた「地震イツモノート」。
15秒間を生き抜くさまざまな教訓が紹介されています。
例えば部屋の電灯は落ちてくる可能性があるのでつり下げタイプより固定タイプがお薦め。
窓ガラスが割れて大ケガをする事もあります。
対策としていつもレースのカーテンを一枚ひいておく。
などなどお手軽な防災対策満載です。
あなたがやらなくてケガをするのは私はもう知りませんけどあなたがやらない事で…。
そういう気持ちで訴えれば本当にやる人はやりますよ。
やる人が増えましたよだいぶ。
これは永田さんが神戸市とコラボして作った防災ポスター。
「あいさつは防災でした」。
15秒の揺れのあとに役立つメッセージです。
阪神淡路大震災では倒れた建物の下にたくさんの人々が生き埋めになりました。
その8割を救ったのは救助隊ではなくふだんからあいさつを交わすような近所の人たちだったんです。
防災グッズだけでなく人とのつながりが重要なんですね。
「防災の日常化」というのをずっと立ち上げた時から言ってるんですけど防災をどうやって日常生活の中に潜り込ませるかというか特別な事というか「非日常的な事でしょ。
いつ起こるか分からないし」という意識だと誰もやらないし。
「生き抜くチカラ」。
ゴールデンルール。
たしかに日常から備えてないとあの15秒の揺れは怖いよね。
怖いですね。
家具の転倒防止ね。
僕も家に帰ったらやってみましょう。
俺もう家具全部捨てちゃおうかな。
捨てろ捨てろ。
お前んちにな。
何で俺んちに捨てるんだよ。
次回は20秒生き抜け?そんなね5秒単位で刻みませんから。
次回は「3日間を生き抜け」。
避難先でのサバイバル術を学びます。
サバイバルっていう割には楽しそうだね。
楽しく学ぶのが防災教育のスペシャリスト永田流です。
お楽しみに。
(テーマ音楽)2014/09/10(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾▽生き抜くチカラ 永田宏和の防災教室 “15秒間”を生き抜け[解][字][再]
世界各地で活躍する防災教育のスペシャリトが講師。阪神淡路大震災のような直下型地震の恐ろしさと手軽にできる対策を披露。応援団長:サンドウィッチマン 語り:川島海荷
詳細情報
番組内容
防災教育のスペシャリスト・永田宏和さんを講師に迎える未来塾。まずは、19年前に大震災の被害にあった神戸に、東北から塾生6人が集められる。永田さんが是非見せたいものがあるのだ。東日本と阪神淡路、二つの大震災の違いを知るところから未来塾は始まる。突然襲ってくる直下型地震の「15秒間」の激震にどう立ち向かえばいいのか、永田さんの苦い経験から生まれた教訓を学ぶ。応援団長:サンドウィッチマン 語り:川島海荷
出演者
【出演】NPO法人プラス・アーツ理事長…永田宏和,サンドウィッチマン,【語り】川島海荷
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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