おはようございます。
三上真史です。
いや〜暑いですね!こんなに暑いと人も植物も大変ですよね。
そこで「趣味の園芸」8月の特集は「真夏の集中講座」。
2週目の今回は「バラ」です。
この暑い夏を元気に乗り切って秋に再びきれいな花を咲かせるテクニックをプロに教えて頂きます。
(テーマ音楽)「夏のバラ管理術」講座内容はこちら!真夏の暑さからバラを守るには置き場が大事。
水やりのポイントと共にお伝えします。
秋に再び美しく咲かせるテクニック「夏せん定」。
後半のミニコーナー…夏バラの管理を教えて下さるのは…魅力的なバラを次々と作り出し鉢バラの生産も手がけるスペシャリストです。
木村さん今日はよろしくお願いします。
木村卓功さんといえば園芸界のキムタクさんとして名をはせておりますけども今日は夏の鉢バラ管理術を教えて頂きたいんですが。
こちらに…この時期花咲いているものもありますがあまり咲かないわけですよね。
夏はちょっとお休みしますね。
でも秋にまたきれいな花を咲かせてくれるものもあると。
四季咲きのバラは夏バテさえしなければ秋にもしっかりと花を咲かせます。
そこがポイントですね。
夏バテしない事。
どうしたら夏バテしないんでしょうか?ポイントは根を守る事です。
根を守る。
鉢バラの夏バテ対策。
それはずばり…じゃまず三上さん。
こちらの鉢を触ってみて下さい。
分かりました。
よろしいですか?はい。
うん!熱いです!もうこれは太陽の熱で…。
ギラギラ直射日光が当たってます鉢も。
じゃこちらの地温計で鉢の中の土の温度を測ってみましょうか。
こちらで測れるんですね。
えっ何℃あるんですかね?ほう。
40℃超えてますよ。
これは熱いですね。
めちゃくちゃ熱いです。
お風呂ぐらい。
これは駄目ですね。
駄目ですね。
鉢の地温を下げる事が重要です。
どうやって下げるんですか?そのために大切なのは置き場と水やりです。
夏バテから根を守るポイントは…まずは「置き場」から。
三上さんはバラどちらに置かれてます?僕ですか?僕はベランダで育ててるんですけど南側なんで午後暑いんですよ。
一日中日が当たりますね。
基本バラはねすごく光を好む植物なんでね南側がベストなんですけど夏だけは別です。
バラは光が大好きなので置き場のベストポイントは南側。
でも真夏の日ざしは鉢バラには少々強すぎます。
根を暑さから守るために午後は日陰になる東側に移動させましょう。
これで真夏も安心!木村さんよく考えたらうち東側庭やベランダがないんですよ。
風呂場しかないんです。
じゃ置けませんね。
置けないんですよ。
どうしたらいいんでしょうか?そういう場合はこれを使いましょう。
こちらは何でしょう?遮光ネットですね。
鉢を移動する事ができない場合は遮光ネットを使って直射日光を遮りましょう。
ネットを張ったら鉢は午前中に日が当たり…暑くなる昼前から日陰になる場所に置く事が大事。
その際遮光率が50%ほどのネットを使えば適度な光が当たり暑さから根を守る事もできます。
でも木村さん遮光ネットなかなか張る事が難しい方も多いと思うんですよ。
何か他にいい方法ってないんでしょうか?はい。
それにはこの暑さに強い植物を使いましょう。
ほう。
植物を使う。
分かりました。
寄せ鉢するんですね。
そうです。
このようにして日陰をつくってあげる。
これ背が高すぎてもいけないわけですね。
そうです。
背が高いとバラの光を奪ってしまいます。
バラは光が大好きなので株元の熱だけを守ってあげて光はしっかりとバラに当ててあげましょう。
まさに根を守ってるわけですね。
はいそうです。
寄せ鉢なら簡単に暑さ対策ができます。
ただし葉には光を当て…根鉢だけが日陰になるようにしましょう。
他にも注意したいのが壁。
熱をため込んで熱くなっています。
熱から根を守るために最低でも…コンクリートの地面なども高温になります。
根鉢に熱が伝わらないようすのこなどを使いましょう。
風通しも良くなり蒸れも防げます。
寄せ鉢して壁からも地面からも離しました。
これで大丈夫ですね。
そうですね。
大体大丈夫ですけどできたら遮光もしてほしいですね。
よしずとかね遮光ネットで。
遮光ネットできるのがベストですよね。
そこまでやればベストですけどね。
とにかく暑さ対策をしっかりするという事ですね。
真夏の管理術続いては水やりで根を守りましょう。
さあ置き場の次は水やりという事ですが水やりでどのように根を守るんでしょうか?水をあげて株をクールダウンさせます。
根をクールダウンです。
水やりで温度を下げるって事ですね。
という事はやり方が少し変わってくるという事ですか?そうです。
いつもの季節よりもたっぷり水をあげてクールダウンさせます。
とにかくたっぷり。
夏は鉢の中に熱がたまっています。
この状態が長く続くと根は夏バテを起こしてしまいます。
いつも以上にたっぷりと水やりをする事で鉢の中の熱を全て外へ追い出しましょう。
まだですか?まだまだですね。
もっともっと。
鉢の底からもだいぶ出てきましたけど鉢の中の水を全部追い出して全部ジョウロの中の水に入れ替えてしまう感じですね。
リフレッシュさせるわけですね。
じゃあそろそろこちらで測ってみましょうか。
出ました。
地温計ですね。
先ほど40℃超えてましたからね。
さあいかがでしょうか。
28℃ですね。
28℃!すご〜い!なんと水やりで10℃以上下がりました。
これで根もクールダウンできますね。
この時葉水打ち水を併せてやれば効果的です。
もしも日中につぼみや葉がしおれていたら水切れサイン。
すぐに水をやりましょう。
日中の水やりもたっぷりやってクールダウン。
このようにすれば水やりで根の夏バテ防止という事ですね。
暑さ対策をもう一つ。
根を守るためには肥料も欠かせません。
元気な株には夏の間も肥料を規定量やりましょう。
根が育てば夏バテ知らず。
スタミナたっぷりの株に育ちますよ。
置き場水やりそして肥料根の夏バテ対策をする事が大切ですね。
そうするときれいな花をたくさん秋に咲かせてくれます。
楽しみですね。
はい。
元気に夏を乗り切った四季咲きのバラは秋にまた花を咲かせます。
美しい秋バラを楽しむためのプロの技をご紹介します。
せっかくならきれいに咲かせたいですね。
よりきれいに。
どうしたらいいですか?夏に切っちゃうという事ですね。
そうするとどうなるんですか?夏せん定するとちょうどいい高さできれいな見やすい場所で花が咲いたりだとか一斉に咲きそろったりだとか。
咲く時期もそろうんですね。
是非そうしたいです。
やり方を教えて下さい。
お願いします。
夏越ししたバラをそのまま放っておくと枝が伸びて高い所で咲いてしまったりポツリポツリと咲いたりして美しい秋バラを楽しめません。
夏せん定をする事で見やすい高さでそして一斉に咲かせる事ができるんです。
まずは木立ち樹形のバラの夏せん定です。
どのように切っていったらいいんですか?まずこのバラは株全体の1/3ぐらい切り落として2/3ぐらいの高さに。
大体この辺りをフワーッと切る感じですね。
一本一本ではなく全体の1/3を落とすという事ですね。
大体のイメージでいいです。
この枝だとこの辺りの葉っぱが充実した5枚葉になりますので。
切る場所は大きい葉の上。
その上5mm〜1cm上ぐらいで切る感じですね。
じゃ次はこの辺りですね。
これも充実した5枚葉になります。
葉の上ですね。
株全体の2/3残して切り戻したら枯れ枝や葉が混み合った部分の細い枝を切りましょう。
はい。
ちょっとね高さがずれたりちょっと低いのとかあったりしますけど2/3を目安にあとはおおらかな気持ちで充実した5枚葉もしくは7枚葉の上で切って頂ければ秋にきれいに咲きます。
はい。
木立ち樹形は株全体の2/3程度残して切り戻しましょう。
続いてはシュラブ樹形の夏せん定です。
シュラブは半つる性ともいわれ木立ち性に比べるとしなるような枝ぶりが特徴です。
細く長く伸びた枝先に花を咲かせます。
シュラブ樹形の場合はちょっと浅めに切ってあげるといいんです。
あまり深く切らない。
大体どれぐらいですか?大体3/3切り戻して1/4残すぐらいの感じなんでほんとに浅くフワッと軽く切ってあげる感じですね。
やはりでも切る場合は5枚葉?5枚葉もしくはシュラブは大体7枚葉なんですよ。
7枚葉の上ぐらいで軽く5mm〜1cmでスパッと切ります。
シュラブのバラは四季咲き性が弱い品種が多くあまり深く切り戻すと花芽がつきにくくなってしまいます。
枝先を軽くすくように浅く切り戻しましょう。
このぐらい優しくフワッと切る事によって弱い枝から秋に花が咲くのがシュラブ樹形の特徴だったりします。
シュラブ樹形は株全体の1/4程度残し浅く切り戻しましょう。
そしてもう一つ夏せん定は切る時期も大事なんです。
夏せん定っていつごろやったらいいんですか?暑さが落ち着く9月上旬から中旬ぐらいにやると大体10月下旬から11月上旬に咲きます。
そうなんです。
秋バラが最も美しく長く楽しめる時期は…この時期に花を咲かせるために逆算して夏せん定を行いましょう。
ただしバラは切り戻してから開花するまでにかかる日数が品種によって異なるんです。
バラもねせっかちな子とお寝坊さんといまして普通は大体50日前後で咲くんですけどねせっかちな子は40日ぐらい。
お寝坊さんな子は60ぐらいかかったりします。
ちょっと変わってくるんですね。
品種によって咲く時期が変わりますね。
それを逆算して切る時期を考えなきゃいけない。
それが本当はベストになりますね。
しっかり把握しておく事ですよね。
あまり早く切るとまだ暑いうちに花が咲いてしまいます。
ほとんどの品種がこちらです。
暑さが落ち着いてきた9月上旬から中旬にせん定しましょう。
せん定するのが遅れると花が咲く前に寒くなってしまいます。
木村さん今日は「夏のバラ管理術」たっぷりと教えて頂きましたが正直昨年バラの夏バテ僕させてしまってたんですよ。
なので今年は絶対にさせないようにします!今日はバラの根を中心にお伝えさせて頂きました。
バラの根を夏バテさせなければきっと秋にはきれいなバラをたくさん咲かせられると思います。
バラも皆さんも夏バテせずに暑い夏を乗り切りましょう。
木村さん今日はどうもありがとうございました。
今日の主役はケイトウ。
色鮮やかな品種が多く形もさまざま。
暑さに強く夏にぴったりの花です。
今回はケイトウを使った和モダンな寄せ植えに挑戦しましょう。
教えてくれるのはこの方
今回は和モダンな寄せ植えを作ります。
ポイントは「間」。
さあ作ってみましょう!
ケイトウを用意したよ
今回は淡い黄色にしよう。
繊細な色合いが和のイメージにぴったり!ケイトウは色鮮やかな品種が多いのですが最近はこちらのような淡い色の品種が出回るようになりました。
咲き進むとサーモンピンクに色変わりするのが魅力です。
それでは和モダンに演出する器選びです
和を感じる器を使う事がポイントです。
こちらのように竹で編んであるカゴやこちらのように漆塗り風の鉢などがお薦めです。
竹かごって面白い!涼しげで夏にいいかも。
次は脇役選びです
合わせる植物は縦のラインが美しい植物や品種を選びました。
この間をうまく利用する事で和モダンのアレンジが上手に決められますよ。
細長く伸びた茎の先につく房咲きの小さな花が魅力的
センニチコウの草丈が高い品種。
脇役はどちらも鮮やかな赤を選びました
それではいよいよ植えつけです
ではレイアウトです。
よくやりがちなのはこういう草丈が高いのが後ろに来て低い草丈というふうに並べるのがやりがちなレイアウトですよね。
でもこれだと間を意識した寄せ植えにならないのでこの枝の間をうまく利用して枝の間からケイトウの花色がのぞけるようにレイアウトしましょう。
へえ〜植物の間を生かすなんて生け花みたい。
置き方にもコツがあるのね。
レイアウトが決まったら土がこぼれないように竹かごの側面と底に防草シートを敷きます。
次に鉢底石を入れます。
今回の植物は水はけの良い土壌を好むので少し多めに入れましょう
そしてレイアウトどおりに植えつけていきます
ケイトウは根鉢をいじられるのが嫌いな植物ですから崩さないようにそ〜っと植えます。
最後に茎の間からケイトウが出るように整えたらはみ出た防草シートを中に折り畳み隠します。
間を生かした和モダンな寄せ植えの完成です
茎の間からケイトウが顔をのぞかせているみたい。
存在感あるね!完成した鉢は日当たりの良い所で育てましょう。
日の光に当たると花色がさえてきて変化します。
是非皆さんも作ってみて下さいね。
次回は9月1週目。
ジニアをキュートに飾ります
「花信〜わたしのメモリアル〜」。
今日は亡き父から譲り受けた花のお話です。
「平成24年父が87歳で天国に旅立っていきました。
無口な父との会話はあまりありませんでしたが私は父が大好きでした。
山で採った山菜や畑で作った野菜をよく送ってくれました。
『ありがとう。
おいしかったよ』と電話をすると『よしよし』とうれしそうで恥ずかしそうにしてすぐ母に代わってしまうてれ屋の父でした。
毎年お盆に帰省すると玄関で父が育てた白いさぎ草が私を迎えてくれました。
白い羽を広げて飛ぶさぎのようで本当に見事でした。
一鉢分けてもらい大切に育てていると一輪ですが白い花が咲きました。
『お父ちゃん今年もさぎ草が咲いたよ』。
私の話をいつも笑って聞いてくれた父はきっと『よしよし』とうれしそうに見てくれる事でしょう」。
今日ご紹介した「夏のバラ管理術」そして「寄せ植えアプリ」はテキスト8月号に掲載されています。
今後の放送予定と併せて参考になさって下さい。
多様な品種と管理についてご紹介します。
後半のコーナー「しゅみえんダイアリー」は植えつけから短期間で楽しめる「夏植え球根」です。
2014/08/14(木) 10:30〜10:55
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「プロ直伝!夏のバラ管理術」[字]
8月特集“ラン&バラ 真夏の集中講座”第二弾。遮光や水やりなどで暑さと蒸れ対策。夏バテ株の救済、夏せん定テク<ミニ>寄せ植えアプリ・ケイトウ×和モダン風/花信
詳細情報
番組内容
8月特集“ラン&バラ 真夏の集中講座”第二弾。暑さと蒸れに要注意。遮光するなど鉢の温度上昇防止。水やりは“朝たっぷり”。日中の水やり厳禁。夏バテ株の救済、秋ふたたび美しい花を咲かせる夏せん定テクニックもあわせて紹介。司会・三上真史(D−BOYS)<ミニコーナー>寄せ植えアプリ【ケイトウ×和モダン風】センニチコウなどの植物と合わせて“間”を生かして和モダンに。講師・杉井志織/花信〜わたしのメモリアル
出演者
【講師】バラ育種家…木村卓功,園芸研究家…杉井志織,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ
ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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